BRM901たまがわ300白馬・木崎湖-1/2 より続く
アウター縛りとはいえ距離は長いが勾配そのものはそれほど厳しいものでもない碓氷峠である。特に立ち漕ぎをすることもなくシッティングのまま淡々とペダルを踏んでいたら進める、登れる。ふと前方に見覚えのある明るいグリーンのレインウェアを着たランドヌールの姿。AJ宇都宮スタッフの
はじ~さんなのでありました。
のんびり雑談しながら一緒に走らせていただく。
寄り道をどうしようかという話になった時はじ~さんが
”実は上田のPC(=PC3)の先、1kmくらいコースから外れたところに寄ってみたいベーグル屋さんがあるんですよね。でも営業9時からだからちょっと早く着き過ぎちゃうかな、と。”※多分→ここ←の事だと思われる。そんなこんなの話をしながら走っていたら
はじ~さんの自転車から何やら異音が。わたしの耳には何かがこすれるような音に聞こえたので何か異物でも車輪が拾って巻き上げ、巻き込んでしまったのではないかと思ったけれど、果たしてパンクなのでありました。
パンク対応中のはじ~さん / 場所はこの辺はじ~さんがチューブを取り外して穴位置を確認している間、ぼけっと眺めているのもなんなので、タイヤの内側を指先でしごいて異物チェック…が、それらしい感触無し。
はじ~さんの方もなかなか穴が見つけられないようだったけれどようやく確認できたところはチューブのリム側に当たる部分。バルブからの距離で該当しそうな箇所を確認してみたものの目視では異状を判別できない。強いて言えばリムテープが緩んでいることか。取り敢えず新品チューブに入れ替え、タイヤを復旧。
パンク対応であれこれやっているときに
”おや、パンクですか?”と問われ
”オレじゃないぞ!(笑)”と応えることが何度か。
原因不明のパンクだったので慎重にリスタート。
上田のベーグル屋さんの代替案として今回のコース上、浅間サンライン入り口交差点にほど近いところに名前はうろ覚えながら
ユメさんがおススメしていたパン屋さんがあるそうで、そこに立ち寄ろうかという会話を交わしたりしつつ碓氷峠の緩やかなピーク付近をえっちらおっちら。
グンマー国と長野県の境短いダウンヒルの後軽井沢駅前を通過して中軽井沢へ。左手にパン屋さんの駐車場を示す写真看板が掲げられていて、家族連れがミニバンでパンを食べていたので
”ここ寄ってみませんか?”どうやら
はじ~さんが
ユメさんから教わったお店とは名前が違っているみたいだったけれど丁度空腹だったし…ということで立ち寄ってみることに。
ところが駐車場の隣にあった店舗はどう見ても雑貨屋さんで、しかもまだOPEN前。いぶかしんでいたら家族連れのお父さんが
”パン屋さんならもう一つ向こうですよ。”と教えてくれたので礼を口にしつつそちらに移動。

haluta軽井沢店表に掲示されている看板には開店時刻9時となっていたけれど、パンの焼き上がりに合わせて早めに開店していたようだった。店構えはパッと見パン屋さんに見えないけれど、ここは元々アンティークj家具を扱う会社が経営しているお店らしい。勿論このエントリを書くにあたって調べて知ったこと。
店内には数は多くないけれどテーブルとイスが設置してあってイートイン可能だったのでここでいただくことに。
焼き立てパンがショーケースに並ぶ
木の実を練り込んだフルクト、ソーセージをパイ生地で包んだユースト
ドリンクは信州リンゴジュースお腹を満たしてリスタート準備。
そこでふと根源的な疑問が湧き上がった。
”はじ~さん、ウェーブいくつでしたっけ?”
”実は…ウェーブ「ゼロ」なんですよ~。”(ふ~~~ん、オレより30分早いんだから次のPCまであと丁度二時間か…って
あれ?え?あなた21時スタートじゃねーの?)”いやあ、あと30kmあってこの時間だから次のPCは無理かなあ。”halutaからPC3までほぼ丁度30km、21時発のPC3クローズ時刻は10:20で現在時刻は9:15分を回ったところ。
はじ~さんがPC3にクローズ時刻前に辿り着くにはAve.30KPHで走らなければならないではないですか。実際には自転車から降りてレシートを取得しなければならないのだから30KPH以上の速度が必要な訳で。。。
”この先PC3までは下り基調ですからね、頑張りましょう!サンラインに入ったら鬼牽きしますから付いてきてください!!”以前
わたさんが初ブルべとして参加した
三浦200で、
走力のある彼を、調子に乗ってあちこち寄り道に引っ張りまわして途中PC延着→認定外完走に追い込んでしまった上に自分はウェーブ違いで認定されてしまうというド外道な行いの前科があるわたしとしては、何が何でも
はじ~さんのPC3延着だけは阻止したい気持ち満々なのでありました。
宣言通りサンラインに入ったところで前を牽き、このわたしが風景撮影をすることもなくただひたすら前と隣の走行車両とミラーとサイコンの表示に傾注し、道の駅雷電くるみの里のくるみソフトクリームも華麗にスルーしてひた走り、PC3敷地に進入したのはもうすぐ10時15分になろうという頃合い。
やったぜ!
