【三週連続200k走】BRM311たまがわ200やまゆり 完走記録【三本目】
2017.03.18 Sat 05:19 -edit-
始めに
小江戸大江戸の走行記録エントリは基本的にブルベとは無関係だったので触れていませんが、去る2017年3月15日現地時間早朝午前6時過ぎ頃、ニュージーランドにおいて同地の1200kmを走破するブルベに参加中だったオダックスジャパン(AJ)会長稲垣氏(イナさん)が交通事故に遭われてお亡くなりになりました。トラックに後方から跳ね飛ばされた追突事故で、稲垣氏はその場で死亡が確認され、同走していた外国人サイクリストは病院に搬送された後会話ができる程度には回復しているようです(3/17 AJ経由情報)。
悪天候によりDNFの判断をしたのちエスケープのために移動中だったとの事なので厳密に言えばブルベ中の事故ではないと言えるかも知れませんが、ブルベ開催期間中にその参加者が命を落とすということは日本人としては国内外問わずこれまでになかったことで、その最初の犠牲者がよりによってAJ会長その人だったというのは非常に残念で悲しい巡りあわせです。
イナさんとは何度かブルべでお会いしたことがあり、一昨年のオダックス埼玉忘年会であれこれお話させていただいたたのが一番長時間会話した経験ですが、元気あふれるエネルギーの塊のような人でした。AJ会長に就任されてからはピンバッジやワッペン、ウールジャージの製作頒布を始め、海外との太いパイプを利用したりしてAJを変えて行こうという意欲を持って行動されていたことが傍目にもはっきりわかりました。志半ばでの急逝はご本人も相当無念なのではないかと。
ブルベは公道を占用することなく利用し、時には夜通し何日間も走るスポーツです。悪天候や深夜/早朝の時間帯等事故の危険を伴うシチュエーションでの走行も時には余儀なくされます。
稲垣氏ほどのベテランランドヌールが(そして同行者も)安全装備が不充分であったとは到底考えられませんがこうして事故が発生し、結果稲垣氏の命が喪われてしまうという事態となってしまったことは今後ブルベを走り続けるつもりでいる身には恐怖、脅威であったりもする訳ですが、自らの努力だけではどうしようもないことはさておき、まずは自分自身にできることをしっかりとやって淡々と進むしかないのだなと改めて感じています。
故人のご冥福を心より願ってやみません。
関連エントリ⇒BRM311たまがわ200やまゆり 完走結果概要
BRM225たまがわ200鴨川(ブルベ=自転車)、第七回小江戸大江戸200kフットレース(ウルトラマラソン)に続く三週連続200km走の掉尾を飾る第三弾はAJたまがわの新規コースでの開催となるBRM311たまがわ200やまゆりです。実際にはこの翌日、今度は自動車で250kmほど走ったのですがまあそこはそれ(笑)
たまがわスタッフの蔵原さんが引いたこのコース、生憎諸事情によってご本人が主催することができませんでしたが、もしご本人がゴール受付にいたら”なんでこんなきっついコース引いたんですか!?”と詰問しそうだった(笑)
獲得標高自体はまあ一般に標準的と評される類のコースなのですがどうしても都市部を抜ける際の信号や渋滞に引っ掛かってしまって平地部分で思うようにペースが上げられないままやまゆりライン、ヤビツ峠といった難所を抜けなければならないので時間に余裕がない人が多かったようです。DNFもそこそこいたし。ただこれは今回が初ブルべだという参加者が多かったことも要因のひとつかなと。走り慣れていない人にはちょっと厳しいコースレイアウトではないかと感じた次第です。
色々とバタバタしていて準備もままならず、しかも目覚めもやや遅めだったこともあって出発も遅め。

専修寺関東別院前@03/11/05:20頃
自宅からスタート地点まで30分かかるのに、6時スタートにエントリーしている人間がなぜこの時刻に自宅を出発するのか。どうにかこうにかスタート地点に辿り着いたのは全体ブリーフィングが終了して今回初ブルベとなる参加者に対しての注意喚起タイムが始まったところ。

