【BRM113神奈川300鎌倉-1】より続く
PC2をリスタートしたものの
昼食をどうするか
頭の中にはそれだけがぐるぐる回っていた。いくつか候補を考える。このペースならお昼時に下田に到達するのも無理ではないのでいっそ
一(はじめ)に行ってしまおうかとも考えたけれどさすがに新年最初の伊豆なのだから海の幸がいただきたい。
ということで片瀬白田の
一心にお邪魔することに。
このタイミングならまだ店は混雑していないだろう。
東伊豆の海岸をのんびり走る11時丁度頃
一心に到着。
”こっちに自転車置けるよ!”と大将に声を掛けられた幸いなことに暖簾が出ている。
先客は地元のおじさん衆四人。
コース料理のようで、石板で魚介類を焼きつつお酒を飲んでがやがやとあれこれ話に興じている。
ものっそ羨ましい。こちらはさすがにお酒を頂くわけにもいかないのでどれを頼もうか少々悩んだ後、
一日限定10食のおやじスペシャルをいただくことに。
何度も言うが
「特別」だの「限定」だのにからきし弱い俗物である。
地魚の刺身、カマ塩焼き、フライがセットになったおやじスペシャルカウンター席の隅っこに陣取って注文して待つことしばし。
カウンターの向こう側では大将が刺身の盛り付けをしていた。
四人前なのでテーブル席でメーター上げているおじさんたちのもの、わたしの分に取り掛かるのはもう少し後になってからと思われる。
ここはそういうお店なので
時間に余裕があるときにしか入らないし入れない。そんなこんなでしばらく呆けていたらひとりのランドヌールが。
”自転車が見えたのでつられて入っちゃいました。”と語っていたが、果たしてここで結構待たされるのを理解しているのだろうか?
というかジャージ姿だったのでまったく気付かなかったがこの方、以前
いーちょねーさんのお店、
HANABIでお会いした事のある
HYSさんだった。
翌々日の月曜の晩、そ
のHANABIで出くわして知ったのであるが、そういうことならしっかり名乗って欲しいものである。
スーツ姿しか見たことないから全然わからんかった。
調理の都合から彼が注文した海の幸丼が先に供された。
こちらは刺身、塩焼、フライのセットなので時間がかかるであろうことは想定内なのでのんびり待つ。
そのために早めの時刻に入店したのだし。
すると、
HYSさんの知り合いらしき女性が入店。
開口一番
”制限時間があるので早くできるものが良いです、何が早いですか?”とひと言。
その後大将や奥さんとあれこれ遣り取りして結局海の幸丼になったみたいだけれど、話の流れで大将から
”お客さん(=わたしのこと)!遅くなっちゃってごめんね!”と言われてしまってなんだか釈然としない感じ。
わたし自身はタイムマネジメントしたうえで少々時間がかかろうが問題ないと考えていたし、万が一その目論見が外れて大幅に時間を食いつぶして次のPCでタイムアウトになっても構わないというスタンスでお店に入って自分自身が食べたいと思うものを頼んでいるのに、アクシデントで遅くなったならまだしもルーティンに従っているお店側に
”提供遅くなってすみません!”と言わせてしまうのは心外としか言いようがない。
まあ、わたし自身が考えている
矜持()のようなものの一つなのでヒトサマに押し付けるつもりは毛頭ないのですが。
結局一時間ほど昼食に費やしてリスタート。
このアングルから眺める稲取市街地が好き相模湾に飛び出すでべそのごとき稲取の街。
ほぼまったくおんなじアングルで
ニャンコ先生も稲取を撮っていた。
撮り鉄が待ち構えているところを撮る
河津桜にはまだちょっと早いこの付近で先頭とスライド、50kmくらいの差なのでPC以外は基本的にストップ無しで走っているのだろう。
その後もちらほらスライドし、PC1から先のペースダウンと
一心での食事のロスタイムを考えて約1.5時間、35kmほどの差が付いているだろうと思って身構えていたらほぼ計算通り、折り返し手前20km弱のところで
ニャンコ先生とスライド。
わたしはと言えば
身構えていたくせに画像を残せなかった無能である。
子安トンネルを抜けたところから見下ろす入り江しばらくアップダウンが続き、下田に向かう山場である尾ケ崎ウィングを通過。
尾ケ崎ウィング付近から
白浜を通り抜ける下田の街を抜け、弓ヶ浜入り口を国道なりに右折したら折り返しの下賀茂。
PC3(149.6km)ファミリーマート南伊豆下賀茂店14:01着わたしが一心に立ち寄っている間に追い抜いた
けーこ隊長がいたので声を掛けると
け:あ。どこに寄ってたの?
