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日記超。-改・弐-

  : 

自転車だったりマラソンだったりトライアスロンだったりお酒だったり。

2023May24Wed

【秋の定番】彼岸花を眺めに巾着田【ゆるふわライド】 

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ちょうど一年ぶりの巾着田
彼岸花はとにかく足が速いのでほんのちょっとのピークを越えると
あっという間に色褪せてしまうところも好き。
ピークの短さって桜以上ではないか。

ちなみに昨年はこんな感じでした⇒ゆるふわ巾着田ライド
昨年も今年同様9月24日の実施でした。

<実走行ログ:2018/09/24>

二週続きの三連休。
第一弾は三日共あまり天候に恵まれなかったので結局三日間ブログをいじってお酒飲んで、という自堕落な過ごし方をしてしまった。
第二弾の今回も天気予報的にはイマイチな空模様だったので、翌週末の9/29のBRM1013たまがわ200小鹿野の認定試走、9/30のBRM930神奈川200箱根出走前にはAH2400の残りのレポをまとめてしまおうと考えた。
目論見通りまとめ自体は二日目の午前中くらいに片付いたのであるけれど、その日は朝から相当な好天だったことに昼過ぎに自宅から出て気が付き、非常にもったいない思いを味わった。三連休最終日くらいは自転車に乗ってどこかに行こうと思ったものの、夕方時点で確認した翌日の天気予報は雨で降水確率は50%となっていたので気落ちして床に就いたものの翌朝5時頃目覚めたら雨は降っていないようで、携帯で確認した天気予報も終日曇りとなっていて降水確率も20%に好転していた。
いそいそと布団から這い出し出かける準備を始めたところ、いきなり本降りの雨の音。すっかりやる気を無くして二度寝。ダラダラ過ごして起床して天気予報とレーダー画面を確認してみたら今度こそ雨が降らなさそうだったので出かけることに。
結局出発は9時過ぎとなってしまったが、先述の通り週末は試走とBRMだしその翌週はA埼玉主催の1,000kmブルべがあるので今シーズン巾着田で彼岸花を愛でる機会はこの日を除くとなさそうだったので今年も巾着田へ。
丁度Facebookが知らせて来たけれど、昨年も同じ9/24に巾着田ライドをやっていた。

ロードバイクはメンテが終わっていないし大した距離を走るつもりもなかったので久しぶりに通勤用MTBで。通期用とはいえ転職に伴い自転車通勤を自粛中なので2ヶ月振りくらいに乗る。
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ウェアはこれまた久しぶりにそでを通したPBP二日目ジャージ

取り敢えず巾着田に向かうつもりではあったもののスタートが遅かったので適当にフレキシブルに考えていて、ひとまず朝のパン活…と、武蔵新田駅前のパン屋さんに向かう途中新田神社にお参り。

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新田神社

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末社のお稲荷様

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触れるとご利益があるというご神木。
勿論ベッタベタ撫でさすりまくりましたさ。

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鎮座660年記念御朱印。
書き置きではなく、御朱印蝶に見開きで書き入れて頂ける。

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多摩川七福神の案内図。

駅前のパン屋さんはお休みで、仕方がないので松屋で朝ごはん。
そのままダラダラ進み、桜坂の下にある寺院、東光院さんへ。
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立派な山門と本堂。
御朱印が頂けることは知っていたけれど、いざお願いしたら多忙なため無理!とのご返答。
よくよく考えたらお彼岸時期の今、お寺が忙しくない訳がない。
以後も予定していたけれど、今回はお寺で御朱印を拝領するのは取りやめにした。

丸子橋を越えたらすぐに多摩川浅間神社。
「シン・ゴジラ」でゴジラ第四形態を迎え撃ったタバ作戦指揮所に詣でて御朱印もいただく。
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多摩川浅間神社

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タバ作戦指揮所からの眺め

御朱印集めもひと段落。
後はついこの間走った白馬木崎湖のコースをトレースして巾着田へ向かうのみ。
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多摩川土手の彼岸花

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二子玉川には白い彼岸花の小さな群生も。

多摩堤通りからいつものブルべコースに遷移してしばらく走り、調布市に入ったところでお昼時だったので以前Hideさんがおススメしていた記憶のあるパン屋さん、フランダースへ。
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時々横浜小柴の「ブレーメン」と混同する。

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エビカツサンドとアボカドホットドッグを。

おなかを満たしてリスタート。
のんびりぼちぼちお馴染みたまがわブルべの定番ルートである多摩川沿いを。

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多摩川土手でちょこちょこ群生を見かけて気に入った花。
調べてみたらゼフィランサス(白い花はタマスダレ)といってこれもまたヒガンバナ科の植物らしい。よく見たら葉が無くまっすぐ伸びた茎の先に花が付いていて、なるほど彼岸花の仲間だなあといった感じ。こうして無駄知識は増えてゆく。

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羽村取水堰で玉川兄弟に久々のご挨拶。

そのまま白馬木崎湖でPC1だったファミリーマートで小休止。この時点で既に14時を回ってしまっていて帰りたくなって来た。

それでもここで引き返してしまうのも何なので先に進む。
一旦巾着田をかすめて高麗神社へ。
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巾着田周辺でもそれなりに彼岸花を堪能できる。

高麗神社着。
高句麗王を祀ってある神社なので漏れ聞こえる話し声から判断すると半島系の観光客も多い。
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ブルべの際しょっちゅう目の前を通過するのに、まず早朝か夜間しか機会が無いので一度御朱印をいただきに詣でたかった。

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拝殿前の鳥居に掲げられた扁額には「高」「麗」の間に小さく「句」と書かれている。たまたま隣でガイドさんが団体客に解説しているのが聞こえたけれど、朝鮮王朝やその後の大韓帝国にゆかりのある方の筆になる扁額で、高句麗とは別に存在した高麗と区別するためであるとか、五世紀に今の社号となる前の本来の社号であろうという意図があってのことのようだ。

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高麗神社拝殿

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御朱印を拝領。観月祭開催時は限定御朱印(書き置き)もいただける。

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末社の水天宮。
山の上にあるものの麓に遥拝所があるので登らずにもお参りできるが、せっかくフラットペダルのMTBで足元はサイクルシューズではないので登らない手はない。

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結構急な登り坂。
足元は安全靴である(笑)

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頂上に到着。お参りして山を降りる。

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(ふ~~~ん。)とか思いつつ自転車置き場に向けて歩き始めたら鳥居の陰に身体を半分隠してスマホのシャッター音を鳴らしている黒いRaphaジャージを着た男性サイクリストが。

(あの背格好でRaphaジャージを着て歩くようなオサレ男子の知り合いなんかいたっけ?)

脳裏にはRaphaユーザーの知り合いが何人か思い浮かんだけれど該当しそうな相手がいない。鳥居の陰から姿を現したのはぜっとさんだった。
岩蔵街道のファミマ(PC1)でツィートした際、ちょうど横瀬にいた彼が帰りにこちらに立ち寄ってタイミング良く邂逅できたという訳。

ぜっと:これから巾着田行くの?
わたし:まあ、ここまでで彼岸花堪能しちゃったしこのまま帰っても良いかなと。
ぜっと:折角だから行こう、オレ行ったことないし。

という訳で結局一年ぶりの巾着田へGo!
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300円支払って入場。

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土手や道端に群生しているのを眺めるのとはやっぱり違うよね。
あの一面真っ赤な雰囲気を味わえたので行って良かった。

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Raphaジャージのオサレメンズ。

巾着田から東に向かい、いつもお馴染みの県道30号線にぶつかったところでわたしは右折、ぜっとさんは直進なのでお別れ。
定峰だったり西上州だったりでお馴染みのコースで飯能から入間に抜ける道。

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消防署の二又のところ。
この目のイラストを見ていると妙に不安な感じになる。

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飯能駅。赤矢はいなかった。

その後もいつものブルべコースをトレースしつつ、青梅日立のコンビニにわざわざ寄る必要は無かったのでR16に出て横田基地沿いを南下、新奥多摩街道にぶつかって以降は再びブルべコースを。

途中で腹が減ってしまったのでいつものように昭島の小川で補給の後多摩川沿い。
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小川昭島店でミニチャーシュー麺(バラ二枚、ロース一枚)

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途中日活調布撮影所前のコンビニでコーラ休憩を挟み、いつものゴール受付である癒しふれあい館に立ち寄る必要は無いので二子玉川をスルーして多摩堤通りを進み、ブルべ帰りと同じように丸子橋から多摩サイに入ってのんびり走っていつもの専修寺前に帰着。

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専修寺関東別院前:2018/09/24/20:30頃

帰着時にGPSがちょうど150kmを示したけれど今回は920XTJでログ取りをしていたので徒歩移動分も加算されており、実質147、8kmくらいのゆるふわポタ終了。

久しぶりのMTBだったので体のあちこちに結構なダメージを感じたので、さすがになまって来たなと若干不安に陥るライドなのでした。
週末は二日続けて200だし、さらに来週は1000だし。。。
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タグ: ポタリング  巾着田  彼岸花  高麗神社  新田神社  ゼラフィンサス 
2023May24Wed

【旅路の果ては】AH2400 走行記録-12(最終)【旅路のとば口】 

 
改めて今回の全走行ログを。
いつものRWGPSではなく轍Onlineで表示させてみた。

AH2400走行記録-11 より続く

【2018/08/18(土)】
厚岸で生牡蠣を頂くという贅沢な朝食の後、のんびりリスタート。
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厚岸湾の眺め。この先しばらくは海から少々離れた内陸部を走る。

長くゆるい上り下りが続く木々に囲まれた道を走る。
西に向かって走るので、ザックを背負っているとはいえ背中が日光に照らされて温まり、かなり眠気を誘う感じ。この辺りでヤマグチさんに遭遇した記憶があるが、相当眠くて曖昧。
この区間は画像がほとんど残っていないので恐らく相当眠かったはずである。我ながら非常にわかりやすいが、電池切れ等が無い限りやたらとツィートしているかやたらと撮影しているかどちらか、或はその両方。

この辺りを走っているときにRD破損から丁度1000kmになった。
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一度はDNFするつもりで累積距離をリセットしたので累積走行距離がそのままシングル固定走行距離になる。
釧路町に入り(あれ?釧路ってかなり大きなイメージあったけれど「市」じゃなくて「町」なんだ。。。)なんてことを考えつつ、飲食施設もある別保公園に避難。
っていうか釧路市と釧路町は各々別の行政区分なのかよ、めんどくさい。
こういうところは大抵歴史的にいざこざがあるものだけれど、と調べてみたら案の定。
というページが引っ掛かった。なるほどね。

そんなこんなで眠気覚ましに休憩を。
トイレに寄ったりソフトクリームを食べたり。
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日世のプレミアソフトクリーム「クレミア」
ご当地ものでもなんでもなかったけれどまあ、美味しかった。

気が付けばガラス張りでなかなか雰囲気の良いレストランがあった。
前日までの濡れ鼠状態では入店が憚られたものの今日は朝から好天で少々(?)汗臭い程度だったのであまり気兼ねすることなく入店。
嬉しいことに仙鳳趾産の牡蠣を扱ったメニューがある。

朝:厚岸、昼:仙鳳趾、贅沢な牡蠣三昧である。
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カキフライ定食とサイドオーダーで単品の蒸しガキを頂いた。
すっかり満ち足りた気分で店外に出る。

木製ベンチが気持ち良さそうだったのでアイマスクと耳栓を装着してしばらく仰向けになって仮眠。
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風は穏やかで日差しが優しく非常に昼寝向きなコンディション。

起き上がった時にちょっと接触してしまい、自転車が右側に転倒。
ハンドルエンドに取り付けてあったミラーが破損するという悲しい事案。
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そういえば道の駅さるふつで自転車を建物の外壁に立て掛けようとした際、向きを気にして調整していたわたしに対して”トリさんはもうディレイラーハンガー関係ないんだから右に倒れても平気よね♪”という言葉を投げかけたひとみさんを思い出した。その時わたしは”右にはミラーがあるんです!これ折れやすいんですよ!!”と反論したものだったが果たしてそれを実証することとなってしまった訳である。
牡蠣を食べて満足、仮眠してすっきり、ミラーが折れてがっかり…な小休止を終えリスタート。

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別保川沿いの丘陵地帯

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昆布の天日干し作業
この辺りは「あつば昆布」「なが昆布」といった銘柄のモノが獲れるそうである。
ホント、ありとあらゆる情報はネットで拾える(笑)

なんとなく唐突に市街地が始まったような感じで釧路の街に突入。
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ラウンドアバウトがあった。
六本の道路が集中するのでこの形式ではないと交通がさばけないのだろう。
北大通に入って釧路川を渡り、国道をしばらく進むと(元)最終のPCである。

PCに到着してツィートを流したりしていたら、レンタカーで応援に回って下さっていたハラポン、ゆりかご夫妻ひとみさんがやって来た。
しばし雑談の後リスタート。
最終区間なのでわたしにとってのブルべ正装であるところのたまがわジャージに着替え、チューブやCO2ボンベといった最低限のスペアパーツ類を選り分け、不要と思われる荷物を預かってもらう「逆ドロップバッグ」的なことをお願いした。
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PC9改め通過チェック 7-11釧路寿町
(2272.9km) 2018/08/18/14:00頃

直後のわたしのツィートがこれである。
一足先にゴールに辿り着いた、そのわたしの携行荷物を持ち上げて、その重量に”こんなくそ重たい荷物を持って走るとか、あいつ真性のマゾか筋金入りの脳筋かただのアホだ!”という評価を頂いたらしい。
※事実に即さない誇張表現が含まれますが驚かれたのはホントみたい。

車体が軽くなったお蔭で調子づいて道の駅 しらぬか恋問で豚丼補給。
ネーミングが自分自身と縁遠かったのも立ち寄る気になった要因の一つであるのはここだけの話としておいて欲しい。
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豚肉四枚の「この豚丼」
持ち帰り用は北海道の道の駅弁としての認定第一号なのだそうである。
おやつ的時間帯ではあったけれど、結局これがこの日の夕ごはんになった。

湿地と原野、時折小さな町が交互に現れては消えて行く繰り返し。
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浜中北部を思わせるパターンだけれど、ひとつひとつのパートが大きい。

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行く手の山に日が落ちる。

直別から国道を離れ、海沿いの道をひたすら走る。
国道を気分よく飛ばしていたので曲がり損ねて少々ミスコースしたのはご愛嬌。

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スタート直後とは打って変わって穏やかな太平洋。

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茜色に染まる空

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これはこれでなかなかエモーショナルな景色。
この時間帯の通過だったからこそ。

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こういう地層の露呈には非常に心揺さぶられる。

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交通量が非常に少ないのでひとりじっくり世界と対峙する感じ。
(ああ、オレ今ランドネしてるんだ!)って感じになった。
いや、どこ走っていたってランドネしているんだけれどさ。

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海沿いを離れ、内陸に向かう。

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十勝川河口付近の水田地帯を十勝川に向かってひたすら走る。
本当に国道なのか?といぶかしむほど交通量が少なく、黄昏時の薄明のなかをひとり進んでいるとえもいわれぬ気分に浸れる。

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遠くに十勝川の土手と思しき盛り上がりが見えて来た。

すっかり日が暮れてしまった頃、ようやく最終の写真チェックポイントに到着した。
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フォトチェックポイント 10(2352.2km)
十勝河口橋 2018/08/18/19:20頃

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宵の明星がきらびやかに光っていた。

ゴールまで残すところ51km
基本的に平坦ではあるけれど十勝川を遡行する形で北上するので緩やかな登り基調となる。BRMギリギリ隊ペースで三時間半弱といったところなのでトラブルさえなければ日が改まらないうちにゴールには辿り着ける計算となる。

気持ちを入れ換え再スタート。
ここまでどれほど頑張って来ても、この先51kmを走り切れなかったら認定は受けられない。2011年に初めてBRMを走ってから六年半、ようやく初のRM認定走完走が見えて来た。すっかり日が暮れて真っ暗になった川沿いの道。日があれば何枚か撮影していただろうと思うシチュエーションが幾つかあったもののさすがに光量が足らずに断念した。

最後の最後にメカトラで走行続行不可とかいうシチュエーションは普通にありそうだったけれど、残り50kmを切っていたら靴を履き替えて押し歩きをしたとしても最終のゴールクローズまでは20時間以上あるのでどうにかなると思うとかなり気が楽になった。まあその場合はパーティ不参加になるけれど、さすがにパーティより認定の方が優先順位高いのだ、こんなわたしでも。
じっさいチェーン伸びが原因と思われるチェーン飛びが二度ほどあって、その度チェーンがスプロケットに噛み込んでホイールが回らなくなって肝を冷やしたりしたのであった。二度ともすぐ解消できたけれど。
それよりも何よりも万が一の際の履き替え用の靴を最終PCで預託してしまっていたことを今思い出した(笑)

そんなこんなでひたすら走るが走れども走れども帯広市域に入らない。
後日地図で確認してみたら帯広駅周辺はほんの少ししか帯広市領域が無く、帯広市自体は駅からずっと南西の方に細長く伸びた版図を持っている。
ようやく帯広市に入ったと思ったらスタート直後に走った区間とほんの少し重複。

その後十勝大橋を渡って再び帯広市域から離脱して音更町へ。
橋から北に3km弱ほど進んだところにゴールのコンビニが見えた。
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ゴール:7-11音更木野大通西(2403.2km)
2018/08/18/21:47

どうにかこうにか無事ゴール。最終写真チェックからここまで丁度20KPHのペースで走り切ったことになる。やはり荷物が無いとペースが上がる。
ここで(今度は間違わずに)温かいカフェラテをすすって落ち着いてから少し北にあるゴール受付のクロスコートホテルへ移動。
スタッフさんを始め1200、2400の参加者やその関係者に迎え入れられ、待ち構えていてくださったチコリンさんとハグ。
実のところこの時ようやく完走した実感が湧いた。

