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日記超。-改・弐-

  : 

自転車だったりマラソンだったりトライアスロンだったりお酒だったり。

2023May24Wed

【通常の3倍】SR600KW 走行記録-04【速度じゃないけどな!】 

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PC14のフォトモチーフを探していたら
そこにはPC15のモチーフがあったんだ。
な…何を言っているかわからねーと思うが
オレも何をされたのかわからなかった…
頭がどうにかなりそうだった
超スピードだとか催眠術だとか、
そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…。

5時起床。
のんびり出発準備を整えお茶をすする。

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寒そうだったので引っ張り出した

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ホテルのせがわ向かいの勝手神社
ここにもやはり随身門がある。

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6時20分頃リスタート
少々のんびりしすぎて時間が押してしまったけれど、残り140kmでランドヌール部門でのゴールクローズまで13.5時間あるのでかなり余裕を持っていた。

すっかり明るくなった中野迫川沿いをのんびり走る。
時折地元民の軽トラや林道整備の土木工事関連車輛が通るので少々注意が必要ではあるけれど、目に鮮やかな紅葉を愛でつつの走行は非常に楽しい。

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191116239.jpg191116240.jpg191116241.jpg
野迫川沿い
既にこの辺でオーバーグローブがシャッターを切る邪魔になるので指切りグローブむき出しに切り替えた。大した冷え込みではなかったのでそのまま。

しばらく進んだところでeTrexのルート案内が途切れてしまった。
フロントバッグに挿してあるキューシートに一瞥をくれるとこの先に4、5か所のキューがあって次のPCとなるはずなので(また玉置山手前みたいな感じかな?)と、あまり気にも留めずに先に進む。普段からPC間でルートデータを区切っている運用だったのでPC数の多い今回はやたらとファイル数が多く、それゆえ転送時に何か不具合が生じたのだろうと、ロクに検証もせず結論に飛びついてしまったことが非常に悔やまれるが仕方ない。

「平家の里」に向かう分岐を登る。
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眼下に野迫川の眺め

平家の落人集落を抜ける。
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分校らしき建物

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目に優しい景色ばかり
撮影しながらなのでペースがなかなか上がらないけれど時間はたっぷりある。

野迫川村役場を左折し、昨夜離脱した龍神スカイラインに向かう登りに入る。
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いなか食堂「別所」
通過時は営業していなかったが、もう少し時間が遅ければここで補給が可能だと心に留める。まあこのコースをこの先2度も3度も走るかどうかは甚だ疑問ではあるけれど。

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昇って来た朝日に照らされる紅葉、ススキ

相変わらず10%を超える急坂をどうにか登り切って龍神スカイラインに合流。
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しばらくは快適なダウンヒル

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御殿川

ダウンヒル後に若干の登り返しがあって高野町に突入。
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金剛峯寺奥の院参道入り口

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苅萱堂

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三宝院の紅葉越しに摩尼宝塔

門前町の風情を味わいながら進んでいると、8時台だというのに既に営業を開始していた和菓子店があり、中を覗くとテーブル席があって店内で飲食できるらしいので入店。
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みろく石本舗 かさ國

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店内の様子

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餡入りの焼きもち二種、いも饅頭
温かいお茶はサービスでいただける。
ホテルのせがわでは結局補給が出来なかったので非常にありがたいと思いつつ携帯を取り出してTwitterやFacebookのチェックなど。丁度いぢちさんがお誕生日だったのでFacebookにお祝いコメントをポストしてみたりした後、すっかり落ち着いたところでリスタート。

(さて、そろそろPCだよな。。。)
と、周囲を伺う。
キューシートを見て「PC14:熊野参詣道・小辺路」の看板を探すがそんなものは見つかる訳が無い。だってここは「PC15:金剛峯寺参道入り口」なのだもの。
(!!!)
一瞬心の中で声にならない声を発し、フロントバッグからキューシートの束を取り出す。
キューシートに印刷漏れ箇所があったのではないかとキューNo.を確認してみてもキレイに連番になって揃っている。
宿泊したホテルのせがわは、キューシートにおいてはPC14とそのひとつ前のキューの間にあるのでリスタート直後にはすぐ通過していたのに思いっきり素通りして、PC15までのキューをPC14までのそれと勘違いしてそのまま走ってしまっていたのだ。朝、走り出して早々にeTrexの表示が途切れたのはエラーでもなんでもなく、そこがPC14だったからなのであるという厳然とした事実に直面し、膝から力が抜けるような感覚を味わった。
引き返しリスタート直後に流した(流せた)ツィートはこのひとことだけ。

このままPC14未チェックのままゴールまで走って途中PC不通過による失格(=認定外完走)となるか、引き返してPC14の証跡を残すかしばし思いを巡らせる。
PC14までの距離は約25kmなので往復50km、金剛峯寺からゴールまでは約110km、合計すると160kmで時刻が丁度9時なのでゴールクローズまでは11時間となるためグロス15KPHで押せればランドヌールでのゴールにワンチャン。万が一ランドヌールに間に合わなくてもツーリストとして申請すれば「完走認定」はいただける。折角ここまで走って来たのだからここで認定を捨ててしまっては勿体ない。(ランドヌールに間に合わなくとも再チャレンジ時にコース全部が頭に入っているのは有利に働くからひとまず最後まで走ろう。)と腹を括った。
新幹線の最終便に間に合わない時のことを考慮してスマホアプリで新大阪駅前のホテルを押さえた。新大阪6時始発のぞみに乗れば自宅に荷物を置きに戻ってもフレックスタイムで10時には出社できる。

ゆったりのんびりゴールに向かう心積もりでいたのにラスト160kmをガチで踏まなければならなくなるという真逆の事態に陥り気持ちは萎え気味だし脚はいい加減ヘタって来てるし。そうはいっても走らないことには始まらないのでさっき気分良く下った道をえっちらおっちら登り返す。
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野迫川に戻るよ~。orz

急勾配のダウンヒルを慎重に飛ばしながら、もう一度これを登り返すのかと思うと自業自得とはいえかなり心が削られる思いなのであった。
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相変わらず眺めは良いので困る

そんなこんなでようやく先ほどスルーしてしまったPC14に到着。
到着してみたら確かにこれを目にしてスルーした記憶が生々しく残っている。
PC14(470.5km)熊野参詣道・小辺路
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2019/11/18/10:28着
オンタイム(グロス10KPH)で走っていたらこのあたりの通過はスタート後47時間、午前7時頃になる。当時のツィートで借金1.5時間と言っていたけれど、やはりかなり混乱していたようで、実際にはこの時点でオンタイムから実に3.5時間のビハインドなのであった。
それでもこの時点でその計算ミスに気が付かなかったのは却って幸いだった。
(ゴールまで135km、残り時間9.5時間。グロス14KPH強。)
以後はずっと残距離と残時間を計算してどのくらいのペースを維持できればランドヌールでゴールできるのか?だけをひたすら考えて走ることになってしまったので景色を味わう余裕がが削がれてイマイチ面白くない。

再び野迫川沿いを進んで平家の里に登り、野迫川村役場に至るアップダウンが繰り返される細い山道を抜け、役場の角を曲がってしばらく進んだところでお昼時。
PC14に向かってコースを逆向きに走っていた時に暖簾が出されていたことに気付いたので折り返して高野町に戻る際には補給に立ち寄ろうと思って心に留めておいた「いなか食堂・別所」に立ち寄り。
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いなか食堂・別所

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焼きめしとにゅう麺を注文

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添えられた刺身こんにゃく

食べながらお店のおばちゃんと少々お話。
これから金剛峯寺に抜けて和歌山まで出たら海沿いを北上して泉佐野まで戻る。と言ったらその場にいた地元のお客さんも一緒になって呆れられるというお約束の反応。

おばちゃん:兄さんは賞味期限とか細かく気にする方かね?
オレ:??まあそれなりに気にはしますけれどあんまり神経質になってもねえ。多少なら味も変わらないですし。(さっき出されたものに何かあったのか?)
おばちゃん:だったらこれあげるから持ってって食べて。賞味期限切れちゃったんだわ。
と、店内にディスプレイしてあったごぼうのお菓子をくれた。
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これホントに好きなヤツ
お世辞でもお愛想でもなく好きなお菓子だったのでその旨を伝えて礼を述べる。

供された料理を食べている間に差し出されたノート。
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地元民以外は書き込み必須らしい

食休みをしながら携帯をいじっていたらFacebookに新着通知、いぢちさんがこちらのコメントにリプライを付けてくれたらしい。
”~(略)~野暮なこととは思いますがまさかPC14飛ばしていたりしませんよね?”

エスパーか!?

