【夏の襟裳に】AH2400走行記録-01【何を見る】
2018.09.03 Mon 02:32 -edit-
”襟裳の~~~春ぅはぁ~~~何も~~~無い~~~春です~~~♪”
森進一がそう歌い上げた襟裳岬。
果たして参加者はそこに何を見出すのか。
携帯のアラームで目覚めたのは2018/08/10/04:50
ホテルの部屋なので備え付けの目覚まし時計があったけれどやはりこいう時は耳に馴染んだ音が良い。おもむろにベッドから這い出して、前夜コンビニで購入したおにぎりを頬張る。
…三個も買うんじゃなかった…。
睡眠時間短めなんだからそんなに腹が減っていなくて軽い後悔。
多かったとはいえ食べ物を破棄してしまうのは貧乏性のわたしの性根が許さない。
食べながら眺めた窓外の景色は微妙な空模様ながら降ってはいないようだった。
この飛行機ナニモノなのだ?
どうにかおにぎりを平らげ前夜整えた自転車の最終準備を確認し、チェックアウトと手荷物預けを済ませてやや重たい腹を抱えつつ携帯で地図を立ち上げスタート地点に向かう。時刻は5時20分頃。
昨日のライダーミーティングでスタート10分前頃には集合写真を撮ろうということになっていて、宿からスタート地点までは2、3kmだったはずなので充分間に合う計画だった。
が、走れども走れども帯広川にぶつからない。いよいよおかしいとなって携帯で地図を確認してみたらなんと南北逆に向かってひたすら走っていたことが判明した。
帯広市街地は札幌等の他の北海道内主要都市同様縦横に格子状に道路が配置されていて非常に東西南北がわかりやすい造りとなっているが、唯一JRの線路だけはその東西南北の格子を斜めに切っているため、うっかりすると東西南北を見誤る。
寝起きのわたしの脳みそには充分な空間把握能力が生じていなかったらしい。
慌てて逆方向に向かい、スタート地点に到着したのが5時55分頃。既に記念撮影は終了し、早い人はさっさとスタートして行っていた。
参加者のヨシダさんやけーこ隊長は既に出発してしまった後で、リュウさんとひとみさんのパックもまさにスタートしようとしていたところ。
二人を見送り、R札幌代表のヨシダさんらと軽く会話を交わして概ね6時丁度頃にスタート地点の十勝川インフォメーションセンターを後にした。
スタート直後はさすがに固まるが、交通量がそれほど多くないのでどうにかこうにか。
団子にならないよう信号タイミングを見計らって集団の先頭に出てペースを上げるものの信号の数が多く、しかも一つ一つの赤信号がやたらと長いためなかなか集団が切れない。それでも市街地を抜けると信号の数も減り、かなり集団がばらけて来た。
しばらく進んだところでリュウさんを先頭にひとみさん、タチカワさんが続く列車に遭遇したので以後はその後ろに付かせていただくことに。
襟裳前後でタチカワさんが離脱し、その後(直後ではなく数日?後)コウモリさんが加わったりしながらも基本はリュウ-ひとみ-(タチカワorコウモリorタカトリ)-わたしといった感じの編成で進んだ。
当初はリュウ-ひとみ-わたし-タチカワ という編成だったけれど、わたしが撮影やら何やらで少しでもひとみさんからの距離を空けるとスキあらばといった体でタチカワさんが入って来るので、信号待ちの際そのことをひとみさんに言ったら”スタート直後はわたしの時もそうだった!リュウさんの後ろが好きみたいね(^^”と笑っていた。
早速北海道らしさを感じさせてくれるような景色。
”なんでこんなところにスペースシャトルが!?”と思ったけれど、どうやら大樹町にはJAXAの研究機関があって、それに伴う「宇宙港構想」があるらしい。
あちこちの川にはその語源となったアイヌ語が表示されていたりしたけれど、走行しながらだとどうにも上手く撮れないので以後諦めた。
真っ直ぐ続く道を背景に、前からリュウさん-ひとみさん-タチカワさん。
さすがに初日なのでまだ元気溢れている。
天馬街道への分岐。
悪天候の際は襟裳を迂回して右に進む、実際AH2400に先立って開催された襟裳1000ではそちらを通ることになったとのことだったが今回は無事襟裳方面へ。
状況確認があるのでR札幌スタッフkabaさんが待機していてくれた。
牛!(笑)
内陸部を抜けコースは海沿いへ。
後ろ髪をひかれる思いで通り過ぎる。
坊主頭だから後ろ髪なんか無いけれどな!