追分宿の分去れこの辺までは
はじ~さんが前でこの先で前後入れ替わり。
PC3 7-11上田古里店(199.8km)9/02/10:16着先着していた
mosaさんや
チーム・ホモケイデンスの三人娘さんたちと軽く雑談したり。
はじ~さんはほぼオンタイムで入ったので長居すればするほどビハインドになるので少しでもマージンを稼ぐべくそそくさとリスタートして行った。
昨夜の雨が嘘のように晴れ上がって暑いくらい。
まあ上田は雨少ないってのは
先日長元坊の飛松さんに教わったっけ。
30分ほどダラダラ過ごし、約一時間ほどマージンがある状態でリスタート。そろそろお昼をどうするかを考えないといかんという時にふと。ここまで来たら
草笛も刀屋も目と鼻の先。昨年なぜ寄らなかったのか自分でも不思議だったけれど、無理して戸隠まで足を延ばさなくても上田で充分美味しいおそばがいただけるではないですか。
という訳で今回は
刀屋にお邪魔することに。
もう5、6年振りかな?な刀屋
もりそば(普)量は小、中、普、大…の四つの分類。
世間一般のそば屋の量を1.0として換算すると各々概ね小=1.0、中=1.5、普=2.0、大=4.0くらいの感じなのでうっかり大を頼むとお店の人が
”お客さん、当店初めてではないですよね?”と念押しする。普通のお店の感覚で大盛りを頼む初見を殺しにかかるなかなか凶悪な量のそばが供されるのである(笑)
そばそのものは太めでしっかりとしたコシがある田舎そば。ちなみにもう一方の有名店
草笛の方は
刀屋のそれに比較すると垢ぬけた感じの、いわゆるオーソドックスな信州そばである。そちらも量はたいがいな感じで大盛り(特盛だっけ?)を頼むと
”大丈夫ですか?おそばだけで1.2kgありますよ?”と念押しされる(笑)
コースから1kmほど離れたところにあるので往復、待ち時間、食事時間トータルでほぼほぼマージンを食いつぶした形となった状態でリスタート。
千曲川にかかる昭和橋越しの岩井堂山(通称:自在山)平成14年に建築土木遺産に選定された鉄筋コンクリート造のローゼン橋である昭和橋と土木遺構のようにきれいな錐形をした岩井堂山の組み合わせは個人的に非常にツボ。
千曲市と長野市の境界付近から、これから進む方角の眺めそれにしても上田から長野までの平坦区間で一気にマージンを稼いでおこうと思ったのに結構強烈な向かい風のお蔭で目論見通りに事は運ばず、内心少々焦り始めていたり。
PC4 ローソン長野善光寺下(240.5km)9/02/13:47着ここでのマージンは一時間を割り込んでしまっている。この先嶺方峠までひたすら登りが続く上、フロントアウター縛りという制約があるというのにマージンはたったの一時間弱。正直ちょっとヤバい気がしなくもない。
そうはいっても門前みそソフトクリームは外せない
善光寺仁王門 / 山門(三門)善光寺参道を横切り、いよいよ鬼無里を経由して嶺方峠に至る長い長い登り坂の始まり。
裾花ダムに向かう登りで既にシッティングを諦める。
まだあと50kmもあるのにこんな状態で間に合うのかと不安に駆られることもしばしば。
それに自分の記憶では長野→鬼無里の区間より鬼無里→白沢洞門の区間の方が勾配がきつかったような。。。今こんな程度の坂道にひぃひぃ言ってたら大真面目にヤバいのではなかろうか。
水少な目な裾花ダム
鬼無里のマンホール蓋鬼無里の中心部に入ると少々平坦な区間になって気が楽になる。
いろは堂の前を通りかかって少々逡巡の後立ち寄ることにした。
辛みそなすのおやきとサービスの野沢菜おやき半分※ステッカーには「辛みなす」と書いてあったけれどショーケースには「辛みそなす」と書かれていた(はず)いろは堂を出た時点で時刻は15時20分過ぎ。
22時30分スタートのウェーブ3のクローズ時刻は18時30分なので残り時間は丁度3時間、いろは堂からゴールまでの距離は約30kmなのでAve.15KPHのペースで計算すると20分弱のマージンで、13KPHで走れれば何とかならないこともない。
とにかく進まないことには始まらないのでリスタート。
それでも嬉しい記憶違いで勾配自体は長野→鬼無里の方が鬼無里→白馬よりもきつかったので若干心に余裕が生じた。それでもアウター縛りのお蔭でハムストリングス、大腿四頭筋がパンパンに張っていて若干痙攣の兆候まで現れ始めて来たので慎重に進む。
鬼無里の外れここからは白馬に下るまではずっと山道。