”ホテルをリスタートしてすぐのPCの画像が上がらないのにPC15に行くまでの紅葉画像があれこれUPされているのはやっぱりそういうことなんだろうなあと思いましたよ(笑)”
だそうです。洞察力が深いひとというのはこういうところに気が付くのですね。

すっかりお腹を満たし、別所から3km弱くらいの急坂区間をクリアしてようやく再びの龍神スカイラインへ。
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右手奥の方が龍神スカイライン
豪快に速度の乗るダウンヒルから緩い登り返しを経て再びの金剛峯寺参道入り口。

PC15(495.2km)高野山・金剛峯寺
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2019/11/18/12:53着
「体感距離はキューシート表記の三倍くらいある不思議な区間であった。」
と、ツィートしたが、そのくらいのやせ我慢をしておかないと心が折れそうなのであった。脚も売り切れた感満々だったし。

<走行区間>

とにもかくにも残りは110km、7時間(15.7KPH)
一般のBRM認定ペースでは間に合わない数字なので気を抜けない。
挨拶がわりに気が向いたら押してやってください。
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2023May24Wed

【お昼と夜中に】SR600KW 走行記録-03【1000メートル】 

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標高1,000の玉置山の紅葉
さすがにこのくらい標高が上がると
木々も色付いていて見ごたえがある

那智勝浦町から旧熊野川町(現新宮市)に抜ける県道45号線のうち、境界手前の5kmほどの区間に関してはこのコースに挑んだ何人もの先人が”あの区間はヒドイ。”とか”あの区間は危ない。”と、口々に感想を述べるほど道が細く荒い区間なのであった。
色々見聞きしていたので普段はコースの下調べが甘いわたしでもそれなりの覚悟をもって臨める。

とはいえやはり百聞は一見に如かず

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走行しながら撮影という舐めプ
お陰でみんなブレブレです。
というか特に二、三枚目なんか前夜の丸山千枚田における「顔面痛打の悪夢」を彷彿とさせる亀裂でトラウマものである。

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水補給
取水口がいくつかあって黒いホースが伸びている地元住民の水源。

水を飲んでボトルに補給してリスタート。
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相変わらず荒い

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明るい内に走る分には気持ちよい

路面が最も荒れている区間はどうにか抜け出したようでぽつりぽつりと民家らしきものが見えて来たけれど、そのほとんどは廃屋なのであった。
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朽ち始めた廃屋が並ぶ

しばらく進んだところにあまり生活感の無い半ば廃屋のような民家があったのだけれど、大きなケージがあってそこそこ大型の犬が2、3頭。
(へえ~~~こんなところで暮らしている人もまだいるのか、林業関係者かな?)
的なことをのんびり考えながら近くを通過しながらよく見たら、その数頭のうち少なくとも一頭はケージの外にいるではないか。
しかもこっちに向かって来るようなそぶりを見せたので心で身構えつつ睨みつけながら通過したら数メートル離れたところをわたしの後方に向かって小走りに消えて行った。

あぶねーよ、あんなのに夜中遭遇して万が一襲われたら命落とすわ普通に。放し飼いにされているのか野良なのか、一体どっちだ?
咄嗟のことで首輪の有無を確認できなかった。

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路面はそこそこだけれど堆積物が多い
なおもしばらく進んだ先の路肩に停車中の自動車が一台。ちゃんと見なかったけれどおそらくスズキのエスクード。
運転手の姿は見えなかったもののそばにはきちんと世話をされていることが伺える、毛並みの良いジャーマンシェパード…って、こいつも首輪しているけれどノーリードじゃねえか!!!
本気でビビりながら通過したけれど、今度の子はどうも飼い主以外が苦手のようで車の陰に隠れるように移動して行った。
(山の中で人なんか来ないと思ってリード外すんじゃねーよ、クソ飼い主!!)
心でヘイトをまき散らしつつさっさとその場を去る。

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とはいえ雰囲気は良い

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カモシカ保護地域である
だったらなおのこと犬の放し飼いなんぞさせるんじゃねーよ!(再)

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こういう地層の露呈が好み

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手入れの行き届いた美林

ようやく路面が落ち着き、沢沿いの山道をのんびり進む。下流に向かっているので下り基調の平坦路なのが嬉しい。個人的には大好物なロケーション。
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熊野川支流の赤木川
勾配が緩やかなので滑らかな水面に紅葉が映える。

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そそる岩肌

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小ぶりな滝というか流れ込み

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のんびりとした山道ツーリング感

しばらく進むと川幅が広くなってきて周囲に民家がぽつりぽつり。
更にしばらく進むと目の前が熊野川。今度は熊野川右岸を遡上。
まだ正午前ではあったけれど「瀞峡巡りの里熊野川」で早めの昼食。
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熊野牛他人丼

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熊野川の碑

お腹を満たしてリスタート。
この先は以前べいさんをして”ログを確認したらトータル10kmくらい押し歩きしてましたよ、まさか山の中を自転車押しながらハイキングするとは思わなかった!”と言わしめた玉置山であるので気合を入れなおして進まねば。

コースはひたすらR169を北上し、旧道通行止めの為瀞峡トンネルを通過後折り返して田戸トンネルを抜けることになっているはずだったものの実際にはそのずっと手前、R311との分岐を過ぎた竹筒トンネル入り口付近でeTrexのルート表示が終了してしまった。
(???)
一旦停止してキューシートに改めて目を通す。
間違いなく右左折する箇所は無く、そのまま瀞峡トンネルに向かうのが正規ルートである。ざっくり計算すると、おそらくPCの25kmほど手前でルートが切れてしまっていることになるものの、わたしの運用はPCごとにルートを分割してデータをeTrexに流し込んでいるのでPC間距離から考えてもポイント数がeTrexの表示限度を超えてしまっているようには思えないのでデータ転送時のエラー、もしくは何らかの理由で作成途中のルートデータを転送してしまったのだろうと判断し以後はキューシートで進む。

ほどなく瀞峡トンネルが現れ、キューシート備考欄に書かれた通り、左方向に鋭角に戻るようなルートの旧道が見えて来た。
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旧道田戸トンネル
延長900m弱あるそれなりに長いトンネルながら幅が狭く、内部で車がすれ違うのは至難の業だと思われる。瀞峡トンネルが供用開始されて以降なのかわからないけれど内部は照明が一切点灯していない真っ暗闇なのであった。

田戸トンネルを抜け、玉置山(神社)に向かう山道を淡々と進む。
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大きな岩がご神体の小さなお社

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玉置龍神水にて補給

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奈良県に突入

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幾つか沢を渡る

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玉置(たまい)川集落
昔はここに置かれた公衆電話がかなり重要な役割を担っていたのではなかろうかと。
そして同じ字を当てるのに山は「たまきやま(さん)」、川は「たまきがわ」で集落名は「たまいがわ」である。
因みに地理院地図で確認するとこの付近の標高は330mほどで、この先の玉置神社分岐付近で1,000mとなるので平均斜度は単純計算で7%強。
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ひなびた山道を淡々と登る

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標高が高くなるとさすがに紅葉が目立つ

えっちらおっちら登り、勾配が緩やかになってようやくおしまいかと思ったところで更に急勾配の登り坂への分岐。心で呪詛の言葉を吐きつつ更に登る。
玉置神社への分岐がピークとなり、一旦道を下り始める。
(気分は良いけれど折り返して戻らなけりゃならんのだからあまり下りたくはないなあ…。)そんなことを考えていたところ前方右手にフォトコントロールのモチーフが見えて来た。

PC10(334.0km)
玉置山・世界遺産大峰奥駈(おくがけ)道石碑
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2019/11/17/14:15着

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石碑裏手の展望デッキからの眺め

日が傾き始めたので先を急ぐ。
何せeTrexの距離表示を信用して走行ペースを組み立てていて、結局25kmくらいビハインドになっている状態なので約二時間ほどのずれがある。コース表示が消えるまでは(えらく快調なペースだなあ?)と呑気に思っていたけれどまさかこんなこととは。
次のPCまでのルートを呼び出して表示してみたらスタート地点はしっかりPC10になっていたのでやはりコースデータ読み込み時のエラーかデータそのものが間違っていたのだろうと理解して次のPCへと進む。
が、この時の記憶が後々面倒を引き起こすことになる。

短い登り返しの後道幅が狭いので少々危なっかしいダウンヒル。
折り返し区間を終えて新規区間に入ってしばらく進んだ先で乗用車が数台路上に停止していた。
(事故かな?)と思いつつ速度を落として慎重に近づいてみたら道の真ん中に一匹のキツネ。カメラをスタンバイして近寄ろうとしたら道端に寄ってしまった。
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あまり車を怖がっていない
下手に近づいて噛まれたらエキノコックスが怖いのでこのくらい距離があった方が良いわな。

路面状況が良くて気持ちよくペースを上げられるものの道幅が狭く、自動車がすれ違うには毎度減速しなければならないような状況なので前に自動車がいたりすると思うようにペースが上がらずフラストレーションが溜まる区間ではある。
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十津川右岸(二津野ダム湖)
十津川まで下るとコースは道幅が片側一車線分しっかりある道になる。

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和歌山県に再突入
十津川沿いに下っていたのにいつの間にか熊野川になっていて少々面食らったのだけれど、熊野川本流の十津川村域を「十津川」と呼ぶということを後から知った。学びが多いブルべである。

下り基調のバイパスを非常に快調なペースで進んであっという間にPC着。
PC11(362.0km)熊野本宮大社
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2019/11/17/15:35着
ここで宿泊予定の宿に連絡し、到着が遅くなりそうだと一報。
19時半にはレストランがラストオーダーとなり、22時でフロント業務終了と同時にカップ麺やパン・菓子類を販売する売店が閉店し、22時半には風呂のボイラーの火を落とすと言われたので22時までに着くことを心に誓った。
宿への連絡の後リスタートしようとしたところで3、4人のサイクリストと行き会い、軽く挨拶を交わしたら中の一人が”頑張ってください!”と声をかけてくれた。
やはりこの周辺のサイクリストはブルべに対する認知度が高い。

小腹が減ったのですぐそばにあった「マーブル」というパン屋さんでパンを買って自販機で購入した缶コーヒーとともにおやつタイム。
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ソーセージロール/ハンバーガー/チョコバナナクリーム
どれも美味しかった。

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熊野川支流四村川の川床

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このあたりも色鮮やか

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二日目の日が落ちる
17時頃になると山間部はすっかり暗くなる。

相変わらずトンネルがいくつも連なる山道を通って近露集落へ。
PC12(384.7km)近露(ちかつゆ)王子跡
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2019/11/17/17:38着
この時点で宿までの残り距離は80km以上あって、22時までに到着しようと思うとグロス20KPHで押さないといけない。この先まだひと山越えなければならないし、そもそもSR600なのでさすがにそのペースは無理だろうと絶望感を覚えながらもリスタート。