と:結局一心にした~。
け:”お昼どこにしようか?”ってツィ見かけたから”一心あるよ!”って返そうと思っていたけど返せなかったわ~。
ところでわたし、メロンショートケーキ食べて来たけどとりさん行かないの?
と:ちょい躊躇してる。
け:すぐそこなんだし行っちゃえ!という隊長の扇動に乗せられる形で扇屋製菓へ。
扇動だけに…。

PC3裏手の扇屋製菓でメロンショートケーキと紅茶をいただくホモケイの二人用と、知り合いの一人やふたりいるだろうとの読みで焼き菓子を四個お土産に購入して再びPCに移動。
移動した先に
あっこさん、陳さんがいたので扇屋に寄らないという二人にお土産を渡す。
これで自分の分が無くなった(笑)
いや、すぐ裏なんだからもう一回買いに行ったら良かったのだ。っていうか知り合いの女性、一人か二人だろうと思ったら他に
ピンクロさんや
ミホさんもいたりして、お二方には渡せなかった。。。
さすが
全参加者の1/4が女性(←逗子と混同、多目だったけれどそこまで多くは無かった。)というだけのことはある。
あっこさん撮影そんなこんなでのんびりおしゃべりに興じていたりしたら
シムラさんに牽かれた
虫さん、クロさんの二人が到着。
そこそこ時間に余裕があるし体力もそれほど消耗していなさそうだったけれど、開口一番
虫:ウィングってなんすかあれ!クソオブクソじゃないですか!!非常に
虫さんらしい。
あれやこれやとお話したり補給をしたり。
虫:あ、とりさん!紹介しますよ。こちらシムラさんって言って凄い人なんです!何が凄いって日本縦断しちゃう人なんですよ!!
と:お~~~。そりゃスゴイ!
虫:それにわたしらここまでシムラさんの前でエッチな話してないんですよ!!
と:それってスゴイ…の?
ク:明るい内から下ネタに走っちゃうと息切れしちゃいますからね!暗くなるまで取っておかないと!!
と:(なるほどわからなくはない、ってかむしろわかり過ぎる。)今回、二人の事は
シムラさんが全面的にフォローしているのでそのままお任せして先に進んでしまおうかとも思ったけれど、前週の三浦半島ポタの際に
虫さんから
”来週よろしくお願いします!”的な言われ方をしていたし、待っておいて顔を見ただけでそのままスルーってのもなんだし…ということで三人の後ろをゆるゆる付いて行くことに。
生じないに越したことは無いのだけれど、万が一の際のフォローは人数多い方が良いだろう。
ほぼ最後尾となった状態でPCをリスタート。
虫:坂!(殺気立つ)まだ終わらないの?ねえまだ?
ク:あそこ(ピーク)までだから、もうすぐだから!
虫:あ゛~~~!ちっとも進まない、進んでない!このままじゃ次のPCに間に合わないかも~。
ク:大丈夫、進んでるから!止まってないから!実にほのぼのしていて微笑ましい。←どの辺?
グロスのペースで見る限り、一時間前後のマージンを確保してPCに到着できそうな感じではあった。
ちょこっと咲いていた河津桜光の加減でうまく写らなかった。
トイレ休憩に立ち寄ったPC外コンビニにて今回、
”普段とポジションが変わったせいで腰がしんどい。”という
虫さんが、店先で女豹のポーズ的なストレッチ(?)を。
※わたしに対してひれ伏している訳ではない。そんなこんなでほぼ読み通り、一時間ほどのマージンを確保してPC4に到着。
PC4(198.2km)ローソン伊豆高原東店18:13着今回、なんでか良くわからないけど復路で肉まんばっかり食ってた。
さてリスタート。
虫:この先イノシシ出ますよイノシシ!
と:いや、何回も走ってるけど見たことねーよ。
虫:ホントですって!去年10匹くらい横切ったの見ましたよ!!いてもおかしくないのだけれど、伊豆では猿以外に出くわしたことがないわたし。
この先PC5までの区間さえ凌げばあとはほぼアップダウンのある区間は終了するので次のPCにさえ間に合えばよほど面倒くさいアクシデントが起こらない限りまず時間内のゴールは見えるけれど、伊豆高原から富戸、川奈を通って伊東に抜けるルートはアップダウンはあるし、特に富戸周辺は道が荒いところがあるしで案外厄介な区間。
相変わらず坂に対して呪詛の言葉を吐き続ける
虫さんを
クロさんがなだめつつの走行。
それでも登りが終わると復活する
虫さん。
虫:わたしの中ではシムラさんとサトーさんのカップリングが出来上がっているんです、実現しないかなって。
ク:わかる!
