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日記超。-改・弐-

  : 

自転車だったりマラソンだったりトライアスロンだったりお酒だったり。

2023Jun09Fri

【なんちゃってシリーズ】私的ぐるっと栄村チャレンジ100K【その弐】 

ひとつ前のエントリでも触れましたが
チャレンジ栄村100Kのコースを単独でトレースして来ました。
ツールド妻有のコースを走ってみて”そこそこ坂道あるけれど結構楽しいな♪”なんぞと軽く考えてしまったがためにきちんとコースプロファイルを確認することもなく、公式サイトに掲示されているルートラボデータをDLして走ってしまったのですが何のことは無い、公式サイトにしっかりと

さかえ倶楽部スキー場~秋山郷往復の健脚コース。累計標高2500m!!
日本屈指の山岳サイクリングです。栄村の自然を存分に満喫してください。


こう書かれていたではないですか。

折しも気温30度を超える真夏日だった日曜日
文字通り死にそうになり、自身の不明をひたすら悔いる結果となってしまったのでありました。

<走行ログ(実施:2017/07/09)>



宿を出発したのはちょっと遅めの9時半過ぎ。
実は前夜酒量を過ごしてしまっていて結構な勢いで宿酔気味だったため、朝食もろくに喉を通らなかったという、真夏日にロングライドを敢行しようというには非常に不向きなコンディションなのでありました。
まあそれでも大量に水分を摂取して不調を払拭し(たつもり)てもそもそと準備の後スタート。
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十日町市と津南町の市町境付近、10時頃で既にこの気温だったけれど風はひんやりしていて数字ほどには暑さを感じなかった。この時の感覚に基づいた判断は結果的に大きく間違ってしまっていた。今回の反省点。

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津南町と栄村の町村境までは十日町市中心部から25kmほど。標高差は120mほど、累計標高も300m弱ほどなのでのんびり走っても一時間ちょっとで到達できる。

栄村に入ってすぐのところにある道の駅信越さかえで軽く補給。
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冷たい山菜そばで水分と塩分の補給。山菜は地元産との事。
朝食もままならなかったので本当はガッツリ食べておくべきだったのだけれど宿酔が尾を引いていてまだ少々食欲が湧かなかった。こういうコンディションで走るとか考えが甘いにもほどがあると自戒しつつ振り返っている。

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そばの後ソフト部活動を。
これまた地元産牛乳を使ったものだそうで生乳の風味がしっかり味わえるひと品。

ひとまずスタート地点であるさかえ倶楽部スキー場へ。
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さかえ倶楽部スキー場駐車場の端にあるタイムカプセル館。
ここがチャレンジコースのスタート地点。

いざ、のんびりゆるポタスタート♪
※繰り返しになるがコースプロファイルの事前確認がおろそかだったために走り始めるまで「ゆるふわサイクリングコース」だと信じて疑わなかったのである
挨拶がわりに気が向いたら押してやってください。
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しばらく走ったところにあった湧き水
今回のコースはあちこちに水場があるので給水に関してはまったく不安がなかった。
500mlボトルを二つ携行したけれど冷却用に身体にかける以外で二本目に手を付けたことが無かったくらい。生水くらいではびくともしない胃腸が本当にありがたい。

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南北に長いコース、北側は基本的に杉林の中を走るので植生があんまりおもしろくない。

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あちこちで見かける小さなお社かと思ったけれど、納屋かなこれ?

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走行中一度だけちょっと腹具合が思わしくなくなり、脂汗を垂らしつつ走行してどうにかこうにか緊急避難した先が老人福祉センターなのであった。
お年寄りを大事にせねば(^^;
日帰り温泉施設なので老人じゃなくても使えたら嬉しいのに。

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福祉センターそばのコンクリート橋
渡河可能箇所が少ないようで、やたらと細い道を通すコースになっていた。

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渡河のために一旦下って再び登り返し。
じわじわ長い坂が多いのがこのコースの特徴だった。

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湧き水や沢が多く、水が豊富。
気温は高めだったけれど水音が耳に涼やかで気持ち良かった。

しばらく進んだ先で前方右手の林の中から黒い塊がのっそりと姿を現した。
熊出没注意の立て看板があったので、万が一熊だったら即引き返そうと思って身構えつつ速度を落としてゆっくり走りながら背ポケからデジカメを取り出し観察していると大きな黒い塊に続いて小振りなものが続く。
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カモシカの親子だった。
背ポケから取り出したときレンズが汗で曇っているのに気付かずに撮影したので若干ピンボケ。
道路を横切って左側の藪に踏み入ろうとしていたようだったけれどその手前で立ち止まった親がじっとこちらを見つめていて、しばらく間をおいて右側の林の中に引き返して行った。
今回目撃した野生の獣はこのカモシカ親子だけ。あとはキジと野良猫くらい(笑)

『ぐるっと栄村』の割にコース中盤は津南町を通過する。栄村どころか長野県ですらない(笑)
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津南町横根集落跡の解説看板
水を分けてもらえなかった腹いせ(?)に水を石に封じ込めてしまうってなかなかエグイ性格していると思うぞ、この旅の老人。しかも杖を突き刺して水を出せるのにわざわざ村はずれまで行ってそれをやるという嫌がらせ(?)もセットとは。水を封じ込めておいてから水を出すというマッチポンプな行動を村人がありがたがる意味が良くわからんし、なんだかこの伝承が釈然としないのだけれどこれって表示するにあたって変な端折り方をしているんじゃないのか?っていうか「現在地」と表示されている場所は十字路じゃなかったりして描かれている地図自体なんだかおかしかったのだけれど。

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生命の水とも弘法の水とも違うと思うけれど先ほどの看板からほど近いところにあった水場