小さな山越えをして旧龍神村へ。
日高川沿いの登り基調の道をえっちらおっちら。
龍神温泉手前数キロのところで時刻は20時、宿までの残距離は約50km。この時点で何がどうでも22時には間に合わないと判断して宿に再度連絡。
フロント終了時刻に間に合わないので当日キャンセル扱いになることを覚悟していたものの、遅くなってもチェックイン対応してくださるとのこと。ありがてぇ。最悪は携行していたエスケープヴィヴィに包まってその辺のベンチで寝ることも想定していたので晴れやかな気持ちでリスタート。

龍神温泉の灯りを横目に見ながら護摩壇山への長い登りに挑む。
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月が昇って来た

序盤こそ5、6%だった勾配がいつの間にかずっと10%前後。
気温はかなり下がって来たもののヒルクライムですっかり汗ばみ、時折吹く風が心地よい。
それにしてもべいさん”押し歩いた。”と言っていた玉置山はそれなりに覚悟して臨んだので何とか登りきれたけれど、それ以外の区間についてはまともに下調べもせず舐めプで臨んでみたら微妙に玉置山よりこっちの方がキツイ感じがする。

道路脇の標高表示の数字が徐々に大きくなって900、1,000となった時eTrexのコース表示を見てもまだまだ先があるという事実に軽く絶望感を味わう。
「感じ」ではなく間違いなく護摩壇山の方がキツイではないか。
後日改めてべいさんに話を伺ったところ”護摩壇山?ああ、あそこもひたすら押したよ。意外と交通量多くて恥ずかしかったけれどね、HA!HA!HA!!”ですと。
心の中で坂道に対するヘイトを吐き散らし、温かいお風呂に入れるかどうかに思いを馳せて半べそ状態になりながら登った先にようやくピーク。
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玉置山より300m近く標高が高い

PC13(450.4km)ごまさんスカイタワー
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2019/11/17/22:45着
ここまで来たら宿まで残り20km弱でほぼ全編下り。
どうにか日が改まる前には到着できそうなのでホッとしたけれど、お風呂はぬるま湯で汗と汚れを流す程度でも仕方あるまいと半ば諦めムードのダウンヒル。

龍神スカイラインから脇道に逸れて野迫川沿いに向かって下る。
野迫川べりに降りたら体感で一気に3~5℃くらい下がった印象で、おそらく0℃近かったのではないかと思ったけれど宿に到着することを優先して防寒装備の装着なしで指切りグローブのまま走ったら、宿到着時に指先がかじかんでヘルメットのバックルを外せなかったりフロントバッグを外せなかったり宿帳にサインできなかったりなかなか間抜けな思いを味わった。

そんなこんなでどうにか23時半過ぎ頃に二日目の仮眠宿「ホテルのせがわ」に到着。
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オフトゥン!!
伝え聞いていた通り売店は営業を終了していたものの、お風呂に関しては23時までボイラーが稼働していたので浴槽の湯はほとんど冷めておらず、洗い場のシャワーも普通に温水が使えるので好きに利用して良いということだったので大きな浴槽を独り占めでじっくり湯に浸かって脚を中心に全身をほぐし、さっぱりして部屋に戻って寝床の準備。
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仮眠の際は座布団を丸めた足枕も入れる

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部屋からの眺め
野迫川の瀬音が耳に優しい。
翌朝は前日同様5時起床、少々のんびりして6時頃リスタートする予定で布団にくるまって、すぐ寝りゃいいのにツィートをポチポチ。
とはいえ気が付いたら寝落ちしていて翌朝を迎えたのであった。
挨拶がわりに気が向いたら押してやってください。
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2023May24Wed

【顔面痛打の】SR600KW走行記録-02【アクシデント】  

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生涯初の眺めとなる那智の滝
本当は間近に寄りたいところだったけれど
タイムスケジュール的にかなり厳しかった
もし次回があるなら必ず履き替えの靴を持参する。

吉野川沿いを淡々と進む。
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大滝ダム
ここは大滝ダムなのにすぐそばに「大迫ダム放流時の注意喚起看板」とか設置してあるからちょっと混乱する。大迫ダムはここより15キロも上流。

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大滝ダム直下付近の岩盤

大滝ダム脇を通過してしばらく進むと何やらいきなり道路わきにのぼりが林立している区間が現出。
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何もないところにいきなり
(マラソン大会かなんかあったのかな?)
村役場や旅館が集積している中にある道の駅まで来たら奈良県川上村の「村制施行130周年記念行事」の開催日なのだと知った。花火大会もあったらしいけれど到着したのが16時半になるかならないかというタイミングで花火大会は18時からなので少々時間が空きすぎるため花火見物は断念。
その代わりこの先補給ポイントの無い山間部の走行になるので早めの補給を。

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肉うどんと柿の葉寿司

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温かいおしるこ

気温が下がって来たので葛城山に登る時に外したアームカバーを再び装着してリスタート。
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プルガステル橋
…ではないのでこの橋が見えてもブレストの街まであと少しではない※みいさんのネタリスペクト。
因みに白屋橋という。

大滝ダムによる人造湖、おおたき龍神湖は若干水量少な目な感じ。
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結構水位が低い

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水位が低いため露出した水没橋

淡々と坂道を登っている間にすっかり日が落ちて周囲は暗闇に。
半月に近い月齢だったので夜半近くまで月が出ないため辺りは真っ暗。夜空は星がきれいで気持ち良かったけれどそうしょっちゅう頭上を仰ぎ見る訳にもいかない。

川沿いの登り坂を淡々と登っているとやがて吉野川から離れて山の中に入り、しばらく登ると前方にトンネルの入り口が見えてくる。
川上村から上北山村に抜ける区間のトンネルラッシュは非常に鬱陶しくて個人的には非常にキライ。SR600KWのコース全般に言えるのだけれど延長1kmを超えるトンネルが数多くあって、中には2kmを超える物もある。この区間についていえばトンネルと橋梁の組み合わせで道がループ状に形成されていたりする。すなわちそれだけ勾配が厳しいということで、更に当たり前のように登り基調である。そんなこんなでピークのトンネルを抜け、再び現れた沢筋の横を概ね下り基調になったなか進む。

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幅の狭いトンネルも長い

山道を走っていると、ガードレールの支柱に取り付けられた青い反射板が妙に目立ってキレイというか不気味というか。青い反射板って東日本ではあんまり見かけないように思うけれどどうなんだろう。
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浮かび上がる反射板

月明かりも無く真っ暗な中淡々と進んだ先にちょっと開けて施設照明に浮かび上がったダムのシルエット。
PC6(188.4km)七色ダム
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2019/11/16/20:12着

ここは三重と和歌山の県境
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県境表示
それにしても北から上北山村、下北山村、北山村…と、非常に紛らわしい。
こういう上下だの東西だのと冠が付く同名町村って大抵古くからのいわく因縁があるものだけれど、と思って帰京してからざっくり調べてみたら上下北山村は奈良県、北山村は和歌山県なのであった。特に北山村は奈良県と三重県に囲まれていて和歌山県域とは接しておらず、日本で唯一自治体領域自体が飛び地になっているのですと。知らんかった。

七色ダム堤体上面道路を渡って北山川右岸の北山村域を下り、再び北山川を渡って左岸の三重県側へ。軽く斜面を登って下り始めたところで丸山千枚田へ向かう分岐。少し下ったところでPCとなる丸山千枚田であったが、真っ暗だったためフォトチェックのモチーフを見つけられず坂道を行ったり来たりしながらもどうにかこうにか目標物を発見。

PC7(207.4km)丸山千枚田
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2019/11/16/21:30着

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折角なのでライトで照らしてみた
さすがにわからん。

ここまで来たら次のPCまで25km弱、そしてそこから2km弱のところに一泊目の仮眠宿。所要時間を計算してみると概ね事前に計画した通りにばっちりだったので少々浮かれ気味で臨んだ若干路面の荒い、道幅の狭いダウンヒル。
視界も路面状況もよろしくないので前方を注視していたらGPSの表示を見落とし、左折すべき分岐から1.5kmほど余分に下ってしまっていた。地図を確認してみたところそのまま下って行っても最終的には本コースに復帰できるのだけれど、ミスに気付いてしまったのだから引き返そうと考え坂道を登り返すことに。

しばらく登って分岐まであと100mほどというところで路面アスファルトの段差に前輪が嵌まってしまって失速。転倒しそうになったので慌てて左足を着こうとペダルから足を外したものの足を着こうと思った先には側溝があったため更にその左奥に足を延ばしたら傾きすぎてしまってバランスを崩し、腰下高さまでが波板、腰上から地上2mくらいまでがテグスを横に数段張った農地侵入防止柵のテグス部分に頭から突っ込み顔面を痛打して口腔内に鉄の味が広がった。

体勢を整えて顔面をまさぐってみたところ、特に出血はしていないようだったので少々気が楽に。結局鼻の頭を擦ったのでひりついていたのと下唇の内側を下の前歯で切ってしまって若干腫れぼったくなってしまっていること以外のダメージはなさそうだった。不幸中の幸いは転倒せずに踏みとどまれたので自転車がノーダメージだったこと。

その後残りの登り坂を進んで分岐に辿り着き、正規ルートを慎重に下って熊野川支流の相野谷川左岸をのんびり下り、熊野大橋で熊野川を渡って新宮市へ。
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熊野大橋

PC8(231.5km)熊野速玉大社
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2019/11/16/22:55着

PCでの撮影を終え、しばらくコースなりに進んでから新宮駅前方面へ逸れ、予約してある旅館へ。
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長谷旅館
チェックインの為玄関で靴を脱ごうとしたとき、はじめてシューズのBoaダイヤルが壊れていることに気が付いた。
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回せないので締まりもゆるみもしない
幸いなことに丸山千枚田付近で若干締めなおそうか考えていて、結局そのまま放置した状態だったので少々力を入れただけで足を引き抜くことが出来た。おそらく足をねじ込むこともできるだろう。