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ゴール受付のあるホテルロビーへ向かう。
思いの外表情が死んでる(笑)

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Photo:チコリンさん

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Photo:R札幌スタッフ糟谷さん

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1200に参加していたばるさんYO-TAさんと会話しているところ。
これもPhoto:R札幌スタッフ糟谷さん

わたし:いやあ、さすがにやられましたよ。
ばる・YO-TA:シングルで1200走るとかアホの極みですよね!
※ウソです!きちんと労をねぎらっていただきました!!念のため(笑)

こうしてまだまだ短いブルべ人生における最長距離の認定が受けられる運びとなったのでありました。

人生が一期一会の繰り返しであることわりと同様ブルべもまた一期一会な訳で、コースを引いた人が思い描いた「参加者の目に焼き付けたいと願った風景」を参加者が目にできるか否かも時の運だしまたあるいは意図したものとは全く異なることに感銘を受けることがあるかも知れない。特に今回は天候に恵まれなかった部分が大きく、主催者/参加者双方に思惑違いがあれこれ生じたであろうことが容易に推察されるイベントではありました。

いつかまた機会があったら(あの時あの人が魅せたかったのはこれだったんだ!)と感じてみたいものです。

主催をして下さったランドヌール札幌のスタッフ諸氏、またそのご家族を含む関係者の皆様、今回のRM参加の皆様、あるいはSNS等を通じて応援や心配の言葉をかけて下さった皆様に深く深く感謝をしつつ。

(AH2400 走行記録-了)

翌日以降、帯広にひと晩延泊した後札幌のチコリンハウスに滞在させていただき余韻を味わいつつダメージ回復を図った日々のダイジェスト版が⇒こちらですが、本来ならダイジェストではなく、それこそいちエントリ/いち日分くらいのボリュームがある濃密な毎日で自慢げにドヤ顔できるエピソードばっかりだっただけに、書き起こしている時間的な余裕がなさそうなのがちと残念。
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2023May24Wed

【朝ごはんは】AH2400 走行記録-11【厚岸の牡蠣】 

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根室から霧多布へと向かう途中の丘陵地帯で見かけた
曙光を浴びながら佇む馬の群れ
ひんやりした空気の中、神々しさすら覚える立ち姿が非常に印象的。
うち一頭とは目が合ったような気がするし。

AH2400走行記録-10 より続く / 全走行ログ⇒こちら

【2018/08/18(土)】
根室の珸瑤瑁(ごようまい)小学校前で仮眠したとはいえ軽く一時間ほど寝ただけだったので、やはり夜間走行中に眠気がやって来る。個人的には夜間より夜明け以降の暖かくなり始めたところが一番ヤバい時間帯なのだけれど、リュウさんはもっと早めにそのタイミングが来るようだ。
しばらくバス停等を探しながらの走行だったものの丁度良い場所が見当たらず、根室本線の踏切を越えたところで”もうダメ、ここでちょっと寝る!”と歩道に停まって横になろうとしたリュウさんに対し、コースからは外れるもののちょっと進んだところに別当賀の駅舎が見えたのでそこまで走ろうと提案したもののその意見が聞き入れられるうことは無かった。
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踏切の様子。
各々空と線路に露出を合わせた。
じっさい肉眼で見た時はこの両方を足して二で割ったような感じ。

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道端に転がっている人。
3時半ごろの事。

折角なのでわたしも近くで横になる。
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雲一つない空。

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しばらくしたら復活、リスタート。
いよいよ長かった九日間最終日の夜が明ける。
正規の制限時間は215時間11分なのでゴールクローズは翌朝5時11分、実際には島牧で2時間、知床で10時間の制限時間緩和があったので翌日17時11分までにゴールに辿り着ければ完走、認定となるもののゴールまでの残り距離は250km強。BRMの下限ギリギリペースで走ったとして17時間ほどなので21時頃には帰着できるし、逆にそれ以上かかってしまうようでは余程のんびりした寄り道をするか深刻なトラブル発生を意味する。
更に言えば翌19日の11時からアフターパーティ開催なのでそれに出席するための準備をする余裕が持てる程度の時刻までにはなんとしても帰りたい。

徐々に白み始める空。
八日間に及ぶ過酷な毎日を帳消しにするかのような、最後に帳尻合わせをしてくるような好天に内心苦笑いしか出ない。試される大地が早速記憶の改竄に手を貸し始めた。
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爽やかな朝

根室本線の初田牛という無人駅の南側をかすめて内陸を離れ、道は海へと向かう。
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この辺りも宗谷丘陵同様丸みを帯びた柔らかな線を持つ丘陵地帯である。

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海沿いの緩いアップダウンの道。

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背中に太陽の輻射熱を感じて振り返るときれいな日の出

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曙光を浴びながら佇む馬の群れ。
水辺に佇んでいる三頭はもうちょい構図を考えたら絵になったかなあ。

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曙光に照らされた影二つ。

【浜中町北部】
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恵茶人(えさしと)沼をはじめとした大小幾つかの湖沼地域を抜けたら軽く登り、下るとまた湖沼地域は広がるというパターン。恵茶人というのは「陸地が海に突き出たところ」を示すアイヌ語から来ているらしい。とするとこの辺はリアス式海岸が隆起したものなのか。それについては調べ方が浅くて明確な答えが見つけられないままではあったものの、調べていたらなかなか興味深いページに行き当たった。
浜中のこの付近だけでなく広く北海道全域のアイヌ語地名に関して言及されていて面白い。

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道端の葉陰にコロボックル(※わたしは「po」ではなく「bo」で覚えている、アイヌ語では「p」と「b」が区別されないのでどちらも正しいらしい。江戸っ子が「飛行機」を「しこうき」と言ってしまうようなものか(笑))でも潜んでいそう。

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浜中町のマンホール

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浜中町中心部に北側からアプローチ。植生が少々変化。

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フォトチェックポイント 09(2187.0km)
(浜中町役場前道路)ルパン三世 看板 2018/08/18/06:25頃

町役場に至る公式(?)の看板には峰不二子の姿はない。
ちょっと外れたところにはあったようである。

近くのセコマで朝食を頂きつつ。
リュウ:根室で外しちゃったから釧路の寿司屋に行こうかと思ったけれどやっぱりパスします。この時間から追い掛けたら多分けーこさんに追いつけるし、やっぱり「世界一の女」が誕生する歴史的瞬間には立ち会いたいですよ、旨い寿司なら金さえ払えば東京でだって食えるけれど「世界一誕生の瞬間」なんかそうそう立ち会えるものじゃないですからね。
それまでにもリュウさんは何度か携帯でゆりかさん達とやり取りをしていて、RMのデータベースで2400km以上の距離で認定を取った女性の記録があるかどうかを確認して、完走して認定を受ければ間違いなくけーこさんが「女性最長認定を持つ世界一の女」になることを確認したり、お祝いのケーキの手配をしたりしていた。
リュウ:けーこさんはアフターパーティ欠席だからゴール直後しかケーキを渡すタイミング無いし!

そんなこんなで気合入った状態でリスタート。
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浜中の沖合に浮かぶテーブルマウンテンのような嶮暮帰(けんぼっき)島
AH2400終了後、札幌でチコリンハウスに滞在していた時丁度この島の紹介をするTV番組を観たけれど、ここがかつてのムツゴロウ王国だったということをついさっき知った。

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霧多布大橋から

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スイッチが入ったリュウさんにじわじわ置いて行かれ、琵琶浦を過ぎた辺りの坂道で完全にちぎられた。ここでわたしの方は逆のスイッチが入り、完全に観光モードに。
いや、ここで観光モードに入るくらいなら霧多布岬に寄り道しておけば良かったよ。

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琵琶浦を過ぎたところの小高い丘には琵琶浦展望台が整備されていてトイレや自販機があったのでしばしのんびり。折角の好天、享受しないのでは勿体ない。

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火散布沼。海跡湖でラムサール条約登録地でもある。

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天気が良いと少々の登りくらい寛大な心で許してしまえる。

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野生動物の轢死体かと一瞬ドキッとしたら昆布だった。

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AH2400というのは九日間こういう雰囲気のなかのんびり自転車で走るイベントであって欲しかった訳だ。まあ、いち日300kmほど走るので決して「のんびり」とは行かなかっただろうけれど、それでも信号も厳しいアップダウンもない北海道である。

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厚岸大橋

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厚岸町のマンホール

厚岸大橋を越えた直後の左手に「漁協直売所」の看板を見かけた。
営業開始は9時からになっていて、わたしが通過したのはまさに9時丁度。
朝食でも調達できるかと思って内部をうろついたら生食用の牡蠣が信じられないくらいの廉価で販売されていた。
奥の方にはテーブル席が設けられていてポン酢や醤油、レモン果汁のボトルが置かれていてセルフサービスで自由に食べられる。壁に掛けられたディスプレイでは牡蠣殻の剥き方をレクチャーする動画がエンドレスで再生されているという天国のような場所。

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マルえもんの3L が¥160/個って市価の半値、場所によったらそれ以下だよね。

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早速購入してかなり贅沢な朝食を堪能した。

リスタート後はちょっとミスコースしたりもあったけれど、厚岸湾北岸の坂道だって鼻歌交じりで走れる。
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遠浅なのでなかなか独特の色合いを見せる厚岸湾の眺め。

この時点でゴールまでの距離は200kmを切っていた。
いよいよ旅の終わりが見えて来てしまった。

AH2400走行記録-12へ続く)
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2023May24Wed

【手元確認】AH2400 走行記録-10【ホントに大事】 

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根室市街地へと向かう途中左手に見えた根室湾に沈みゆく夕陽。
それまでずっと雨に打たれていたので
久し振りに太陽を目にしたら結構気持ちが軽くなった。
お日様偉大!

AH2400走行記録-09 より続く / 全走行ログ⇒こちら

【2018/08/17(金)】
羅臼をリスタートし、追い風に押されて気分よく海岸線を走った後、道は開陽台へ向かって内陸へ
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路面はウェットながらほぼ雨は止んだ。

じわじわ登る真っ直ぐな道をえっちらおっちら。
途中、チェーンの汚れを拭き取りたいとリュウさんが一時停止。
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リュウ:もうさあ、今回のために新品ピッカピカのチェーンに交換したというのに雨のせいでもう真っ黒。まるでべいさんの自転車みたい(に汚損している)。いやだいやだ、こんなに汚れた自転車イヤだ。。。
散々な言われようだが汚れえた自転車と言えばべい理事の代名詞みたいなもので仕方がない。しばしの後リスタート。

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こうしてみると雨に打たれっぱなしに見えるけれど降雨量自体はそれほど厳しいものでもなかった。

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AH2400走行中一、二を争うほど怖かった工事由来のダートの下り坂。思いの外区間が長くてひやひやしながらの走行だった。

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ここも天候に恵まれさえしたら見え方が相当変わっていたろうに。

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ようやく「開陽台」の名が標識に現れたけれど、まだ20kmも先なのか。

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徐々に路面がウェットからセミウェットへ、中標津町に入る頃には路面がドライ。

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いかにも北海道らしい、人工物が視界に入らない景色が続くが、個人的にはこっちに来ないで海沿いの標津を進んで野付半島に行きたかった。
コースを見た時からその思いが強くて走行中にマージンを作れたら寄りたいものだと思っていたけれど、結局それどころではなかったというオチ。

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開陽台へ登る坂道。
斜度もさることながら向かい風がかなり厳しかったのでおとなしく押し歩いた。

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フォトチェックポイント 07(1984.2km)
cafe kaiyodai 看板
ゴールまであと420km

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応援に駆けつけて下さった地元女性(笑)と2ショット

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駐車場からの眺め

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開陽台から中標津中心部方面へ向かう長い下り坂。ここは非常に気持ち良かった。

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雲が多めながらようやく天候が回復してくれた感。

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なんとなくピンク・フロイドの「原子心母」アルバムジャケットを連想したものの(左)実際のジャケット(右)とは似ても似つかなかった
それでも「原子心母」とひと言キャプションを添えただけのツィートに反応してくれるフォロワーさんはいたのでこのジャケットの牛のイメージは非常に強い。

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「牛に注意」の道路標識。ちゃんと白く塗ってある。

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別海町付近。ようやく気分よく走れるようになった区間。

中標津から別海を抜け南東方向にほぼ一直線に走り、根釧街道にぶつかって東へ進む。
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根室市突入。

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天候はまずまずだったものの再び風が強くなって来た。

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風蓮湖東端が根室湾と接するところを指して下る。

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風蓮湖東端付近

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温根沼(オンネトウ)と温根沼大橋
進行方向左が根室湾、右が温根沼。汽水湖である。
阿寒湖にあるオンネトーと同じく「年老いた沼」とか「大きな沼」を意味するアイヌ語がその語源らしい。北海道全域にこの名前があるようだ。

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漁港にたくさんのカモメかウミネコが。
繁殖地という訳でもなさそうだけれど、単に寝床ということだろうか。

根室湾沿いの緩いアップダウンを進んでいたら左手に夕陽が雲間から姿を見せた。
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何か降臨してきそう。

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久し振りに浴びる日の光。
人は日光を身体に受けないとダメになるよ、うん。

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夕陽に映し出された走行中の影。

日が落ちてしまったところで根室市街地に到着。
ちょっとした坂道を登った先の右手がPCなのだけれど、はす向かいにある回転寿司屋で夕飯を頂く予定でいたらなんということでしょう、金曜日は定休日なのでありました。
その落胆のせいという訳でもないけれど、道路脇のグレーチング周囲の勾配に前輪を持って行かれてしまって立ちごけ。エサヌカで打ち付けた右肘を再びしたたか打ち付け、キズが乾き始めていた右膝を再び擦りむいた。

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PC8改め通過チェック 7-11根室敷島町
(2079.3km) 2018/08/17/18:40頃

お寿司が食べられないので次善の策。
”折角だから根室名物エスカロップしましょう。”By リュウさん
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喫茶どりあんにてエスカロップ。

途中見かけた銭湯で湯に浸かって仮眠してからリスタートする案も検討したものの、仮眠できる休憩スペースがあるかどうかイマイチわからなかったのでパス。そのまま納沙布岬の写真チェックを目指すことに。

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フォトチェックポイント 08(2097.9km)
望郷の岬公園 門碑 2018/08/17/22:05頃


この先の計画をざっくり打ち合わせ。
中標津の宿に間に合わなかったお蔭でこの先の走行計画も大幅にずれてしまう。
この先最後の宿として確保していたのは浜中だったけれど宿までの距離は150kmくらいあるので順調に走行出来ても朝になってしまう。宿泊施設での休憩は諦め途中バス停等で仮眠しつつゴールに向かおうというモノ。
まあ、ある意味わたし的には当初の計画ならざる計画に戻ったようなものだったけれど、最後の最後にこんなに余裕のない走行計画に沿って行動することになろうとは。

っていうかあれ?
そしたら「ひとみさん」となる意味は?

納沙布岬から根室市街地に引き返す途中、2013年に閉校したかつての日本最東端小学校である旧・根室市立珸瑤瑁(ごようまい)小学校の正門前にあった通学バス待ち施設だか登下校見守りのPTA待機場所だかといった体の小屋があったので少々場所をお借りして仮眠。
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狭い小屋で仮眠中

小一時間ほどの仮眠の後リスタート。
相変わらず風が強かったが、市内に近づくにつれ雨もパラついて来た。
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なかなか雨と縁が切れない。

根室市街地に入り、コンビニ休憩。
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この時温かいカフェラテを飲んで落ち着こうと思ったのに、なぜかアイスカフェラテのボタンを押してしまったことにカップに口をつけるまで気が付かず、非常に落胆してテンションがダダ下がりになるという悲しい事案が発生した。

手元確認は安全作業の基本中の基本。
ゆめゆめ怠ることなかれ。

気を取り直してリスタート。
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しばらく進んだところでようやく雨領域から離脱。

AH2400走行記録-11へ続く)
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2023May24Wed

【知床越えたら】AH2400 走行記録-09【羅臼でごはん】 

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朝八時から営業している「知床食堂」さんで
近海で獲れたお刺身と煮魚がセットになった「前浜定食」を。
他に単品でイカと一夜干しとホタテバター醤油焼き。
朝から満ち足りた気分に浸れた。

AH2400走行記録-08 より続く / 全走行ログ⇒こちら

【2018/08/17(金)】
リュウさんの携帯電話のアラームで目覚めたのは3時半頃。気が付けばリュウさんもいつの間にか布団で寝ていた(笑)
前夜ヤマグチさんの提案で、安全確認のためにスタッフカーで追走するから宿泊したメンバーで固まって峠を越えようという話になっていた。
4時になればそこそこ明るくなるだろうという判断でPCであるコンビニをその頃スタートしようという段取り。

部屋のテラス側の掃き出し窓を開けて表の状況を確認してみたところ風はまだまだ強く雨も残っているし何より肌寒い。
出発準備を整えてすぐにでも出られるようないでたちのリュウさんに対し”ホントに今から走るの?まだ風は強いし雨は降ってるし何よりまだ薄暗い。時間の余裕はあるんだしオレは慌てて出ずにもう少しゆっくりしてからリスタートすべきだろうと思う。”そう訴え、同意を得られたので我々は更に二時間留まることにした。
その旨をコンビニに待機していたヤマグチさんに伝達しに行った。ついでに昨夜飲み切れず開封しなかったロング缶のビール類とつまみを袋に入れ、差し入れと称して手渡し。
ヤマグチさんがお酒飲めない人ではなくて良かった。
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薄暗く、風も雨も強く、しかもまだ肌寒い。

