【米沢牛と】BRM1005埼玉1000鶴岡 走行記録-04(完結)【ラーメンないと】
2018.10.21 Sun 11:55 -edit-
高畠町にある安久津八幡神社
苔むした石畳の参道の先に
これまた苔むした茅葺屋根の拝殿と本殿。
早朝ということと相まって非常に気持ちの良い空気を味わえた。
すっかり日が暮れて暗くなった中、月山に向かって勾配はそれほどきつくない代わりにひたすら続く長くて一本調子の登り坂をえっちらおっちら。
道の駅 月山 月山あさひ博物村でトイレ休憩、水分補給&補充。
なおも進んだ先、六十里越街道旧道と月山花笠ラインの分岐に到着。
入り口は狭くかなりわかりづらい。
電光掲示板表示に「この先5km自動車専用道 自転車歩行者通行止め」という表示が出ていたし、キューシート上でも旧道に入るよう指示が銘記されていたものの、自転車を誘導する標識の類が見当たらない。5km先の自動車道手前で旧道に入れる分岐があるのではないかと勘違いしやすい状況ではある。(※小さく表示があるらしいとは後で伝え聞いた)
丁度その時、シューズの締め付け具合の関係で足が痛くなったのでガードレールに自転車を立て掛け靴を脱いで小休止。
しばらくしたら後方から二人の参加者が追いついて来て、うち一人が旧道に入らず直進で進み始めた。某クラブのジャージを着たその参加者を追ってこちらも旧道に入らず直進してしばらく走り、若干わたしよりペースが遅いその参加者を追い越してさらに進む。分岐の手前の登り坂でパスした相手なので登りはわたしより遅いことがわかっていてあまり気にせず走っていたけれど、ガーミンのルート表示と自分の位置がどんどんずれていく。さすがにおかしいと感じ始めたところで前方から坂を下って来る参加者がふたり。
”コース間違ってますよ!この先進めませんよ~!”
(やっぱりかよ…。)
前後の車の動きを確認してUターンしてみたが、先ほどわたしがパスした参加者は影も形もなくなっていた。先に間違いに気付いて引き返したらしい。
赤の他人を安易に信じちゃいけません。
ここでのロスは3kmちょっとではあったけれど、苦労して登った坂道が無駄だったと思うとなかなかのメンタルダメージとなる。
旧道分岐まで戻り、改めて六十里越街道旧道に入ってえっちらおっちら。
分岐してすぐの、集落を抜ける坂道が場所によって瞬間的に20%近い凶悪な坂道だったのでコース設計者に対して呪詛の言葉を心で吐きつつ。この先白布峠も温泉街の凶悪な坂道が待っているし、1000kmのブルべ後半にキツイ坂道を用意するとか鬼の所業としか思えない。
六十里越街道旧道は何度もフェイクのピークに騙され、ところどころで現道に近寄るので車の往来の音が聞こえてようやく山道を抜けるかと思えば再び遠ざかるという心でべそをかきながら走らされるヒドイ道なのであった。
しかもピーク付近はやたらと濃い霧。
霧がかなり濃くてダウンヒルでヘッドランプを点灯するとチンダル現象でホワイトアウトを起こしてしまう。おっかなびっくりの走行。
ようやくピークに達し、寒河江市街地に向けて長い長いダウンヒル。
寒河江市街地を抜けて天童市へ。
PC5(604.8km)
ファミリーマート天童駅前店
Close10/6/22:28/Arr.10/6/22:11
月山でのミスコースもあってマージンはたったの20分弱。
と、思わせておいてここは実は本来のPCより1km手前のPC外コンビニなのであった。
他に誰も参加者がいないというのに何の疑いも持たずにのんびりイートインでチルドのラーメンなんぞを頂き、ツィートを流したりしていたところでゆりかさん、ハラポンさん夫妻から相次いでメール着信。
ハラポンさんがPCでまったりしているのにわたしの姿が見えないので心配して連絡をくれたのであった。正規PCは夜間イートインも使えず店外で休憩しているらしい。
わたしが入ったファミリーマート 天童老野森店はその時間帯でも広々としたイートインが利用可能だし、来年以降このコースでの開催があるのであったらここをPCとして設定してはどうか(提案)
そんなこんなは別として、そそくさと正規PCへと移動。
結局クローズから20分ほど遅れての到着になった。
(これはゴールしてから主催者に対しての「お願い案件」になってしまうか…。)なんぞと思いつつ。
