【忘れちゃいけない】AH2400走行記録-02【かにめしとやきとり弁当】
2018.09.06 Thu 04:40 -edit-
およそ15年ぶりの訪問となった洞爺湖
当時は業務で札幌駅近くに滞在していて休みの時に電車バスを乗り継ぎ
確か昼下がりから夕方にかけての訪問、宿泊で翌朝即移動だったので
今回初の早朝の洞爺湖畔はひっそり静まり返った風情が非常に心地よかった。
AH2400走行記録-01 より続く
日が改まる頃苫小牧駅近く、コース脇のコインランドリーをリスタート。
立ち寄る前によくよく確認すれば良かったけれど、コース脇だった事にはリスタート時に気が付いたため一旦コースアウトした場所まで律義に戻ってコース復帰している。
走行ログで苫小牧駅周辺がごちゃごちゃしているのはそのせいである。若干迷子にもなったのだけれけど。
市街地はすぐに終わり、緩いのぼり基調の寂しい一本道を雨に打たれながらじわじわ進む。目標は洞爺湖温泉のPC1まで辿り着くこと。
支笏湖に向かってじわじわ登る坂道を、えっちらおっちら登る。しとしと雨が降る夜の山道はひどく寂しいけれど、雨降りならば雨音で聴覚が、雨そのもので嗅覚がそれぞれ阻害されるから狩りには向かず、熊も出没しないだろうという素人考え。
後になって知ることになるがこれは若干誤った認識だったようである。
それはそれ。
支笏湖に向かうじわじわした上り坂が終わり、支笏湖東岸の観光船乗り場に向かう道と今回のコースである支笏湖南側を通過して洞爺湖方面に向かう道への分岐を左へ。しばらくは勾配の緩いほぼ平坦な道。実は二本あったボトルの片方は満杯にしてあると勘違いしていたものの既にそちらが空っぽだったためにこの分岐の手前でボトルの中の水分がすっかりなくなってしまっていて若干渇きを感じ始めてきたところ。
生憎自販機も見当たらないがしばらく進めば観光地である苔の洞門があるのでその駐車場なら自販機くらいあるのではないか。そんなことを考えつつ進んでいたらいつの間にか通り過ぎてしまっていた。街灯も殆どない真っ暗闇の中なので自販機があったら見落とすはずもない。やはり北海道を舐めすぎていたようである。
支笏湖南岸を過ぎ、それまではほぼ平坦だった道も再び斜度を上げ始めた。喉の渇きを感じ始めたものの水分補給は望めず、降りしきる雨のおかげで全身びっしょり濡れそぼっているのに喉の渇きに苦しめられてしまうという非常にアイロニーたっぷりな状況に置かれてしまっていた。
頭の中で前日のコース説明の際R札幌ヨシダさんが”洞爺湖手前は苫小牧から美笛峠まで基本的にはじわじわ登りっぱなしになるけれど美笛峠さえ越えたらその先は30kmくらいずっと下りになるから。”と言っていたのを思い出し、”美笛越えたら楽!美笛越えたら楽!!美笛越えたら楽!!!”とおそらくうわごとのように口走りながらペダルを踏んでいた。
そんな時目に飛び込んできた「美笛トンネル」の銘鈑。”峠といえばトンネル、美笛トンネルといえば美笛峠に違いない、やっとピークだぁ!!”喜び勇んでトンネルを抜けたわたしの眼前にはまだまだ続く坂道が。”何故なのか!?”心で(?)叫びながらなおも進むといくつかあった橋の一つが「美笛橋」で”今度こそ!”と渡り終わってもまだ坂道が続く。
”ヨシダさんの嘘つき!!”心で(?)絶叫しつつ進むことになった。
その先少々長めのトンネルを通り抜けた先の左手にポツンと立てられた「美笛峠」と書かれた標識。
”どんだけ美笛好きなんだよ、この地域の人間は!?”