ホテルのロビーに戻ったらレインウェアを着込んで走る準備をしていた参加者が数名。そのうちの一人に”ホントにいまから走り始めるんですか?”と問うたら返って来た回答が”今日四時から走ることに決まっているらしいですから。”だった。
前日の夜取り敢えず決めた事柄に対して自らの状況判断を加味することなく「決まった事だから。」で走り出そうとしていることに若干の違和感。
なんとなくわたしが期待していた回答は”ちょっと雨風残っていますけど、この先の走行プランもあるので行きますよ。”とかなんとか、そういった「ランドヌールとしての判断」が含まれたものだったのだけれどなあ。
その辺は人それぞれか。

部屋に戻り、アラームを再セットして二度寝。
”こうやって計画的に寝る二度寝って気持ち良いよね。”By リュウさん
非常に激しく同意。

再びアラームで目覚め、6時過ぎにリスタート。
雨脚も風も弱まり、当然ながら周囲は明るく、リスタートを二時間遅らせたことは間違っていなかったとしみじみ感じた。

いよいよAH2400における三つの大きな登りの内最後の一つに取り掛かる。
ゴールまでの距離は500kmちょい。
”残りの距離がブルべひとつ分になると(シングルでも)走り切れそうな気になるよね!”
とは前夜のヨシダさんの言葉。
ヨシダさんのいう「いちブルべ」は600km、興津の時(だったか?)以来わたしの周囲に定着した「いちブルべ(=200km)」の三倍である。さすが北海道、試される大地はスケールが違う。
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距離は長いものの北海道の峠道である。
勾配は厳しいところでも二桁ないくらいなのでひたすら淡々と進む。

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一瞬「ブルべ」に空目するお約束スポット。

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「ヒグマ生息地域」を示す看板の下にキタキツネ。

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標高が上がるにつれてだんだんと霧が出て来た。

時折前後から通過する自動車やオートバイを目にして
”普段は鬱陶しく感じる車やオートバイも僕らの為にヒグマ対策の哨戒活動をしてくれていると思うと頼もしく思えますよね(笑)”

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じわじわと標高が上がるにつれ、じわじわと植生が変化して行く。

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次第に濃くなって行く霧

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晴れていたら絶景だっただろうなあという思い。

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そうしてようやく知床峠着。
どうにかこうにかシングル固定ギアで乗り切った。

さてここからは羅臼の街に向けてのダウンヒル。
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視界真っ白だし路面ウェットだしこえーよー。
それにしても羅臼町のシンボルマークのオオワシが格好ええ。

下り切って羅臼の街に入ったところで朝食を頂けるところを探そうと思ったが、ひとまず小休止ということでイートインのあるセコマへ。
丁度朝の物品搬入タイミングでパンやお弁当類が満載のパレットが置かれたりしていて店内はごった返していた。
レギュラーコーヒーがある店舗だったのでリュウさんに続いてわたしも…と思ったらなんと豆切れ。”丁度今届いた荷物の中に豆があるはずなんでもう少しお待ちいただけますか?”と女性店員さん(店長さん?)に聞かれたものの、そう長居するつもりもなかったので缶コーヒーで済ませた。コーヒーをすすりつつ、近所に朝から営業している食堂があるのを見つけ、そちらに移動することに。

お店を出て食堂にむかって移動しようとしていた時、先ほどの店員さんが出て来て”豆の補充が終わりました。お時間あったらご馳走させていただきますけれどいかがですか?”との問い。すっかり出る用意が出来ていたのでお断りしたけれど、非常に心温まる対応が嬉しかった。

少々走った先、道の駅の並びにある知床食堂に入り贅沢な朝ごはん。

”ガッツリ行きましょうガッツリ!”
”そーだねえ、定食に単品で追加しちゃおうかな。”
”オレ三色丼(ウニ・カニ・イクラ)と黒ハモ丼!”
”え、ガッツリってそっち?”
”そーですよ!”

わたしは近海で獲れたお刺身と煮魚がセットになった「前浜定食」を注文し、追加の単品オーダーでイカの一夜干しと生ガキを頼んだらまだ市場が開いていなくて未入荷だということだったのでホタテのバター醤油焼きを。
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朝っぱらから飯テロ画像をTwitterに投稿。

すっかりお腹を満たしてリスタート。
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路面はウェットながら雨は上がっており、しかも結構な追い風で気分よく知床半島南岸の道をひた走る。

AH2400走行記録-10へ続く)
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2023May24Wed

【雨のオホーツク】AH2400 走行記録-08【嵐の知床】 

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主催者からの知床峠の夜間通過自粛指示を受け
思いもかけずのんびり過ごせる夜となってしまったので
AH2400期間中唯一の飲酒機会が訪れた。

AH2400走行記録-07 より続く / 全走行ログ⇒こちら

【2018/08/16(木)】
道の駅おうむのベンチでの思いのほか快適な仮眠からあけ、すっきりした状態で目覚めたのが三時過ぎころ。前夜立ち寄ったセコマにもう一度立ち寄ろうかと思ったものの地図を確認したらすぐそばにローソンがあったのでそちらに。
レギュラーコーヒーが飲みたかったのと不要になったモバイルブースターをレターパックで送り返したかったのが理由。
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温かいコーヒーを飲んで落ち着く。

寝ている間にリュウさんひとみさんが7時にコース沿いの7-11で落ち合ってリスタート予定という連絡が入っていたのでそちらに移動開始。
リスタートは四時頃で紋別までは約50km、時間的な余裕は充分なのでのんびり走りたいところだったけれどひたすら降り続く雨に辟易とさせられる。
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徐々に明るくなって来たけれど雨は相変わらず。


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旧国鉄興浜南線
1985年に廃止された路線。

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雨で霞む景色

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そして相変わらず荒ぶっているオホーツクの海

そんなこんなで紋別市内に差し掛かるとコース沿いにものすごく立派なバス待合所を見かけ、(雄武で力尽きなければこんな高級ホテルがあったのに!)と非常に残念な思いに駆られた。

6時半過ぎ頃集合場所の7-11に到着し、おにぎり等で朝食を済ませて食後に温かいカフェラテをすすりつつのんびり…というには程遠い。建物の軒下になる部分は非常に狭く、建物外壁にぴったり背中を着けて体育座りをしていても膝から先は雨に打たれる。
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そんなこんなで時間を潰していたら集合時刻5分前くらいにジャージ姿ながら傘をさして歩いて来るひとみさんの姿。
”腱鞘炎の影響で手首が痛くてブレーキレバーが引けないの。さすがにこれ以上は危険だからここでDNFすることにする。”
耳を疑った。
”リュウさんには昨夜その話はしたんですか?”
”ううん、ひと晩休んだら回復するかと思ったけれど、ダメだったから今朝決めたの。”
言葉に詰まった。
ここまで1,500km走って来て残りは1/3強。
ここまで来たのなら!という強い思いもあろうけれど、それでも安全に走行してゴールに辿り着く自信がないという判断に基づく苦渋の決断。
自分自身がRD破損の際相当な葛藤を経験したのでかける言葉がなかなか見つからなかったが、こんな時気の利いた言葉を思いつけるほど器用ではないのでごくごく現実的なお話を。
”宿キャンセルしていないならこの先二泊分はオレが引き継ぎますよ。レディース割引とか利用していませんよね?”
”キャンセルしていないし通常予約だからトリさんでも行けるはず。”

しばらく経ってリュウさんが合流してひとみさんから事情説明。
リュウ:よし、今日からトリさんは「ひとみ」さんです。設定はJK!

は?


その日は紋別に一泊してからゴール地点の帯広に移動する手段を考えるというひとみさんを残し、リュウさんとわたしの「さいたまがわパック」でリスタート。雨の中まずは網走を目指す。

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紋別のオホーツクタワー
今回、初の紋別訪問だったというのにここと巨大カニ爪を眺めに行く余裕がなかったのが悔やまれるがこの天候だし仕方のないところ。
時々弱まってぬか喜びさせては再び雨脚が強まるという非常にいやらしいコンディションの中ひた走る。
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湧別大橋

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天候に恵まれたらまた印象がガラリと変わるだろうなと思いつつ。

しばらく進むと道は海沿いから内陸へ。
まだ視界には入っていないけれどサロマ湖南岸に差し掛かっているはず。
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少々進んだところで道の駅 愛ランド湧別に立ち寄り小休止。
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温かい缶コーヒーが無くて少々落胆した。

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(Photo:リュウさん)
あればやらざるを得ないお約束。
やたらと顔が黒くて浮くかと思ったらウェアと同化してしまって意外と違和感がない

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しばしの休憩の後リスタート

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小麦畑がいい感じだったのだけれどこうしてみるとナニコレ?って感じになる。

それまでもちらちら見えていたけれど、いきなり視界が開けてサロマ湖岸へ。
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岸近くが帯状に一定の幅で濁って見えるのは雨だからなのか、はたまたもともとこういう見え方をするのか。多分前者なのだろうけれど。

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晴れていたら気持ちの良い田園風景だったのだよ、きっと。

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サロマ湖岸を離れていよいよ網走へ。

とにかくまあ、酷かった。
水溜まりだらけでどこを走れば良いんだよ!?というリュウさんの悲痛な叫びがそのまま動画として残っている⇒その時の動画

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もうね、海なんだか湖なんだかわからないけれど多分能取湖のはず。

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能取湖畔にある網走市鉄道記念館
旧国鉄湧網線の卯原内駅跡

結構な雨風に翻弄されてようやく網走市街地に到達。
当たり前のように網走刑務所もスルー。
とても観光なんかしている余裕ないし、そもそもびしょ濡れで施設に入れない。

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PC6 ローソン網走大曲(1808.9km)
2018/08/16/12:40頃
地図を見ればほぼ真っ平なこの区間、紋別の7-11を出てこのPCまでの104kmを走るのにまさか五時間半もかかるとは思わなかったと当時ツィートしたものだったけれど、本当の地獄はこの先に待っていたのであった。

補給もそこそこ、待機してくださっていたヨシダさん、ヤマグチさんとの会話もそこそこにリスタート。今、冷静に考えるとかなり厳しい行程だけれど開陽台まで一気に走る気でいたのだこの時は。

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いやもう、ひたすら荒ぶっていたオホーツク海

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とにかく雨風キッツい訳です。

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ライトな鉄ヲタ的には釧網本線の車輛が通りかかるのを期待したけれど、現実はそう甘くなかった。

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トウフツ湖とオホーツク海に挟まれた細い陸地を進む感じが非常に心躍るシチュエーションだったのだけれどいかんせん空模様ががが。

鉄道駅併設の道の駅小清水でトイレ休憩をした際、お気に入りのアイウェアを落っことしてしまったことに気付いて軽く凹むなど。

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相変わらず雨も風も弱まらんし⇒浜小清水を過ぎて国道を外れた辺り
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まあひたすら海は荒ぶっていたし景色は霞んで見えたし。

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釧網本線の駅は必ず複合施設(店舗)っぽくなってた。

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国道の一つ北側を。いかにもブルべ的な道。

その後国道に復帰し斜里駅前を通過。
「道の駅しゃり」で昼食を!と思ったら再び「ランチ営業14時まで」ブロックを食らってしまい途方に暮れたものの、駅前に一軒あったラーメン屋さん「来々軒」で補給をすることに。
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軽い気持ちで野菜とんこつラーメンと明太子ごはんを頼んだらどちらも結構な量で面食らってしまった。味は奇をてらうことなく普通に美味しかった。

そしていよいよAH2400の中で恐らく最も主催者が通したかったところに突入する。
※ライダーミーティングでヨシダさんがそんなニュアンスのことを言った。
それが「天に続く道」である!

が、現実は
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リュウ:知床峠の前にこんなふざけた坂を登らせるコース設計者の意図がわからねえ!(#^ω^)

物凄く、心の底から同意した。
天候さえあんなじゃなかったら、ここに至るまでに雨と風で心も体力も削られていなかったなら、あるいは違った感想を抱いたやも知れぬ。しかしすっかり心も体力もすり減ってしまったわたしは相変わらず(ヨシダ〇す!ヨシダ〇す!!ヨシダ〇す!!!)と、物騒な言葉を心の中で転がしていたのであった。
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いやあ、天候に恵まれたなら格別な眺めでしょうなあ(棒読み

登った分は下れるのでいっときだけ良い思い…とは行かず、路面は荒いわウェット路面だわブレーキの効きは悪いわでおっかなびっくりのダウンヒル。
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再び暴風雨の中ひた走る。

途中、リュウさんがリム打ちを食らってしまったらしくパンクしてしまったので民家の軒先をお借りしてパンク修理。
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修理中
因みに数年振りのパンクだったらしい。

リュウさんの作業中家主さんとあれこれ雑談。
家主:あんたらどこまで行くの?
わたし:何とか知床峠を越えて中標津まで行きたいんですよ、予約した宿がそこなんで。
家主:中標津!?今からじゃ車で行ったって夜だよ?自転車だったら朝になっちゃうんじゃないの?
物凄く的確な状況判断だったと思います。。。

とっぷり日が暮れた知床半島北岸をおっさん二人でえっちらおっちら。
雨脚は若干弱まったものの向かい風が酷くてどうにもこうにも。
わたしもリュウさんも結構な勢いでガチ踏みしているのに巡航速度が10KPH前後にしかならない。二人して呪詛の言葉を吐きつつ進んでいた時にSMS着信を知らせる鳴動。リュウさんも島牧のクマ騒動の時にはタイムラグがあったものの今回はわたしと同時に受信したらしい。
”トリさん!主催からSMS来たみたいだからちょっと停まりましょう!”と声を掛けて来た。
丁度オシンコシンの滝の駐車場があったので公衆トイレに逃げ込んでメッセージを確認。
「知床峠にて道路近傍に熊が出没したのを認めたため、公的に通行止めにはなっていないものの主催者として夜間の知床峠通行自粛を参加者全員に求める。」とのこと。
さてどうしたものか。
ざっくり携帯で調べてみた限りでは知床峠手前のウトロはもちろん更に手前の斜里にも空室のあるホテルは無く、辛うじて空室が見つかったのは網走のみ。ウトロのPCまで行って自転車を敷地内に置かせてもらい自分たちはバスで網走まで往復しようかという案も検討してみたが結論が出ないので主催のヨシダさんに直接電話してみたら”ウトロのPC至近のホテルを押さえられたので、雑魚寝になって申し訳ないがひと晩そこで過ごして欲しい。何はともあれ取り敢えずはウトロのPCまで来て欲しい。”とのことだったので再び向かい風に呪詛の言葉を吐きながらウトロのPCまで辿り着いた。

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PC7 7-11斜里ウトロ(1889.2km)
2018/08/16/22:00頃
途中でラーメン食べたし道の駅でのんびりトイレ休憩取ったたとはいえ網走のPCから80km強しかないのに9時間半もかかっている辺りにしんどさを察して欲しい。
いや、改めて数字で見るとホントにしんどかったんだなあ、と。

ここで救済時間は未定ではあるものの、取り敢えず以後のPCは全て時間制限のない通過チェックとするヨシダさんから伝達された。
”でもさ、アフターパーティ出るでしょ?間に合うように帰って来てね。”Byヨシダ閣下
”みんな「今夜は酒盛りだ♪」って色々買って宿に行ったよ。”というヤマグチさんのお言葉に甘え、期間中は禁酒を貫くつもりだったわたしもあれこれ買い込んで宿にチェックイン。

雑魚寝と聞いていたのにいざホテルに入ってみると二人部屋
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なんだこれ?な布団の敷き方されてたし。

大浴場には水風呂もあったのでひたすら下半身のアイシングをしたりして部屋に戻り、久し振りに味わう風呂上りビールの幸せを享受。
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病みつきになる。
普通に東京のローソン辺りで売ってくれないものか。

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調子付いてロング缶四本買ったら二本飲み切ったところで落ちてた。

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気が付いて布団に移動してふと見たら
同じように飲みながら寝落ちしたリュウさんの姿が。

周囲の状況を気にしていたのもほんのちょっとの間。
一週間ほど布団に潜りこんで寝ることが無かったところでホテルの完璧に整えられた布団にくるまってしまったので物凄い勢いで意識が遠のいたのであった。

AH2400走行記録-09へ続く)
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2023May24Wed

【殺意の波動が】AH2400 走行記録-07【押し寄せる】 

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道道エサヌカ線
原野の中の一本道をただひたすらまっすぐ貫く道。
当たり前の話だけれど向かい風だとしんどい。

AH2400走行記録‐06 より続く / 全走行ログ⇒こちら

【2018/08/15(水)02】
あけぼの像前にて。
ヨシダ:お疲れ様。よく頑張ってるねえ。なかなか良いペースだよ。
わたし:向かい風きつかった~~~。
ヨシダ:この先海沿いに出たらまたちょっと向かい風きついんだよね。
わたし:北向きも南向きも向かい風って理不尽。。。
ひとみ:この先も坂道きついんですよねえ。
ヨシダ:いや、そんなことないよ、ちょっとアップダウンあるくらい。快適な道だよ。
ブルべ関係者はなぜすぐバレる嘘を平然とつくのか(笑)

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そんなこんなでまずはオホーツク海を指して宗谷丘陵を縦断。海沿いのオホーツクラインではなく内陸の宗谷丘陵を通すところがこのコースのこだわりの一つに違いない。

宗谷丘陵は氷河期に氷河に侵食されて形成された地形で丸みを帯びた丘陵地帯がひたすら続く。
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最初の内こそその雄大な眺めに感動を覚えていたものだったけれど、同じようなアップダウンがひたすら繰り返されるのでいい加減飽きてくるししんどい。
ひとみ:も~~~。このアップダウン永遠に終わらないんじゃないの?
わたし:道より先に脚終わりそう。。。
ひとみ:さっきヨシダさんが「軽い」って言ったとき妙に含みのある表情してたのよねえ、絶対軽いなんて思っていなかったはずだわ!
わたし:ヨシダ〇す!ヨシダ〇す!!ヨシダ〇す!!!
と物騒なことをぶつぶつ。
それにしても眺めは良いが本当に何もないところで交通量も極端に少ないし勿論携帯電話も圏外。こんなところでトラブルに見舞われたら大仰な表現ではなく命の危険を覚悟しなければなるまい。

何度目かのアップダウンの時、下り切った登り返しの手前でひとみさんが停止してフレームをまたいで立っていた。ただ立っていたのでトラブルではなさそうだけれど…と少々減速して横を通過した際様子を伺ったらバナナをもぐもぐ。
登り返しのピークで追いついて来るのを待機。
わたし:登り返したピークで食べれば良いのに何であんなところで?
ひとみ:だってピークだとみんなも一緒に停まれちゃうから写真撮られちゃうもん。下ったところならみんなスピード上がってて撮られる心配ないし。
わたし:おっしゃる通り。。。

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宗谷丘陵走行中

そんな、コース設定者に対する殺意の波動に目覚めそうになったアップダウンがようやく終わり、道はオホーツク海にぶつかって終了する。
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やっとアップダウンの無限ループから脱出。

オホーツク海沿いの道は果たしてヨシダさんの言った通りの向かい風。しかも結構な強風だったのである。宗谷丘陵は軽いという言葉と裏腹に結構な厳しさがあったというのに海沿いの向かい風は言葉通りしんどいとはどういうことなのか。
(ヨシダ〇す!ヨシダ〇す!!ヨシダ〇す!!!)
風が吹いているのはさすがにヨシダさんのせいじゃないし逆恨みもいいところである。

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荒涼とした眺めは日本海側とはまた一味違って趣深い。
が、しかし
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ウェア類の孕み具合や海の波立ちかたでお分かりいただける通り結構な強風なのであった。

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道幅が広くなっているバス停エリアでストレッチ休憩。
向かい風にかなりやられてしまった感。

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なおも荒ぶるオホーツクの海を左に眺めながらひたすら南東方向へ。
オホーツクブルー?
オレの気分の方がよほどブルーだわ!