その時点であまりにも眠くてリスタートが危なっかしかったので、PCに応援に来て下さっていた地元にお住いのR宮城スタッフの方からご教示頂いたPC裏手の児童公園のベンチで横になって仮眠。住宅街の中にある小ぢんまりした公園なので下手したら警察に通報されて厄介事に発展するのではないかと懸念しつつ。
かなり小さくて寝づらかったけれど、横になって目を瞑るだけでも疲れはかなり抜ける。
30分ほど休んだところでリスタート。
ところが微妙に頭痛がして嫌な感じ。
市街もちょっと霧が出ていた。
先ほどの公園での仮眠はひとまず緊急避難的な役にはたったけれど疲れが残って頭痛もする。もう少しちゃんと休みたいと思ったところでとあるショッピングモールの外に設置してあるベンチが目に入った。
お子様用に一段高くなった部分のあるベンチ。
これは非常にありがたい。
靴を脱いで脚を一段高いところに乗せて仰向けで仮眠。
雲が多目ながら星がきれいな夜だった。雨降らなくてホントに助かった。
脚が塩でうっすら白い。
概ね回復してリスタート。
夜食にそばのある吉野家立ち寄り。
牛丼とかけそばで補給。
今度は上山に向けてえっちらおっちら。
先ほどゆっくり休んだ割にはまた眠気が。
未明の時刻にゆるい坂道を登っているとどうしても眠くなってしまう。
上山手前の坂道ピーク、みはらしの丘入り口付近に丁度手頃な空き地(?)を見つけたのでそこで縁石に足を乗せ、ザックを枕にしてアスファルトの上に大の字に。
ここは気持ち良かったが寝ている間に急に風が強くなり始めた。
地面に寝転がっているのでそれほど風の影響を受けなかったけれど、電線や木の枝がかなり風に煽られて音を立て始めていた。
ようやく復活してリスタート。
かみのやま温泉駅の多目的トイレに寄り道してウェア類を一式お着換え。
前半は北海道RM1200/2400ジャージ、後半はツールド妻有ジャージで2018年総決算的なコンセプトのウェアチョイス(笑)
前川橋の足湯に寄り道して脚に付着した塩を洗い流す。
24時間入れるようになっているものの時間制限があった。
が
入り口付近に表示してくれなきゃわかんねーよ、こんなの。
足を突っ込んでからこの掲示に気付いたので結局15分ほど過ごしてリスタート。
上山と言えば田んぼの真ん中に屹立するこのタワマン。
日の出が近くなって来て雲が日に照らされ始める。
肉眼で見た時にはもうちょっと緑がかった色合いだったのだけれどなあ。
ここで軽くミスコース。
楢下宿を抜けなければならないところをスルーしてバイパスへ、更に高畠に抜ける為に柏木峠に向かわなければならないところを金山峠方面へ。
幸いなことに金山峠は通行止めで、分岐を間違って登って500mほどのところで行き止まりになる。引き返して正規ルートに復帰。ここでのロスはトータルで1kmちょっとくらいか。
柏木峠。斜度は緩く走りやすかったものの夜の間に軽く雨が降ったらしく路面はセミウェット、また接近中の台風の影響で風が強くなり始めたので路面には落ち葉や落ち枝が多数。
ダウンヒル中にとあるギャップを越えたところで急にカラカラと妙な音がし始めたので(ひょっとしてスポーク折れたか?)と、停止して確認してみたら尾灯がずれただけだったものの、下手したら巻き込んで事故を起こしていたかも知れず、危ないところではあった。
危ない危ない。
三日目の夜明け。
高畠の市街地へ向かう途中、右手に三重塔が見えて来た。
寺院かと思いきや手前に鳥居があったのでなかなか珍しいと思って立ち寄り。
<安久津八幡神社>
鳥居から拝殿を結ぶ参道の真ん中に舞殿が配置されているのも珍しいと思う。
静かな空気の漂う参道
拝殿、本殿とも屋根は萱葺きで、拝殿の屋根は補修工事中だった。
すっかり堪能してリスタートしたものの、金山峠以降は新潟市内同様GPXファイル作成時のミスに気が付いてキューシートを参照して走ったものの、読み違いから正規コースとは違った角を曲がって正規コースに復帰している。時間も距離もそれほどロスはしていなかったとはいえ金山峠へのミスコースと相まってメンタルのダメージはかなり大きく、更に風がかなり強く吹くようになってきて思うようにペースが上がらない。
細かいミスが頻発して気分も低下しているところに強風というマイナス要因も重なってしまい、体力的には走行継続が無理では無かったものの、先々大きな事故に繋がりかねないと判断してこの時点で米沢まで行ったらDNFすることに決めて進んだ。
後から思い返しても、この判断は間違っていなかった。
通過チェック(673.7km)
