財布を忘れ、ムダに焦ったお陰でチャリも故障してしまって
DNS的DNFに終わってしまい、涙を呑んだ『BRM423青葉400km(御坂みち)』から約一週間。
同じ距離でありながらコース内最大標高は900m近くも千葉のほうが低いというのに獲得標高自体はむしろ千葉のほうが上という、性格の全く異なる
ブルベに参加。
【自宅⇒Start】
御坂の時の失敗を二度と繰り返してはならないと、固く心に誓ったのに早速反射ベストを車に積み忘れました。
幸運なことに、忘れたまま一旦は出発して運転中の飲み物を購入するために自宅から徒歩1分のスーパーマーケットの駐車場に車を乗り入れた時にふとしたはずみで思い出して事無きを得たという…。
ボケ老人かよ!?俺※日が改まった翌日にもおんなじ台詞を自分に投げかけることになろうとは。
多摩川を渡り、浮島からアクアラインに入り、金田で下りる。料金は¥800-
料金所から一般道に下りてすぐの信号を左折したら、後はひたすら道なりに進めばスタート/ゴール地点の袖ヶ浦海浜公園である。
とにかく近い。
次の機会も出来ればエントリーしたいものだ。
公園の駐車場に到着したのは10時になるかならないかくらいの頃合い。
チャリの準備を整え、しばらく園内をうろうろ。
展望台からはアクアラインが一望できる。

AJ千葉のBlogのTopにあるものと同じ辺りを上から…って感じ。
時間になったので受付を済ませ、しばしの待機の後にブリーフィング。

明日はこの画像奥に見える部分でドッグランのイベントが開催されるらしい。
人でごった返しているところにチャリで戻って来るのもなんだかなあ…。
ブリーフィング終了後、11:55~車検、第一陣の出走 となる。
今回も花粉がそこそこ飛びそうな予報だったので、いつものようにマスクを着用。

先日このいで立ちをみたけーこさんは『カラス天狗』と評したが、どう見ても不審者です、ありがとうございました。
日中はカラーレンズ着用だったので怪しさ倍増。
このままの格好で深夜PCのコンビニに入ったら通報されかねんってwww
【Start⇒PC1(37.9km)】※()内はキューシートによる累計距離、以下同
比較的早い時刻に受付を済ませたのでわたしは12時スタート組。
今回、自分なりにこっそり抱いていた『裏』テーマが『前半は限りなくストイックに』
どういう事かといえば、可能なかぎり寄りみちや旨い物巡りを抑え、一気に走ってみたらどのくらいなのか、自分の現在の実力を確認してみようということ。
早いタイミングでスタートしたわたしは、事前に計画していた通り自分のペースと似通った人を見つけて付いて行こうとコバンザメ的に考え、何人かの後ろに付いてみたけれど、どうにもペースが合わない。
結局、先頭集団(実は最先頭ではなかった)5人くらいの列車の最後尾に紛れ込んだ。
概ね25km/h~35km/h、平均して30km/hくらいの平地巡航速度なのでこれならさほど無理せずともついていける。
ものすごく流暢に日本語を操る外人さんがいたけれど、漏れ聞いた話だと【御坂みち】も完走したとのこと。
自分もきちんと走れていたら会話に加われたというのに…。
鹿野山に入る手前までは順調に列車に付いて行けた。
途中、前を走る二人組に追いついたところで本当の先頭集団になったのだけれど、スタートから約一時間、鹿野山へ向かう上り坂に差し掛かったところで笑ってしまうくらい普通にわたしひとりが置いて行かれる。
いやはや、みなさんなんだってそんなに足腰強いのさ?

ひとまず登り切り、山頂ゲート付近から東京湾方面を眺めつつ一枚。
山頂ゲートを過ぎれば基本的にわたしが大好きなダウンヒル区間…だった筈なのに、道幅は狭いしブラインドコーナーばっかりで今ひとつ気分が乗らないまま。
心のなかではダウンヒルを結構な速度で駆け下りて、コーナリングはかつてオートバイのグランプリにおいて芸術的とまで評された
『クリスチャン・サロンばりの美しいリーン・ウィズ・フォーム』で華麗に走り抜けようかと思ったのに…。
※しかしC・サロンとは、我ながら世代を感じさせる古臭い喩えですな。今じゃ2ストの500なんか走っていないっての。
マザー牧場から下ったところがPC1、スタートから40km弱なのであれ?もうPC?って感じになる。
折り返し点のPC4で聞いたスタッフ氏は”(PCの数が)このくらいあった方が気持ち的に楽でしょ。”的なことを語っておられた。
確かに今回のコースは信号も少ないし、観光するにはタイミングが悪いところが多いので寄り道が減るからPC多めで助かったと思う。
キューシートにも記載されていて、ブリーフィングでもわざわざ注意されたにも関わらず進入方法を間違え、裏からではなく表からPC1に到着し、ドリンクを購入してして補給。
【本栖みち】で足がつった経験を踏まえ、補給に干しバナナを持参してみた。

見た目が微妙だけれど味わいがあって美味しい。
【PC1⇒PC2(88.7)】
長居はせずに走りだす、今日はストイックに走るのだ。
南房総、白浜のPC2を目指して走る。

細かい起伏が多いのでちょっと走れば山間のダム湖、そのすぐ後には今まさに田植え時期の田んぼが広がる。
ストイックに走る!と決めたものの、PC1での補給が少なすぎて小腹がすいてきた。時は既に15時になろうかというタイミングで『道の駅 三芳村(72.0)』に立ち寄る。どこがストイックなんだか、早速食欲に負けたわたし。
イベント広場のようなところでなにやらイベントの撤収作業が行われていたが
そのそばでおばちゃんが
”こっちでタケノコ食べていってくださいな。”と、声をかけてくれたので茹でタケノコと焼きタケノコの試食品を各々一皿ずつもらう。

・茹でタケノコ:柔らかいけれど歯ごたえもあり、噛みしめるとほんのり甘みが漂う。
おばちゃん曰く15時まで『たけのこ祭り』というイベントだったそうで、タケノコをいただきつつ時計を見たら15:05、ぎりぎりの残り福って感じで何となく得した気分。
更にお店に入ってさんが焼きライスバーガーとヨーグルトソフトクリームを頂く。
え?ストイシズムって何??