そんな我々の目の前に現れたオアシスを示す標識。
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道の駅さるふつ公園で温かいご飯♪

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敷地内通路を通って風の来ない建物の影に自転車を立て掛け、いざレストランへ。
ところが先頭を歩いていたリュウさんが崩れ落ちる。
目の前に掲示されていた「ランチ営業:14時終了」の文字。
現時刻は14時を既に20分ほど回ってしまっている。

仕方がないので敷地の一角にある売店でお弁当を購入。
ありがたいことに屋内イートインスペースがあったのでそこに腰かけお昼ごはん。
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ホタテめしとホタテ汁
ホタテ汁はホタテ丸々一つをパン生地のようなもので包んだものが浮いている。

お腹を満たしてリスタート。
道道エサヌカ線へ。
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前も後ろも背の低い草地が広がる。
風が強いのか寒さが厳しいのか、高山のような植生。

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一旦停止して後方を撮影しようとしたところでバランスを崩して転倒。
今回、シートポストバッグのコントアーマックスを採用して結構な重量の荷物を突っ込んでいたので一旦横に振れると簡単に持って行かれてしまう。
右膝を擦りむき、右肘を痛打。実は右肘はつい最近まで痛みが残っていた。。。
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その時撮影したのがこれ。

しばらく進んだ先に車が停まっていて、傍らにはヨシダさんの姿が。
ひとみ:ヨシダさんヒドイ、宗谷丘陵あんなにヒドイ登りばっかりだなんて思わなかったですよ!
ヨシダ:そんなにヒドイかな、軽いアップダウンだと思うけどなあ。
ひとみ:いつまでも終わらないんじゃないかと思った。
ヨシダ:でも景色は最高に良かったでしょ。
わたし:確かに。でもアップダウンいくつか終わったらお腹いっぱいですよ。途中ヨシダさんに対して殺意湧いたもん。
そしてこの先の情報を。
ヨシダ:申し訳ないけどもう少し、浜頓別辺りまでこの向かい風続くんだよね。その先トンネル抜けたら楽になるからさ。
まだ向かい風区間続くのか。。。

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しばらく進むと原生植物から明らかに植生が変わる。牧草が植えられ牛の姿が。

エサヌカ線が終わり、国道に復帰。
ヨシダさんの情報通り相変わらず向かい風が酷い。
浜頓別に入り、遠くに山が見えた。ヨシダさんの言う「トンネル」があるとしたらあそこだろうけれど、そこに辿り着くまで向かい風が続くと思うとうんざりする。
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頓別川

トラブルではないものの少々停止してやることがあるというリュウさんを残し、わたしが先頭になってえっちらおっちら。向かい風区間はチーム横幅の出番。
ようやく見えた登り基調のトンネルを抜けると確かに風がおさまった感がある。
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木々の梢は揺れているので、周囲の山が風を遮って吹きさらしではなくなったということが大きな要因だろう。

しばらく進むと野生のシカの群。
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シカの群の一部とそれを撮ろうとする人。

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海は相変わらず荒れている。

日が暮れ始め、ひとまずコンビニで補給と休憩。
リュウ:ちょっと消耗しちゃっているけどあまりのんびりしていられないからこの先の計画を。(リュウさんとひとみさんが押さえている)宿のある紋別までこの先約100kmあるので半分に刻んでまず50kmのところにあるコンビニまで一気に走りましょう。
走行中、きちんとプランを立て直せるスキルは本当に羨ましい。事前の計画とコースの把握が伴ってのことなので地道に真似をするしかない。

リスタートしてしばらくしたら停止していた一人の男性(今回女性参加者はけーこ隊長ひとみさんの二人しかいないから性別記載は必要ないけれど便宜上)参加者に追いついた。GPSの不調かなにかだったらしいけれどすぐにわたしたちに付いて走り出したので大きな問題ではなかったようだ。
しばらくは リュウ-ひとみ-わたし-男性(お名前を伺った記憶はあれどすっかり失念してしまっている)という四両編成の列車だったけれど緩やかな直登を走っている最中ぱ~~~ん!と、乾いた大きな音が響いて最後尾に付いて来ていた男性のタイヤがパンク。
因みにその時間髪入れずに”トリさんのトラブル?大丈夫なの!?”と、わたしのトラブルだと信じて疑わずに声を掛けて下さったのはひとみさんなのであった。
わたし:残念ながらトラブルの主はオレではないのだ。
ひとみ:あら、てっきり。。。

街灯もない真っ暗な道で路肩も狭いし逃げ場がないところなのでわたしが残って安全確保。リュウさんひとみさんには先行を促した。
時折通りかかる車にこちらの存在がわかるようわざとライトをそちらに向けたり修理している男性の手元を照らしたり。チューブのセットが終わり、後は空気の注入をするだけという段になってその場を離脱し、先行した二人を追ってしばらく進んだところで追いついた。

ところがこの先の記憶は曖昧で、紐付いた記憶を引っ張り出そうとしても画像は一切残っていないしツィートログを確認しても19:13を最後にこの日は一切呟いていない。自他ともに認めるツイ廃のわたしがそんな状況に陥るくらい猛烈な睡魔に襲われながらの走行だった。
辛うじて記憶にあるのはうとうとしながら走っていたときに幻聴が聞こえて立ち止まり、ボーっとしていた時に後方から追い付いて来たひとみさん”どうしたの?”と問われ”誰かに呼ばれた気がしたんだよねえ。。。”と答えたりしたこととか、前方でヨシダさんチコリンさんそして何故かみいさん”お疲れさま~~~!PCこっちだから!”と誘導してくれていたのでそちらに寄って停止しても何もない路肩だったり。。。ということの繰り返しだった。半睡半覚醒状態で夢を見ながら走っていたので夕食を摂ったコンビニから雄武のコンビニまではグロスで10KPHちょっとくらいしか出せていなかったのではないかと思う。

そんなこんなでようやく雄武のセコマに辿り着いて休憩。
どうしようもなく眠いので二人とは別行動でわたし一人道の駅雄武で仮眠してから追い掛けることに。道の駅はセコマの目と鼻の先にあったものの夜間使える屋内の休憩スペースは無く、東屋の類の建物もない。どうしたものかと途方に暮れていたらエントランス脇の長いベンチが目に入った。
近寄って確認してみたらエントランスの庇の下で壁際に置かれているそのベンチは屋外にあるにも関わらず、そこだけエアポケットのように雨も掛からず風も遮られるという奇跡のポイントだったのでエスケープヴィヴィにシルクのシェラフシートを突っ込んで寝床完成。
潜り込んで耳栓とアイマスクを装着して横になったら、それまでに仮眠したなかでは札幌のサウナに匹敵するほど快適な睡眠を得ることができたのである。

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疲れていたから熟睡したという解釈もある。

AH2400走行記録-08へ続く)
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2023May24Wed

【北の最果てに】AH2400 走行記録-06【鬼がいた】 

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自転車で訪れたのはもちろん今回が初めての宗谷岬。
この時は留萌で諦めなくて良かったと思ったものの
この先鉄道で輪行エスケープしようとすると
オホーツク海沿いをずっと南下して網走まで行かなければならんという
なかなかに厳しい現実がのしかかる。

AH2400走行記録‐05 より続く / 全走行ログ⇒こちら

【2018/08/15(水)】
幌別町から初山別村に入ってすぐのところにあったバス停で雨宿りしつつ仮眠、目覚めた頃には雨脚が弱まっていたので暗闇の中リスタート。
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それでも街明りが遠くに見えたり、接近してきたり離脱して行ったりする走行中の車のヘッドライトが防雪柵に反射したりしてなかなか幻想的。
余談ではあるが走行ログだと1407km付近で滞留しているのがわかる。GPSログを公開する際、細かいツッコミが入って困るような行動を厳に慎もうと改めて感じた次第。

走行中、道の駅しょさんべつの標識が見えたので立ち寄って軽く休憩しようと思ったものの国道から随分と離れたところにあるようだったので途中で思い直し、遠別町の「道の駅富士見」に立ち寄ってトイレ休憩。
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空が明るくなって来た。
「富士見」「富士」はもちろん利尻富士を指すけれど、まだ暗くて見えない。

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夜が去り朝が来る
払暁と呼ばれるこの時間帯は個人的にいかにもブルべ的な味わいがあって好き。

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水田の北限。
AH2400終了後にチコリンさんにご案内いただいて北広島市内にある「北海道における稲作起源の地」を見学したときや、その後一年ぶりに越後妻有の棚田を眺めた時にしみじみ先人たちが稲作に掛けた気持ちの熱量のようなものを感じた。

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遠別を抜ける頃にはすっかり明るくなって来た。

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天塩の街に入ったところで正面に利尻富士

ひとみさんからの連絡で、リュウさんひとみさんの二人は約30分ほど先行しているらしいということを知った。稚内の宿を押さえてあったものの深夜のサロベツ原野走行を危険と判断して天塩で過ごしたのだとか。
宗谷岬辺りまでには追いつけるかとかそんなことを考えつつ、30分ほど前に二人が立ち寄った道の駅天塩でトイレ休憩と缶コーヒーブレイク。
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富士見もそうだったけれど普通に温かいのが置いてあるのが嬉しい。

落ち着いたところでリスタート。
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徐々に雲が増えているように見えたのでこまめに利尻富士を撮影していたら2時間後くらいにはすっかり雲のなかに消えてしまっていた。

サロベツ原野に入る手前、立派な鳥居と社殿が目に入ったのでちょっと寄り道。

【天塩厳島神社】
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立派な鳥居と参道
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これまた立派な社殿
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由緒
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摂末社二つ

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天塩川を渡って海側へ。

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いよいよサロベツ原野に突入。

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オトンルイ風力発電所の風車群。

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利尻富士周りの雲が増えて来て⇒完全に雲に隠れた。

時折車やオートバイが通過して前後に参加者の姿が見え隠れしたりするものの、概ね周囲に誰もいない状態でのんびり走る。それにしても向かい風きっつぅ。

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北緯45度。

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地吹雪時の緊急避難場所としてのスノーシェッド。

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ちょっと飽きて来た。向かい風強いから楽しくないし。

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そこかしこで見かけた立ち枯れた草はウド。

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打ち捨てられた小屋。
奥に入江のようなところが見えるので廃れた漁師小屋か。

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北上するにつれ徐々に周囲の植生が変わって来たように感じた。

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いよいよ稚内市に突入。

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あちこちで見かけたこういう河口の雰囲気が非常に好き。

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どの辺までをサロベツ原野と規定しているのか不勉強ゆえわからない上に横着して調べていないけれどが北のはずれに行くと原野というより丘陵といった風情に景色が変わるのでここは既にサロベツ原野を抜けていたと思われ。

道端の草花あれこれ
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ナデシコ(かな?)

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ハマナス

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シロタエギクかと思ったけれど葉の形が違う感じ。

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コウホネ沼

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抜海(ばっかい)岩(左画像左側の奇岩)と抜海神社
オホーツク文化の抜海岩陰遺跡がある。

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抜海から稚内市街へ向かう。
石狩から丸一日走ったオロロンラインもそろそろ終わり。

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坂ノ下神社なのにどう見ても坂の上にあるではないか。
一体どういうことなのか。

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南稚内駅付近。

当初は片道2、3kmしかないので稚内駅まで行って朝食をとも考えたけれど、やはり余計なことは考えない方が良いと思いなおしてコース通りに進む。
イートインのあるセコマを探していたらいつまで経っても見つからず、結局宗谷岬手前のホットシェフの無いセコマで補給。
他の参加者数名と一緒になったが、いかにも雨が降りそうな行く手の空模様にみな一様に辟易とさせられているようであった。さもありなん。

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どう見ても嫌な予感しかしない。

しばらく休憩した後リスタート。
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この辺りの海は遠浅で干潟のようになっているためそこかしこでサギの類の脚の長い水鳥がえさをついばんでいるのが見えた。

道路脇にあった石碑が気になったのでちょっと立ち寄り。
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間宮林蔵 渡樺(「トカバ」と読むらしい)出航の地の碑

解説看板を読んでいたらリュウさん、ひとみさんのパックが通過。
てっきり先行しているものだとばかり思っていたけれど、後から聞いた話では二人が南稚内駅近くのセコマに立ち寄っていた時にわたしがその前を通過して行ったのだそうである。

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宗谷岬地区突入。

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「さいたながわトレイン(六日目)」

しばし進んだところで宗谷岬に到着。
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お約束の記念撮影。


今回の写真チェックはここではない。
この南側のいやらしい坂道の上にそれはある。

見上げるとそこにはR札幌代表にして今回のRM認定走主催者であるヨシダ閣下が腕組みをして立っておりヘタレなランドヌール(ズ)をねめつけているではないか。
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”ほら~~~。自転車イベントなんだから自転車漕がなきゃダメだよー!歩いたら認定出さないよー!”
北の最果てに鬼がいた。


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フォトチェックポイント 06(1510.6km)
宗谷岬 あけぼの像 at 2018/08/15/11:35


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2023May24Wed

【そして響き渡った】AH2400 走行記録-05【破滅の音】 

留萌において結局「毒食らわば皿まで」の心境で走行続行を決めはしましたが、この時の判断が正しかったのかどうか、正直なところ走り終わって一か月経過した今でも自分の中で結論が出せていません。
すべては「曲がりなりにも無事完走出来た」という結果があってのことであり、けれどもその完走自体は僥倖であったと言っても差し支えないので。
恐らくこの先、ブルべに限らず、また自転車に限らず何度も同じように続行か中断かの判断を迫られる場面に遭遇することが容易に予想できますが、今回のこの成功体験が却って自らの判断を曇らせる要因とならないよう心掛けていきたいものであると深く。
勿論今後様々なネタには使うでしょうけれどもそれはそれ、これはこれ。

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何度見ても心臓が締め付けられるような思いになる。
この時は本当に”オレのAH2400はここまで。”と思ったもの。
不幸中の幸いと言って良いのか。
ここから1,100kmあまりを走り切れたことは色々な意味で財産になったとは思う。

AH2400走行記録‐04
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【2018/08/14(火)】
サウナに寄る前、駅前のヨドバシで走行中水没して光らなくなったのでオンライン注文してあったCATEYEのリフレックスオートを受領。こんなことならモバブーも普通にこれで受け取れば良かったのだけれど、気付いた時には既にチコリンさんから購入済み連絡があった後なので仕方ない。
少々迷子になって、それでも無事サウナに到着してチェックイン。22時を少々回った頃。
リスタートを翌朝4時過ぎに設定し、入浴したり冷水浴槽でアイシングしたりマッサージを受けたりしてすっかりくつろぐ。が、あまりにくつろぎ過ぎてウェア類の洗濯と乾燥をしないまま寝落ちしてしまったので急遽リスタート時刻を遅らせることに。グロス15KPHではほぼマージンの無いオンタイムでリスタートすることにした。
ありがたいことに飲食に関しては24時間提供があるので洗濯の最中早朝からラーメンを頂いたりした。
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朝食にカレー担々麺
ラーメンをすすりながら壁面に設置されているTVの天気予報画面を眺める。
北海道全域に終日傘のマーク。
正直ここでやめてしまおうかとも思った。気温低めで低湿な北海道の夏を自転車で漫喫したいと思ってエントリーしたというのに連日の雨では心を病みそう。
とはいえ生涯初のRM認定走を簡単に放り出す訳にも行かないので乾燥の済んだウェア類を回収、着替えてリスタート。
前夜PCですれ違い遭遇となったけーこ隊長は遭遇した時点で四時か五時頃出るようなことを言っていたはずなのでもう先に進んでいるだろうとか思いつつ。
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雨の中リスタートするのはホント辛い。