7-11米沢市役所前店
この時点で八時半ちょっと前。
主催にDNF連絡を入れ、のんびりアイスラテをすすって以後の行動を考える。
風はあるけれど日差しを浴びていると少々暑い。
この通過チェックの手前にスーパー銭湯があって9時営業開始だったのでまずは開店直後にそこに立ち寄り、さっぱりしたところで駅周辺で米沢牛を味わってから輪行離脱という計画を立案。
当初は参加できないと思っていた高円寺でのらーめんの集いに参加できそうだったのでそちらにも立ち寄ることに。
お風呂でさっぱりしてから駅前のスーパーでサンダルを調達。
米沢牛レストランに移動して輪行パッケージを済ませ、ひたすら米沢牛を堪能。
まずはビールから。
ローストビーフと牛トロの握り
ローストビーフは掛けられたたれで、牛トロは添えられたスダチと塩で頂く。
南陽市産、無添加のワイン
サーロイン、ランプ、フィレのステーキ三種盛り
焼き加減はミディアムレアで。
とろとろに煮込まれたビーフシチュー
すっかり堪能して米沢駅へ移動。
自転車は輪行パッケージ済みなのでタクシーを呼んだ。
ワンメーターで着いてしまったので恐縮しきり。
米沢駅は初めて。
新幹線のチケットを購入し構内をうろうろ。
新幹線の発車を見送る。
自分が乗り込むまで一時間半ほど時間があったので米沢牛堪能第二ラウンドスタート。
駅前のレストランに入り、テールシチューのセットとハーフサイズのワインを注文。
今度は高畠のワイン。
テールスープ。非常に上品な味わいだった。
とろとろに煮込まれて柔らかかったうえに想像以上にボリュームがあったテールシチュー。非常に美味しかった。
すっかり酔っぱらって腹を満たし、新幹線車内で熟睡して東京へ。
そのまま中央線で高円寺に移動して、カトリック高円寺教会へ。
奥多摩200のブルべ参加者には無料で振舞われるラーメン。
ブルべ関係者が多く集った会場で、あれこれ話に興じながら軽くビールを飲んだりもしつつ楽しい時間を過ごし、最後の会場撤収作業を軽くお手伝いしてから帰路に。
過去四回走った1000kmブルべはそのうち二回が認定外とはいえクローズ時刻までにはゴールにたどり着いて完走出来たので今回が初めて途中棄権した1000kmブルべとなった訳ですが、まあ終わりよければすべてよし。
事故怪我無く終わって楽しく帰宅できたので良しとします。
A埼玉スタッフの皆様ありがとうございました。
また、ラーメンないと関係者の皆様お疲れ様でした。
とはいえシーズン最終戦がDNFで終わってしまったのでは締まらないのでもう一本走って2018年シーズンを締めくくろうかと。
最終戦はBRM1027たまがわ300足尾の予定。
ご一緒することになる皆さまよろしくお願いいたします。
- 関連記事
-
-
【ひと月前に】Okhotsk 1300km-02/10【予習済み】 2022/08/28
-
【三度目の】Okhotsk 1300km-01/10【1000km超認定走】 2022/08/26
-
【二年越しの】Audax Japan RM812 Okhotsk 1300km Hokkaido(概要)【想い結実】 2022/08/21
-
【6打席5打数2安打】店名確認はしっかりね!【三度目の1,000ブルべ認定外】 2019/07/24
-
【ある意味】BRM713宮城1000女川龍飛 走行記録-概要【麺類1000】 2019/07/17
-
【米沢牛と】BRM1005埼玉1000鶴岡 走行記録-04(完結)【ラーメンないと】 2018/10/21
-
【限定列車と】BRM1005埼玉1000鶴岡 走行記録-03【笹川流れ】 2018/10/20
-
【通過チェックを】BRM1005埼玉1000鶴岡 走行記録-02【華麗に通過】 2018/10/19
-
【2018掉尾のつもりの】BRM1005埼玉1000鶴岡 走行記録-01【1000kmブルべ】 2018/10/14
-
【1/300】BRM1005埼玉1000鶴岡 走行記録-概要【ハインリヒの法則】 2018/10/09
-
【旅路の果ては】AH2400 走行記録-12(最終)【旅路のとば口】 2018/09/23
-
にほんブログ村
« 【2018掉尾を】BRM1027たまがわ300足尾-予習【きちんと予習】
【限定列車と】BRM1005埼玉1000鶴岡 走行記録-03【笹川流れ】 »
この記事に対するコメント
| h o m e |