今回がブルべデビューとなる方々(6時スタート組)
鴨川の時も思ったけれど、これだけ獲得標高があるコースを初めてのブルベで走ろうと考えるとか凄いよなあと。


W0、W1の方々をお見送り
今回わたしはW2(06:20スタート)です。
<走行ログ>
【実施日時】2017年03月11日06:19スタート
【走行距離】 208.4km
【総所要時間】 12時間53分(認定時間:12時間54分)
【乗車時間】 10時間54分
【平均時速】 (走行距離/総所要時間)16.2km/h
【Av】 (走行距離/乗車時間、サイコンのAv)19.1km/h
【獲得標高】 2,071m
しばらく単独で走っていたけれどR1を走行しているうちに秋さん他数名のグループと一緒になりしばし先頭を牽いたり牽いてもらったりしつつ横浜市内を抜ける。逗子駅前を通過し、定番となっている海沿いの道は通らずに内陸を抜ける。このルートはほとんど使ったことがない。
鎌倉中心部を抜け、大仏前を通過するコースだったので後方の秋さんに声を掛けて先行してもらい、わたしは一人で大仏様にお参り。今年初鎌倉大仏。





ひとりやふたり参加者を見かけるかと思ったけれどそんなことは無く、スタート直後のPC1手前で寄り道するような物好きはあまりいなかったようである。
お参りを済ませて先を急ぐ。まだPC1にも到達していないし。
行く手には最初の肩慣らし的な鎌倉山。こちら側から登るのは初めての経験だなあとか思いながらボチボチ進んで行ったら

いきなりの急坂
鎌倉山のこっち側ってこんな坂道だったの?(^^;
それでもギア比的に非常に有利なMTBだったので軽いギアでクルクルクルクル。こういう時MTBって楽でいいわ♪

妙に味わい深い空手道場の門


今まで明るい内に鎌倉山を通過したことがなかったのでこれが初
大仏殿側から登ったことがないので左の石碑は初見。
短いダウンヒルを味わったらPC1到着。

PC1ファミリーマート西鎌倉駅前店(57.1km)09:28着
一週間前の小江戸大江戸のダメージはあまり感じずまずまずのペース。
出がけにバタバタしてしまって時間がなくて朝食抜きだったのでそこそこしっかりガッツリ補給してリスタート。
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ここから先はとにかくいろんなブルベで使う定番ルートなので信号タイミングも概ね頭に入っていたりする。ロードならともかく通勤車では信号にひかっからないペースまで巡航速度を上げられない(っていうかロードだってそんな速度大して持続できない)ので無理せずのんびり。茅ヶ崎市に入って今年初めての訪問となるサザンクロスモニュメントへ。

茅ヶ崎サザンクロス
生憎『C』ど真ん中には大型のバックホーが鎮座することになった。
コースに復帰して再びのんびり走り始めたら後方から豪快な勢いでパスして行ったサイクリストが。
美容と健康と速度を第一に考えているシャレオツランドヌールとして名高い(?)クマさんなのでした。

あっつー間に小さくなった
いやあ、7時スタートの人にこんなところでパスされちゃったよ。
40分のアドバンテージなんかあって無いようなもんだね(^^;
大磯駅前からR1に遷移してしばらく進めば井上蒲鉾店。



さつま揚げで補給
後から二人参加者が入って来た。”やっぱり井上蒲鉾寄らなきゃねえ。”と言った彼の背中には大きめのディバッグがあった。サコッシュでも持って来りゃよかった、と毎度の後悔。
その二人はまだまだ時間が掛りそうだったので単独リスタート。毎度のお約束、大磯松並木で一枚。