太平洋を北上して温帯低気圧になったとはいえ台風13号の影響で荒ぶる海。
なんとなく「おとしらべつばし」って響きと字面が気に入った。
海岸から昆布を引き上げるクレーンを装着した、昆布漁をする漁師さんの車。
軽トラが多かったけれど、中には中型のトラックや、パジェロの屋根からこのクレーンが突き出しているものも。走行中二台しか見かけなかったので撮れなかったのが非常に悔やまれる。
昆布作業中である!
なんか字面に笑った記憶がある。
襟裳に向かう道は「黄金道路」と呼ばれ、文字通り建設には湯水のごとく予算が注ぎ込まれたらしい。実際の意味はもちろん「金掛かったで!」ではない。
とにかく2km3kmは当たり前でアホみたいに長いトンネルが多い。
もっと海側を通っていた旧道。軒並み通行止めである。
アホみたいに長いトンネル群の中でも5km弱という長さを誇るえりも黄金トンネル。
尾灯を点けていても追突されるのではないかとビクビクものだった。
えりも町に突入!
超高級休憩場所。
きちんとバス運行ダイヤを確認してお借りしたいもの。
いよいよ前方左手にうっすらと襟裳岬が見えて来た。
リュウ:やっと襟裳岬だね~~~!
ひとみ:襟裳って、歌のとおり本当に何もないのね、「襟裳1000」の時は迂回しちゃったから観られなかったからなあ。。。
わたし:あの、ひとみさん、まさか手前のアンテナが一本立っているところが襟裳だとか思っていないですよね?
ひとみ:え?え?違うの?ホントに何も無いところだなって思ったのに!!
リュウ・わたし:それでこそひとみさんですよ!
さすがですステキ女子。
赤い屋根の向こうが襟裳岬である。
国道を離れ、岬に向かう道道へ。
昆布も「水揚げ」っていうのかな?
小さなお社。
小規模ながら町の中心部にはそれとわかるあれこれ。
植生がこのあたりの風の強さをうかがわせる。
【途中で気付いた謎の(?)距離表示】
なんとなく一貫性があるような無いような。
因みに何故かリスの標識だけが一枚しかなかった。
多分「左」から「右(国道再合流点)」までの距離だと思うけれどね、
リスの標識が一枚の理由は想像つかん。
襟裳岬に到着し、リュウさんの提案でまずドライブインで食事を注文してからフォトチェックに向かうことに。
海鮮丼!
