今回ものすごく気に入った展示
イ・ブル『出現』
影の感じが気に入って何枚も撮った
<2023/06/14>
日帰りで金沢に行って参りました。ええ、もちろんお仕事ですが何か。
水曜日の朝、4時過ぎに起床して5時過ぎに自宅を出た。ブルベでもないのにこんな行動を強いられるとは。金沢駅東口ロータリーで9時半待ち合わせだったものの新幹線運行ダイヤの都合で8時半には金沢に到着する便を利用しないと間に合わない。仕方がないので押さえた東京発金沢行き始発のかがやきに乗り込み移動。自宅を出なければならないタイミングと被ってしまった
落合選手の
RAAMスタートをライブで見られなかったので、駅で購入した弁当をつつきつつ車内で録画を観た。
数年ぶりの金沢駅
日本人はなぜ水たまりに小銭を投げ入れたがるのか
マックでコーヒーを飲みつつのんびり待ち合わせ時刻まで。時間になって上司、同僚と合流し、客先に移動して、この出張の本題である打ち合わせ。
この間しばしお仕事
お仕事が終了して金沢駅前に戻ったのが正午ちょっと前。一緒に打ち合わせに参加した全員が四国に行くだの新潟に行くだの名古屋に行くだのとその後の行動がバラバラなのでわたしも単独行動。
帰りの新幹線は、状況次第で前倒しに変更すれば良いと念のために遅めにした18時ちょい前発のかがやきだったので約6時間の余裕がある。ということで今まで機会が無かった金沢21世紀美術館を見学してみることにしてバスに盛り込む。
ローカルICしか使えないのは『地方のバスあるある』
まずはしいのき迎賓館(旧石川県庁庁舎)へ
正面玄関前の一対のしいのき
ここも当然初めて
ステキな階段を行ったり来たりしたw
美術館に行く前に腹ごしらえ。しいのき迎賓館内の飲食店はお値段があまりにもアレだったので諦め道路向かいに見つけたお店へ、金沢なのでやっぱりカレーを。
金澤ななほしカレー
金澤ななほしカレーセット+アイスコーヒー
←チキン と 週替わりA(豚と筍)→
いよいよ初訪問となる金沢21世紀美術館へ。
ファサード
円形のプランなので基本的にどこから見ても大差はない。
入館料を支払って入館。忘れずに『スイミングプール』の入場予約も済ませた。
という訳でコレクション展
リジア・クラーク『つながりあうパターン』
解説「(前略)アルミニウムの板を組み合わせて、蝶番によって動くようになっており、鑑賞者は自由に動かして様々な形を生み出すlことができます。(後略)」
注意書き「作品に手を触れないでください。」
なぜなのか。
ジョセフ・コスース『北極グマとトラは一緒に戦うことはできない』
はあ、そうですかとしか。
ペドロ・レイエス
『人々の国際連合 武装解除時計』
『武装解除 武器類の楽器』
15分ごとに自動演奏が始まる
冒頭に記した通り、なぜか猛烈に気に入った展示、展示室4『幽霊の形、形の幽霊』
イ・ブル『出現』
イ・ブル『モンスター・ドローイング』
←青木克代『予知夢ⅩⅩⅩⅡ』
樫木知子『タイルの部屋』→
中川幸夫『聖なる書』
最後は『泣き笑いの知性』と題された展示室6
小西紀行『無題』
この子のキーホルダーを買ってしまった。
フェデリコ・エレロ
←『崩れた顔』・ベルマの仮面→
いや、正直きしょい。。。
次いで映像芸術家 アレックス・ダ・コルタの『新鮮な地獄』展
ええっと、正直なところわたしの肌に合わない展示でした。ひと通り見て回ったけれど良さがあんまりわからなかったのでわたしの感性が鈍いのか嗜好のベクトルが違うのか。
『新鮮な地獄』展入り口
なんか、もう、シュール過ぎてわからん
まだこういうものの方が理解できる
う~~~む。
という実験的映像作品の数々
『最後の一葉』
これは唯一気に入った
展示コーナーを出て館内をうろうろ。
館内あれこれ
入館した時点で予約しておいた『レアンドロのプール(スイミングプール)』へ。約1.5時間待ちだったのでひと通りざっくり展示を見て回るには丁度良い時間だった。
肉眼だともうちょい輪郭がゆらゆら見える
パラパラ降って来たのでなかなか面白い眺めになった
プールは人気展示のため「5分で帰ってこい。」ということで、悠長に構図とか考えていられなかったので撮影するのもなかなか大変だったりした。
その後はのんびり館内の常設展示なんぞを眺めて回る。コレクション展と企画展の方は半券があれば再入場可能だったものの15時近くなって急に人が増えて来たので結局行かずじまい。
うろうろ回っていたら、奈良美智のコーナーがあった。御殿山の原美術館が閉館となってしまったので久し振りに目にした展示。とはいえ原美術館の展示品とは比較にならないほど密度が低い。とはいえ原美術館の方は狭い空間にあれこれ詰まっていたので中央のわんこを目にしてさすがにこのサイズを置けるところはそうそうないよなとは思った。
どちらかというと展示よりもアクティビティ重視のようだった
こちらも常設展示(なのかな?)
