GarminForerunner910XTのログによる
【実施日時】 : 2014年03月01日08:08スタート
【走行距離】 : 210.68km(公式203km)
【所要時間】 : 35:47:14(公式ネット35時間46分36秒(制限:36時間))
【平均ペース】: 10:12 min/km
※以下浅草寺、羽根倉AS内部の1枚、湯遊ランド外観、小江戸ビールの計4枚の他は全てガクさん(@gak_t12)から拝借した画像です。春慶寺ASをリスタートした直後スカイツリーの脇を抜けている時にソラマチにマツキヨ店舗があったので
”寄っていきますか?”と
T村さん。
実は春慶寺ASに至る途中で足の痛みに耐えかねたわたしはエアーサロンパスの購入、補給がままならなくて水物しか摂取できていなかった
T村さんはOS-1(経口補水液)を購入のためそれぞれ
”薬局無いかな?”と、探していたのだ。
各々二人共お目当ての品を購入し、その場で即対処。
T村さんはOS-1を口に含み、わたしは一旦靴を脱いで土踏まずから足首にかけてまんべんなくスプレー。
お互い落ち着いたところでリスタート。
”予定じゃ早朝通過するつもりだったからまさかこんな時間になるとは思わなかったしなあ、浅草寺混雑していなけりゃ良いけど。””不幸中の幸いは朝から天気悪かったって事でしょうかねえ。”言問橋で隅田川を渡って浅草に入り、北側から浅草寺にアプローチ。
浅草寺の境内は事前に想像していたよりも人出は少なく、当日予想したよりは人出が多く、と言った感じ。
雨が降ったとはいえ深夜以外は傘が必要になるかならないか微妙な雨脚の空模様だったので人出を大幅に減らす結果にはならなかったらしい。
CP4:浅草寺 本堂今回の大江戸コースにおける撮影ポイントはここで終了。
後はひたすら走りぬくだけ。
春日通りで御徒町を抜け、湯島を通り抜けてから本郷で北へ進路変更。
本郷通りを通って東大裏から駒込、赤羽を抜ける。
”駒込を抜けたらすぐ赤羽だし、『赤羽なんとか』って駅を過ぎたら荒川土手まですぐですよ、荒川に出たら後はひたすら走るだけですし。”と、池袋から赤羽までの試走を行ったという
T村さんの弁。
今回、下見ランをしている人が思いの外多くて驚いた。
この辺りは他の集団とも一緒になったので5、6人のグループで走っている状況ではあったけれどやや
T村さんが遅れ気味かなあ、と思っていたらコンビニに寄り道で完全に離れた。
が、それから小一時間ほど走ったところでT村さんが復活を果たして後ろからまくってきたのとタイミングを同じくしてわたしの脚が売切れてしまいジリジリと遅れてしまう。
十条の辺りまではなんとか付いて行けたものの、そこから先は諦めてペースダウン。
T村さんはさくさくとその姿を小さくしていった。
補給がままならないくらい胃をやられた選手に置いて行かれてしまうのもどうかと思うが、なにせ足腰が言うことを聞かないのだから仕方がない。
北赤羽から浮間舟渡までの埼京線ひと駅区間で売り切れた脚が更に売り切れ、全く走れない状況になってとぼとぼ歩いていたらなんだかんだ10人近い走者に追い越され、残り時間を計算しながら内心忸怩たる思いでトボトボ歩く。
そういえば北赤羽で信号待ちをしていたら、昨年途中棄権で今年再挑戦を期していたものの気がついたらエントリーが終わってしまっていたという応援の方からチョコレートを貰った。