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部屋の様子
和室ひと部屋と別々に配置された風呂、トイレ、洗面台。トイレは和式ながら風呂は浴槽に湯を溜めてじっくり浸かれるタイプのもの。
近所のローソンで軽い夜食と翌朝の朝食を調達してから風呂に浸かって温まり、24時頃布団で就寝。気分良くぐっすり眠れたので(時期的にはやはり屋外での仮眠は厳しかろう。)と判断した過去の自分を褒めてやりたい。

明けて11月17日(日)、5時に起床。
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朝ごはん

まだ薄暗い中、5時半頃リスタート。
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JR紀伊本線・新宮駅

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二段階停止線とか久し振りに目にした

しばらく走っていて、ふぃりさん情報を受けて本来なら4時過ぎに宿をリスタートするつもりだったのに丸山千枚田でのアクシデントでその考えがすっ飛んでしまっていたことを思い出した。
まあ、通行止めであっても迂回路設定が無いことはあり得ないから何とかなるだろうくらいの考えで更に進む。幸いなことに通行止めになっているのは自動車専用道路で、コースには全く影響が無かった。

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払暁の新宮港付近
徐々に明るくなってゆく中淡々と那智勝浦方面に向かう。
途中、トイレ休憩も兼ねて道の駅なちに立ち寄り駐車場で日の出を拝もうと思ったもののロケーションがイマイチよろしくなくて送電線の鉄柱とJRの架線が邪魔。
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これはこれで味わいあるけれど
ちょっと走って海沿いから離れ那智山方面へ。
ここはキューシートに従って「那智臨海」交差点を曲がったけれど、今現在はバイパスが開通していて「那智駅前」を右折すれば500mくらいのショートカットになる。
(SR600ってパイパス開通とかで最短経路が600kmを切るような事態になったらコースどうするのだろうか?PC置き換えとかするのかね?)という素朴な疑問。

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那智山に向けた登坂
木立から朝日が漏れる。

えっちらおっちら坂道を登ってゆくと目の前に那智の滝の威容。
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那智の滝

飛瀧神社神社前を通過。出来ればお参りしたかった。
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熊野那智大社別宮飛瀧神社

PC9(253.4km)熊野那智大社・参道入口
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2019/11/17/07:20着
残念ながらここは坂道のピークではないのでさらに登る。
東側斜面なので朝日に炙られてやや暑いけれども風はひんやりしていて気持ちいい。

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ちょっと離れた那智の滝

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雲一つない空に昇る朝日に炙られる

前方に目をやると何やら立像が置かれているのが見て取れる。
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誰かいる

近くによってみたら阿弥陀如来像なのであった。
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那智山見晴台からの眺めと高さ4.5mの阿弥陀如来立像
因みにこの、那智山参道入り口から少々登ったところから妙法山・阿弥陀寺入り口までの区間の県道46号線はGoogleMapsのストリートビューで表示されない、なかなか貴重(?)なエリアである(2019/11/27現在)

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一面のススキが朝日に照らされる

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ひっそりと佇む石仏

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登り坂ピーク付近から

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妙法山入り口がこの道のピーク
ここからストビュー復帰する。

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あちこちで見かけた謎の物体
”これナニモノ?”というツィートを放流したら”ミツバチの巣箱です。”とご教示くださった方がいたので新たな知見を得た。ネットの海は知識の宝庫である。

短いながらも気持ちの良いダウンヒルを堪能。
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丸山通過は夜間だったので
ここは「棚田を維持するプロジェクト」を推進している地域だった。
いくつかの集落を抜け、道は再び山間部へ。

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光と影のコントラストが強い山道

この先いよいよ「SR600KWコースの中で最も話題に上る区間」の一つに突入する。


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2023May24Wed

【60時間制限】SR600KW走行記録-01【二本目】 

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丹生都比売(にうつひめ)神社
鳥居をくぐった先の太鼓橋
今回はどこの神社にもお参り出来ていないのが少々残念

関連エントリ⇒SR600KW走行記録概要

2009年に新設された新たな山岳パーマネントブルべのカテゴリーであるSR600。
日本で開催されるようになったのは2012年で、当初は積算標高10,000m超10,500m未満で50時間、以降500mを超える毎に上限60時間まで1時間ずつ加算されるという、コースの累積標高に応じて制限時間が異なる形式となっていましたが、2017年以降のものに関しては累積標高によらず制限時間が一律60時間となりました。
わたし自身は2013年に走ったSR600Fujiを皮切りに2016年までに5回出走し、完走3回(ランドヌール2回、ツーリスト1回)、DNF2回という結果を残していますが制限時間が60時間となった一昨年、昨年は未挑戦のまま。

気持ちの上では、タイヤトラブル等によってツーリスト認定となったものの翌年以降は制限が60時間に緩和されたので一年違えばランドヌール認定だったNihon Alpsを今一度走りたい気持ちはありましたが、道路事情によって今年はおそらく走れそうにない。
(PBPにも挑戦するし、今年もSR600挑戦は見送りかな。)
そんなことを思っていたのですが、個人的に非常に思い入れが深い地域を走るSR600_Oiraseが今年から新設されるということを伝え聞いて早速エントリーし、無事第一号の認定をいただけたのが9月のこと。制限が60時間になったことで生じる時間的なマージンを上手に活用できれば非常にゆったり走れるのではないかという感触を得たのでその実証も兼ね、11月でも冬季閉鎖になる区間が無く全区間走行可能だという【紀伊山地の世界遺産】を走ってみることにしました。

前置きが長くなりましたが、そんなこんなの理由でSR600KWを走ってみようと思い立った訳です。加えてオダックス近畿の管掌するブルべに参加したのはDNFに終わった2013年のFlecheのみ。今年花巻で開催された200のBRMにエントリーしていましたが、それも悪天候のためDNSとなってしまっていたし。
そんなSR600KWのこまごましたレポを以下。

装備、携行品に関しては「概要エントリ」に記載したので割愛。
今回のテーマは「無理をしない走行計画」だったので途中通過地点での仮眠宿を押さえるという、ある意味ランドヌールとして当たり前に行う行為を行ってみた。
今年の興津600ではサクマさん、虫さん、クロさんと一緒に行動をしたので途中宿を押さえたけれど、単独参加のブルべにおいて事前に宿を確保するというのは初めての経験。
走行ペースに関しては累積標高がほぼ同程度のOiraseの実績を踏まえ、大休止を除いたグロスのペースを初日:15KPH、二日目・三日目:13KPHで計画。
スタートを11月16日8時に設定し、初日の宿まで240kmを15KPHで16時間、そこから二日目の宿までの220kmを17時間。最終の140kmを10.5時間で大休止を各々6時間ずつとして最終的な所要55.5時間という目論見。最終的な結果から考えると走行ペース自体はほぼ間違いなく計画通りだったのではあるけれど、物事は計画通りに進まないことが世のことわり。

<実走行ログ(Edge520)>
※「概要」エントリにはeTrex30のログを使用。

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2019/11/15/15時過ぎに六郷土手発

六郷土手-(京急)→品川-(東海道新幹線)→新大阪-(地下鉄御堂筋線)→なんば-(南海電鉄)→泉佐野
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ラピートβに乗って泉佐野へ
(βとαの違いって何ぞ?)と思ったけれど、単に関空方面行きがβでなんば方面行きがαなのであった。

泉佐野駅到着は21時丁度。前泊宿は駅から徒歩五分弱ほどのところにあるドミトリー
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Greenwood Hostel
四人部屋、素泊まり一泊¥2,700-
サクッと輪行解除して、ざっくり翌日の出発準備を整えてから軽く夕食。

宿の隣が飲食店だったので面倒が無い
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浜ちゃ

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おでんとか串焼きとか軽く
※SR600KWはオダックス近畿管掌のブルべなので前夜の飲酒はご法度である。

宿に戻ろうとしたとき、ふと路地のはす向かいに目をやったら白い提灯に「ラーメン」の文字。店構えがスタイリッシュな感じだったので(てっきりショットバーの類かと思ったらラーメン屋さんであったか!!)と喜び勇んで入店しようと思ったら入り口横の立て看板のところに立てかけてある赤いフレームのラレーに気が付いた。
入店してカウンター席に着いて中にいた店主に”表のラレーってマスターのですか?”と問うたら果たしてその通り。わたしがカンパのサイクルキャップを被っていたので自転車乗りだと察してそのことを尋ねようとしたタイミングだったらしい。
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小はれ

更にあれこれお話させていただいたら、泉佐野周辺発着の200のブルべにはいくつか参加したこともあるらしい。お店の休みが日曜日だけなのでなかなかそれ以上の距離には参加できないのだとか。
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鶏白湯麺をいただいた
ゆずの風味が効いたコクのあるスープが非常に美味しい。
気分よくおいとま。

後日インスタで繋がったご主人からラーメン屋ではなく居酒屋であるということをご教示いただいたけれど、ホームページを拝見したら普通に料理がおいしそうなお店で是非また行きたくなった。
宿に戻ってシャワーを浴びて24時頃就寝。

明けて11月16日(土)
5時過ぎに目覚めて着替えを済ませ、荷物の最終整理をしてからサドルバッグ、フロントバッグを装着しまずは近所のローソンへ移動してイートインで朝食。
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6時過ぎ頃宿をスタート

7時頃、スタート地点を指して移動を開始したものの地図をよく確認せずに移動したら道を間違えりんくうタウン駅周辺を軽くうろうろしたものの7時半頃にはスタート地点のコンビニに到着。
走行中不要になる荷物をヤマト運輸の配送センター止めで送付。120サイズの料金は¥1,510-で、三日間コインロッカーを使うのと変わらない。

コーヒーをすすったりツィートをチェックしたりしながら時間を潰し、スタート申請時刻の8時丁度にレシートをゲットして約五分後にスタート。

PC1(スタート地点7-11りんくう松原店
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2019/11/16/08:00
しばらくは市街地走行だったけれどすぐに民家が途切れ始め、田畑が目立つようになって来た。