都内より厳しいのではないかと思うくらいの信号峠だらけの札幌市を抜け石狩市に入り、道は海沿いへと向かう。
札幌市内のPC4が1,172km地点だったのでようやくそろそろ全行程の半分を消化しようかというところ。ごくごく当たり前の話ではあるが残り半分ってことは今までとおんなじ距離を更に走らなければならんってことで。
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石狩川最下流の橋を渡る。

海沿いに出て、ひたすら日本海沿いを走る。
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3、40kmに及ぶ無補給区間。まあ、さすがに随分慣れた。

幾つかのアップダウンを繰り返した後、ちょっとひらけた集落へ。
左手は海水浴場とキャンプ場があって、注意喚起の場内放送が流れるなかなか賑やかな場所。向かいにセコマがあったので立ち寄って休憩。後から複数の参加者も入って来た。

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メロンソフトを食べ終えリスタートしようとしたところで台湾からの参加者ジェイソン(函館でイマイチ意思疎通ができなかった参加者だ。)が”チェーンオイル持ってる?”と聞いて来たのでバッグからチェーンルブを取り出して渡した。彼が注油し終わってチェーンルブを返しに来たところでわたしが先行リスタート。
道は再び緩やかに登り始め、ちょっと踏み込んだところで後輪にグネるような違和感があったので停止して後輪を確認してみたら案の定パンクだった。
こんなことを呟きつつ(それでもここまで1,200kmあまりもノートラブルだったのだから重畳、重畳!)と、内心で自身を鼓舞。
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ツィートを流したりしてからだったのでそれなりに時間を浪費しながらもチューブ交換を終え、さてリスタート!というタイミングでひとみさん通過、次いで”ヤッホー!”と声を掛けながらリュウさん通過、先ほどのセコマで確認したTLでは二人とも6時頃札幌をリスタートしていた。
丁度パンク対応が終わったばかりだったので二人の後ろを追う。

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【さいたながわトレイン(五日目)】
※ただし一瞬

二人を追いつつパンク対応でホイールを外す際に最重にしていたギアを軽くしようとシフトチェンジしようとした瞬間
ガシャン!!
という金属音と共にペダルを踏む足が空転する感触。
(やっちまったか!?)と右後方をのぞき込むと案の定、リアディレイラーが本来あるべき場所とは全然違うところに挟まっていた。

まあ、それでもこんなこともあろーかと!と、今回はディレイラーハンガーを二個も携行していたのでひと手間かかってしまうのはアレとしても非常に軽い気持ちで自転車を路肩に寄せ、まずは折れたディレイラーハンガーを交換…と思ったところに飛び込んできた驚きの光景。
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ハンガーではなく
折れたのはディレイラー本体。
万が一の際フレームやディレイラー本体の損傷を最小限に食い止めるためのバッファゾーンがディレイラーハンガーではないのか、そのハンガーが健在でディレイラー本体がもげるってどういうことよ!?

いやはや本当に混乱した。
事後に色々話を耳目にする限りではそう特別なアクシデントでもないらしいものの、だからと言ってもちろん頻繁に発生するアクシデントではない。じっさいこの状況をツィートしてみたら”こんなケース初めて見た!”という反応がかなり多かった。

しばし呆然としたのち我に返る。
(ハンガーではなくディレイラー本体がお釈迦になってしまったのだからさすがにこの先は続けられない。DNF連絡はもちろんのこと、まずはどうやって離脱するかを考えなければならん。)
ブルべカードに番号が記載されている主催のヨシダさんの携帯に連絡を入れ、状況を説明した後DNFすることを伝える。
”大丈夫?回収車回せたら回そうか?”
”一時間くらい前にヤマグチさんが追い越して行ったから結構先にいらっしゃると思います。かなり戻ることになるから厳しいんじゃないかと。”
”ホントに辞めちゃうの?何とか走れない?”
”ハンガーじゃなくてディレイラー本体ですからねえ。”

内心忸怩たる思いで電話を切った。
初エントリーのRM認定走で既に1,200kmを越える距離を走れているのに、気力も体力も充分残っているのにやめなければならないのがただひたすら悲しかった。悔しかったのではない、悲しかったのだ。
それでもひとまずはエスケープ可能なところまで移動しなければならない。最寄りの鉄道駅は約50km北の留萌だったが先ほど通過した海水浴場まで戻れたら内陸の滝川に向かう路線バスでもあるのではないかと考えた。荷物の中には平底でかさばらないスリップオンタイプのシューズがあるので履き替えて押し歩いても良いけれど、できれば自走できるように応急処置を施して留萌まで走りたいところ。

チェーンを切ってRDを取り外してチェーンを詰めて繋ぎ直し、シングル直結として走行するのは既に昨年のブルべで経験済みで、問題点や注意点もそれなりに頭に入っている。やはり経験はひとの行動に余裕を与えてくれる。
その際のことが念頭にあったので今回はチェーンのコネクトピン、チェーンを繋ぐ際に使用するチェーンフックも携行していてこれが非常に役立った。
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備えあれば憂いなし
とはいえこれらは大した重量でもないので出来れば無駄な斤量となって欲しかった。

作業をしていると、先ほど前方を走っていて音を聞きつけたらしいリュウさんが引き返してきた。後方からはコウモリさんが追いついて来て三人で少々やりとり。
リュウ:チェーン切って繋いで走り切りますか。
わたし:さすがに残り1,200もあったら無理でしょ、去年R東京の400で直結したらたった300kmの間にチェーン切れまくりましたもん。おとなしく留萌でエスケープしますよ。
リュウ:確かに留萌から先で走れなくなったらキツイよなあ。
コウモリ:この先登りがきついところ知床峠しかないよ?
わたし:稚内もまだなのに知床の心配なんかできないですよ。。。
リュウ:じゃあ、ひとみさんに先行してもらっているので追い掛けます。MTBでやった経験上チェーンはまっすぐになるようにした方が良いですよ。
わたし:そうそう、それ去年痛いほど身に沁みた。
そんなこんなで二人が去り、作業継続。

フロントはインナーにしてリアは真ん中付近なので前34の後ろは良く見なかったけれど17くらいか。概ねフレーム芯からの離隔寸法を前後合わせてやらないと酷い目に遭うのは経験済み。
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取り敢えず走れる(ように見える)状態にはなった。

恐る恐るペダルを踏む。
(あれ?)
想像していた以上にすんなり走る。
(これなら留萌どころか稚内も行けるんじゃね?)
そんな感じ。
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しばらく走った先の白銀の滝。
走行に不安があまりないので景色を愛でる余裕もできた。

慌ててヨシダさんに電話。
”何度もすみません、先ほどのDNFを取り下げさせてもらえますか。ひとまず留萌までは行けそうなので、そこまで走ってみてから以後のことをもう一度考えます。”
”おお、走るの?やっぱり走るよね。行けるところまでは行っちゃうよね。そう来なくっちゃね!”
意外と(?)無茶振りする人である。

Twitterで複数の方から留萌の自転車ショップに関しての情報をお寄せいただき、自分でも調べて見つけたそのお店二軒に連絡してみたものの一軒は電話に応答が無く、もう一軒は店舗改修工事に伴い休業中とのこと。この先もお盆休み期間中なのでショップでパーツを調達するのは望み薄な感じ。

緩やかなアップダウンの繰り返しの後留萌の中心部に到着。
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留萌駅付近。
ここでしばし躊躇。
予定通り留萌駅から輪行エスケープするのかそれともこのまま継続するのか。去年の経験に照らすとそろそろチェーンが不具合を起こしてもおかしくないというタイミングはとうに過ぎても走行に支障が無い。こうなったらホントに行けるところまで行ってしまえ!という感覚で先に進んだ。
コース自体にはゴールが設定されていて、ゴールに辿り着いたらAH2400は終了となるのだから当然ながら「行けるところまで=ゴール地点」である。

そんなこちらの心の内を見透かしたようにひとみさんから”増毛の7-11で休憩してるよ~。”と連絡が入ったのは増毛の街に差し掛かるちょい手前。
お店に入ったら丁度二人がイートインで食事中。
”折角増毛に来たんだからちょっと海鮮モノでも食べに行ってきます!”
と、増毛の街に行ってみたは良いけれど、どこもかしこも満席で最低でも3、40分待ちと言われてしまってすごすごと引き返し、サンドイッチとアイスラテで空腹を満たしていたら”お昼食べたのにまだ食べるなんて食欲旺盛だなあって思った。”
というひとみさんのありがたきお言葉。
いや、ほんの15分くらいしか経っていないのに何を食ってきたと思ったのですか。。。
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増毛の街並み。
因みに「風待ち食堂」というのは食堂ではなく、映画に使われたセット(?)を再現しているお土産等の雑貨屋さんである。

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【さいたながわトレイン
(五日目-Act.2)】

そこそこ風が強い中をじわじわ進む。
途中、ストレッチ休憩なんぞを挟みつつ。
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ひとみ:ダメだわ、やっぱりリンパの流れが詰まっている感じする。
リュウ:え?ひとみさんの身体の中にりんぱぱ詰まっているの?
わたし:ゴールしたらりんぱぱマッサージ要りますね!(笑)
ひとみ:どんなマッサージよ!勘弁して!

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南の方と違ってこの辺はアップダウンがほとんどないので走っても走っても景色が代わり映えしないというのはなかなかしんどい。

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それでも人の手が加わっていない風景というのはなかなか心に迫るものがある。

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うっすらと利尻富士の姿も。

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旗に描かれたクマのとぼけた愛らしさと対照的にリアルで凶悪な風体の「苫前ベアー」のオブジェの落差。

そしていよいよ羽幌町。
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昨年、某忘年会で”2400なんか絶対すぐ埋まることなんかあり得ませんから!”と豪語していて、その言葉を信じてエントリー開始翌日なんかにのんびりポチろうと考えたらひどい目に遭わされていたに違いないという言葉の主であるR札幌スタッフタナカさんの住まう町である。叶うならば直接顔を見て文句を言いたいところだったけれど生憎お仕事でこの地を離れておいでらしい。

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そして何故かペンギンのオブジェ…ではなくウミガラスである。

PCであるコンビニの駐車場に進入しようとしたとき、段差に乗り上げた勢いでひとみさんが何かを落として自分で踏みそうになったところを辛うじて回避して停止。
後続のわたしが拾い上げたそれは一本のバナナだった。
ひとみ:いやあ、思わずマリオカートみたいにバナナの皮で滑っちゃうところだったわ。
わたし:マリカーでバナナの皮投げて自分で滑るってあり得ないんじゃ?
ひとみ:そういえばそうよね(笑)
そんな微笑ましい会話。

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PC5 7-11羽幌役場前
(1354.6km)2018/08/14/18時頃

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チェーンは今のところもの凄く頑張ってくれているけれど、まだ残りは1,000㎞以上ある。

稚内の宿を押さえている二人と別れ、わたしは単独で羽幌の温泉施設へ。
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ここは道の駅兼宿泊施設でもあり、日帰り入浴は22時まで利用可能だし畳敷きの大広間があって横になれるし何よりコインランドリーがあったので非常にありがたかった。
入浴してさっぱりした後洗濯物を洗濯機に放り込んで畳の上で仮眠。
途中タイマーで目覚めて洗濯物を乾燥機に入れたりしたもののそこそこ休めてリフレッシュできたので22時の外来入浴終了と同時にリスタート。出てすぐのところにコインランドリーがあったので立ち寄ってシューズの乾燥を済ませてから改めてリスタート。
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ところが折角シューズの乾燥までしたのに雨がぽつぽつ降り始め、次第に雨脚が強まって来たので近くにあったバス停に避難して雨宿り。
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レーダー画面を確認したらそう時間が経たないうちに雨が上がりそうだったのでタイマーをセットしてしばらく仮眠して雨雲をやり過ごすことに。

AH2400走行記録-06へ続く)
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2023May24Wed

【機内モードは】AH2400 走行記録-04【危険を招く】 

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新見峠をえっちらおっちら登っていた際
のんびり道路に転がっていたので
しばしヒルクライムのお供をしていただいた。
本州ではかなり珍しくなってしまったミヤマクワガタではあるが
北海道ではそこかしこで見かける存在らしい。
というか、北海道にはクワガタがいてもカブトムシがいないということを
チコリンさんから伺って初めて知った。

AH2400走行記録-03 より続く / 全走行ログ⇒こちら

【2018/08/13(月)】
瀬棚フェリー港そばにある漁火公園のベンチでまどろむこと3、4時間ほど。
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これが寝床なのであった。

ひと気のない、まだまだ真っ暗な海沿いの道を一人でのんびり。
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寝静まった町

進行方向左手、沖合の方にはイカ漁の船が幾つか。
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沖合の漁火

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前にも後ろにも誰もいないのでトンネルに入るたびに”ひゃっほう!”だの”イェ~~~イ!”だの叫んでいた。寝不足で相当テンションが上がっているし、そもそもブルべは人をアホにしてしまう遊びである。ブルべ中は寝不足だったりアドレナリンの大量放出があったりしてホントにハイテンションだよなあ。
※あくまでも個人の感想です。

寝不足でテンションが高かっただけだったため、しばらく進んだところで一気に電池切れを起こすように眠気が波状攻撃を仕掛けて来たのでとあるトンネルの入り口付近の歩道に丁度良いスペースを見つけ、擁壁に背中を預けて足を伸ばして座り込んで軽く仮眠。
しばしまどろみ、すっきりして目覚めてリスタートすべく立ち上がろうとしたところに一人の後続参加者が通り掛かった。”やっぱりまだ暗いうちは走らない方が良いですかね?”彼の言葉の意味を「真っ暗だから夜間走行コワイ!」だと勘違いしたわたしは”いや、問題ないでしょ?オレは眠かったから仮眠していただけだし、もう出るよ!”と答えた。
その参加者が去るのを視界の片隅で捉えつつ準備を整えリスタート。

すっかり明るくなったもののそれでも月曜日の早朝、海岸沿いは交通量が少なくというかほぼ皆無で気分良く走れた。
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気持ち良い早朝の道。

前にも後ろにも動く車も自転車も無く、時折現れる集落もまだひっそりと静まり返っている中前方の路上に駐車している一台の車から人が降りてきて何やらこちらに手を振っている。
近づくとスタッフのヤマグチさんなのであった。
”この先の島牧で熊が出たので夜間通行止めになっていたけどそろそろ解除かな、警察が残っていたら指示に従ってください。間違っても無理に突破しようとしないように(笑)”
”え?熊出たんですか?”
”参加者宛に代表が一斉同報でSMS送信しましたけれど読んでいませんか?”
”あ~~~。電池節約で機内モードにしていたから気づきませんでした…(機内モード解除)…あ、来た!これですね!”
異常気象等に伴う通行止め情報等、緊急連絡のために一斉同報でSMS送信を行う旨は事前に主催者から通達があったけれど、機内モードにしていたら肝心の連絡が受け取れない。とはいえ通常モードにしておくと緊急連絡以外の通知で消耗してしまうので電池を持たせようとしたら機内モード必須だし、この辺はなかなか悩ましいところ。

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島牧手前の江の島海岸。
熊が出たのはこの先。

熊が出没したと思しき地域に差し掛かったけれど既に警官の姿はなく、通行止めは解除されていた。
しばらく海沿いのアップダウンを進んだら左手に「弁慶岬」の表示。
広い駐車場と公衆トイレ、休憩スペースも見えたので立ち寄ってみた。

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武蔵坊弁慶の銅像が建てられている。
本来の名の由来とされているのはアイヌ語で「裂けた地」をあらわす「ベルケイ」が訛ったものだといわれているものの、義経北行伝説ではこの地にも義経一行が逃れて来たともされているのでそちらの意味もあるらしい。

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公衆トイレの外壁にあしらわれた「五条大橋」

ガラス引き戸で密閉空間となる、いくつかベンチが置かれた休憩所には先客がいて結構ないびきをかいていたので起こさないように移動。
ちょうど目の前の道路を数人の参加者が通過していったので手を振って見送り、後を追う。しばらく進んだところにセコマがあって先ほどの人たちが休憩していたので近寄ってみたらけーこ隊長ヨシダさん、タカトリさんだった。タカトリさん以外の二人と同宿だったリュウさん、ひとみさんもじきに到着するだろうとのこと。弁当を購入してここで朝食。
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朝食後のデザート。

店先に貼り出されていた注意喚起ポスター
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「さんさい de さんさい」

しばらくしたらリュウさん、ひとみさんが合流。
「熊出没による通行止め情報」を知らせるSMSメッセージがタイムラグを置いてこの時点で届いた人がいたりといったしばしの情報交換の後けーこ隊長、ヨシダさん、タカトリさんが先行リスタート。
見送ってからの会話
リュウ:トリさんゆうべどこ泊まったんですか?
わたし:瀬棚のフェリー乗り場のとこの公園のベンチ。
リュウ:僕らPC近くに宿取ったんですけど凄いんですよ!到着したら浴衣美人のお出迎えがあったんです!!
わたし:女将?
リュウ:いや、けーこさんだったんですけどね(笑)
楽しそう。
宿取れば良かったかなあ。。。
そんなこんなの後リスタート。
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「さいたながわトレイン(四日目)」

少々雲多めながら気温はそこそこ快適なレベル
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風力発電所はそこかしこで見かける。

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海沿いの道をのんびり。石積みの遺構は古い船着き場か。

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沿道のあれこれ

途中ちょっとしたストレッチ体操休憩や道の駅でのトイレ休憩を挟み、いよいよ「AH2400における三大でっぱり」の一つ(残る二つは美笛峠と知床峠)である新見峠を指して内陸へ。
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右折箇所を通り過ぎて道の駅に立ち寄ったので左折する。

