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日記超。-改・弐-

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自転車だったりマラソンだったりトライアスロンだったりお酒だったり。

2023May24Wed

【殺意の波動が】AH2400 走行記録-07【押し寄せる】 

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道道エサヌカ線
原野の中の一本道をただひたすらまっすぐ貫く道。
当たり前の話だけれど向かい風だとしんどい。

AH2400走行記録‐06 より続く / 全走行ログ⇒こちら

【2018/08/15(水)02】
あけぼの像前にて。
ヨシダ:お疲れ様。よく頑張ってるねえ。なかなか良いペースだよ。
わたし:向かい風きつかった~~~。
ヨシダ:この先海沿いに出たらまたちょっと向かい風きついんだよね。
わたし:北向きも南向きも向かい風って理不尽。。。
ひとみ:この先も坂道きついんですよねえ。
ヨシダ:いや、そんなことないよ、ちょっとアップダウンあるくらい。快適な道だよ。
ブルべ関係者はなぜすぐバレる嘘を平然とつくのか(笑)

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そんなこんなでまずはオホーツク海を指して宗谷丘陵を縦断。海沿いのオホーツクラインではなく内陸の宗谷丘陵を通すところがこのコースのこだわりの一つに違いない。

宗谷丘陵は氷河期に氷河に侵食されて形成された地形で丸みを帯びた丘陵地帯がひたすら続く。
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最初の内こそその雄大な眺めに感動を覚えていたものだったけれど、同じようなアップダウンがひたすら繰り返されるのでいい加減飽きてくるししんどい。
ひとみ:も~~~。このアップダウン永遠に終わらないんじゃないの?
わたし:道より先に脚終わりそう。。。
ひとみ:さっきヨシダさんが「軽い」って言ったとき妙に含みのある表情してたのよねえ、絶対軽いなんて思っていなかったはずだわ!
わたし:ヨシダ〇す!ヨシダ〇す!!ヨシダ〇す!!!
と物騒なことをぶつぶつ。
それにしても眺めは良いが本当に何もないところで交通量も極端に少ないし勿論携帯電話も圏外。こんなところでトラブルに見舞われたら大仰な表現ではなく命の危険を覚悟しなければなるまい。

何度目かのアップダウンの時、下り切った登り返しの手前でひとみさんが停止してフレームをまたいで立っていた。ただ立っていたのでトラブルではなさそうだけれど…と少々減速して横を通過した際様子を伺ったらバナナをもぐもぐ。
登り返しのピークで追いついて来るのを待機。
わたし:登り返したピークで食べれば良いのに何であんなところで?
ひとみ:だってピークだとみんなも一緒に停まれちゃうから写真撮られちゃうもん。下ったところならみんなスピード上がってて撮られる心配ないし。
わたし:おっしゃる通り。。。

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宗谷丘陵走行中

そんな、コース設定者に対する殺意の波動に目覚めそうになったアップダウンがようやく終わり、道はオホーツク海にぶつかって終了する。
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やっとアップダウンの無限ループから脱出。

オホーツク海沿いの道は果たしてヨシダさんの言った通りの向かい風。しかも結構な強風だったのである。宗谷丘陵は軽いという言葉と裏腹に結構な厳しさがあったというのに海沿いの向かい風は言葉通りしんどいとはどういうことなのか。
(ヨシダ〇す!ヨシダ〇す!!ヨシダ〇す!!!)
風が吹いているのはさすがにヨシダさんのせいじゃないし逆恨みもいいところである。

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荒涼とした眺めは日本海側とはまた一味違って趣深い。
が、しかし
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ウェア類の孕み具合や海の波立ちかたでお分かりいただける通り結構な強風なのであった。

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道幅が広くなっているバス停エリアでストレッチ休憩。
向かい風にかなりやられてしまった感。

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なおも荒ぶるオホーツクの海を左に眺めながらひたすら南東方向へ。
オホーツクブルー?
オレの気分の方がよほどブルーだわ!

そんな我々の目の前に現れたオアシスを示す標識。
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道の駅さるふつ公園で温かいご飯♪

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敷地内通路を通って風の来ない建物の影に自転車を立て掛け、いざレストランへ。
ところが先頭を歩いていたリュウさんが崩れ落ちる。
目の前に掲示されていた「ランチ営業:14時終了」の文字。
現時刻は14時を既に20分ほど回ってしまっている。

仕方がないので敷地の一角にある売店でお弁当を購入。
ありがたいことに屋内イートインスペースがあったのでそこに腰かけお昼ごはん。
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ホタテめしとホタテ汁
ホタテ汁はホタテ丸々一つをパン生地のようなもので包んだものが浮いている。

お腹を満たしてリスタート。
道道エサヌカ線へ。
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前も後ろも背の低い草地が広がる。
風が強いのか寒さが厳しいのか、高山のような植生。

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一旦停止して後方を撮影しようとしたところでバランスを崩して転倒。
今回、シートポストバッグのコントアーマックスを採用して結構な重量の荷物を突っ込んでいたので一旦横に振れると簡単に持って行かれてしまう。
右膝を擦りむき、右肘を痛打。実は右肘はつい最近まで痛みが残っていた。。。
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その時撮影したのがこれ。