『マテリアルな感じ』がステキな展示だった
館外へ出て周囲をひとまわり。日本家屋(松濤庵)が目に入ったのでそちらへ。※なぜか松濤庵の建屋自体は撮り忘れてた。
山宇亭(茶室)と庭
山宇亭奥の腰掛け待合と待合からの眺め
腰を下ろして茶室に入る順番待ちをした小屋だそうで
関守石(せきもりいし)が置かれた通路
門扉が開いていたとしても『ここは通行することまかりならん』ということを示す石。黒縄で締めるのが通例。『通行止めという文言を記した札等を掲げるのは無粋なのでこの石を置くから察しろ!』という文化は既にほぼ失われてしまっているよなあ。実際わたしも知らなくてその場にいたボランティアのおじさんに「各所に置かれた縄を巻かれた石ってなんですか?」と尋ねたら、「よくぞ訊いてくれた!」と言わんばかりにニコニコと熱い解説をしてくださった。歴史的施設にいるボランティアの方に対しては(こんなの聞くのってどうよ?)と思えるようなことでも問うてみると色々質問以外の話も教えてくれるのでありがたい。
紫陽花が見頃でした
美術館周囲にはステンレス製のオブジェがあれこれ
そこそこ堪能したので駅に引き返して軽く(?)お酒を飲むことに。
スーツで出張してきたので足元は革靴で歩きづらいし荷物が普段より重たいのであんまりうろうろする気にもなれずといったところ。
駅ビルモール内、加賀おでんのお店が営業していたのでそちらで発車時刻まで時間を潰すことに。
日本酒飲み比べセット
日本酒三種とじゃこ、いぶりがっこチーズのアテが付く
若干足りなかったので追加
加賀ノ月(一合)とおでんは大根、たまご
お酒を飲んでいたらあっという間に時間が溶けてしまったのでお店を辞去し、新幹線車内で飲食するものを調達。後ほど知ることになったけれど、わたしが予約したかがやきは車内販売があったのでそんなに慌てて調達する必要はなかったなあ、と。
ビールとアナゴ寿司&能登牛濁り
ビールがアッという間に終わったけれど。。。
この子も長野で力尽きたw
長野から先は、酒類と一緒に購入しておいたお茶のペットボトルをちびちび飲みつつ21世紀美術館のスーベニアショップで購入した文庫本を読みつつ寝落ち。
なかなか豪華な執筆陣である
とはいえこの文庫のために執筆した訳ではなく、様々なところで時期もバラバラに発表されたもの。それでも執筆陣をみればわかる通り概ね昭和の中期頃までのものなので時代背景等を考慮するとそういうこともあったのだろうなと思ったりもするけれど、それを差し引いても個人的には大佛次郎の掌編にドン引きした。
そんなこんなで終点の東京まで。そして新幹線乗車前、車中と結構いい具合の酒量だったので寄り道せずにまっすぐ帰宅して出張業務は無事終了。
挨拶がわりに気が向いたら押してやってください。

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