そこから先は確かにヨシダさんの説明通り、非常に気持ちの良い緩やかなダウンヒルだったので路面がウェットでもそれほど怖い思いをせず走行できた。
しばらく進んだところで左前方に自販機と思しき灯りが見えてきたので立ち寄ってみたら24時間トイレもあったので休憩。
きのこ王国というその施設には敷地内のホロホロの恵という湧水を導水管で引いて蛇口を取り付けた流しがあったのでそこでたっぷりと水分補給と補充を行えた。気が楽になったら一気に眠気が襲って来たけれどきのこ王国には仮眠出来そうなところが見当たらなかったのでしばらく先に進んで最初に目についたバス待合所に入り込み、眠気を散らす為に仮眠させていただいた。
まどろんだのはそこそこ短時間だったと思ったものの気が付けば一時間半ほどが経過していたのでもそもそと準備を整えリスタートしようとしたところで後続の参加者が”もしかしてここ空きますか?”とやってきた。こちらはまさにリスタートするところだと答えたらかなり喜んで”この中えらく暖かいですね?”というので”オレが一時間半寝ていたからおっさんの体温だよこれ。”と笑って答えた。
後続参加者に譲ったバス待合所
途中心惹かれた川床
「白絹の床」という名勝で後から聞いた話ではチコリンさんおすすめスポットだった。事前知識なしに気に入った景色が誰かのおススメだったりすると非常にシンパシーを覚えるので嬉しい。ましてやそれがチコリンさんだし。
もうちょっと日が高くなっていたら写りも違ったよなあ、惜しい。
空が明るくなってきたころちょうど道の駅があったのでトイレに立ち寄り歯磨き洗顔。
道の駅そうべつ情報館
リスタートしてしばらく進んだところで正面に昭和新山が見えてきた
ちょっとした坂道を登り切ったら目の前に広がった洞爺湖。
早朝のひっそり静まり返った洞爺湖は非常に荘厳な雰囲気があった。
PC1 7-11洞爺湖温泉(401.4km)
2018/08/11/05:40頃着
スタッフのヤマグチさんが待機してくれていたので軽く会話ののちリスタート。足湯に浸かりたい思惑があったのでさっさと移動を開始したものの結果的に足湯は利用できなかったし、あと20分くらいしたらチコリンさんや参加者のヨシダさん、けーこ隊長やリュウさん、ひとみさんも一緒になったのにということを函館のPC手前の走行中の雑談で知った。
洞爺湖の足湯は湯を張り始めたばかりでとても利用がかなう状況ではなかった。
洞爺湖畔から西に進んで海側へ。
しばらく海沿いを進んで豊浦を過ぎたところで内陸に入り、しばらく進んだところで峠越え。坂道をえっちらおっちら進み、標高が上がるにつれて霧が濃くなり礼文華峠ピーク付近では真っ白。
礼文華峠は異界から何かが出てくるのではないかという雰囲気。
真っ白な世界からのダウンヒルののち、長万部に向かう海沿いのまっすぐな道をひたすら進む。
ようやく天候も持ち直してきた感。
長万部市街地に入り、左折すべきところを直進してJR長万部駅方面へ。
駅前のかなやでかにめし弁当とお茶を購入して店舗に併設してあるJR時代の車両内装を模したフリースペースでちょっと遅めの朝食を。
美味しゅうございました。
次いで、せっかくなので長万部駅の見物を。
<JR長万部駅>
そこそこ時間を浪費してしまったのでリスタート。
朝のうち曇りがちだった空も昼近くなってきたらすっかり晴れ、それに伴いかなり気温も上がって来た。
八雲町マンホール
ようやく夏の海沿いらしい眺め
何のオブジェかと思ったらライダー(オートバイの方)だった。
美笛峠を越えたところのバス停で仮眠を取ったとはいえ一時間半ほど。
暑さにヘタってきて睡魔がじわじわ。
丁度目に入ったバス停に入り、ダイヤを確認してみたら次の便までまだ十分時間があるのでベンチをお借りして仮眠。寝ている最中にけーこ隊長が通過して行ったらしいが撮影する余裕が無かったそうである。
広々として風通しがよく、密閉も出来る超高級休憩所である。
小一時間ほど横になってすっきり、リスタート。出る前に周辺を確認してラーメン店が近くにあることが分かったので立ち寄ってべいAJ理事にご報告のメンション送付。
麺屋むすび で 鶏白湯麺を頂きました。
お腹を満たしてリスタート。
それでもさすがに午後の日差しが強くてしんどかったのでしばらく進んだ先の信号待ちのタイミングで進行方向右手にあったセコマに入ってメロンソフト休憩。
出走前は”夏場だし一体いくつ食べることになるだろう?”なんてことを考えていたものだったけれど実際には雨だし寒し…だったので思ったほどには食べなかった。
お店の軒先の日影に腰を下ろして休んでいたら目の前をリュウさん、ひとみさん、コウモリさんのパックがこちらに気付いて声を掛けながら通過して行った。
しばらくしてから三人を追うようにしてリスタート。
ようやく夏のツーリングらしい風景に出迎えられた感。