色々な人たちが色々な思いを抱きつつ応援してくれたりサポートしてくれたり。
高島平の駅前繁華街を抜けて、これからいよいよ荒川土手というタイミングで何度目にお目にかかったのか記憶が定かではなくなってきたさとちゃんの応援を受けた。
”大丈夫ですか?””ダメ、脚終わった(^_^;)””え~~~?何とかなりそうなんですか?””荒川で歩きさえしなければなんとか行けるかなあ。””キクさんが『ゴールで待ってる!』って言ってましたよ。””そうだね、なんとかゴールまで行きたいね。””頑張ってくださいね!。””ありがとー!”コースはいよいよ荒川土手。
ここから先は信号待ちも無くひたすら走るだけなので自分のリズムで走れるので残時間と残距離の計算が簡単に出来てしまう区間ではあるけれど、裏を返せば余裕の無さも簡単にわかるので休みようの無い区間でもある。
笹目橋の近くに私設エイドを設営してくれていた人がいたのでチョコレート類を頂き先に進む。
霧雨は相変わらずしっとりと降り続く。
前方遥か遠く、1kmほどのところに二人、更にその前方1、200mほどのところに三人くらい先行したランナーの姿が見える。遠目にはっきりそれと判る黄色、オレンジ系の色合いのレインウェアが多いので霧雨に霞む視界でもくっきり目立つ。
幸魂大橋をくぐると前方に水門が見えてきてコースは一旦右に曲がるので先が見えない。
と、前方にいた二人の内一人の姿が徐々に大きくなってきてこちらに向かって走って来るのが判った。
或いは参加者ではなく、ただ単に雨の中を走っていた物好きな人だったのかな?とか思っているうちにその人が目の前に。格好を見ればどう見ても参加者っぽい。
その人は女性だったが擦れ違いざま
”お疲れ様です、もうこの先は諦めてタクシー捕まえようと思うんですけど、どこから脱出できるかしら?”と、聞いてきた。
笹目橋から幸魂大橋の間の区間、右岸土手の北側は土手に上がる道がほとんど無い。
”(前方を指し)あそこの水門のところで上がったらダメなんですか?””もうあそこまで行くのもイヤだもん。”そう言い残して後方に去って行ったけれど距離的にはそう変わらないんじゃないのか?まあ、気の持ちようなのだろうけれど(^^;
相変わらず前にも後ろにも1kmほどの範囲には人影が見当たらない荒川CRを一人で淡々と進む。
雨脚は相変わらずだしついさっき脱落者を見たばかりで気持ちが徐々にDNF(リタイア)に傾き始める。910XTで残距離と時間を確認すると、春慶寺ASで確認したときよりは幾分改善されて来ている傾向が伺えたものの、それでもやはり12分/kmペースを維持して行かないと時間内ゴールは厳しい。
途中朝霞パブリックゴルフ場クラブハウスをエイドステーションと勘違いして立ち寄りそうになったりしながら秋ヶ瀬大橋に差し掛かった。
橋の下近くに車が一台停まっていて三人ほど立っているのが判る。
雨の中応援してくれる人たちは本当にありがたいなあなどと思いつつ近づいて見ると黒い服装の大柄の人が着用しているのは反射ベストっぽい。
よくよく見たら
ガクさん(@gak_t12)、
かわさん(@kawa7615)ご夫妻と
クボさん(@kubomasayuki)のお三方。
”お疲れ様!あと2kmで最後のエイドだし、あと15kmでゴールだよ!”と、ガクさん。