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津南町区間は照葉樹林に切り替わっていて植生が豊かになってきた

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鳥甲山。標高2,000mを超える日本百名山の一つ。残雪が涼しげ。

十日町からの往復分を含めた全体の約1/3くらいの距離を走破し終わった時点でいい加減坂道にうんざりしてきた。進んでも進んでも登り坂。”このコース引いたヤツって絶対サディストだ!馬っ鹿じゃないの!?”と、ロクすっぽ事前確認もせずに勝手にコースを走りはじめたくせに、その自分自身の不明を大型の脚立が必要なくらいに高い棚の上に上げておいて顔も名前も知らないコース設計者に対して心で呪詛の言葉を吐き散らす失礼極まりないおっさんが一匹。

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美味しい水は飲み放題なコースだった

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一応国道(R406)だったはず

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切明温泉付近
川べりの露天温泉で河原の石を掘り返すと湯が出てくるので川の水を引き入れて温度調整する。
時間があったら寄りたかったなあ。
ここで今回の走行中何度か遭遇してこちらに手を振ってくれたオートバイの二人連れと立ち話。栄村100Kの事は知らなかったようだけれど丁度同じコースを走っていて、彼らが先行して休憩している間にわたしが追い越す形になったので途中二、三回追い越された。この二人に限らず、走行中手を挙げて挨拶してくれたオートバイ乗りが何人かいた。動力の有無という違いはあれど同じ二輪車乗りという連帯感。
切明温泉付近で丁度中間地点。ようやく折り返し。

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コース上あちこちでお地蔵様を見かけたけれど
よく考えたら遭難死現場だったりする?(^^;

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雪解け水が流れてくる沢筋は空気が冷たくて気持ちいいので時々停まってクールダウン。場所によっては寒いくらい。


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美しき柱状節理の露呈。
この写真にあるような紅葉時期に是非再訪したい。

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秋山郷を俯瞰

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流れに洗われた岩肌の模様が何とも美しい

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高倉山(かな?)
ちょっと雲の色が怪しくて嫌な予感がひしひしと。

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木立に囲まれた坂を登り切った先がいきなりひらけて畑が広がる。

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ひらけていたのは山頂付近の台地だけですぐに道は森の中に。

概ね累計100kmほど走ったところで身体に異変発生。
まずデジカメや携帯電話をいじろうと手指に力を入れると痙攣が起こってまともにものが掴めなくなり、しばらくほぐすのに時間を要するようになり、ついで左右の太腿が登り坂で踏み込む際に交互に痙攣を始めるようになった。極力力を入れないようにして廻しながら痙攣が収まるのを待つ。完全にミネラル分不足の症状である。今回は気温が高めだったもののそれほど暑く感じることは無かったので少々甘く考えすぎていた。加えて午前中は宿酔気味で大した補給をせずにスタートしてしまっていたし。

それでも何とかだましだまし走り続け、痙攣が酷い時は登り坂を押し歩きして筋肉の伸展を心掛けてみた。それにしても携行補給食を何も持って行かななかったのは大失敗である。
一部区間で道路の実情とGPSに入力してあるOSM地図が大きく食い違っていて軽くミスコースをしたりしたもののどうにか無事本コースに復帰。しばらく快適なダウンヒルを堪能していたらあるところを境に路面がウェットに。
先ほどの嫌な予感が的中してにわか雨があったようだけれど幸いにして降雨エリアは通過した後だった。

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日が傾き始めたウェット路面を進む

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あちこちで路面から湯気が上がっていた

雨はかなりしっかり降ったようで、あちこちに水溜りが出来ているほど。
そんな路面を1cmほどの小さな物体が跳ねている、大量に。
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あっちもこっちもカエルだらけなので踏まずに避けて通るのに非常に苦労した。
ひょっとすると前輪が避けても後輪で踏んでしまった子が何匹かいたかもしれない。

最後の最後に再び嫌がらせのような登り坂をこなし、どうにかこうにかR117まで辿り着き、朝そばをたぐってソフトクリームを味わった道の駅に立ち寄り。さすがに店舗の営業は終了している時刻だったので自販機でスポーツドリンクを購入して補給。多分500mlペット一本では全然ミネラル分が足りていない。ここまでは下り基調だったから痙攣せずに済んでいたけれど。

それでも道の駅から十日町までは途中ちょっとした登り返しはあるものの基本的には下り基調だし登り返しの勾配も大したことがない…と、タカをくくって宿に向けて走り始めたら津南駅入り口を過ぎてしばらく進んだところで両足指、両太腿、両手指、両上腕が同時多発的に一斉に痙攣を始めてあわや落車という状況に陥った。完全に熱中症の重症度1であるところの熱痙攣の症状で、一応意識はしっかりしていたものの放置したら危険と判断。幸いなことに100mほど先に7-11店舗があったので押し歩きで緊急避難。
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種抜き梅干しとはちみつレモン水を補給

10分ほど小休止したところでようやく痙攣が収まったのでリスタート。
その後は痙攣に見舞われることもなく無事宿に帰着。イマイチ食欲が湧かなかったけれど、朝起きて菓子パン一個食べた後は山菜そばとソフトクリームしか食べていなかったので入浴後に馴染みになっている焼肉屋へ赴き強引に肉を食らおうと画策。しかしさすがに大した量を食べられず、今までで一番金額の少ない会計となったのであった。実に普段の半額以下。

リーズナブルと言えなくもないけれど、命を削ってまでお金を節約する意味がどこにあるというのか(笑)
久し振りの真夏日ライド、165kmで累計標高2,700mというハードなコース、色々考えが甘かったなと反省することしきりだったいち日なのでありました。
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タグ: ロードバイク  ロングライド  ピナレロ    観光  栄村  チャレンジ100km 

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