”襟裳の夏には海鮮丼があった!”と襟裳1000に参加したものの襟裳岬を迂回せざるを得なかったべいさんにメンションを送り付ける。
フォトChk01(134.6km)襟裳岬 風の館 看板
写っているのは地縛霊ではなくR札幌スタッフのkabaさんである。
人生初襟裳岬
日高山脈が徐々に太平洋に沈んで行く。
襟裳岬をリスタート。まずは苫小牧を指して進む。
北緯42度線
相変わらず荒ぶる海、雨も降って来た。
とはいえまだ撮影するくらいには気持ちに余裕がある。
JR日高本線。廃線かと思ったら建前上「災害被災により休止中」である。
途中、バラストとその下の土手が海に抉られて線路と枕木だけが宙に浮いている区間もあったが雨が酷くて撮影する余裕が無かったのが非常に残念。
途中、新ひだか町のハンバーグレストランで早めの夕食。
いわゆる「人権のある食事」というヤツだ。
スープバーの温かいスープが沁みた。
ひたすら雨が降る中苫小牧を指して走る。
すっかり日が暮れ、どしゃ降りの雨脚は弱まらず。
大きな登り坂を登って下れば苫小牧という辺りでわたしのeTrexがいきなりフリーズしてしまったので二人に先行を促してバス停で雨宿りしつつチェック。
一瞬焦ったものの、本体の電池設定切替が出来ていなかっただけなのですぐに復旧
変更したつもりでいたのだけれどなあ。
サクッとeTrexが復旧したのでリュウさん、ひとみさんを追うも、夜の土砂降りの中だったので気付かずに追い越してしまったらしい。
まあ、宿を押さえてある二人とノープランなわたしが一緒にいなくてもこの時間帯は問題ない。
数年前仕事で滞在した懐かしい苫小牧市街を抜け、駅北側の駅前公園の多目的トイレでびっしょり濡れてしまったウェア類を交換。汚れ物の方は近所のコインランドリーで洗濯。
運よく自動洗濯乾燥機があったので放り込んで軽くうとうと。
洗剤も不要なのでありがたい。
靴下を脱いだらすっかりふやけてしまっていた。
スニーカー乾燥機もあったので靴を脱いで乾燥。
途中、参加者一人が入って来たが、彼はウェア類の洗濯をせず乾燥だけで済ませて先行して行った。この先の予定を考える。
出来れば夜のうちに支笏湖畔を抜け、洞爺湖まで行ってしまいたい。
当初支笏湖の観光船乗り場付近で仮眠しようと考えていたら、今回のコースはそこを大きく迂回してしまっていたのである。予習を怠るとホント痛い。。。
(AH2400走行記録-02へ続く)
- 関連記事
-
-
【手元確認】AH2400 走行記録-10【ホントに大事】 2018/09/22
-
【知床越えたら】AH2400 走行記録-09【羅臼でごはん】 2018/09/22
-
【雨のオホーツク】AH2400 走行記録-08【嵐の知床】 2018/09/20
-
【殺意の波動が】AH2400 走行記録-07【押し寄せる】 2018/09/17
-
【北の最果てに】AH2400 走行記録-06【鬼がいた】 2018/09/16
-
【そして響き渡った】AH2400 走行記録-05【破滅の音】 2018/09/16
-
【機内モードは】AH2400 走行記録-04【危険を招く】 2018/09/14
-
【体調管理も】AH2400走行記録-03【怠るべからず】 2018/09/12
-
【忘れちゃいけない】AH2400走行記録-02【かにめしとやきとり弁当】 2018/09/06
-
【夏の襟裳に】AH2400走行記録-01【何を見る】 2018/09/03
-
【初挑戦の】AroundHokkaido2400 走行記録-00【RM認定走】 2018/09/01
-
にほんブログ村
« 【6年振りの】某南の島でのランニング【お蔵出し】
【初挑戦の】AroundHokkaido2400 走行記録-00【RM認定走】 »
この記事に対するコメント
なんでとりさんスタートに来ないんだろう?と心配してたらそーいうことか(^^;)
襟裳岬で待機してくれてたスタッフのよしださんに「とりさんスタートしました??」って聞いてしまったじゃないですか~。タッチの差だったのね。
ひとみさん劇場楽しみにしてます。
私はほぼソロだったから楽しそ~🎵
襟裳岬で待機してくれてたスタッフのよしださんに「とりさんスタートしました??」って聞いてしまったじゃないですか~。タッチの差だったのね。
ひとみさん劇場楽しみにしてます。
私はほぼソロだったから楽しそ~🎵
URL | けーこ #81/lD5GQ
2018/09/03 07:21 * 編集 *
> けーこ隊長
お恥ずかしい限りです。今回ジョイントパーティの集合写真には入れたのですが
考えてみたら隊長とおんなじフレームに収まれていませんね。
前夜祭でかろうじてってところ。
ひとみさん劇場はなかなか微笑ましいものがあと二つ三つ
上手く表現できるかどうかが問題ですがねえ。
昨夜みたいな「その場にいたライブ感」がキモだったり(笑)
URL | 管理(?)人。@新職場 #bi94IFRw
2018/09/05 08:59 * 編集 *
| h o m e |