【天気予報の太陽のマークは】鉛温泉ライド 往路-1/2【雨の表示なのか】
2018.04.11 Wed 20:48 -edit-
<実走行ログ:2018/04/08>
撮影画像保管場所⇒鉛温泉ライド(2018/04/08-09)
かれこれ20年ほど前の事。
仕事の都合で岩手県盛岡市に都合一年間ほど滞在したことがあって、その際花巻周辺の温泉には何度も足を運んだものでした。
川沿いの露天風呂に白濁した湯の大沢温泉にも宿泊したことがあり、その川の上流にある鉛温泉の「立ったまま入浴する深い岩風呂」である白猿の湯は立ち寄り入浴で利用したことがあり、それからというものいつかは湯治部に長期逗留したいとひっそりと願いつつ、早幾星霜。
湯治で長逗留というのはそれ以後あちこちの温泉を知るにつれ行きたいところが増え続けているのに結局ひとつも行けていないのでちょっとアレですけれど。
まあそんなこんなの思い入れが非常に強い鉛温泉なのですが、折角宮城に滞在しているので一回くらい泊まりに行ってみたいと思っておりました。もうちょっと遠いかと思っていたら片道200kmに満たないので自転車で行くにはちょうど良い距離だったし。
業務の予定をあれこれとやり繰りしていた際、月曜日の予定が空いて土、日、月と三連休を取れそうな感じになることが判明したのが前の週の木曜日の午後。
天気予報を確認してみると現在滞在中の宮城県名取市周辺の土曜日は雨、日曜月曜は晴れとなっていて、花巻市の予報を確認してみたら日曜日は晴れるものの月曜日は朝の内曇り、昼前から雨というものだったのでやや逡巡。
(月曜日の宮城県は晴れ予報なので朝から南下すれば雨雲からは離脱できるのではないか。)といういかにもわたしらしい甘い見通しのもと、鉛温泉藤三旅館の宿泊予約ボタンをクリックしたのでありました。
その後、天気予報を確認するたびに宮城県の雨予報が前倒し気味になって来ていて土曜日は朝から曇り予報に切り替わり、実際雨が上がったので牡鹿半島へと日帰りツーリングに赴き、翌日曜日はいよいよ鉛温泉に向けて出発となったのです。
スタートは6時半ちょっと前
約200km、累積標高2,000mの行程なので寄り道を含めて18KPH、所要時間を11時間と見込み、現着を17時として6時には出たかったものの諸々手間取ってしまってちょっと遅れたスタートとなった。
雲は多目ながらも陽射しもあって幸先良いと思えたのだ…この時は。
日曜日なので当然のように(閖上港朝市に立ち寄って朝ごはん♪)と浮かれながら走っていると顔にぽつぽつ当たる細かい雨粒。
(今日は朝から降水確率低いし晴れ予報のはずなのに!?)
まあそれでも雨脚は知れているのでそのまま朝市へ。
ほぼ定番となっている焼きおにぎりとうどん入りのセリ鍋をいただいた。
焼きおにぎりとせり鍋(うどん)
殻付き牡蠣を購入して自由炉で焼いていただこうかと考えていたところ、先ほどまでパラパラ程度だった雨脚が結構な勢いの本降りに。
屋根のある炉は既に先客で埋まってしまっていたので傘も無いし今回も焼き牡蠣は諦め、いつもの水餃子ではなく餃子王の小龍包をいただいた。
小龍包
ほぼほぼ腹が満ちたので表を眺めつつレーダー画面と天気予報を確認する。
到着時刻が遅くなってしまうと折角の温泉宿なのに温泉を堪能できないではないかということで、10分もすれば雲が切れそうなので雨脚が弱まったところで強引にリスタート。
なかなかどうして結構な本降りだった
ところが雨脚が一向に弱まらなかったのでたまらずコンビニに避難。
そしてまさに雨が降っているところで確認した予報
なんだよこの太陽みたいなマークは!?
これって雨降りの印?
真剣にYahoo!天気の担当者を呪った。多分かつて経験がなかったくらい深く呪った。
心に闇を抱えつつリスタート。
しばらくしてようやく雨が上がり、日が差してきて身体が乾き、気分も上向き。
東北新幹線の車両センター脇を抜ける
利府町 森郷児童公園
錆びつき方がどことなく物悲しい雰囲気。雨に打たれた直後だからか。
ほんの少しでも青空が見えると気が和らぐ
畑の中にポツンと鳥居とお社
道祖神である
仙台周辺の道祖神はこの形のものが多い傾向があるのだろうか?