脚は全然回らないけれど会話は普通にできる。
やはり走り込み不足なのでしょうなあ。
沿道応援だけでなく、最後のASがある羽根倉橋までの約2kmを並走してくれるという。
やや風が出てきたのでガクさんが前に立って風除けになってくれた。
10分/km程度の速度でも、充分風除けの恩恵に浴すことができました、本当にありがたいことこの上ない。
四人であれこれ会話しながらだと心持ち足取りも軽くなってきたような感じではあったけれど、羽根倉橋が見えてからがなかなか長い。普段自転車で簡単に走り抜けてしまうところだからイメージ的には全然進んでいない気になる。
それでもどうにかこうにか羽根倉橋ASに到着
<羽根倉AS@189.4km>
到着時刻 3月2日17:17(Close 18:00)

このエイドではカレーうどんが振舞われた。
二杯いただき気持ちをリセット。
テントの中には小江戸の終盤一緒に走った大学生のS野君の姿が。
”お疲れ様、久し振りだね。ここまで来たら完走できるかな?w””お疲れ様です!もう、意地でもゴールしたいっすよね!!”小江戸を走っているときには途中リタイアの言葉を漏らしていたりもしたけれど、若者はやはり爽やかに元気なのであった。


ASテントにて。
奥のりらっくまがリラックスというか、すっかりだらけきってるw

ガクさん、かわさん、クボさん、それにスタッフの皆さんに見送られながら最後の13kmを再び二人で一緒に走ることにして羽根倉ASをリスタート。
”頑張ってね!ゴールで待ってる!!”byガクさん。
霧雨降る中2kmも並走してもらって時間内ゴールしない訳には行かないでは無いか。
これ以上ない応援を貰った感じ。結構なプレッシャーでもあるけれどw
しばらくはR463を進み、途中でR254に曲がったらあとはひたすら真っ直ぐ川越を指して進むのみ。
羽根倉ASを出てからR254の交差点まで一人の女性が一緒について来た。
交差点まで同行してくれてそこで別れるまでS野くんとあれこれ会話を交わしていたのでスタッフさんかと思って彼に聞いてみたら
”ああ、あれ母です。”ですと。
実は前夜小江戸コースで
キクちゃん(@kiku114)と三人で走っていた際、何度かお父さんが車で移動しつつ先回りして応援していたところに出くわして仲の良さそうな親子関係を軽く羨んだものだったが、ここへ来てお母さんもいらっしゃったとは。
そしてお父さんは前日に引き続いて応援をしていてくれているようだし、しみじみ仲の良いご家族で良いねえ。
残距離、残時間から言って相変わらず12分/kmがボーダーライン。
910XTの計測誤差も考慮してギリギリは避けたいので9.5~10分/kmのペースを何とか維持できれば、という感じ。
オートラップで1kmごとにペースが表示されるので、表示されるたびにペースを確認しながら進む。
最後の最後、残り4,5kmのところで後方から来た5人ほどのグループに呑まれ、S野くんはそのままグループに付いて行ったけれどわたしは若干遅れた感じで距離を置いて付いていく。
残り2kmを切ったあたり、R16との交差点手前で何度目になるのか
さとちゃん登場。
”あと1kmちょっとです!このペースなら間に合いそうですよね!この先曲がるところがわかりづらいから案内しますよ!!”と、前を走って先導してくれた。
色々な人に助けられ、応援されてここまで辿り着けた。
本当にありがたいことこの上なくて感謝の念に絶えないけれど、まずは時間内にきっちりゴールしないことには。
気力が増したお陰でほんの少々脚が軽く回るようになった感じがしてペースアップ。
※実際にペースアップできたので気のせいだけではないwお父さん、お母さんと三人で走っていた
S野くんに追いついた。
声を掛け合いながら最後のスパート。
連馨寺に向かう最後の曲がり角の連雀町交差点を曲がればゴールはすぐそこ。
連馨寺入り口付近に
ガクさん、
かわさんの姿が見えた。
二人に向かって手を振りながらゴールゲートへ。
ガクさん、
かわさん、お出迎えありがとう!