しばらく進んだところに「道の駅 YOU・遊・もり」があったのでトイレ休憩。そのままリスタートしようとしたら丁度タカトリ氏がリスタートするところで”リュウさんたち奥の方にいますよ!”と声を掛けて去っていった。
本館建物裏手の方に行ってみたらリュウさん、ひとみさん、コウモリさんのお三方が休憩中。しばし立ち話の後いきなりのにわか雨に出ばなを挫かれたりしつつもリスタート。
さすがアメフラシのタカトリ氏であると思わせる、しっかりとした置き土産。
しばらく雨宿りをしていたら雨も上がったので今度こそリスタート。
基本的にはリュウ-ひとみ-コウモリ-わたしという編成
海沿いを回って函館に向かう。
先ほど休憩した道の駅からだと大きく海側へ迂回する形。
左の画像手前に函館本線の線路が無いので多分横津岳あたりだと思う。
海岸沿いの道にはいたるところにこういう旧道トンネルがある。
日が暮れて来て辺りが暗くなってきたところで一人の参加者が追いついて来て、後ろに付いて良いか問うて来たので20~25KPH前後の巡航で進んでいてPC到着は19:45頃を予定している旨説明したら納得して付いて来た。恵山東側の山間部を抜ける頃にはすっかり日が暮れて真っ暗だったが”こんなところ一人で走るの心細いですからねえ。”とのことだったがそういうものなのか。
その山間部を通過している間にいつの間にか集団とくっつき、結構な大所帯になってPC2に到着。
PC2 ローソン恵山海浜公園(588.1km)
2018/08/11/19:40着
なんだかんだ言って既に約1/4が走行終了である。
待機していたR札幌ヨシダさんらと雑談、イートインでアイスラテをすすりながらツィチェックしてみたらけーこ隊長と参加者ヨシダさんは結構明るいうちにここを通過していた。速いなあ。
リュウさん、ひとみさんは函館市街手前、湯川温泉に宿を確保。わたしはうろ覚えながらサウナがあったことを思い出して携帯電話で検索し、コースからは3kmほど離れるものの24時間営業しているサウナに行くことに決めたらコウモリさんも同行させて欲しいとのこと。
取り敢えずそれまでの四人+恵山手前で合流して来た人と、R札幌ヨシダさんに函館駅前まで面倒見てやって欲しいと依頼された台湾からの参加者らを加え、総勢6、7人でリスタート。
途中恵山から付いて来た人が”オレ急ぐんで先行かせてもらいます!”と言って集団から抜けだし、いっとき距離が空いたもののじわじわと差が詰まってしまって何のために先行したのやらといった状況。
”あんなペースならこっち(集団)にくっついて走った方がよほど楽なのに。”リュウさんがボソッとひと言。人間、疲れてくると判断力鈍るよね。。。
リュウさん、ひとみさんと別れてからは、ヨシダさんに頼まれた台湾人とイマイチ意思疎通が出来ずというか認識が合致せず、いつまで経っても追いついてこない彼を待って時間を浪費したりしつつも函館駅前を通過してどうにかサウナに到着。
湯に浸かり、身体の汚れを落としてさっぱりした後はひたすら冷水浴で下半身を中心にアイシング。仮眠室に移動して転がったけれど心配したようないびきや歯ぎしりが激しい客もおらず、用意した耳栓もアイマスクも不要だった。
23時半頃から仮眠して、浴場が3時から清掃に入るとのことだったので2時半に起きて時間いっぱい冷水浴をして下半身のアイシング。ロビーでしばしまったりしてから汚れ物をまあとめ、チェックアウト。
汚れ物の団子。なかなかかぐわしい。
サウナに向かう途中チェックしておいたのでコインランドリーに向かう途中でハセガワストアに立ち寄って焼き鳥弁当を注文し、出来上がりまでの時間を利用してコインランドリーに移動、苫小牧同様全自動洗濯乾燥機に汚れ物を放り込んで再びハセストへ。
JR五稜郭駅
函館のマンホール二種
五稜郭駅前のコインランドリー。24時間営業である。
こんな注意書き
ハセストのやきとり弁当(旨辛、中)で早めの朝食というより遅めの夜食?
前夜結局晩ごはんを食べそびれてしまっていた。
豚バラ串である(笑)
タイミングを見計らってコインランドリーに戻り、洗濯物を回収してリスタートしようとしたらコウモリさんが入れ違いにやって来た。彼はこれから洗濯をするとのこと。ふた言み言交わしてひとまずお別れ。
前夜の内にひとみさんから、二人が4時半リスタート予定である旨連絡が入っていたのでサウナに向かう道と正規コースの分岐までの所要時間を45分程度と読んで5時頃から交差点のコンビニ前でコーヒーをすすりつつ待機。
概ね予想通りの時刻にリュウさん、ひとみさんの二人が通過して行ったのでコーヒーを干してから後を追って合流、ほぼ定番化した三人パック。
(AH2400走行記録03へ続く)
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