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行く手にはちょうど羊蹄山が見えて非常に気分が良い。

途中、レターパックの取り扱いがある個人商店があったので一旦集団から離脱。前夜のPCで発送できなかった荷物を送る手続きを済ませてから合流したらタカトリさんコウモリさんも一緒に走っていた。
そのまま新見峠へ。まずはその手前の新見温泉へと向かう。

気温がぐんぐん上がって来ていて風が弱く、非常に暑い。
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わたし:あついしぬ。
ひとみ:(先行した)リュウさんに抹茶フラペチーノをお願いしたけどスタバ見つかったかしら。
わたし:そうめん食べたい。
ひとみ:暑いわよねえ。
わたし:今なら冷えたキュウリに一本¥500まで出せる!
そんな会話を交わしながら。
※話している内容が噛み合っていないように見えますが、実際にはもうちょっと会話らしい会話をしていた(はず)

写真チェックポイント手前でドリンクボトルが空になってしまったというコウモリさんは沢の水を汲みに行って以降しばらく別行動になった。

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フォトチェックポイント04(999.7km)
新見温泉入口 看板


ライダーミーティングではR札幌ヨシダさん”廃墟なのでひょっとしたら入り口の看板が撤去されている可能性があるんだよねえ。”なんてなことを言っていたので少々心配していたけれど、看板はしっかりあったし入り口付近にはヨシダさんヤマグチさんも待ち構えていたし。
”写真チェックポイントはPCじゃないからルール上補給物資を提供できないんだよ、ごめんね。もうちょっと行ったらピークであとはひたすら下りだから!”と、ヨシダさん
この時は”そーなのかー。”と、軽く流して聞いていたけれど、ルールに対しての解釈の相違なのかACP認定とRM認定の相違なのか。この辺は深く掘り下げると藪蛇になりそうで怖いから放置しておく。

新見温泉を過ぎてもまだ登り坂は続く。
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相変わらず暑いのでかき氷が欲しいとか流しそうめんやりたいとか好き放題話しながらのヒルクライム。
リュウ:タカトリ~~~!暑いんだよ、空気読めよ!雨が欲しいんだよ!
わたし:さあ!今こそアメフラシの本領発揮ですよ!
タカトリ:そんなん無理に決まっているじゃないですか!!
リュウ・わたし:役立たずなんだから~~~!
ひどい言いようである。

えっちらおっちら登っていて、ふと路面に目を落としてみたら一匹のクワガタが何やらイキってこちらを威嚇するようなポーズを取っていたので拾い上げ、しばらくヒルクライムにお付き合い頂くことにした。
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本州ではなかなか希少なミヤマクワガタ。
持ち帰ってしかるべき筋に持ち込めばそこそこいいお値段で引き取っていただけたはずだけれどさすがにまだ全行程の半分も走れていないのに生きた昆虫を連れまわして走る訳にはいかないし。という訳で峠のピーク近くまでお付き合いいただき、周囲の植生が拾ったところとそれほど変わらない(ように見えた)ところでリリース。それでも2kmくらいは優に移動しているので彼(オスだからね!)の行く末が若干心配。

ようやくピークを越えて快適なダウンヒルが。。。というところで雨がぽつぽつ。しばらく下るうちにすっかり本降りに。
下っている最中、後方から追い付いてきた地元(というか普段は地元ではなくたまたま戻って来ていたらしい)ローディさんとあれこれ会話したりしつつ。さらにしばらく進んだところの民家の軒先をお借りして雨装備。
全員:すっげ―寒い!!
ついさっきまでかき氷だそうめんだ冷やしたキュウリだ何ぞと騒いでいた面々が暖かいコーヒーが飲みたいとか熱々おでんが欲しいとかポタージュスープが欲しいだのと言い出す始末。

リュウ:タカトリさあ、空気読めって言ったろ?下り坂で降らせてどーすんだよ?
タカトリ:何言ってんですか、降らせろって言ってたのお二人ですよ!強いて言えばお二人が降らせたようなものですよ!
リュウ・わたし:ぐぬぬ。

押さえている宿の都合もあってタカトリさんがここで離脱して先行。三人パックに戻ってまずは岩内へ。先ほどの写真チェックでヨシダさん”岩内まで下ったらごはん食べるところもあるよ。”と言っていたのでお店を探してみたもののさすがにお昼時なので海鮮関係のお店はかなり混雑。ずぶ濡れ状態でお店にも入りづらいし。。。というところでリュウさんが一軒の喫茶店に可否を確認したら幸い入れるということだったのでそちらにお邪魔。大きな庇があったので自転車が雨ざらしにならないのも嬉しい。
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ハンバーグカレー。暖かさが沁みた。

おなかを満たして落ち着いて、まだまだ本降りの雨が続いている中リスタート。わたしが少々もたついてしまったので二人に先行を促し、ほんの五分ほどの後リスタートしたのに走れども走れども二人に追い付かない。ひょっとしたらミスコースをしてしまったかと思ったけれど基本的には一本道なので間違えようがない。仕方がないので単独で先に進んだ。
後から聞いた話では二人の方がリスタート直後に曲がるべき角を曲がり忘れてミスコースをしていたらしい。

とにかく単独で走った訳だけれど新見峠から岩内、積丹を経て小樽、札幌までの区間は文句なくわたしにとって前半最酷区間でありトラウマとして深く心に刻み込まれ、酷かったという感想以外の記憶は曖昧。
襟裳黄金道路を思わせるような長いトンネルが続く海沿いの道を走行中、まるで台風のような横殴りの風雨に翻弄され、疲労から睡魔に襲われこらえきれずに辛うじて雨風を避けられるトンネル出口にあったスペースに腰を下ろして仮眠したり。

そんなこんなの後、ようやくたどり着いた写真チェックポイント。
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フォトチェックポイント05
(1078.2km)野塚郵便局

ここから先がまた酷かった。
雨が降っていなければまた印象は変わっていたかも知れないけれど、積丹→余市、余市→小樽、小樽→札幌…と、ことごとく登って下っての山越えとなる。(あっちでもこっちでもアホほどトンネル掘りまくっているくせになんでこの区間だけ坂道だらけなんだクソがぁぁぁぁぁ!!)と殺意の波動に目覚めかけていた。

そんなこんなで小樽に到着。
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雨降ってて運河周辺の観光をする余裕もなく、通過したところを数か所撮っただけ。天候に恵まれ、もう少し早く到着できていたらお寿司でもつまみたかったところである。

小降りになったとはいえしとしと降りしきる雨の中、小樽から銭函を通り札幌に抜けるだらだら続く坂道を登って下って新川沿いの信号峠をひたすら遡行してようやく札幌中心部。
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PC4 ファミリーマート知事公館前(1172.1km)
2018/08/13/21:20頃

チコリンさんのざさん、エイコさんご夫妻らのR札幌スタッフさんたちが待機してくれていた。
差し入れのお菓子を貰ってあれこれ雑談。
この時、走行中チコリンさんに調達をお願いしていた乾電池式モバイルブースターの受け渡しも完了。この品はもともとヨドバシオンラインで調達して8月9日に帯広の宿に届くよう手配していたのに結局間に合わずに宿には11日に着いたという少々アレな品。
でも、よく考えたら店舗受け取りにして自分が手配すれば良いだけだったのでチコリンさんには余計なお手間を取らせてしまっただけであったというオチまで付く。

ここでも宿はノープランだったけれど、エイコさんから彼女の会社の人も良く利用しているという手ごろなサウナ施設を教えてもらったのでそちらに移動。
しかも島牧での熊出没騒動に伴う通行規制を鑑みて各PCの制限時間が二時間緩和されるとの情報ももたらされたので思いもかけずのんびり夜を過ごすことができることになったのであった。

AH2400走行記録-05へ続く)
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2023May24Wed

【体調管理も】AH2400走行記録-03【怠るべからず】 

2018年09月7日早朝発生した北海道胆振地震によって北海道全域が被災してることが連日報道されています。
幸いにして個人的に繋がりのある方々は概ね事故怪我無く過ごされているようでひと安心ですが、ライフラインの完全復旧まではまだまだ日を要するとのこと。
被災地域の少しでも早い復旧と、それまで被災者の皆様が健康を損なうことなく過ごされることを心より祈念いたします。

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せたな町大成区長磯にある奇岩「親子熊岩」
ネット上で見かけるものは日中の写真も多く
岩肌が明るい色なので「親子獅子岩」の方が合っていそうな気がするものの
この時間帯の見え方だとまさしく親子熊

AH2400走行記録-02 より続く / 全走行ログ⇒こちら

【2018/08/12】
正規コースと前夜わたしが利用したサウナに向かう道との分岐にちょうど7-11があったので五稜郭駅前のコインランドリーからウェア類を回収してから移動、店先でコーヒーをすすりつつ待機。
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5時台はまだ静か。っていうかよく考えたらこの日は日曜日なのであった。

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「さいたながわトレイン(三日目)」

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ハセストと並んでここも攻めたかった。

しばらく海沿いの工場や倉庫が立ち並ぶ地域を進む。
空模様はあまり思わしくなくどんよりと低く暗い雲が広がる頭上。
若干靄というか霧というか、おぼろげな中にセメント工場の資材積み下ろし用桟橋が見え隠れ。
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太平洋セメント 上磯工場 資材積み下ろし用桟橋。
洋上要塞チックでやたらと厨二心をくすぐる。

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時折雨がぱらついた。

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逗子海岸の「不如帰」を真っ先に思い浮かべたけどなんだこれ。

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このあたりの海岸は浸食された岩盤。
ちょっと沖のところに帯状にリーフのように水深が浅いところがあって波立っている
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昆布の天日干し

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やや日が差してきた。

30kmほど走った木古内の7‐11に小休止のために立ち寄ったらちょうどそこにスタッフのヤマグチさんがいた。聞けば未明から待機しているそうで、今回ヨシダさんといいヤマグチさんといい、あちこちしっかりマメに見回っている姿を目にして非常にありがたいやら恐縮するやら。

軽い雑談の後リスタート。
朝のうちに立ち込めていた雲はかなりまばらになって日差しがややきつくなってきた。
しばらくまた海沿いを走り、知内市街地を過ぎたところから内陸部へ。
背後から日差しに炙られながらの山間の道のアップダウンを進んでいる間に徐々に頭痛がひどくなってきた。知内から先全く画像が残っていない辺りその辺の事情がうかがえる。

だましだまし進んでみたもののどうにも頭痛がおさまらないので道の駅しりうちが見えてきたところで直前を走っていたひとみさんに声をかけて一人で離脱、建物二階にある休憩スペースへ。
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北島三郎の出身地である。

休憩スペースは広くて清潔感があったもののテーブルとイスしかないので取り敢えずイスに腰かけて休んでみるもどうにも落ち着かない。
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むしろサブちゃんの視線を背後に感じたからなのか。

しばらくしたら職員の女性が休憩室に入ってきて、窓を開けて空気を入れ替えたりイスの並びを整えたり始めたのでその人に若干頭痛がするため横になって休みたいがどこか適当なところが無いか尋ねてみたところ”う~~~ん、そうですねえ、そういうことならそこのキッズスペースで横になっていて良いですよ。どうせ小さな子供なんか来ないしねえ(笑)”とのこと。こちらとしてはありがたいのだけれど施設側としたらアレなお話よね。
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ここでおっさんが一時間半ほど転がっていた。
小さなお子さんが来なくて本当に良かった。
30分ほど転がるつもりがいつの間にかその三倍、100分ほども寝てしまっていたが、それでも頭痛が残ってしまっていた。
我慢しきれないほどの痛むでもないのでのんびりぼちぼち進もうと考え、トイレに立ち寄って用を済ませてリスタート。
と、その時自身の小便の色が相当濃い色をしていることに気が付いたので自販機で水を購入して500mlを一気飲み。この対応が奏功したようで頭痛は30分も経たないうちにすっかり解消された。急に気温が上がったので発汗量が増え、脱水症状に伴って頭痛が引き起こされたようであるが、これは熱中症の初期症状。やはり北海道とはいえ夏場のライドなので熱中症対策には十分配慮しなければならん。
新幹線の青函トンネル出入り口であると共に並行する在来線貨物の信号所でもあるので休憩所内には新幹線と貨物列車の運行予定表が掲出されていた。時間に余裕があればのんびりお茶でもすすりながら行き交う新幹線を眺めたり、諸々作業をする機関車を眺めたりできるなかなか貴重な鉄分補給ポイントである。ガラガラだし。
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青函トンネル(北海道側)

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ステキな川床

しばらく山の中を走り、海側へ下れば福島の町。
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東急バスではない。

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こちらの民家は煙突付きがデフォ。

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青函トンネル記念館。頭痛による予定外の休憩がなかったら立ち寄っていたかも。

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磯の向こうに龍飛が見える。

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水遊びがしたくなるくらいには暑かった。

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フォトチェックポイント-02
(712.2km)白神岬 石碑

海沿いの道をのんびり。
午前中の熱中症なりかけもあったのでこまめな水分補給を忘れずに。
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磯遊びがしたひ。。。

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ちょっとした岩盤の露呈や川の河口付近の砂州。
人の手が加わっていないところが多いのでなかなか面白いところが多い。

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旧国鉄松前線の橋脚

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右に左にゆるくカーブを描きつつアップダウンも緩やかに。

お昼時になったので道の駅松前で休憩。
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福山波止場遺構

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生うに、蒸しウニ、アワビ刺身が乗った上にイクラを散らした贅沢な逸品。

お腹を満たしてリスタート。
ここから先はしばらく無補給区間。
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北上しているので背面を太陽に炙られる感じが非常に辛い。
雨でも晴れでも辛いのだからわがままもいいところである。

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天の川

しばらく進んだところで道の駅 上ノ国もんじゅが目に入ったので避難。
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ソフトクリームとラムネで生き返った。

ラムネを飲みつつTLをチェックしてみたらつい15分ほど前に、同じ道の駅のレストランで食事を摂ったというリュウさんのツィを見かけたのでリュウさん、ひとみさんに追い付けたか?と、レストランを覗きに行くも既にリスタート後だったようで姿は見えなかった。

ひと通り落ち着いたのでリスタート。
入れ違合いのようなタイミングでまけんたさんが入って来た。彼とは何度となく行き会ったが、走行ペースそのものは合わないので一緒に走ることは少なかった。

江差に入り、開陽丸の復元展示を軽く眺める。
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資料館には海中から引き揚げられた遺物の展示等があったものの時間を鑑みてパス。

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江差のマンホール

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古い街並み。
津軽半島にもこういう様式の外壁の建物が多い。

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登りたい。。。

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折角江差に来たのだからとにしんそばでもいただこうと思ったらどこのお店も昼営業が終了してしまった時刻。道の駅まで行けば何かあるかと思ったものの、道の駅江差には従業員一人でさばく程度の規模の物販ブースと公衆トイレ以外驚くほど何もなかった。北海道を走っていると「本州における道の駅の概念を根底から覆施設」がそこそこ存在していてカルチャーショックを受ける。
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何もない道の駅江差の敷地に建つ
「とんち」の名人・江差の繁次郎の銅像

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日が傾き始めた海岸線を北へ。

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こういう露呈好き。

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乙部町にある三ツ谷八幡神社下の滝。
房総の農溝の滝同様岩盤をくりぬいて川回し(川の流れを変えた)を行った形跡があるけれど、その目的が良くわからない。

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日本海に日が落ちる。

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親子熊岩

本来のコースは海岸沿いをそのまま北上するものだったけれど通行止めに伴うコース変更で途中まあで進んで折り返して内陸側を進むコースに変更になった。折り返しの分岐のところにセコマがあって数人の参加者の姿が見えたものの往路ではスルーして折り返し点へ向かう。
途中数人の参加者とすれ違ったので挨拶を交わしつつ、折り返し点手前の急坂に悪態をつきながら登って折り返しの通過チェック到着。
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フォトチェックポイント-03
(844.4km)久遠郵便局
ゴールまで残りは2/3を切った。

折り返してセコマで軽く補給を済ませ先を急ぐ。
すっかり暗くなった山道をえっちらおっちら進み、ようやくPCに到着。
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PC3 ローソン北檜山(874.1km)
要らん荷物を自宅に送り返して少しでも身軽になろうと使い切ったモバイルブースターや、持参した内半分のチューブ、CO2ボンベの為にゆうパックライトの封筒を購入しようと思ったら品切れ。仕方がないのでゆうパックプラスで我慢しようと思ったらこちらも品切れ。なんともやる気が伺えないお店なのであった。

仮眠場所を決めていなかったのでどこか適当なところを物色しようと考えてひとまずリスタート。
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盆提灯が飾られたお寺。

しばらく進んだところで瀬棚のフェリー港横に公園を見つけたので東屋で仮眠しようと移動してみたら東屋では何故か地元のおばちゃんたちが酒盛りをしていたので諦め、吹き曝しのベンチの上で寝ることに。
周囲を見回すとオートバイに荷物を積み込んでキャンプしている人たちが数名。
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公衆トイレにほど近いところに手頃なベンチを見つけたのでシェラフシートにくるまってベンチの上にあおむけになり、時折湧き上がるおばちゃん達の大爆笑を遠くに聞きながら満天の星を眺めつつ仮眠。雨は降っておらず、風も弱かったのが幸い。

3、4時間ほどの仮眠の後目覚めたので歯磨き洗顔を済ませてリスタート。

AH2400走行記録-04へ続く)
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2023May24Wed

【雨のあなたに】BRM907たまがわ300白馬木崎湖-概要【肉はある】 

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碓氷湖「ほほえみ橋」
いつも対岸から眺めるだけなのでいつかのんびり徒歩で渡ってみたい。

昨年に引き続いて二年連続二回目のエントリーとなった「片道300km走ってたらふく肉を食おう!なブルべ」であるところの白馬木崎湖300kmに参加して参りました。
木崎湖を往復する600km認定だった時代を含めるとわたし個人としては四回目の出走。