大磯松並木
R1を西進して酒匂川を渡ったところで右折二回、しばらく内陸側を引き返すようなカタチのコースレイアウト。

PC27-11小田原扇町2丁目店(91.9km)11:22着
『ブルベにロードバイクで参加する』という至極まっとうな行動を取ったがためになぜか各方面から盛大に叩かれ(?)てしまったという不幸なランドヌールが写り込んでいますがそこはそれ。
昼食を鯵壱北條でラーメンにするつもりでいたけれど今回結構しんどいコースなのであまり大幅にコースアウトするのもどうかと思い色々と逡巡。取り敢えず先に進んで適当なところでお店に入ろうと考えリスタート。
]するとしばらく進んだコース上にブロンコビリーがあるではないですか。
時刻はまだ11時半過ぎ、入店待ちの客の姿もうかがえないので迷わず入店。

正午前というこの上なく良好な入店タイミング
250gのハンバーグランチを注文し、ライスは控えめに中。
ところがサラダバーには二種類のパスタがあったので炭水化物はそれでも充分。むしろライス不要だったくらい。何せ今回は200km+往復自走の25km程度しか走らないのだからカロリーが過剰摂取になってしまう(^^;


ハンバーグをカット、ソースをかけてもらう
すっかり堪能し、お腹いっぱいになってやまゆりラインへ。この辺は正直少々食事タイミングを後悔したもののやまゆりラインを過ぎたら次は即ヤビツが控えているのでタイミングとしてはまあ間違っちゃいない。
そしていよいよ初体験のやまゆりライン。

やまゆりライン標識
えっちらおっちら進んで行くと道端には河津桜と思しき桜。

序盤のあちこちで道に彩りを添えていた

読み方も同じ『ぞうしき』なのでご近所気分(笑)
ピークを越えて下り基調かと思いきや再び登り返しがあって、登り切った先が今回のフォトコントロール(写真撮影による通過証明ポイント)震生湖公園入口標識。

通過チェック(フォトコントロール)震生湖公園入口看板(111.8km)13:27着
ここで今回参加の小金井トラメンバーの石田さんと何度目かの遭遇。
ここまで何度か遭遇してわたしが先行するもののあちこち寄り道するので毎回わたしが後ろから登場することになるので”え、また後ろから?”と言われた。まあブロンコビリーは待たずに席に着けたけれど結構待たされたしなあ。”あなたのBlogのお蔭でブルベはゆるふわグルメサイクリングだと思っていたけれど今回そんな余裕がちっともない!”とクレームを頂いてしまったが、その苦情はぜひコースを引いた蔵原さんにぶつけていただきたい。諸事情により不在だけれど(^^;
いくつか会話を交わした後わたしが先行してリスタート。いよいよ今回の大ボスヤビツ峠に突入である。なんだかんだ言ってヤビツ峠は過去数回しか登ったことがなく、最後に登ったのも数年前なので記憶が曖昧。


浅間神社鳥居
そういえば道の真ん中にあったな…と、記憶がよみがえる。

何か所かある展望のひらけた場所

えっちらおっちら登った先が数年振りのヤビツ峠
この峠ってこんなにダラダラ長い峠だったっけ?記憶に残っているのは結構な急坂区間のある厳しい登りというイメージだったけれど、いざ走ってみたらダラダラ長いだけで特に勾配がキツイ訳でもない。まあMTBのギア比で軽々登れてしまったというのが大きかったかもしれないけれど。実際結構な人数の参加者を追い越したし。
峠の茶屋の飲料は観光地価格で購入する気にならず、裏ヤビツに行けば水場があるからそこで補給すればよいとさっさとリスタート。まあ裏ヤビツに入れば宮ヶ瀬まで自販機もないし観光地価格でも買う人いるのだろうけれど、正直ヤビツ程度の坂道で観光地価格というのは個人的には納得いかない。
※あくまでもわたしの主観です
裏ヤビツは日陰ということもあって結構冷えるものの登ったそのままで下り始めてしまったので仕方がないからそのまま進む。その格好で我慢できないという訳でもなかったし。記憶ではヤビツ峠からすぐ目と鼻の先に水場があったはずだけれど、下れど下れど見つからない。ひょっとしてどこか脇道でもあったか?とか思っていたらようやく護摩屋敷の水に到着。
ポリタンクを多数用意して水汲みをしている人たちに交じって500mlのボトルに水を詰めさせていただく。


