【知床越えたら】AH2400 走行記録-09【羅臼でごはん】
2018.09.22 Sat 11:54 -edit-
朝八時から営業している「知床食堂」さんで
近海で獲れたお刺身と煮魚がセットになった「前浜定食」を。
他に単品でイカと一夜干しとホタテバター醤油焼き。
朝から満ち足りた気分に浸れた。
【2018/08/17(金)】
リュウさんの携帯電話のアラームで目覚めたのは3時半頃。気が付けばリュウさんもいつの間にか布団で寝ていた(笑)
前夜ヤマグチさんの提案で、安全確認のためにスタッフカーで追走するから宿泊したメンバーで固まって峠を越えようという話になっていた。
4時になればそこそこ明るくなるだろうという判断でPCであるコンビニをその頃スタートしようという段取り。
部屋のテラス側の掃き出し窓を開けて表の状況を確認してみたところ風はまだまだ強く雨も残っているし何より肌寒い。
出発準備を整えてすぐにでも出られるようないでたちのリュウさんに対し”ホントに今から走るの?まだ風は強いし雨は降ってるし何よりまだ薄暗い。時間の余裕はあるんだしオレは慌てて出ずにもう少しゆっくりしてからリスタートすべきだろうと思う。”そう訴え、同意を得られたので我々は更に二時間留まることにした。
その旨をコンビニに待機していたヤマグチさんに伝達しに行った。ついでに昨夜飲み切れず開封しなかったロング缶のビール類とつまみを袋に入れ、差し入れと称して手渡し。
ヤマグチさんがお酒飲めない人ではなくて良かった。
薄暗く、風も雨も強く、しかもまだ肌寒い。
ホテルのロビーに戻ったらレインウェアを着込んで走る準備をしていた参加者が数名。そのうちの一人に”ホントにいまから走り始めるんですか?”と問うたら返って来た回答が”今日四時から走ることに決まっているらしいですから。”だった。
前日の夜取り敢えず決めた事柄に対して自らの状況判断を加味することなく「決まった事だから。」で走り出そうとしていることに若干の違和感。
なんとなくわたしが期待していた回答は”ちょっと雨風残っていますけど、この先の走行プランもあるので行きますよ。”とかなんとか、そういった「ランドヌールとしての判断」が含まれたものだったのだけれどなあ。
その辺は人それぞれか。
部屋に戻り、アラームを再セットして二度寝。
”こうやって計画的に寝る二度寝って気持ち良いよね。”By リュウさん。
非常に激しく同意。
再びアラームで目覚め、6時過ぎにリスタート。
雨脚も風も弱まり、当然ながら周囲は明るく、リスタートを二時間遅らせたことは間違っていなかったとしみじみ感じた。
いよいよAH2400における三つの大きな登りの内最後の一つに取り掛かる。
ゴールまでの距離は500kmちょい。
”残りの距離がブルべひとつ分になると(シングルでも)走り切れそうな気になるよね!”
とは前夜のヨシダさんの言葉。
ヨシダさんのいう「いちブルべ」は600km、興津の時(だったか?)以来わたしの周囲に定着した「いちブルべ(=200km)」の三倍である。さすが北海道、試される大地はスケールが違う。
距離は長いものの北海道の峠道である。
勾配は厳しいところでも二桁ないくらいなのでひたすら淡々と進む。
一瞬「ブルべ」に空目するお約束スポット。
「ヒグマ生息地域」を示す看板の下にキタキツネ。
標高が上がるにつれてだんだんと霧が出て来た。
時折前後から通過する自動車やオートバイを目にして
”普段は鬱陶しく感じる車やオートバイも僕らの為にヒグマ対策の哨戒活動をしてくれていると思うと頼もしく思えますよね(笑)”
じわじわと標高が上がるにつれ、じわじわと植生が変化して行く。
次第に濃くなって行く霧
晴れていたら絶景だっただろうなあという思い。
そうしてようやく知床峠着。
どうにかこうにかシングル固定ギアで乗り切った。
さてここからは羅臼の街に向けてのダウンヒル。
視界真っ白だし路面ウェットだしこえーよー。
それにしても羅臼町のシンボルマークのオオワシが格好ええ。
下り切って羅臼の街に入ったところで朝食を頂けるところを探そうと思ったが、ひとまず小休止ということでイートインのあるセコマへ。
丁度朝の物品搬入タイミングでパンやお弁当類が満載のパレットが置かれたりしていて店内はごった返していた。
レギュラーコーヒーがある店舗だったのでリュウさんに続いてわたしも…と思ったらなんと豆切れ。”丁度今届いた荷物の中に豆があるはずなんでもう少しお待ちいただけますか?”と女性店員さん(店長さん?)に聞かれたものの、そう長居するつもりもなかったので缶コーヒーで済ませた。コーヒーをすすりつつ、近所に朝から営業している食堂があるのを見つけ、そちらに移動することに。
お店を出て食堂にむかって移動しようとしていた時、先ほどの店員さんが出て来て”豆の補充が終わりました。お時間あったらご馳走させていただきますけれどいかがですか?”との問い。すっかり出る用意が出来ていたのでお断りしたけれど、非常に心温まる対応が嬉しかった。
少々走った先、道の駅の並びにある知床食堂に入り贅沢な朝ごはん。
”ガッツリ行きましょうガッツリ!”
”そーだねえ、定食に単品で追加しちゃおうかな。”
”オレ三色丼(ウニ・カニ・イクラ)と黒ハモ丼!”
”え、ガッツリってそっち?”
”そーですよ!”
わたしは近海で獲れたお刺身と煮魚がセットになった「前浜定食」を注文し、追加の単品オーダーでイカの一夜干しと生ガキを頼んだらまだ市場が開いていなくて未入荷だということだったのでホタテのバター醤油焼きを。
朝っぱらから飯テロ画像をTwitterに投稿。
すっかりお腹を満たしてリスタート。
路面はウェットながら雨は上がっており、しかも結構な追い風で気分よく知床半島南岸の道をひた走る。
(AH2400走行記録-10へ続く)
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この記事に対するコメント
朝からクマ出なくてよかったですね。自主的通行止め続行になっちゃう。
私は知床峠からの下りが寒くて寒くて…。
贅沢朝ごはんいいな~。
私は知床峠からの下りが寒くて寒くて…。
贅沢朝ごはんいいな~。
URL | けーこ #81/lD5GQ
2018/09/26 16:16 * 編集 *
> けーこ隊長
登るにつれて霧が濃くなっていって”あ~~~この陰に熊いたらきづかねーなー。”なんてことを考えつつでしたが
キツネがいたときはちょっとホッとしましたね。
少なくともその周囲には熊いないだろうからとか思ったけれど甘かったかなあ。
前からも後ろからも車やオートバイがなかなか来ないタイミングがあって
そんな時は少々心細かったりしたものでした。
知床の下りはホント怖かった。
ディスクブレーキほすぃ。。。
URL | 管理(?)人。 #-
2018/09/27 09:04 * 編集 *
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