開催当日、夕方から会議が始まってしまい、終業時刻の17時30分を過ぎてもあれやこれやで話が終わらず、結局脱社が叶ったのは18時頃のこと。
今回も相変わらず準備が悪く、というか基本的に何の準備もできていない状態なので大慌てで帰宅、諸々の準備を。当初の心づもりでは20時45分頃現着して21時スタートのグループを見送ってからのんびりスタートしようと考えていたのにあれこれもたつく間に結局一時間押してしまってスタート地点到着は当初予定の一時間遅れである21時45分頃になってしまった。

受付を済ませ、前のウェーブの参加者のスタートを見送る。
今回もスタートはたまぐぁ恒例のウェーブ方式なので概ね10分間隔で10名程度がスタートする。わたしは22時台第三Wとして22時25分頃二子玉川をスタート。
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スタート風景
イーチョねえさんのお見送りあり。

PC1までは二子玉川発着なら必ず通る定番コースだし、PC2以降も過去三回走っているのですっかりおなじみになったコースをひたすら走る。
ときがわ町付近で若干雨がぱらついてきたものの雨具を引っ張り出すほどのこともなく、しばらくすると雨が上がったものの路面は結構なウェットだったので21時台スタートの参加者は結構降られてしまった人もいるのではなかろうか。
PC1(44.4km)には0時22分、PC2(122.7km)には4時27分に到着した。区間ペースはスタート→PC1:22.2KPH、PC1→PC2:19.6KPHでグロス20.5KPH、なかなか順調。

睡魔を散らすためだったりライトの電池切れだったりでコンビニに立ち寄ったり小前田駅でいつものようにコーラ休憩したりしていたらPC2までの間にいしこうさんを三回くらい追い越した。気を付けないと嫌がらせと感じられかねん(^^;

PC2に到着したらカメラを構えたくろすこさんが待ち構えていた。
駐車場の隅のほうからにぎやかな聞き覚えのある声が聞こえて来たので寄ってみたら虫さん、クロさん、しぃさん、紗芋さんの四人がリスタート準備をしていたところ。
しばし立ち話の後碓氷峠までに追い付くべく後発するからと彼女たちに先行してもらった。
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PC2(高崎市内コンビニ)駐車場から明るくなり始めた東の空。

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達磨寺近傍、碓氷川に架かる鼻高橋から見た払暁の空

松井田宿手前付近で先行していた女子四人組に追い付き、以後碓氷峠を越えるまで同行させていただいた。
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四人の会話をなんとなく聞いていたり、一緒にあれこれ話したり。

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碓氷峠前の最終コンビニとなる7-11松井田バイパス店にはO型野生動物さんみいさんが先に到着していた。

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群馬の山は変な形!By虫さん な妙義山。

碓氷峠にアタック開始。
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少々碓氷湖方面へ寄り道して並んで走る四人を撮ってみたり

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碓氷湖ほほえみ橋

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通過チェック(写真ポイント)めがね橋(154.4km)
駐車場で休憩するという四人に先行してもらったら、ほかに観光客もいなかったのでなかなか良い雰囲気になった。

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公衆トイレやジュース類の自販機が設置してあるめがね橋駐車場ではブルべ中だというのに虫さんがビーチ・フラッグスの練習をしていた。(違

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音楽を聴きつつこぶしを振り上げつつテンションアゲアゲで碓氷峠を攻める面々。
漏れ聞こえる会話の内容は1/4くらいが理解不能だったり脳が理解を拒んだり。まあ明るかったのでハードなシモネタには走らなかった(と、記憶している。)

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碓氷峠を越えたところで四人のうち三人がかなりのダメージ、一人が妙なハイテンションといった感じになったので四人とも軽井沢でDNFして輪行して木崎湖を目指すことに。
DNFする仲間と”じゃあ、またあとで。ゴールでね!”と手を振って別れられるのは非常に珍しく面白い。

四人と別れて単独走行再開。
リスタートした直後から猛烈に雨脚が強まり、浅間サンラインではスイムゴーグルが欲しくなるほどの土砂降り。
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まあAH2400に比べたら風はないし暖かいし。

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その後異世界への通路が開きそうな雰囲気に。

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道の駅雷電で小休止してくるみソフト。
ちょっと寒かった。。。

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小諸から上田方面に抜けたころ、ようやく雨が上がった。

最も時間が稼げる区間で土砂降りを食らってしまって思うようにタイムが伸びず、PC3(199.3km)に到着したのは11時ちょうどで50分のマージン。

リスタート後、コース脇にあったお蕎麦屋さんに立ち寄ってお昼。
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くるみそば(大)
上田のお蕎麦屋さんのボリュームを舐めてた。
刀屋とか草笛じゃなくても結構な量の盛りになる。

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昭和橋と岩井室山。
このコースで一番好きなロケーション。

千曲川沿いを長野に向かって遡行。
途中猛烈に眠くなったり向かい風に阻まれたりして思うように速度が上がらず、昼食で蕎麦をたぐったり眠気覚ましにコンビニに立ち寄ったりしたとはいえPC4(240.2km)でのマージンが10分目減りして40分弱。
偶然その場にいたアーツさんご一家と少々雑談の後リスタート。

おそらくコース中一番厳しい長野から鬼無里までの坂道をえっちらおっちらこなし、鬼無里のいろは堂本店でおやき休憩。
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この時期限定の「辛みナス」と野沢菜、サービスの「ぶなしめじ」
この時前年の時のペースを勘違いして記憶していてゴールまでは十分間に合うと高をくくっていたものの、嶺方峠へ登る坂道を進みながら残距離と時間を計算。
どうも間に合いそうにないとようやく思い至る。
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通過チェック(写真ポイント)白沢トンネル出口(276.1km)
真っ白。
っていうかここからゴールまで30kmあるのに残り一時間切っているんですがそれは。。。

木崎湖手前で日が暮れてすっかり辺りに闇が落ち、前照灯は雨の影響もあって終日つけっぱなしになっていたので電池が切れかけかなり薄暗くなってしまっていたものの、電池交換が煩わしかったのでそのまま。
どうにかこうにかゴールに到着して駐車場をうろうろしているところでBBQ開始の乾杯が始まった。どうにかこうにか宴に合流を果たし、以後は飲んで食べて寝落ちして。。。なお約束。
肉焼きおじさんことピカさん肉の王オフロスキwさんが焼く肉に舌鼓を打つという贅沢に身を委ねる至福の時を過ごしたのでありました。
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日が改まる頃まで楽しんでお開き。

翌朝はしっかり雨降り。
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雨のみずほ桟橋

前夜の片づけを済ませ、時折強まったり弱まったりする雨の中信濃大町まで。そこから輪行する面々が乗り込んだ電車が発車したのを見送ったのちに松本まで自走して、わたしもそこから輪行。
朝のうち降っていた雨はすっかり上がって絶好のツーリング日和になったのでありました。ちょっと向かい風きつかったけれど。
松本駅前で偶然合流したナカムラさん、オオヤさんと軽く飲んだくれてあずさで帰京。
楽しい週末を過ごしたのでありました。

認定もらえなかったけれどな!

そんな訳で今回の総括
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機材トラブルなくゴールまで辿り着けましたが
肝心のタイムマネジメントがわやでしたってことで。
※撮影・加工、共にみいさん
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2023May24Wed

【忘れちゃいけない】AH2400走行記録-02【かにめしとやきとり弁当】 

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およそ15年ぶりの訪問となった洞爺湖
当時は業務で札幌駅近くに滞在していて休みの時に電車バスを乗り継ぎ
確か昼下がりから夕方にかけての訪問、宿泊で翌朝即移動だったので
今回初の早朝の洞爺湖畔はひっそり静まり返った風情が非常に心地よかった。


日が改まる頃苫小牧駅近く、コース脇のコインランドリーをリスタート。
立ち寄る前によくよく確認すれば良かったけれど、コース脇だった事にはリスタート時に気が付いたため一旦コースアウトした場所まで律義に戻ってコース復帰している。
走行ログで苫小牧駅周辺がごちゃごちゃしているのはそのせいである。若干迷子にもなったのだけれけど。

市街地はすぐに終わり、緩いのぼり基調の寂しい一本道を雨に打たれながらじわじわ進む。目標は洞爺湖温泉のPC1まで辿り着くこと。
支笏湖に向かってじわじわ登る坂道を、えっちらおっちら登る。しとしと雨が降る夜の山道はひどく寂しいけれど、雨降りならば雨音で聴覚が、雨そのもので嗅覚がそれぞれ阻害されるから狩りには向かず、熊も出没しないだろうという素人考え。
後になって知ることになるがこれは若干誤った認識だったようである。
それはそれ。
支笏湖に向かうじわじわした上り坂が終わり、支笏湖東岸の観光船乗り場に向かう道と今回のコースである支笏湖南側を通過して洞爺湖方面に向かう道への分岐を左へ。しばらくは勾配の緩いほぼ平坦な道。実は二本あったボトルの片方は満杯にしてあると勘違いしていたものの既にそちらが空っぽだったためにこの分岐の手前でボトルの中の水分がすっかりなくなってしまっていて若干渇きを感じ始めてきたところ。
生憎自販機も見当たらないがしばらく進めば観光地である苔の洞門があるのでその駐車場なら自販機くらいあるのではないか。そんなことを考えつつ進んでいたらいつの間にか通り過ぎてしまっていた。街灯も殆どない真っ暗闇の中なので自販機があったら見落とすはずもない。やはり北海道を舐めすぎていたようである。
支笏湖南岸を過ぎ、それまではほぼ平坦だった道も再び斜度を上げ始めた。喉の渇きを感じ始めたものの水分補給は望めず、降りしきる雨のおかげで全身びっしょり濡れそぼっているのに喉の渇きに苦しめられてしまうという非常にアイロニーたっぷりな状況に置かれてしまっていた。
頭の中で前日のコース説明の際R札幌ヨシダさんが”洞爺湖手前は苫小牧から美笛峠まで基本的にはじわじわ登りっぱなしになるけれど美笛峠さえ越えたらその先は30kmくらいずっと下りになるから。”と言っていたのを思い出し、”美笛越えたら楽!美笛越えたら楽!!美笛越えたら楽!!!”とおそらくうわごとのように口走りながらペダルを踏んでいた。
そんな時目に飛び込んできた「美笛トンネル」の銘鈑。”峠といえばトンネル、美笛トンネルといえば美笛峠に違いない、やっとピークだぁ!!”喜び勇んでトンネルを抜けたわたしの眼前にはまだまだ続く坂道が。”何故なのか!?”心で(?)叫びながらなおも進むといくつかあった橋の一つが「美笛橋」”今度こそ!”と渡り終わってもまだ坂道が続く。
”ヨシダさんの嘘つき!!”心で(?)絶叫しつつ進むことになった。
その先少々長めのトンネルを通り抜けた先の左手にポツンと立てられた「美笛峠」と書かれた標識。
”どんだけ美笛好きなんだよ、この地域の人間は!?”

そこから先は確かにヨシダさんの説明通り、非常に気持ちの良い緩やかなダウンヒルだったので路面がウェットでもそれほど怖い思いをせず走行できた。
しばらく進んだところで左前方に自販機と思しき灯りが見えてきたので立ち寄ってみたら24時間トイレもあったので休憩。
きのこ王国というその施設には敷地内のホロホロの恵という湧水を導水管で引いて蛇口を取り付けた流しがあったのでそこでたっぷりと水分補給と補充を行えた。気が楽になったら一気に眠気が襲って来たけれどきのこ王国には仮眠出来そうなところが見当たらなかったのでしばらく先に進んで最初に目についたバス待合所に入り込み、眠気を散らす為に仮眠させていただいた。
まどろんだのはそこそこ短時間だったと思ったものの気が付けば一時間半ほどが経過していたのでもそもそと準備を整えリスタートしようとしたところで後続の参加者が”もしかしてここ空きますか?”とやってきた。こちらはまさにリスタートするところだと答えたらかなり喜んで”この中えらく暖かいですね?”というので”オレが一時間半寝ていたからおっさんの体温だよこれ。”と笑って答えた。
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後続参加者に譲ったバス待合所

途中心惹かれた川床
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「白絹の床」という名勝で後から聞いた話ではチコリンさんおすすめスポットだった。事前知識なしに気に入った景色が誰かのおススメだったりすると非常にシンパシーを覚えるので嬉しい。ましてやそれがチコリンさんだし。
もうちょっと日が高くなっていたら写りも違ったよなあ、惜しい。

空が明るくなってきたころちょうど道の駅があったのでトイレに立ち寄り歯磨き洗顔。
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道の駅そうべつ情報館
リスタートしてしばらく進んだところで正面に昭和新山が見えてきた
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昭和新山、右は洞爺湖南岸から。
(まあ、ただの畑がこんだけ盛り上がったらそらさすがに驚くわな。)ってのは初見の時も感じたものだった。

ちょっとした坂道を登り切ったら目の前に広がった洞爺湖。
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早朝のひっそり静まり返った洞爺湖は非常に荘厳な雰囲気があった。

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PC1 7-11洞爺湖温泉(401.4km)
2018/08/11/05:40頃着

スタッフのヤマグチさんが待機してくれていたので軽く会話ののちリスタート。足湯に浸かりたい思惑があったのでさっさと移動を開始したものの結果的に足湯は利用できなかったし、あと20分くらいしたらチコリンさんや参加者のヨシダさん、けーこ隊長リュウさん、ひとみさんも一緒になったのにということを函館のPC手前の走行中の雑談で知った。

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洞爺湖の足湯は湯を張り始めたばかりでとても利用がかなう状況ではなかった。

洞爺湖畔から西に進んで海側へ。
しばらく海沿いを進んで豊浦を過ぎたところで内陸に入り、しばらく進んだところで峠越え。坂道をえっちらおっちら進み、標高が上がるにつれて霧が濃くなり礼文華峠ピーク付近では真っ白。
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礼文華峠は異界から何かが出てくるのではないかという雰囲気。

真っ白な世界からのダウンヒルののち、長万部に向かう海沿いのまっすぐな道をひたすら進む。
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ようやく天候も持ち直してきた感。

長万部市街地に入り、左折すべきところを直進してJR長万部駅方面へ。
駅前のかなやでかにめし弁当とお茶を購入して店舗に併設してあるJR時代の車両内装を模したフリースペースでちょっと遅めの朝食を。
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美味しゅうございました。

次いで、せっかくなので長万部駅の見物を。

<JR長万部駅>
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そこそこ時間を浪費してしまったのでリスタート。
朝のうち曇りがちだった空も昼近くなってきたらすっかり晴れ、それに伴いかなり気温も上がって来た。

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八雲町マンホール

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ようやく夏の海沿いらしい眺め

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何のオブジェかと思ったらライダー(オートバイの方)だった。

美笛峠を越えたところのバス停で仮眠を取ったとはいえ一時間半ほど。
暑さにヘタってきて睡魔がじわじわ。
丁度目に入ったバス停に入り、ダイヤを確認してみたら次の便までまだ十分時間があるのでベンチをお借りして仮眠。寝ている最中にけーこ隊長が通過して行ったらしいが撮影する余裕が無かったそうである。
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広々として風通しがよく、密閉も出来る超高級休憩所である。

小一時間ほど横になってすっきり、リスタート。出る前に周辺を確認してラーメン店が近くにあることが分かったので立ち寄ってべいAJ理事にご報告のメンション送付。
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麺屋むすび で 鶏白湯麺を頂きました。

お腹を満たしてリスタート。
それでもさすがに午後の日差しが強くてしんどかったのでしばらく進んだ先の信号待ちのタイミングで進行方向右手にあったセコマに入ってメロンソフト休憩。
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出走前は”夏場だし一体いくつ食べることになるだろう?”なんてことを考えていたものだったけれど実際には雨だし寒し…だったので思ったほどには食べなかった。

お店の軒先の日影に腰を下ろして休んでいたら目の前をリュウさん、ひとみさん、コウモリさんのパックがこちらに気付いて声を掛けながら通過して行った。
しばらくしてから三人を追うようにしてリスタート。

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ようやく夏のツーリングらしい風景に出迎えられた感。

しばらく進んだところに「道の駅 YOU・遊・もり」があったのでトイレ休憩。そのままリスタートしようとしたら丁度タカトリ氏がリスタートするところで”リュウさんたち奥の方にいますよ!”と声を掛けて去っていった。
本館建物裏手の方に行ってみたらリュウさん、ひとみさん、コウモリさんのお三方が休憩中。しばし立ち話の後いきなりのにわか雨に出ばなを挫かれたりしつつもリスタート。
さすがアメフラシのタカトリ氏であると思わせる、しっかりとした置き土産。

しばらく雨宿りをしていたら雨も上がったので今度こそリスタート。
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基本的にはリュウ-ひとみ-コウモリ-わたしという編成

海沿いを回って函館に向かう。
先ほど休憩した道の駅からだと大きく海側へ迂回する形。
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左の画像手前に函館本線の線路が無いので多分横津岳あたりだと思う。

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海岸沿いの道にはいたるところにこういう旧道トンネルがある。

日が暮れて来て辺りが暗くなってきたところで一人の参加者が追いついて来て、後ろに付いて良いか問うて来たので20~25KPH前後の巡航で進んでいてPC到着は19:45頃を予定している旨説明したら納得して付いて来た。恵山東側の山間部を抜ける頃にはすっかり日が暮れて真っ暗だったが”こんなところ一人で走るの心細いですからねえ。”とのことだったがそういうものなのか。
その山間部を通過している間にいつの間にか集団とくっつき、結構な大所帯になってPC2に到着。
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PC2 ローソン恵山海浜公園(588.1km)
2018/08/11/19:40着
なんだかんだ言って既に約1/4が走行終了である。