シ:なにそれ!(笑)実にほのぼのしていて微笑ましい。←どの辺?
走りながらあれこれグルメスポットの話をしてみたり。
ク:そういえば網代の「笑ぎょ」って行ったことありますか?
と:んにゃ、ない。
ク:お料理も美味しいですけど海の眺めも良いので機会があったら是非行ってみてください!こういう情報はホントありがたい。
しばらく走行していたら前方に大柄、小柄、二人のサイクリストの姿が。
と:大きい方ってベガさんじゃね?追い付いてみたら果たしてその通り。
もう一方の小柄な方は
ピンクロさんなのでした。
このお二方とは一旦別行動となったもののゴール手前で一緒になって、最終的には六人一緒でゴールに到着することになった。
相変わらず
進まない!間に合わない!というネガティブ発言を連発する
虫さんを
クロさんがなだめつつという走りでようやく最後のPCへ。
なんだかんだ言って若干貯金の切り崩しはあったもののクローズまでのマージンは50分あったのでこのままのペースで走れたらゴールは認定時間内。先が見えてきた。
PC5(244.9km)7-11真鶴駅西店21:33着補給しつつFlecheについて語り合う三人。
シ:Flecheってさ、360km以上を24時間で走るとか正気の沙汰じゃないよね、それに22時間到達ポイント問題とか申請より余分に走り過ぎちゃうと失格になるから途中で時間調整したりしなきゃならんしルールが面倒!
虫:わかります!Fleche面倒!わたし自身は二回参加して二回とも難しいことは全部他の人任せだったからあんまり苦労した記憶ないけど。
いよいよ残り55km、平坦基調の最終区間。
シ:「大阪王将」と「餃子の王将」との違いはさ~と、解説中の信号待ち。
江の島を過ぎ、スタート地点の鎌倉を越え、ゴールも鎌倉だったら登る必要も無い坂道に心の中で呪詛の言葉を吐きかけ、どうにかこうにか逗子駅前に到着。
ゴール(301.7km)逗子駅南口広場01:10着キューシート的にはマ○ドナルド前広場がゴールだけれど、24:50以降は受付場所がマッ○ではなくなるので丁度スタッフが移動してしまったタイミングらしく誰もいないので24:50以降の受付である魚●へと移動。
ゴール時刻は6人とも14日の01:10とカウントされたので
認定時間は6人一緒で19時間10分、制限に対して50分のマージンを確保しての認定となりました。
輪行袋を持っている上に居酒屋にいるのでお酒を飲んでしまいたい気持ちマウンテンマウンテンだったものの、明けた日曜日は毎年恒例フロストバイトロードレース大会のハーフマラソンにエントリーしているので温かい烏龍茶をいただいてから即退出。
ホントはゴール後にうだうだやりたかったんだけれどなあ。。。
そんなこんなで帰路に就いたは良いものの、途中よそ見をしていたらうっかり縁石に接触してしまい、幸い落車は免れたものの停止して数秒後に前輪から
ぷっしゅ~~~!となかなかいい音が聞こえてパンク。
見ればサイドカットしてタイヤに穴が開いていたけれど、頑張ればまあタイヤブートでどうにかなるくらいの欠損なのでほんの一瞬躊躇したけれど、通りかかったタクシーを捕まえて帰宅。
半パンの状態で運動量が極端に落ちる静止した状態での作業を行ったら
比喩的表現ではなく死ねる。加えて翌日(ってか当日)のフロストバイトはもとよりその後の打ち上げがきつくなるので時間をお金で買ったという感じ。
おうちに帰るまでがブルベであるならば、新年早々お金がかかるブルベになってしまったものです。
まあ、それでも
なーちゃんが露払い役をこなしてくれたのでこの程度のアクシデントで済んでいるっていう考え方もあるので、申し訳なさMAXですが、
なーちゃんには継続してトラブルの神様のお世話を願いいたしたいところ。
なんだかんだ言って一月にAJ神奈川主催ブルベを走ったのは久し振りでしたが楽しかったです。
ゴール受付を途中でシフトしなけりゃならんとかあれこれ面倒もあったと思いますが、運営してくださったスタッフ及び関係者の皆様に深く感謝いたします。
またよろしく~~~!と、物議をかもしそうな表現で〆てみる。
挨拶がわりに気が向いたら押してやってください。

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