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結構あちこちで野焼きの煙が漂っていた
呼吸がしんどい。

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8時過ぎで気温9℃
予報より暑くなりそうな予感がひしひしと。

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田舎道をのんびり

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この地域の神社には長屋門的な門がある
こういう「様式に関してのあれやこれや」に関しては学生時代に建築構法や建築史でやったはずだけれど卒業してから全く触れていないから記憶がすっかり欠落している。
最近になってようやく勉強不足が口惜しく感じることが多く、目に付く度に学んでいるところ。因みにこの門の正式名称は「随身門」といい、左右に随身像を配するのは寺院の仁王に倣ったものともいわれる。

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色づき始めている山

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和歌山県に突入

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あちこちで吊るし柿を見かけた
富有柿の産地である。

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幹線道路から葛城山方面へ方向転換
右を見ても左を見ても、前も後ろも「和泉ナンバー」なので東京民的には恐怖しか感じない幹線道路とは一変して、一気に交通量が減るのでありがたい。

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はい、10%です、ありがとうございます!(死

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秋の七草筆頭ススキ
(ススキ、キキョウ、ナデシコ、オミナエシ、フクバカマ、クズ、ハギ)

日差しのお陰もあって10%前後の登坂で一気に汗が噴き出す。
防寒キャップが暑すぎるので耳を覆っていたのをまくり上げ、反射ベストやジャージのファスナーは15cmくらい下げた状態。
前方にハイランドパーク粉河の案内地図とゲートが見えて来た。
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ようやくピーク!
と思ったらまだしばらくアップダウンが続く。木立の中の尾根筋アップダウンを走る感覚は房総の大福山や埼玉の奥武蔵グリーンライン的な印象。

ピーク手前で二人連れのサイクリストとスライド、うち一人はSR600KWを知っているようで挨拶を交わした後お連れさんに”SR600や、あれ。”的なことを話しているのが切れ切れに聞こえた。
そうこうするうちにスタート後、最初のPCに到着。
PC2(23.6km)葛城山
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2019/11/16/10:15

急勾配で荒い路面のダウンヒル。
ピークで顔を合わせたサイクリストが半袖半パン姿のわたしを見て”その格好じゃ下りで冷えますよ!”と忠告してくれたけれど冷えるくらいまで速度上がらんではないか。
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葛城山南側斜面は一面柿農園
途中何人かのサイクリストに遭遇したけれど、直登をずっと逆走ポジションで登って来たおっさんなんやねん。なんで路面の荒いダウンヒルでコントロールが大変な方のオレがわざわざ進路を変えて逆走車とスライドしなければならんのか。

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嗜好的にそそられる橋

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やはり随身門のある神社が多い

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青々とした竹林だったり色づき始めた山々だったり
雲一つない青空に映える。

PC3(48.4km)丹生都比売(にうつひめ)神社
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2019/11/16/11:52
敷地内に三人グループのサイクリストがいて、軽く挨拶を交わした後証跡画像を撮影していたら”ブルべ装備だね、あの人。”的な会話が聞こえて来た。
葛城山やここ、そして熊野本宮大社前でもこちらがブルべ中であることを把握しているサイクリストに声掛けされたし、ブルべに対しての認知は確実に広がっているので普段はもとよりとりわけブルべに関する走行をしている際には「李下に冠を正さず」という心がけが肝要。

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色鮮やか

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里山の秋

PCからしばらくは林の中をえっちらおっちら登る。
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ピークの笠松峠

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ピーク付近の竹林

紀の川を指して一気に駆け下りるダウンヒル。
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紀の川の眺め

紀の川沿いの平坦な道、中央構造線の外帯の北線をのんびり進んで行ったら徐々に交通量が増え、軽く渋滞していてその先には道の駅柿の里くどやまがあった。丁度この土日(16、17)の日程で「大収穫祭」なるイベントが開催中だったので少々早めの昼食をいただくことに。
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なかなか盛況

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柿カレーと牛スジ
柿カレーは具材に柿が使われていて柔らかく煮込まれていた。カレーそのものはしっかりスパイスの効いた中辛で、柿は噛み締めるとほんのり甘みを感じるけれど特に違和感は無く、普通に美味しいカレーだった。牛スジはしっかり煮込まれてトロトロになっていてこれまた美味しい。

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イノブタ汁
しっかり旨味が出ていて臭みも無く、じんわり沁みる味。

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和歌山ジュース
このジュースは何年寿命が延びるのか。

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南海高野線紀の川鉄橋
かつて台風の影響で線路が曲がってしまってニュースになったことがある。⇒当時の記事

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榮山寺(PC4の隣)の紅葉

PC4(78.7km)モンベル五條店
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2019/11/16/13:55着

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紀の川でのカヤック遊びが楽しそうだった

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随所にこういう岩盤の露呈がある

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「くまそば」
「準備中」ではなく「冬眠中」ですと。

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いかにも古くからの家並みといった風情


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吉野神宮

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紅葉は五分染まり

吉野神宮から千本桜方面へじわじわ登って行くと徒歩の観光客の数が増えて来る。何かあったらすぐ停止して足を着けるように速度を落として慎重に進む。
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吉野山金峯山寺

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門前町の風情

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参陵隧道を抜ける

PC5(99.4km)吉野山・コウヤマキの群落
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2019/11/16/15:13

場所によっては往路と百メートルほどしか離れていないところを通って吉野山を下る。
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秋というより冬枯れの木立

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近鉄吉野線吉野駅付近

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差し色的な紅葉

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ひなびた街並みの細い路地のような道が続く

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水道橋

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奈良県川上村「土倉翁造林頌徳記念」岸壁碑文

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吉野川の流れ
しばらくは吉野川の流れを左手に眺めながら遡上して行く。
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2023May24Wed

【2019年の】SR600KW(ランドヌール)走行記録概要【ブルべ終い】 

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PC10 玉置山から下っている最中
複数台の自動車が停まっていたので事故かと思ったら
道の真ん中でのんびりしていたキツネの姿
しばらくしたら茂みに消えて行った

走行中撮影画像(デジカメ使用分)⇒2019SR600KW-GRⅢ

-備忘録-
天気予報を確認してみたところ、主な通過地点の日中の最高/最低気温が17℃/3℃程度だったのでPBPの際のそれとほぼ同じ。とはいえ山中を抜けるので冷え込みはもう少し厳しくなると判断して若干寒さ対策に重点を置いた衣類、携行物類。
・頭:防寒インナーキャップ(BL)
・上:秋冬用カットソー半袖インナー(クラフト)+AJたまがわ半袖ジャージ+2019AJベスト
・下:ビブショーツ
・脚:コンプレッションサポーター(コンプレスポーツ)
・足:メリノウール五本指ショートソックス(モンベル)
・ネックウォーマー(フロストバイト)/厚手アームカバー(BL)/オーバーグローブ(モンベル)/ウィンターグローブ(ゴア)/レインウェア(パタゴニア)/薄手オーバーパンツ(フランクショーター)/エスケープヴィヴィ

今年は先だって挑戦して無事ランドヌール部門(=60時間以内)で完走し、栄えある認定第一号となったOiraseがありますが、折角なので更にもうひとつSR600を走ることにしてみました。
オダックス近畿が管轄するSR600KW(紀伊山地の世界遺産)がそれで、走行は11月16日から18日までの日程。
個人的にはこれが2019年最終ブルべ。
PC数が多く、いろいろとアクシデントがあったために色々残したいことがてんこ盛りなのでそのうち詳細をまとめられればと思いますが、ひとまず走行中のツィートを中心にダイジェストを。

金曜日と月曜日、各々代休を取得して金曜の午後から移動。
今回は陸路を使用。

うまいことにE席(新大阪に向かって右窓側席)を確保できたので夕暮れの富士山が拝めると思ってワクワク。小田原辺りではキレイなシルエットが見えていたので嫌でも期待が高まったものの、新丹那トンネルを抜けて三島付近を通過している際には富士山の山体の半分は雲の中。。。

新大阪から地下鉄御堂筋線に乗り込みなんばまで。
前職では大阪支社が本町にあったので御堂筋線はなじみ深く、数か月単位の応援業務等で滞在していたのだけれど基本的にはキタでしか遊ばなかったのでミナミにはほとんど来たことが無い。
そして初めて利用する南海電鉄。

スタート地点であるりんくうタウン駅の一つ手前の泉佐野駅前のドミトリーを前泊宿として確保。

近所の飲食店で夕食を済ませ、〆にラーメンを。
美味しい鶏白湯麺で非常に満足してツィートしたものの、後日インスタグラムで繋がった店主から”KOHAREはラーメン店ではなく居酒屋です。”というご指摘をいただいた。
道理で店内のインテリアがこじゃれた感じであった訳だ。業種を勘違いしてツィートを流すとか失礼極まる行為で深く反省。因みに店主の愛車は赤いラレーで、周辺発着の200のブルべは何度か出たことがあるらしい。

5時過ぎ頃起きてあれこれ準備。
6時過ぎ頃宿を出発してすぐそばにあるローソンで朝食。スタートしてからコース沿いにあるお店であることに気付いた。最初からしっかり確認しておけばスタート地点に行くのに迷わなかったのに。
そんなこんなで少々道に迷いつつもスタート地点のコンビニに到着。
コーヒー飲んだりツィートしたりで時間調整をして8時丁度にレシートをゲットしてスタート。

<実走行ログ:2019/11/16-18>  
走り始めて早速しっかりした登り坂。
雲一つない好天なので登坂はすでに暑い。
標高が低いところはまだ若干紅葉には早い感じ。