・さんが焼きライスバーガー:『さんが焼き』とはなめろう(房総名物、青魚(主に鯵を使う)のタタキと味噌を和えたモノ)を焼いた物。なめろう自体、お酒のアテに大好きですが、焼いたものも風味が良くてご飯のバンズによく合う。
・ヨーグルトソフト(ピンぼけ):酸味が効いていて甘すぎずにすっきりとした味わい。
出発しようとチャリを押してイベント広場を横切った所にAJ千葉のスタッフがいたので軽く雑談。
スタッフ:そのマスクって花粉対策ですか?息苦しくない?わたし:まぁそこそこですね、雨降ってフィルター濡れると軽く死ねますけど、雨降ったら基本花粉は飛ばないし。今回は防寒の意味と放射能対策でwwwスタッフ:千葉はまだそれほど気にしなくても大丈夫ですよ。わたし:でもほら、ついこの間も牧草から検出されたとか言ってたし。スタッフ:今回は良いけど海側を走るときに砂とかホコリとか吸い込んだらマズイかなあ…。冗談半分で振った放射能話だったけれど、意外とみなさん気にしてます。
15kmほど進めばPC2のコンビニ。
直前の交差点に大きく店名の入った看板が立てられているので分かりやすい。
交差点の手前になかなか味わい深い橋が。

・石造りの三重アーチ橋。帰宅してから調べてみたら通称『白浜めがね橋』、明治21年完成とのこと。
ライトアップのイベントもあるらしい。
【PC2⇒PC3(140.5)】
PC2からは南房総の海岸線を鴨川まで北上、先だってフェリーで房総に渡り一人で南房総を時計回りに巡ったときのコースを逆に辿る。
当初は千倉の『南総庵』で先日は頼めなかったとろろそばを試してみたかったけれど、道の駅三芳村とPC2でそれなりに食べてしまっていたので食欲が湧かなかったのでスルー。
だいいちストイックに走らなきゃならんし(ぇ?

・南総庵:復路では時刻的に立ち寄り不可。立ち寄りたかったなあ。
鴨川市内で陸側に進路を変え、鴨川有料道路を進む。
じわじわ続く登り。
料金所で通行料金¥20-を支払ってしばらくすると下り坂、すぐ右手にPC3のミニストップ。
イートインでホットドッグを食し、かなり落ち着く。
イートインがあるコンビニがPCだと本当にありがたい。
【PC3⇒PC4(200.7)】
往路最後の難所、三石山林道が含まれる区間。
すっかり日が落ち、街灯が一切無い真っ暗な中、チャリとヘルメットに装着したライトだけを頼りに走る。
なんか出てきてもおかしくない雰囲気だろ、これ。
山頂に観音寺があっていわゆる霊的なスポットではないのか?www
ブリーフィングで注意喚起があった通り、道を横切る溝に被せられたグレーチング同士の隙間が最大で5~10cm近いものがある。
山頂の反対側、往路での下り側は新しい物に入れ替えられていて隙間が無かったので復路の下りが要注意。
山頂付近、三石山観音寺前の公衆トイレの明かりが見えると一瞬ドキッとする。
土地鑑があれば明かりが見えてほっとした となるのだろうけれど、真っ暗な中いきなり見えてくる明かりというのもなかなか怖い。
往路最後の難所を無事越えたことで安堵したものの、折り返し点まではまだ50kmほどもある。
50kmといえば全行程の一割以上を占める距離ということ、まだまだ先は長いのだ。
R465を東進、ここは粟又の滝を眺めに行く時にいつも車で走る道だけれど、さすがに日が落ちた夜間に走ることはないのでまるで初めて走る道のような印象。
老川十字路を左折。ここも普段は右折して粟又の滝に向かう場所。
養老温泉郷を抜け、R409を経由して『うぐいすライン』に入る。
アップダウンの多い、名前の可愛らしさの割に意外とえげつない道である。
距離的にはあと5kmくらいか…と思っていながら進むと前方から先頭走者が折り返して来たのに遭遇。
頭にライト三つ(だったような気がする)、チャリに四灯くらい?なかなか派手派手しい装い。
その後数人とすれ違う。
夜間走行時はヘッドライトを装着していれば頭を下げて挨拶するのが分かるけれど、走行中頭が前後に振れるのはしょっちゅうなのですれ違い時の挨拶はベルを鳴らすのが良いようだ。
わたしも含め、大抵の人がロード用チャリに必要最小限のベルを付けているから小さく高い、『キーン』という音が夜道に響く。
これまた趣深い。
折り返し点でもあるPC4に到着したのは21時15分頃。
スタッフが用意してくれたアウトドア用テーブルで通過確認サインを記入し、カップラーメンをすする。
冷え込みが厳しくなってきたので温かいものが嬉しい。
復路はこっち
挨拶がわりに気が向いたら押してやってください。

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