上州や信州に行くと女性を男性が背後から抱きしめるような「抱擁道祖神」なんてものも見かけるし、男女が並び立つ姿のものが見られたりするけれど、地域によって特色が出るのでしょうかね。
民俗学的にはどんな風に考えられているのか機会があったら調べてみたい。
大崎市内旧田尻町エリアのマンホール
遮光器土偶と言えば青森の亀ヶ岡遺跡が真っ先に思い浮かぶけれど、宮城や岩手でも出土していたのをこのエントリを打ち込みながら調べて初めて知った。
自転車を乗り回していると知識が増える。
古いものがところてん式に失われていくけれど。
大崎市内の梅花はちょうど見ごろ
ようやく全天に占める青空の比率が高くなって来たので気分が軽くなってきた。
東北新幹線くりこま高原駅前の大水車
地元がこの近くだというニャンコ先生の弁によるとくりこま高原駅誘致とこの水車建設の経緯は色々と闇を感じさせてくれる負の遺産としての側面を持つ構造物なのだそうである。
しばらくは東北新幹線の側道を進む
信号がまったくなく、交通量も少ない非常に走りやすい道で気持ち良かった。
迫川を渡る、欄干の無い橋
それほど高さはないもののやはり通行はおっかなびっくりな感じになる。
栗原電鉄(くりはら田園鉄道線)の廃軌道
※ニャンコ先生、orionさんのご教示による。
廃線となったのは10年以上前(2007年4月)だけれどいまだに軌道が撤去されずに残っている。廃線跡で軌道が残されているのも珍しいケースではなかろうか。
GoogleMapsの航空写真でトレースしてみたけれど、JR東北本線石越駅から細倉マインパーク前駅跡まで廃止から10年以上経過した今でもほぼ完全に軌道が残されたまんまなのね。
一旦新幹線の線路から離れて狭い峠道へ。
しばらく進むとちらほらと「奥州街道有壁宿」ののぼりが現れはじめた。
ほどなく宿場入り口に至る
時刻はちょうどお昼時なので食堂の類がないかと思っていたらすぐに一軒の真新しいお蕎麦屋さんがあったので即入店。
そば処本陣
自家栽培そばを使っているらしい。
かけそばとミニ天丼
若干気温が低めだったのでざるではなくかけを。
萩野酒造
「萩の鶴」「日輪田」という銘柄の蔵元。
JR東北本線 有壁駅
有壁駅前の田中旅館
ひなびた佇まいが素敵な旅館だけれど宿泊できるのだろうか。
しばらく進んだところでようやく宮城県から岩手県に入る。
北東北エリアに突入
お久し振りの一関、お久し振りの北東北。
一関市街地に向かって進んでいたら左手にかなり立派な山門を構えるお寺があったのでちょっと立ち寄り。
曹洞宗白馬山願成寺(がんじょうじ)
願が成るというありがたい名前のお寺。
上の橋で北上川を渡る
なんだかぐっと来た店構え
こちらの道祖神はオーソドックスなスタイル
頻繁に見かけるのはこの手が多いよなあ。
平泉町に突入
ここでしばし思案。
元々往路では平泉中尊寺には立ち寄らずに温泉に向かい、復路で立ち寄ってみるつもりでコースを引いていたのだけれど、翌日が通常業務となる復路で変に寄り道をせず往路で立ち寄ってしまおうと思い直した。この判断は翌日、図らずも正しかったことが判明したのであった。
偉いぞ、オレ。
そんな訳で当初は平泉バイパスから途中で北上川対岸に渡り、四年半前にガクさんと走った懐かしい「東北1000のコース」を走る予定だったのを中尊寺経由に切り替え。
余談であるが、2013年にR宮城が主催したこの1,000kmブルベで平泉から釜石手前に至るまでガクさんと一緒に走ったことは覚えていたのだけれど、実際に走って景色を目にするまでこの道だったことを忘れていたのであった。
祇園鎮座八坂神社
国指定の文化財特別史跡だと後から知った。
立ち寄っておくべきだったか。
JR東北本線 平泉駅
鉛温泉ライド 往路-2/2 に続く
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