日が暮れて夜間走行に。
この撮影ポイントの手前、少し上に休憩所の東屋があったのでそちらが正解だと思って引き返してしまったけれど進行方向右側だったのでキューシートに記載された「進行方向左側」のモチーフは無い。真っ暗な中慎重に周囲を確認しつつ再び下り始めたところでモチーフを発見し、無事撮影を済ませた。
次のPC至近に宿を押さえてあるので気が焦ってしまったということもあるのだろう、ついうっかりコースを曲がり損ねて1kmほど余分に下ってしまってからそれに気が付き登り返している途中で路面のギャップにタイヤを取られてバランスを崩して倒れ込み、テグスを水平に数段張ったフェンスに頭から突っ込んでしまって顔面を痛打。幸い下唇の内側が少々擦りむいたくらいで済んだ。

気を取り直して正規ルートに復帰し、初日最終PCへ。

23時を少々過ぎた頃新宮駅至近の長谷旅館にチェックイン。

丸山千枚田でよろけた際、左のシューズを破損してしまい締めることも緩めることも不可に。
幸い破損したのが若干ゆるみが出ていて締めなおそうかと考えていたタイミングだったため少々無理をすれば脱ぎ履き可能なので走行続行。

5時半過ぎにリスタート。
那智勝浦で日の出時刻を迎えたので道の駅なちに立ち寄ってみたけれど眺めがイマイチ。

那智山参道のPCを通過し、更に登る。

一旦気持ちよく下った後再び山間の道を淡々と登る。
噂に聞く「ヒドイ区間」である。
かなり荒れた路面が延々数キロ続くうえに当然携帯県外。
こんなところで事故を起こしたら誇張抜きで命にかかわるので基本的に夜中にここを通るようなプランは極力立てたくない。

とはいえさすがに車が全く来ないのでのんびり撮影しながら赤木川沿いを。

熊野川まで降りてきたところで少々早めに昼食補給。

いよいよべいさん”ハイキングをした!(=自転車を押し歩いた)”と語っていた玉置山へ。さすがに厳しい坂道が続く。
※因みにわたしは今回”自転車は乗り物であって歩行補助器具ではないので登りで押し歩きは一回もしませんでしたが何か?”べいさんに対してドヤっている。
ここからはそこそこ路面状況の良いダウンヒル。
下り初めで冒頭のキツネを見かけた後は気分よく下って行けたのだけれど、生憎一台の乗用車の後ろになってしまったので思うようにペースが上がらず若干フラストレーション。

熊野本宮大社で距離と時刻を勘案してみたら思いのほか宿への到着が遅くなりそうだったので電話でその旨を伝達したところ、基本的にフロント業務は22時までと言われたので少々巻きで進むことに。
「日置」とツィートしているが当然ながら「玉置」の間違いである。
因みにべいさんはこの護摩壇山も押し歩きしたのだということだった。

護摩壇山に登る前、改めて時刻を確認してホテル到着が23時を回りそうだという旨を連絡。ありがたいことにご対応いただけるということに。
結局ホテル到着は23時半。前夜と同じようなタイミングになった。
ボイラーの火は23時で落とされているものの余熱で十分暖かいし、洗い場のシャワーも温水が出るので風呂は自由に使って良いと言われた。ありがてえ。
ゆっくり布団で寝て、前日同様5時起床。

あれこれ準備を整え6時ちょい過ぎにリスタート。残距離約140km弱でクローズまで13.5時間なので丁度オンタイムである。

さすがに肌寒さを感じたので指切りグローブにオーバーグローブを重ねて出発。
ひんやりした空気の中、野迫川沿いの紅葉を愛でつつ進み、しばらくすると登坂開始。
シャッターを押しづらいのでオーバーグローブはさっさと外してしまった(笑)

坂道ピークで龍神スカイラインに合流し、一旦気持ちよく下った後緩やかな登り基調の先に高野町。幸いなことに8時台から営業をしている和菓子店があって店内でお茶を飲みつつ食せるようになっていたので朝食代わりに餡入り焼きもち二つといも饅頭を。(ツィではいももちとあるが饅頭が正)
軽く腹を満たしたのでPCに向かって移動を開始したものの、eTrexのルート案内が終了した地点は何故か想定していたPCの一つ先のもの。

慌ててキューシートを読み直してみたら宿泊したホテルの目と鼻の先がPC14で、それを華麗にすっ飛ばして自分は今PC15の目の前にいる。
正直心が折れかかっていてこの場で走行を取り止めるかPC14を飛ばしたまま完走して認定外で終わるかとも考えたものの、残り100km少々なので60時間のランドヌール部門での完走が間に合わなくともきっちりPCを回ってツーリストでの認定申請を行おうと考え直して引き返した。


行きで通りかかった時には暖簾が出ていなかった食堂がお昼時で営業を始めていたので昼食に立ち寄り。

お腹を満たしてリスタートし、再度PC15の前に辿り着く。

あとは基本的にずっと下り基調だったものの生憎強い向かい風に遮られてしまって思うように速度が上がらず、PC16はキューシートにあるモチーフが切り替わってしまっていて少々うろたえたもののどうにか無事撮影して先に進む。
雨がパラパラ降ってきて思いっきりイヤな予感がしていたら見事に的中し、ゴール前最後のPCとなる加太休暇村付近ではすっかり本降り。
最後の最後、残り30kmというところにわざわざ脇道に逸れて部分的に勾配が20%近くありそうな坂道を登らせるというコースレイアウトに殺意を覚えつつ、雨で滑る坂道を慎重に登って下って最後は平坦路をひたすら進む。

阪南市に入る頃には雨も小降りになってきて、りんくうタウンの観覧車を指し、左手には関空の灯りを眺めつつ進んでようやくゴール。
終わってみればランドヌール部門の制限を一時間強残しての帰着。この時点で即移動準備を始めれば終電には間に合ったのだけれど、念のため金剛峯寺到着時点で新大阪駅前のホテルを予約してあったのでひと風呂浴びて帰ることにしてりんくうの湯へ。
終盤雨に打たれて疲弊した身体を軽く癒して新大阪まで移動、翌朝6時発ののぞみで帰京して自宅に荷物を置いて着替えて即移動というエクストリーム出勤の上、夜は夜でランドヌール/ズの飲み会に参加というなかなか濃密な時間を過ごしたのでありました。

これでわたしの本年のブルべはすべて終了、後は自分が籍を置くAJたまがわをはじめとしたいくつかのクラブの忘年会に顔出しさせていただくくらいでしょうかね、年内のイベントは。

走行中ご意見、ご声援いただいたみなさまありがとうございました。

挨拶がわりに気が向いたら押してやってください。
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2023May24Wed

【箱根200を】ゆるふわ真鶴箱根ライド【やんわりトレース】 

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真鶴半島先端の三ツ石
今回は芦ノ湖畔まで【箱根200】をトレースした
ゆるふわライドでした。

※今回全員でマージした共有アルバムから画像を引っ張り出しているのですがわたし、サクマさん、藤井さん、虫さん、クロさんの誰が撮ったものなのか確認が面倒なので横着しています、使用画像は五人のうち誰かの撮影です。

9月開催だった【箱根200】は直前まで悪天候が懸念される予報で、半数ほどのエントリー者がDNS(出走回避)してしまったものの、ふたを開けばそれなりの好天で雨に降られることも無くつつがなく終わってしまったというオチが付いたのですが、体調が思わしくないため大事を取ってDNSした虫さん、クロさんから”コースをトレースして走りたいので一緒にどうですか。”というお誘い。諸々調整の上11月三連休の初日、11月2日(土)に走ることに相成りました。
メンバーはわたしのほか虫さん、クロさんのお二人とサクマさん、藤井さんという計5名。
藤井さんは先だっての【秋定峰200】でブルべデビュー、伊豆箱根方面をまだ走ったことが無いということで虫さん、クロさんがお声掛け。まあ、走力自体はしっかりお持ちの方なので特に心配することも無く。

当日は8時に大船駅東口に集合し、8時半ごろスタートというざっくりとしたスケジュールで、ブルべ参加と比較して遅い時刻で良いのでのんびり準備を整え6時過ぎ頃自宅を出発。
<実走行ログ:2019/11/02>
 
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6時過ぎに専修寺前をスタート

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東海道旧道は進入禁止時間帯
個人的には生麦付近は旧東海道を抜けるのが好みなので大船発の【箱根200】の時も【伊豆300】の時もそれを使って抜けたのであるけれど、今回は時間帯が既に進入禁止。ここは軽車両等も除外されない一方通行出口なので素直に従う。
川崎市や横浜市にはこういう進入禁止が多い。

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JR国道駅
旧道側には太平洋戦争中の米軍機による機銃掃射の弾痕が残っているけれど、最近は外壁の風化剥落が激しいのでネットが張ってあって良く見えない。

戸塚駅手前から旧戸塚踏切を避け、柏尾川沿いに大船に向かって左折してすぐ、対向車の連なり具合から川沿いには進まず一般道を普通に南下して、もうしばらく進めば大船駅というところで謎のミスコースをして往復3kmくらい余分に走ったもののどうにかこうにか無事8時ちょい過ぎには大船駅前に到着し、他の四人と合流できた。
それにしても二、三度不可解な方向転換をしてしまったのは一体なにゆえだったのか。

わたし以外のメンバーが駅前で輪行解除し、まずは【箱根200】、【伊豆300】のスタート地点であるコンビニへ移動。
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ローソン 鎌倉大船二丁目店
その場で補給をしたり水分や補給食を調達したりして8時半過ぎ頃、予定通り出発。

<実走行ログ:2019/11/02>
先頭:サクマさん、しんがり:わたし、間にクロさん、藤井さん、虫さんが入って時々順番が入れ替わったりしつつのんびり走り始め。

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旧JR大船工場への引き込み線跡沿いを南下
毎度思うけれど、湘南モノレール沿いを走らせない親切なコース設計である。