待機していたR札幌ヨシダさんらと雑談、イートインでアイスラテをすすりながらツィチェックしてみたらけーこ隊長参加者ヨシダさんは結構明るいうちにここを通過していた。速いなあ。
リュウさん、ひとみさんは函館市街手前、湯川温泉に宿を確保。わたしはうろ覚えながらサウナがあったことを思い出して携帯電話で検索し、コースからは3kmほど離れるものの24時間営業しているサウナに行くことに決めたらコウモリさんも同行させて欲しいとのこと。
取り敢えずそれまでの四人+恵山手前で合流して来た人と、R札幌ヨシダさんに函館駅前まで面倒見てやって欲しいと依頼された台湾からの参加者らを加え、総勢6、7人でリスタート。

途中恵山から付いて来た人が”オレ急ぐんで先行かせてもらいます!”と言って集団から抜けだし、いっとき距離が空いたもののじわじわと差が詰まってしまって何のために先行したのやらといった状況。
”あんなペースならこっち(集団)にくっついて走った方がよほど楽なのに。”リュウさんがボソッとひと言。人間、疲れてくると判断力鈍るよね。。。

リュウさん、ひとみさんと別れてからは、ヨシダさんに頼まれた台湾人とイマイチ意思疎通が出来ずというか認識が合致せず、いつまで経っても追いついてこない彼を待って時間を浪費したりしつつも函館駅前を通過してどうにかサウナに到着。
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湯に浸かり、身体の汚れを落としてさっぱりした後はひたすら冷水浴で下半身を中心にアイシング。仮眠室に移動して転がったけれど心配したようないびきや歯ぎしりが激しい客もおらず、用意した耳栓もアイマスクも不要だった。

23時半頃から仮眠して、浴場が3時から清掃に入るとのことだったので2時半に起きて時間いっぱい冷水浴をして下半身のアイシング。ロビーでしばしまったりしてから汚れ物をまあとめ、チェックアウト。
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汚れ物の団子。なかなかかぐわしい。

サウナに向かう途中チェックしておいたのでコインランドリーに向かう途中でハセガワストアに立ち寄って焼き鳥弁当を注文し、出来上がりまでの時間を利用してコインランドリーに移動、苫小牧同様全自動洗濯乾燥機に汚れ物を放り込んで再びハセストへ。
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JR五稜郭駅

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函館のマンホール二種

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五稜郭駅前のコインランドリー。24時間営業である。

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こんな注意書き

ハセストのやきとり弁当(旨辛、中)で早めの朝食というより遅めの夜食?
前夜結局晩ごはんを食べそびれてしまっていた。
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豚バラ串である(笑)

タイミングを見計らってコインランドリーに戻り、洗濯物を回収してリスタートしようとしたらコウモリさんが入れ違いにやって来た。彼はこれから洗濯をするとのこと。ふた言み言交わしてひとまずお別れ。

前夜の内にひとみさんから、二人が4時半リスタート予定である旨連絡が入っていたのでサウナに向かう道と正規コースの分岐までの所要時間を45分程度と読んで5時頃から交差点のコンビニ前でコーヒーをすすりつつ待機。
概ね予想通りの時刻にリュウさん、ひとみさんの二人が通過して行ったのでコーヒーを干してから後を追って合流、ほぼ定番化した三人パック。

AH2400走行記録03へ続く)
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2018Sep04Tue

【6年振りの】某南の島でのランニング【お蔵出し】 

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夕暮れ時の釜岩
毎日この景色を眺めるのが好きだった。

Twitter上の遣り取りで”腹周りの脂肪を落とすならランが一番!”なんぞとほざいておきながら最近まったく走れておらず、体重も自分史上最高値を叩き出してしまっている今日この頃なので自分への戒めとして古いエントリを引っ張り出してきた。
当時の目標月間走行距離300kmとか、箱根駅伝の選手かよって感じ(^^;
島の写真関係は限定公開エントリとしてアーカイブしてあるのでもしかしたらそのうち公開するかも。

日常のルーティン。 ※二週目頃のもの、一週目は夕方のランニングもAコースが主体。 3:45~ 起床、ランニング(硫黄島Aコース)、シャワー 5:00~ 朝食、仮眠 6:30~ 業務開始 11:00~ 昼食、昼寝 12:30~ 業務 17:00~ 夕食 17:30~ ランニング(硫黄島Cコース)、入浴、ビール、焼酎 21時~22時頃 就寝 元々今回の出張中はどうせ走ることくらいしかできなかろうと、月間走行距離目標を300kmとしていたので15~20km/日くらいのペースで走る気でいたのだけれど、6:30~17:00という業務スケジュールにどうやって走る時間を組み込むかが意外とネックだった。 居住区以外は当然のように街灯なんか無かったので、うっかりヘッドランプを持参しなかった今回は夜間のダート路面は走りたくない。 それでも月明かり、星明りを頼りにすればうっすらコースを確認できるので、早朝や夕暮れ後でも大丈夫な舗装路面のみを走るコースを設定したのがAコース。
 
Aコース:一周約8km ※これは試走の時のもの、実際には時計回りに走っていた。 半分以上がダート路面な島外周道路を周回するコースをBコースと(勝手に)命名。 

 
Bコース:一周約16.5km 当初は朝晩共Aコースを走っていたのだけれど、17時半頃にスタートすれば硫黄島西端部の釜岩で夕日を眺めることが可能なことがわかって夕方は釜岩まで走るようになった。 当初は単純に往復していたのだけれど(約9km)最終的にはAコースに釜岩往復を加えた形のCコースとなった。

 
Cコース:一周約14km BコースとCコースでは距離は2.5kmしか違わないものの、ダート路面と北側のアップダウンが地味にきついので距離の差以上に疲労度が違う。
コース上のあれこれ。
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釜岩に向かう途中、ウグイス地獄と呼ばれる噴火口の脇を抜ける坂道。 
不同隆起が激しいところで路面のあちこちに段差がある。 水平に茶色い線が見えるのはここが断層になっているためで、断層部分はアスファルト路面が完全に段差となってしまっているので鋼板を敷いて車両の通行を行っている。 現在、海運物資の荷役は釜岩付近で行っているのでこの道が走行できなくなると非常に問題。

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釜岩付近から摺鉢山を眺める。 摺鉢山は米軍が上陸した際、星条旗を立てた山。 波打ち際に並んでいるのはかつて米軍が波止場として利用するためにコンクリートで固めて沈めた艦船の残骸。 隆起速度が早すぎて結局使い物にならなくなってしまったので放置されたそうである。

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釜岩付近から井戸ヶ浜を眺める。
かつては海の底だった砂地で古い地図には釜岩は単独で沖合に浮かぶ岩礁と描かれている。 年間20~30cmという世界的にもあまり例のない速度で隆起を続けている、まさに【生きた島】 白く見えるのは【平和祈念墓地公園】建造物。

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夕暮れ時の釜岩。
三週間の滞在中、後半はかなりうねりが高く豪快に波しぶきが立っていました。 毎日【水平線に沈む夕日】を見たくて通った釜岩でしたが、デジカメも携帯電話も持たずに出たたった一日以外は水平線近くに雲があって思いかなわず。 代わりに(?)東の空にはうっすらあかね色に染まった空に満月に近い月。 タイミングってのは得てしてそういうものですね。

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千鳥ヶ浜(沈船海岸)付近

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外周道路から摺鉢山への分岐。
摺鉢山は道路が整備されていて頂上まで車で行けるようになっているものの、路面の劣化が激しいため現在では車両進入禁止とされているが、徒歩なら問題なし。 
※部隊の人たちの方は進入禁止扱いになっているのかどうだかわからない。離島の日に航空機搭乗待合ロビーに自衛官向けの注意書きが掲示されていたけれど、そこには『段差が大きいので通行注意』と書かれていた。

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硫黄島島民平和祈念墓地公園
戦争中、軍属として亡くなった島民を悼むために元々島民墓地だったところに建てられた。 かつては目の前がすぐ海だったはずだけれど現在では広々とした井戸ヶ浜の砂地が広がる。

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外周道路から漂流木海岸方向を見る。
漂流木海岸は近年の噴火活動に伴い道路が損壊していて立ち入り禁止。 まぁ漂流木海岸に限らずあっちもこっちも噴火しちゃっていますけれど。

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島北東部、東山周辺の外周道路
細かく続くアップダウンが地味にきつい
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2023May24Wed

【夏の襟裳に】AH2400走行記録-01【何を見る】 

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”襟裳の~~~春ぅはぁ~~~何も~~~無い~~~春です~~~♪”
森進一がそう歌い上げた襟裳岬。
果たして参加者はそこに何を見出すのか。

AroundHokkaido2400走行記録-00 より続く
携帯のアラームで目覚めたのは2018/08/10/04:50
ホテルの部屋なので備え付けの目覚まし時計があったけれどやはりこいう時は耳に馴染んだ音が良い。おもむろにベッドから這い出して、前夜コンビニで購入したおにぎりを頬張る。
…三個も買うんじゃなかった…。
睡眠時間短めなんだからそんなに腹が減っていなくて軽い後悔。
多かったとはいえ食べ物を破棄してしまうのは貧乏性のわたしの性根が許さない。
食べながら眺めた窓外の景色は微妙な空模様ながら降ってはいないようだった。
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この飛行機ナニモノなのだ?

どうにかおにぎりを平らげ前夜整えた自転車の最終準備を確認し、チェックアウトと手荷物預けを済ませてやや重たい腹を抱えつつ携帯で地図を立ち上げスタート地点に向かう。時刻は5時20分頃。
昨日のライダーミーティングでスタート10分前頃には集合写真を撮ろうということになっていて、宿からスタート地点までは2、3kmだったはずなので充分間に合う計画だった。
が、走れども走れども帯広川にぶつからない。いよいよおかしいとなって携帯で地図を確認してみたらなんと南北逆に向かってひたすら走っていたことが判明した。
帯広市街地は札幌等の他の北海道内主要都市同様縦横に格子状に道路が配置されていて非常に東西南北がわかりやすい造りとなっているが、唯一JRの線路だけはその東西南北の格子を斜めに切っているため、うっかりすると東西南北を見誤る。
寝起きのわたしの脳みそには充分な空間把握能力が生じていなかったらしい。
慌てて逆方向に向かい、スタート地点に到着したのが5時55分頃。既に記念撮影は終了し、早い人はさっさとスタートして行っていた。
参加者のヨシダさんけーこ隊長は既に出発してしまった後で、リュウさんひとみさんのパックもまさにスタートしようとしていたところ。
二人を見送り、R札幌代表のヨシダさんらと軽く会話を交わして概ね6時丁度頃にスタート地点の十勝川インフォメーションセンターを後にした。

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スタート直後はさすがに固まるが、交通量がそれほど多くないのでどうにかこうにか。
団子にならないよう信号タイミングを見計らって集団の先頭に出てペースを上げるものの信号の数が多く、しかも一つ一つの赤信号がやたらと長いためなかなか集団が切れない。それでも市街地を抜けると信号の数も減り、かなり集団がばらけて来た。

しばらく進んだところでリュウさんを先頭にひとみさん、タチカワさんが続く列車に遭遇したので以後はその後ろに付かせていただくことに。
襟裳前後でタチカワさんが離脱し、その後(直後ではなく数日?後)コウモリさんが加わったりしながらも基本はリュウ-ひとみ-(タチカワorコウモリorタカトリ)-わたしといった感じの編成で進んだ。
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当初はリュウ-ひとみ-わたし-タチカワ という編成だったけれど、わたしが撮影やら何やらで少しでもひとみさんからの距離を空けるとスキあらばといった体でタチカワさんが入って来るので、信号待ちの際そのことをひとみさんに言ったら”スタート直後はわたしの時もそうだった!リュウさんの後ろが好きみたいね(^^”と笑っていた。

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早速北海道らしさを感じさせてくれるような景色。

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”なんでこんなところにスペースシャトルが!?”と思ったけれど、どうやら大樹町にはJAXAの研究機関があって、それに伴う「宇宙港構想」があるらしい。

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あちこちの川にはその語源となったアイヌ語が表示されていたりしたけれど、走行しながらだとどうにも上手く撮れないので以後諦めた。

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真っ直ぐ続く道を背景に、前からリュウさん-ひとみさん-タチカワさん。
さすがに初日なのでまだ元気溢れている。

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天馬街道への分岐。
悪天候の際は襟裳を迂回して右に進む、実際AH2400に先立って開催された襟裳1000ではそちらを通ることになったとのことだったが今回は無事襟裳方面へ。
状況確認があるのでR札幌スタッフkabaさんが待機していてくれた。

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牛!(笑)

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内陸部を抜けコースは海沿いへ。

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後ろ髪をひかれる思いで通り過ぎる。
坊主頭だから後ろ髪なんか無いけれどな!

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太平洋を北上して温帯低気圧になったとはいえ台風13号の影響で荒ぶる海。

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なんとなく「おとしらべつばし」って響きと字面が気に入った。

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海岸から昆布を引き上げるクレーンを装着した、昆布漁をする漁師さんの車。
軽トラが多かったけれど、中には中型のトラックや、パジェロの屋根からこのクレーンが突き出しているものも。走行中二台しか見かけなかったので撮れなかったのが非常に悔やまれる。

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昆布作業中である!
なんか字面に笑った記憶がある。

襟裳に向かう道は「黄金道路」と呼ばれ、文字通り建設には湯水のごとく予算が注ぎ込まれたらしい。実際の意味はもちろん「金掛かったで!」ではない。
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とにかく2km3kmは当たり前でアホみたいに長いトンネルが多い。

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もっと海側を通っていた旧道。軒並み通行止めである。

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アホみたいに長いトンネル群の中でも5km弱という長さを誇るえりも黄金トンネル
尾灯を点けていても追突されるのではないかとビクビクものだった。

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えりも町に突入!

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超高級休憩場所。
きちんとバス運行ダイヤを確認してお借りしたいもの。

いよいよ前方左手にうっすらと襟裳岬が見えて来た。
リュウ:やっと襟裳岬だね~~~!
ひとみ:襟裳って、歌のとおり本当に何もないのね、「襟裳1000」の時は迂回しちゃったから観られなかったからなあ。。。
わたし:あの、ひとみさん、まさか手前のアンテナが一本立っているところが襟裳だとか思っていないですよね?
ひとみ:え?え?違うの?ホントに何も無いところだなって思ったのに!!
リュウ・わたし:それでこそひとみさんですよ!
さすがですステキ女子。
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赤い屋根の向こうが襟裳岬である。

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国道を離れ、岬に向かう道道へ。

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昆布も「水揚げ」っていうのかな?

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小さなお社。

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小規模ながら町の中心部にはそれとわかるあれこれ。

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植生がこのあたりの風の強さをうかがわせる。

【途中で気付いた謎の(?)距離表示】
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なんとなく一貫性があるような無いような。
因みに何故かリスの標識だけが一枚しかなかった。
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多分「左」から「右(国道再合流点)」までの距離だと思うけれどね、
リスの標識が一枚の理由は想像つかん。

襟裳岬に到着し、リュウさんの提案でまずドライブインで食事を注文してからフォトチェックに向かうことに。
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海鮮丼!
”襟裳の夏には海鮮丼があった!”襟裳1000に参加したものの襟裳岬を迂回せざるを得なかったべいさんにメンションを送り付ける。

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フォトChk01(134.6km)襟裳岬 風の館 看板
写っているのは地縛霊ではなくR札幌スタッフのkabaさんである。

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人生初襟裳岬

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日高山脈が徐々に太平洋に沈んで行く。

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襟裳岬をリスタート。まずは苫小牧を指して進む。

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北緯42度線

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相変わらず荒ぶる海、雨も降って来た。

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とはいえまだ撮影するくらいには気持ちに余裕がある。

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JR日高本線。廃線かと思ったら建前上「災害被災により休止中」である。
途中、バラストとその下の土手が海に抉られて線路と枕木だけが宙に浮いている区間もあったが雨が酷くて撮影する余裕が無かったのが非常に残念。

途中、新ひだか町のハンバーグレストランで早めの夕食。
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いわゆる「人権のある食事」というヤツだ。
スープバーの温かいスープが沁みた。

ひたすら雨が降る中苫小牧を指して走る。
すっかり日が暮れ、どしゃ降りの雨脚は弱まらず。
大きな登り坂を登って下れば苫小牧という辺りでわたしのeTrexがいきなりフリーズしてしまったので二人に先行を促してバス停で雨宿りしつつチェック。
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一瞬焦ったものの、本体の電池設定切替が出来ていなかっただけなのですぐに復旧
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変更したつもりでいたのだけれどなあ。

サクッとeTrexが復旧したのでリュウさん、ひとみさんを追うも、夜の土砂降りの中だったので気付かずに追い越してしまったらしい。
まあ、宿を押さえてある二人とノープランなわたしが一緒にいなくてもこの時間帯は問題ない。

数年前仕事で滞在した懐かしい苫小牧市街を抜け、駅北側の駅前公園の多目的トイレでびっしょり濡れてしまったウェア類を交換。汚れ物の方は近所のコインランドリーで洗濯。
運よく自動洗濯乾燥機があったので放り込んで軽くうとうと。
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洗剤も不要なのでありがたい。

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靴下を脱いだらすっかりふやけてしまっていた。
スニーカー乾燥機もあったので靴を脱いで乾燥。

途中、参加者一人が入って来たが、彼はウェア類の洗濯をせず乾燥だけで済ませて先行して行った。この先の予定を考える。
出来れば夜のうちに支笏湖畔を抜け、洞爺湖まで行ってしまいたい。
当初支笏湖の観光船乗り場付近で仮眠しようと考えていたら、今回のコースはそこを大きく迂回してしまっていたのである。予習を怠るとホント痛い。。。

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