後から気付いたけれど二箇所ある水汲み場のもう片方は誰もいなかった(^^;

沢筋をたどりながら宮ヶ瀬湖に向かう

ダム完成で使用できなくなって遺棄された道路

サルがあちこちにいた
ひとつ前の画像を撮影している際にギャーギャーうるさいなあと思って視線を向けたらサルの群れが何やら騒いでいた。
しばらくダウンヒルを走り、かなり冷え込んだおかげでトイレに寄りたくなったのでコンビニに立ち寄り、携帯の電池残量が心もとなかったのでイートインコーナーで小休止しつつ充電していたら秋さんが入って来て”あんまり時間に余裕ないよね!”とか言いつつサクッとリスタートして行った。
ブルベカードでクローズ時刻を確認し、確かにあんまり余裕がないのでバタバタとリスタート。そこそこ快調に進んだけれどついうっかり三ヶ木交差点で左折しなければならないところを右折してしまっていつまでたってもPC3が見つからない。津久井の合同庁舎前まで走った時点でミスコースをしたことにようやく気付いて全力で引き返した。ロス距離5、6kmと言ったところか。
ありがたいことにゴルフ場の坂道のアップダウンをお代わりすることになってしまった。。。orz
途中秋さんとスライド(^^;

PC37-11相模原津久井三ヶ木店(158.3km)16:53着
しばしまったりしていたら一時間遅くスタートしたみいさんに追い付かれてしまった。”あれ、なんでこんなところにいるんですか?”良い質問だ。わたしも自分に問いたい。
ほぼみいさんと入れ違いでリスタート。あとは尾根幹があるくらいで勾配自体は大したことがないけれど市街地走行なのでとにかく信号が多い。
相模原市内で秋さんに追い付き、他数名の前を牽く形になったけれど尾根幹に入ったところで鬼牽きをしてみたら秋さん以外の面々は千切れてしまっていた。秋さん曰く”あのペースに付いて来れるようなら今のタイミングでこの辺を走っていたりしないよ。”との事だけれど、それじゃ秋さん相当のんびりペースで走っていたんじゃないか(笑)
尾根幹を過ぎて多摩川を渡り、いつものコースを辿って河川敷公園内を抜けゴールの癒しふれあい館へ。
途中、スタート地点にある公衆トイレに立ち寄ってからのゴール。ゴール後にトイレに行くの結構面倒くさいし。

ゴール。二子玉川癒しふれあい館(202.6km)19:14着
認定12時間54分で終了。
※まあ、ちょっとアレなのだけれど(^^;
ゴールには遊びに来ていたピカさん親子もいたりして和やかムード。癒しふれあい館は居心地が良いのでついつい長居してしまう。石田さんがゴールクローズ時刻を過ぎても帰着せず連絡も無しとの事だったので若干心配になって待っていたけれど、タイムオーバーながら無事帰着したのを見届けたので少々心苦しいながらも撤収作業を手伝うことなくおいとま。
やまゆりのコースとは若干異なるルートを使って多摩川大橋まで、その後川沿いを走って自宅近傍の専修寺まで。

専修寺関東別院前@03/11/21:35頃
という訳でブルベ⇒ウルトラマラソン⇒ブルベと、三週続いた200km走が大きなけがもなく無事終了。
更に翌日は予定通り昼過ぎから自動車での250km移動ということになったのでした。
スタッフ及び関係者の皆様、参加者の皆様お疲れさまでした。
今回初ブルべだった方には正直向いていないコースじゃないかと思っていたりしますが、次回以降ご一緒できる機会があればまたよろしくお願いいたします。
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