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湘南モノレール西鎌倉駅付近
湘南モノレールの駅の「秘密基地っぽいゴツゴツ感」が好き
AJたまがわのBRMで何度か利用したことのある駅前のコンビニはいつの間にか廃業してしまっていたよなあ。

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江の島が見えてきてもオレの家は近くない
むしろ遠ざかっている。腰越橋交差点からR134へ。

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寒くも暑くもなく走りやすい
若干追い風があって巡航速度は30KPHをやや上回るくらい。

大磯からR1へ。
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大磯松並木で定点撮影

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気分よく走行中

とある飲食店の前を通過したとき
とり:あそこ結構美味しいんだけどさ、もともと違うところで営業していたのに店主が「葉っぱ」でお縄になったらしくて、それ以来こっちに移転してきたんだってチコリンさんから教わった。
虫:詳しいんですね~、チコリンさんの情報網恐るべし!
とり:あの人横浜から湘南、伊豆箱根にかけてはかなり走り込んでいるし知り合い多いから情報密度が高いよね。
虫:なるほど、スゴイ!
その流れでしばらく会話が続いたところでふと。
虫:あ、その人(虫さんのかつての仕事関連のお知り合いで「葉っぱ」経験者)から「究極の〇〇〇」っていうのを教えてもらったんですよ!
とり:まさかカップラーメンではあるまいな?
虫:そうそう、それで四時間くらい待つとものすごく「良い」んだって言ってました!
とり:その手の話聞くとさ、食い物粗末に扱うなよと毎度思うわ。。。

果たして雲が多めながら爽やかな秋の休日の午前中にふさわしい会話であったのか。

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信号待ち

早川口交差点を左折したところで最初のコンビニ休憩。
虫:藤井さん!とりさんの自転車すっごく重いんですよ!持ってみてくださいよ!
とり:そんなに重くねーよ。
藤井:では失礼して…
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藤井:うわ!ホントに重たい!!
虫:でしょ、これで10,000(=SR600のこと)とか登っちゃうっておかしいですよね!?
とり:今回装備少ないのになあ。
藤井:自転車というものの概念がボクのと違うかも知れない。
そんなにか?
まあクロモリフレームだしディスクブレーキだしねえ。
でもこんな重たいやつで二本目のSR600走破を画策している。

さて、真鶴半島を指してリスタート。
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前方に真鶴半島が見えて来た

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北側の空は雲少な目なのだけどねえ

駅前交差点を左折して半島方面へ。
とり:曲がって早々ちょっと登るんだよね。
虫:(坂道を目にして)ちょっとじゃないじゃん!!
とり:それにここ下って海沿いに行っても最終的におんなじとこに出るんだよね。
虫:それでなんでこっち!?
とり:距離だったり眺めだったり、高波の時は危なかったりするし、事情は色々じゃないかな。
海側の道との合流点で
とり:ここで海側の道と合流する。
クロ:下を通っても最終的にここまで登るんですね~。

虫さん、クロさんは写真チェックポイントで写真撮影。
一応コースのトレースだからね!
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展望台まで移動して三ッ石を眺める

虫:足湯もあるしここなら友達連れてきてのんびりライドも楽しそう!
サクマ:とり、足湯に浸かってから追っかけて来る?
とり:いや、今は足湯不可。
わたしはこの前日、台所で包丁を取り落としてしまい、右足小指に切り傷を作って部屋のあちこちに血痕を残すという間抜けな事態を引き起こしていた。

折り返して真鶴駅方面へ。
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真鶴半島の自然公園は散策するのも良いよね

真鶴駅前交差点からR135に復帰し、気持ちよく坂道を下って湯河原に。
大観山方面に向けて右折して、湯河原駅前を通り過ぎたら【箱根200】のPC1となっているファミリーマート。
椿ラインに向けてしっかりレスト。

とり:この先でところてん食べて行かない?
サクマ:距離どのくらい?
とり:オレンジライン入り口の手前だから1キロあるか無いかってところのはず。
虫:ところてん!寄りたい!

ということでわたしが愛してやまない不動滝茶屋に寄り道することにしてリスタート。
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湯河原銘菓「きび餅」発祥の小梅堂
老舗和菓子屋さんの風情ある佇まいが好き。

緩い坂道を淡々と進む。
虫:もう1km過ぎたけどまだ着かないの?
とり:温泉街が切れたらすぐだから、湯河原温泉の湯元の一つなんだよね。
虫:全然着かないじゃん!!!
とり:ん~~~おかしいなあ。
クロ:実際の距離とは別にとりさんの感覚的には「ほんの1キロくらい」ってことなんでしょうかね~。
思いやりあふるるお言葉である。

虫:たまがわの人はすぐ嘘つく!!
熱い風評被害である。

そんなこんなでコンビニから実に3キロ以上登ってようやく不動滝茶屋に到着。まあ「オレンジライン入り口手前」ってのは間違っていなかったんだけど。。。
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不動滝到着

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好んでやまない落ち着いた雰囲気
でも紅葉時期はさすがに混む。

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うっすら虹がかかった不動滝

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源泉ゆで卵と味噌田楽
残念ながらところてんは9月末日までで販売終了なのだそうである。寒いとあまり売れないけれど自家製なので日持ちがしないのだとか。

落ち着いたところでいよいよ椿ライン本番に向けてリスタート。
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そろそろ紅葉

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奥湯河原からの分岐を曲がってすぐの竹林
日の傾き具合でなかなか荘厳な雰囲気を醸し出していた。

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坂道ヘイトをまき散らしつつ登る虫さん
いつも通りの平常運転である。

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余裕を演出中

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眺めが良いけれど少々暑い
このあたりで虫さんの不調がかなり深刻になっているようで、食事、休憩方法、走り方、その他もろもろ何が悪かったのか色々話しながらの登坂。ひとまず「あおばジャージを着ていたのが悪い。」と結論付けられた。ある意味呪いのアイテム。

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椿台から

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レドームがピークではないのが毎回ちょっとむかつく(笑)

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そんなこんなでどうにか大観山

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記念撮影なんぞを
椿ラインを登っている最中、かなり青空が広がって来たので少々期待してみたものの残念ながら富士は心眼で拝むことになった。

今回【箱根200】のコースをトレースするとはいえ、スタート時刻は本番より一時間遅いし「ゆるふわで」というコンセプト(?)なので大観山まで登ったら後はまったり帰ることに。とはいえ芦ノ湖畔まではコース通りになるけれど。
という訳でダウンヒル開始。

物凄く快調に下りをすっ飛ばしたらすぐにシグナルストップを食らう。
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台風の影響による工事中箇所

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箱根関所前を通過

今回の目的地の一つでもあるパン屋さんに到着
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Bakery&Table箱根

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三種のパンを購入
アンチョビフランスパン、豆乳クルミパンと焼きたてでうっすら湯気の上がるアップルパイ
テラス席でパンをいただき、合間に目の前の芦ノ湖畔を眺めに行ったり。

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落陽と遊覧船

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箱根神社 平和の鳥居

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アップルパイをいただく
横着してグローブ嵌めたままなのがいいオトナのクセにお行儀悪い。
※この後外した。

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たまちゃんとぼのぼのの2ショット
今回クロさんがたまがわ、虫さんがあおばジャージを着用していた。

【箱根200】トレースはここまで。
ここから先は箱根旧道を下って小田原まで降りて輪行で解散することに。
途中甘酒茶屋に立ち寄り。
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温かい磯辺焼き

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九十九折を下る

旧道で最も斜度の厳しい区間、箱根大天狗山神社参道前に一旦停車。
箱根が初めてだという藤井さんに、折角なので登りを体験していただく流れ。
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藤井さんとわたしの二人が登坂

一通り堪能したので後は小田原まで下るだけ。
途中、とんでもなく危険な運転をする自動車が二台ほど。一台はヒドイ曲がり方をした対向車、もう一台は温泉街だというのにとんでもない速度で追い越して行った軽自動車。本人が痛い目に遭う分にはどうでも良いけれど無関係の人間を巻き込むのだけはやめて欲しいので速やかに免許を返納するか単独で事故ってタヒね。
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とり:早川口交差点まで来ると「帰って来た感」あるよね。
クロ・虫:わかる!

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小田原駅前到着
軽く晩ごはんを食べてから解散しようということで駅前のバーミヤンに。

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輪行で帰るんだから飲むよね

お腹を満たしたのでいよいよ解散。
今回「前輪を外すだけの輪行袋」の使い勝手を試してみようと初投入。
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説明書を読みながら

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改札に向かう
虫さん、クロさんは小田急利用でわたしとサクマさん、藤井さんは東海道線上野東京ライン利用なので駅構内で解散。三人で東海道線に乗り込むも、わたしの輪行袋が大きすぎてはた迷惑この上ない。
「片輪を外すだけ」というのは非常に簡単手軽で嬉しいと思っていたけれど、ここまで大きいと運用にはかなり気を遣わざるを得ない。
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とにかくでかい
まあ運用にどの程度気遣いが必要になるのかの実践確認になったので、そういった意味では今回の初投入は大正解。当面は二輪外すタテ型を運用しよう。。。

という訳で事前走含めてトータル140km強のゆるふわポタは無事終了。
お付き合いいただいたサクマさん、藤井さん、お誘いいただいた虫さん、クロさんありがとうございました。
挨拶がわりに気が向いたら押してやってください。
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2023May24Wed

【2エントリ連続】ゆるふわ(?)三連休【飲み食いメイン】 

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買ったは良いがなかなか使わなかったSIGMAfp
今回持ち出してみて色々楽しかったので
今後は積極的に使ってみようかと。
短めなライドに携行するのも良さそう。

【11月2日(土)】※あとで別エントリ上げる予定。
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芦ノ湖の夕日
朝8時に大船駅前に集合し、AJ神奈川の箱根200コースをトレースして走るゆるふわポタ。
メンバーはわたしのほか虫さん、クロさん、サクマさん、藤井さんという面々、計5名。藤井さんは今年、AJたまがわ秋の定峰200でブルべデビューしたもののもともと浦安のバイクショップ風輪のチームメンバーさんなので地力は普通にお持ちの方。
コースをトレースして真鶴半島、大観山、芦ノ湖まで。
芦ノ湖畔でパン活して、旧道を下って小田原で晩ごはんを食べて輪行で解散。

<実走行ログ:2019/11/02>


【11月3日(日)】
飯能駅前9時集合でサバゲ―参加。
これで三度目の参加となった。
入間航空祭開催のため西武池袋線のダイヤがいきなり変更になって予定していた電車の停車駅数がやたらと増え、前もって経路検索していた時刻より7、8分遅く駅に到着。ひと駅だけ臨時停車するのではなく普段停車しない全駅に停車するというのはなかなか困りものである。
飯能に到着したら到着したで女子ゴルフ(樋口久子三菱電機レディースだったようである)最終日の為結構な人出。中に何人か法被姿の歩行者もいたので尋ねてみたら、年に二度ある飯能の大きなお祭り開催日らしい。
イベント特異日か!