えっちらおっちら進んでいると前方に一人のランドヌールの姿。
ややふらついているようで心配だったものの自分自身も一番危ないタイミングだったので声掛けすることもなく追い越してしまった。後からあれが
チビ山さんだったと思い至ったけれどそれも後の祭り。
ようやく白馬村へでも白沢トンネルってこの境界から更に7kmくらい先なんだよね。初見だったらぬか喜びするわこんなん。
とはいえ境界を過ぎて以降は勾配がぐっと緩やかになり、ほぼ平坦と言って良いくらい。淡々と進むとようやく白沢洞門が姿を現した。
白沢洞門内部でほぼ直角に曲がったトンネルを抜けると正面に…頂が雲で覆われた白馬岳。。。まあ、これはこれで味わい。数日前の天気予報ではここで雨に降られている可能性だってあったのだ。充分過ぎるほどありがたい眺めである。
通過(写真)チェック-2 白沢トンネル(276.1km)9/02/16:25着到着したところに
mosaさんと
チーム・ホモケイデンスのお三方。
”わたしたち間に合うかどうか微妙な時間なんですよ!”と言っていたけれど、彼女たちの内二人は22時丁度のW0だからゴールクローズは18時丁度なので残り30km弱を1.5時間だからAve.20KPHは必要とはいえそのうち1/3はダウンヒルで残り2/3はほぼ平坦なので間に合わせるのは難しいことではない。
”慌てなくても間に合うよ♪”と声を掛けて証跡画像の撮影をするために移動を始めたところで
”お先に進みます!”と
三人+mosaさんがリスタート。
撮影したりツィート流したりしてからこちらもリスタート。先日の
長元坊でのレッスンの成果をいかんなく発揮して先行していた四人をかわして前に出て気分よくダウンヒルを堪能し、下り切ったところでしばし待機。後続の姿が見えたところで信号の押しボタンを押して走り出しの準備。残り時間と距離を勘案すればW3のわたしはパンクを二、三回やらかさない限り時間内にゴールできる。
mosaさんも同じWだから同様。三人娘の内二人はW0なので彼女たちが間に合うように前を牽いてあげたら残る一人も自動的に間に合う…という判断で、概ね20~22KPHくらいの平地巡航速度でミラーを確認しつつ前を牽く。
しばらく進んだ安曇野アートライン入り口のところで一人だけ結構遅れていることに気が付いた。遅いウェーブで出た
じぇんさんがどうやら膝を痛めてしまったようでペースが上がらないとの事。W0の
虫さん、クロさんは彼女にペースを合わせてもどうにかギリギリ間に合うだろうけれど絶対確実ではない…ので
じぇんさんをわたしがフォローすることにして
虫さん、クロさんに先行を促す。平地巡航20KPHに満たないペースでも充分間に合う計算だから大丈夫だろうとの判断。
mosaさんもいたし。
ミラーを確認しながら
じぇんさんが無理なくついて来ていることを確認しつつ、のんびりポタポタなペースで進み、どうにかこうにか無事ゴールの木崎湖キャンプ場に到着。時刻は18時前だったので結果的には全員一緒でも余裕で間に合ったということだけれどまあそこはそれ。
ゴール 木崎湖キャンプ場(303.9km)9/02/17:46着受付を済ませ、着替えを用意して近所の温泉施設ゆーぷるへと移動の準備をしていたら、なんと車で参加の
Queさんが三人娘とわたしを送迎してくださるとの事。
超ラッキー!本当にありがとうございます。
のんびり湯に浸かって汚れとさしあたっての疲れを落とし、ロビーで三人の出待ちをする間にビールを飲んだりしてすっかりいい気分。キャンプ場に戻ってからはいよいよ
これが本番!!のBBQに合流。
酒飲んで肉食っておしゃべりして大笑いして火の周りをまわって…だったので画像ほとんどなく、
楽しかった!美味しかった!ってこと以外記憶もあんまりない(笑)
肉!
キャンプファイヤーが始まり火の回りでフォークダンス、否、のんのんさんとひなっことほんの一部以外は足元のおぼつかない酔っ払いが足をもつれさせながら火の回りをうろうろしていただけだ(笑)
炎最高潮!ばーにんぐ・ふぁいやー!!
徐々に崩れていく。。。
おき火で焼きマシュマロ
すっかり堪能してバンガローへおやすみなさい。
明日は6時集合で後片付けです。
BRM901たまがわ300白馬・木崎湖-Extra01へ続く。
挨拶がわりに気が向いたら押してやってください。

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