ゴールゲート
203kmの旅路の果て
<川越ゴール@203.3km>
到着時刻 3月2日19:55(Close 20:00)

リストバンドをタッチ!の後、
S野くんとお互いの労をねぎらい合う。
時間内に完走できて本当に嬉しい。
※わたしのスタートは3月1日の8:09だったので厳密にはゴール締め切りは20:09ゴール受付奥の休憩スペースのパイプ椅子に腰掛けたキクちゃんを発見して声を掛け、
S野くんも一緒だと伝えた。昨夜のお父さんに加えて今夜はお母さんも一緒だと伝えたら
”マジっすか!どんだけ仲良い家族なんだよ!?”確かにねえw
完走証を受け取ってから表にいた
ガクさん、かわさんご夫妻のところに行って完走報告。
こう書くと即行ったように思えるかもしれないが、実際には結構長いこと寒い中おまたせしてしまったのであった。
大変申し訳ありませんです、はい。

完走証を手に記念撮影
ゴール地点にやってきたさとちゃんも交えてしばしの雑談の後、
ガクさんからゴールのご褒美の小江戸ビールを頂き、本来なら途中で私設エイド的にと用意して頂いていたおにぎりを頂戴してお二方とお別れ。
※おにぎりは翌日美味しくいただきました。夏場じゃなくて良かったwもう少し早い時刻にゴールできれば近くのお店で打ち上げとか出来たのだろうけれど、この辺はわたしの圧倒的な走力不足が問題です(^_^;)

ご褒美の小江戸ビール
再びゴール受付の休憩スペースに移動したところで
O田さんを見つけ、お互いに完走を祝っていたところに
T村さんが現れた。
とっくにゴールして、ひょっとしたらもう帰ってしまったのではないかと思ったら、体調不良がぶり返してR254沿いのコンビニに寄っていたのでギリギリのゴールになったのだとか。
何にしても時間内に完走出来て良かった良かった。
時間内最後の走者がゴールインした後、時間外で一人(羽根倉エイドで一緒で二言三言言葉を交わした女性)がゴールして大会は終了。
参加者に配布される無料チケットを使って入浴すべく湯遊ランドへ向かう。
場所がわからなかったのでO田さんたち一行に付いて行ったのだがわたしとO田さんはダメージが大きすぎて歩くこともままならず、通りを渡るのにも歩行者用信号が青のままで渡り切るのがいっぱいいっぱいと言った体たらく。
『念のため』に月曜日に有給休暇を取得していたのだけれど大正解だった。

ようやく辿り着いた湯遊ランド
フロントで受付を済ませたのが21時頃。
O田さんとお連れの女性(大江戸コースでいっとき一緒になった方)が22時頃から軽く飲み食いしに出ると言っていたのでちゃっかりご一緒させていただく気満々で
”22時にここ(ロビー)にいれば良いですね♪”なんぞと厚かましく言っていたものの、入浴中湯船に浸かったまま熟睡してしまい、気づけば23時になっていた。
それにしても溺れずに済んで助かった(@_@;)
そんな時刻から夜の街に繰り出しても仕方がないので館内の居酒屋で軽くビールを飲んで食事をしてから仮眠室に移動して布団に潜り込んだ。
既に20人くらいの参加者が寝息をたて、中には結構ないびきをかいている人も居るには居たが、ほんの数分後には全く気にならないくらい深い眠りに一気に落ちていった。考えてみたら大会中は一度も仮眠することなく36時間をフルに使い切ったのだから即爆睡はごくごく自然な流れ。
こうして
人生最長距離のウルトラマラソン大会の夜は余韻に浸る余裕なぞほとんどなく、ぶった切られたように記憶が途切れて終わったのだった。
今回、色々な人達の応援が本当に力になってくれるのだということを改めて感じた大会でした。
ガクさん、かわさん、クボさん、さとちゃんを始め、わたし以外の誰かを応援するために駆けつけてわたしにも声を掛けてくれた人たちや沿道で手を振り声を掛けてくれた顔も名前も知らない通りがかりの人たち、私設エイドで飲み物や補給食を提供してくれて励ましてくれた人たち。
そして何より企画、運営に携わって下さったスタッフ及び関係者のみなさまに深く深く感謝致します。
来年は
『ギリギリ隊』を卒業してもうちょっとスマートに完走したいな、と。
挨拶がわりに気が向いたら押してやってください。

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