今回参加のメンバーはわたしのほかチバさん、オオエさん、ザマさん、ひとみさん、しゅんしゅんくんの計6名でパトリオット2というフィールドの定例会に参加。わたしにとってここは前回に続いて二度目の利用。
総勢40名くらいになった。
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野外フィールド
フィールドは平坦な広場を挟んだ傾斜地で、各々山、平地、谷と呼ばれている。基本は平地に山か谷を組み合わせた範囲、時々全域を使用したゲームも行われる。

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ひとみさんから譲渡されることになった通称「イカちゃん」
※メーカーエンブレムに由来する。
今回キャリングケースを持ってこなかったので身請け自体はまた今度。

朝のうち飯能駅前コンビニで調達しておいたおにぎりで昼食。
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サバゲ―だけに
が、二個しか買わなかったので少々物足りなさを感じていたところ、その場で作って提供されるラーメンが美味しそうだったのでついうっかり頼んでしまう。
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担々麺
ネギ以外の具材がが切れてしまったため麺多めの上¥500⇒¥300という非常に良心的な対応をしていただけたし味自体も美味しかった。

食後の腹ごなしに1on1をやったら一瞬ラーメンが出てきそうな勢いで苦しくなるなど。
おにぎり二個食べてからのラーメンだから当然といえば当然。
それでも30分もしたらいい加減こなれて来たけれど。

午後からはやや雲が多めで日が陰って来て気温が低くなったものの心配された降雨は無く、16時半過ぎにラストゲーム。
攻守二手に分かれて守備側は山の最奥、攻撃側は谷の最奥からスタートで、守備側は1Hit退場攻撃側は所定の位置まで引き返せば何度Hitされても再参加できる無限復活。わたしたちは先守でスタートし、攻守交替して正真正銘ラストゲームのスタート。
谷から斜面を駆け上がろうとダッシュを始めて数秒後、野球の打球直撃を食らったような衝撃と痛みを左ふくらはぎに感じてその場で停止。木の枝を踏んだ拍子に跳ねてぶつかったのかと思ったもののそれらしいものは見当たらず。

脚を伸ばせないもののつま先立ちなら痛みを感じないのでびっこを引きつつ平地から山へ。2、3人Hitしたところで一発食らってしまい、復活のために斜面を降り始めたらゲーム終了の合図。
後片付けして撤収準備をしている際に確認してみたけれど特に内出血も認められなかったので軽度の肉離れらしいと判断。お祭りの影響で飯能駅前は混雑するだろうとの判断から石神井公園まで移動して駅前の居酒屋で反省会。近所にあった薬局で貼付剤を購入して対処。飲酒しても痛みが増すことも無かったので大したことはないだろうという、非常に舐め腐った態度。
ほろ酔い気分で解散。

【11月4日(月)】
前夜寝る前に貼付剤を貼り替え、コンプレッションサポーターを装着して就寝してみたら痛みはかなり軽減されていたものの、大事を取って午前中はダラダラ安静にして過ごすことに。
万が一痛みが増すようなことがあったら救急外来に行くことも想定していたので少々肩透かし感もあったが、おおごとにならなかったことにもっと感謝すべきだと思うぞ、オレ。

午後になってお出かけ。
モロさん、べいさんと上野の居酒屋で昼酒をかっ食らうお約束。
電車で移動して約束の15時ほぼ丁度に二人と合流。

モロ:脚大丈夫なんですか?
とり:まあ、伸ばせないだけでそれほど痛みは無いし、昨夜より間違いなく症状は軽くなっているから大丈夫じゃないかな?とはいえはしゃぎすぎて肉離れとか、マジおっさん臭くてホント情けない。
モロ:もうそういうお歳なんですから無理しちゃダメなんですよ。
現実って厳しい。

先月発売開始と同時に購入したものの、まだ一度も撮影に使っていなかったSIGMAのfpを折角なので使ってみようと持ち出してみた。
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SIGMA fp

べい:なんでそんな良いカメラ買ったのに最初の一枚がこんなところでなんですか!?カメラだって心があったら最初に撮るのがホッピーだなんて思っていませんよ、絶対!
とり:道具は使ってなんぼ、被写体は選ばんのです!

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串焼き酒場ヤリキ上野支店

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最初からホッピー(15時スタート)

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リーズナブルで美味しかった

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べいさんが頼んだ「ガリガリ君サワー」
あれやこれや、他愛もない話に興じて楽しく過ごしていたら二時間半ほど経過したところで強制的にお会計を求められたので撤収して河岸を変えることに。その場で解散とならないところがダメなオトナたるゆえんである。
折角なので元々行く予定だったものの土曜日以外の開店時刻が17時だったため支店に行くことになったといういわくのあるヤリキ総本店へ。

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ダメなオトナの後姿

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ヤリキ総本店
上野と御徒町の中間地点のやや御徒町寄りにある。

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支店では頼めなかったものを
支店での会話を継続しつつあれやこれやと興じてすっかりいい気分になって撤収。

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〆にひとりでラーメンを
だから痩せないのである。
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タグ: ポタリング    観光  パン活  サバゲ―  ヤリキ 
2023May23Tue

【たまには(?)】とある部活の記録を中心に【飲み食い画像を】 

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10月31日の出張帰りの新幹線車窓から。
久し振りに北側の窓側席を取れて喜んでいたら
隣にとんでもないのが乗ってきて
辟易とさせられたものの、この景色で帳消し

少々間抜けな理由から三連休最終日の午前中は安静にして過ごしているので先週の飲み食い画像を整理してみたのでたまには自転車に関係の薄いネタ。

【10月30日:お昼】
所用があって外出していたので大井町のハンバーグレストラン「maru」へ。
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日替わりランチのカレーちょいがけ
丸ごといっこのトマトサラダが好き。

【10月30日:夕方】
いつものように「部活動」で末広町へ。
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純喫茶「マダナイ」
※正式名称「名前はまだない珈琲店」

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この日はルワンダ チングワとチョコレートマフィンを
添えられたお菓子はハロウィンバージョン。

【10月30日:夜】
ここのところ水曜日は末広町「マダナイ」→立会川「鳥勝」という「部活のハシゴ」になることが多い。基本鳥勝は「ひとり活動」になるけれど。
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11月3日で一升瓶キープ期限が切れる
※とはいえそれなりになじみになるとしばらくは延長してくれるのであった。

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きのこバター炒め・塩焼き串三種・煮込み豆腐

【10月31日:日中】
愛知方面に出張。
朝からヤモリの自爆テロによる停電で京急が遅延したのだけれど、これも停電の影響なのかiPhoneに入れてあった「京急線アプリ」が朝からダウンしてしまっていたため役に立たずにちょっとヤキモキ。どうにか新幹線に間に合う時刻に品川に到着したら、今度は新幹線が遅延してしまっているという追い打ちを食らうなど。
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どうにか約束には間に合った

一通り用件を済ませ、諸事情からわたしが名古屋までレンタカーを運転して帰京することに。
東名高速走行中、跳び石の直撃を受けフロントガラスに亀裂が入って肝を冷やすもどうにか名古屋に到着。
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生まれて初めての経験である

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お昼ご飯はひつまぶし

新幹線に乗り込むまで時間つぶしにうろうろ。
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懐かしいお店

乗車予定ののぞみまで一時間弱。
15時開店のお店で軽くアルコールを。
丁度良い具合に開店から17時までハッピーアワーでハイボール一杯100円なのであった。
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二杯いただいて退散

のぞみの座席はE席だったので富士山側であった。
のんびりまったり缶ビールを飲みながら…と思ったら隣にとんでもない重量級が乗り込んで来た。
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脇腹肉でひじ掛けが埋まる

それでも夕暮れ時の富士山を眺められたのでよしとする。
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ぼんやりとした感じもまた味わい

【10月31日:夜】
19時の約束だったので一時間前に西新宿に到着、素振りを始める。
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立ち飲みおおの屋
サワー2杯ともつ煮、レバーから揚げ

移動して本番
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馬肉焼肉食べ放題90分一本勝負
「10日遅れのお誕生日会」を催していただきました。
メンバーはわたしのほかサクマさん、リュウさん、チコリンさん、みいさん、虫さん、クロさん。プレゼントも色々いただいてしまい、ありがたいことこの上ありません。
本当にありがとうございました。

【11月1日:夜】
一升瓶キープ期限が切れそうだったのでこの週二度目の「鳥勝活」
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いつものようにホッピーを

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レバーブロック・蒸し肉・塩焼き串二種

テーブル席だったので「ひとり焼肉」を開催
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牛ハラミとカシラ
鳥勝で焼肉やると満足度高い。

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一升瓶も無事更新
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