しばらく進んだ先に車が停まっていて、傍らにはヨシダさんの姿が。
ひとみ:ヨシダさんヒドイ、宗谷丘陵あんなにヒドイ登りばっかりだなんて思わなかったですよ!
ヨシダ:そんなにヒドイかな、軽いアップダウンだと思うけどなあ。
ひとみ:いつまでも終わらないんじゃないかと思った。
ヨシダ:でも景色は最高に良かったでしょ。
わたし:確かに。でもアップダウンいくつか終わったらお腹いっぱいですよ。途中ヨシダさんに対して殺意湧いたもん。
そしてこの先の情報を。
ヨシダ:申し訳ないけどもう少し、浜頓別辺りまでこの向かい風続くんだよね。その先トンネル抜けたら楽になるからさ。
まだ向かい風区間続くのか。。。

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しばらく進むと原生植物から明らかに植生が変わる。牧草が植えられ牛の姿が。

エサヌカ線が終わり、国道に復帰。
ヨシダさんの情報通り相変わらず向かい風が酷い。
浜頓別に入り、遠くに山が見えた。ヨシダさんの言う「トンネル」があるとしたらあそこだろうけれど、そこに辿り着くまで向かい風が続くと思うとうんざりする。
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頓別川

トラブルではないものの少々停止してやることがあるというリュウさんを残し、わたしが先頭になってえっちらおっちら。向かい風区間はチーム横幅の出番。
ようやく見えた登り基調のトンネルを抜けると確かに風がおさまった感がある。
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木々の梢は揺れているので、周囲の山が風を遮って吹きさらしではなくなったということが大きな要因だろう。

しばらく進むと野生のシカの群。
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シカの群の一部とそれを撮ろうとする人。

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海は相変わらず荒れている。

日が暮れ始め、ひとまずコンビニで補給と休憩。
リュウ:ちょっと消耗しちゃっているけどあまりのんびりしていられないからこの先の計画を。(リュウさんとひとみさんが押さえている)宿のある紋別までこの先約100kmあるので半分に刻んでまず50kmのところにあるコンビニまで一気に走りましょう。
走行中、きちんとプランを立て直せるスキルは本当に羨ましい。事前の計画とコースの把握が伴ってのことなので地道に真似をするしかない。

リスタートしてしばらくしたら停止していた一人の男性(今回女性参加者はけーこ隊長ひとみさんの二人しかいないから性別記載は必要ないけれど便宜上)参加者に追いついた。GPSの不調かなにかだったらしいけれどすぐにわたしたちに付いて走り出したので大きな問題ではなかったようだ。
しばらくは リュウ-ひとみ-わたし-男性(お名前を伺った記憶はあれどすっかり失念してしまっている)という四両編成の列車だったけれど緩やかな直登を走っている最中ぱ~~~ん!と、乾いた大きな音が響いて最後尾に付いて来ていた男性のタイヤがパンク。
因みにその時間髪入れずに”トリさんのトラブル?大丈夫なの!?”と、わたしのトラブルだと信じて疑わずに声を掛けて下さったのはひとみさんなのであった。
わたし:残念ながらトラブルの主はオレではないのだ。
ひとみ:あら、てっきり。。。

街灯もない真っ暗な道で路肩も狭いし逃げ場がないところなのでわたしが残って安全確保。リュウさんひとみさんには先行を促した。
時折通りかかる車にこちらの存在がわかるようわざとライトをそちらに向けたり修理している男性の手元を照らしたり。チューブのセットが終わり、後は空気の注入をするだけという段になってその場を離脱し、先行した二人を追ってしばらく進んだところで追いついた。

ところがこの先の記憶は曖昧で、紐付いた記憶を引っ張り出そうとしても画像は一切残っていないしツィートログを確認しても19:13を最後にこの日は一切呟いていない。自他ともに認めるツイ廃のわたしがそんな状況に陥るくらい猛烈な睡魔に襲われながらの走行だった。
辛うじて記憶にあるのはうとうとしながら走っていたときに幻聴が聞こえて立ち止まり、ボーっとしていた時に後方から追い付いて来たひとみさん”どうしたの?”と問われ”誰かに呼ばれた気がしたんだよねえ。。。”と答えたりしたこととか、前方でヨシダさんチコリンさんそして何故かみいさん”お疲れさま~~~!PCこっちだから!”と誘導してくれていたのでそちらに寄って停止しても何もない路肩だったり。。。ということの繰り返しだった。半睡半覚醒状態で夢を見ながら走っていたので夕食を摂ったコンビニから雄武のコンビニまではグロスで10KPHちょっとくらいしか出せていなかったのではないかと思う。

そんなこんなでようやく雄武のセコマに辿り着いて休憩。
どうしようもなく眠いので二人とは別行動でわたし一人道の駅雄武で仮眠してから追い掛けることに。道の駅はセコマの目と鼻の先にあったものの夜間使える屋内の休憩スペースは無く、東屋の類の建物もない。どうしたものかと途方に暮れていたらエントランス脇の長いベンチが目に入った。
近寄って確認してみたらエントランスの庇の下で壁際に置かれているそのベンチは屋外にあるにも関わらず、そこだけエアポケットのように雨も掛からず風も遮られるという奇跡のポイントだったのでエスケープヴィヴィにシルクのシェラフシートを突っ込んで寝床完成。
潜り込んで耳栓とアイマスクを装着して横になったら、それまでに仮眠したなかでは札幌のサウナに匹敵するほど快適な睡眠を得ることができたのである。

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疲れていたから熟睡したという解釈もある。

AH2400走行記録-08へ続く)
挨拶がわりに気が向いたら押してやってください。
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