【スポークなんて】BRM525神奈川300直江津(試走)-02【飾りです(んな訳ない)】
2019.05.22 Wed 12:55 -edit-
目には優しく
脚には厳しいぶどう峠
シオジの新緑が鮮やかでした。
志賀坂トンネル入り口脇の林道入り口はゲートが閉まっているものの、その前に一台の車が止まって壮年のご夫婦が看板の表示を眺めていたりした。
おじさんの方が、しばらく記念撮影したりツィートを投げたりしていたわたしのそばに近づいてきてしばし世間話。
おじさん:こんにちは!
わたし:こんにちは!林道通行止めですか?
おじさん:今日から通れるはずなんだけどさ、まだゲート開かないみたい。
わたし:なるほど。
おじさん:どこから来たんですか?
熊谷ナンバーの車だったのであんまり細かいことを言っても伝わらないだろうと思ってざっくりと
わたし:川崎の方です、羽田空港に近い辺り。
おじさん:え?それって何kmくらい?
わたし:ここまでで(自宅からの移動込みで)130~140kmくらいですかねえ。
この辺からはまあお約束的に驚かれる流れ。
おじさん:え?やっぱり川崎って神奈川の川崎なんだ。てっきり地元の人が夜明けから走っているんだと思った。何時頃から走ってるの?
わたし:(自宅スタートが)昨夜10時半くらいに出ましたよ。
おじさん:夜通し走ったの?
わたし:途中休憩とか入れてますけれどね。
おじさん:凄いなあ、体力あるなあ、自転車にも負担だよね~スポーク折れちゃってるし!
わたし:(な ん だ と !?)
いやあ、おじさんに指摘されるまで全然気づかなかった。
思い起こせば梅ケ谷峠を登っているときに鳴り響いた甲高い音はこれだったか。。。
っていうかそしたら既に70km以上もスポーク折れたまま走っていたのかオレ?
折れとった
折れたスポークを隣のスポークに絡ませ、ちょうどゲート開放のための係員の車が来たためそちらに移動していたご夫婦に会釈をしてからリスタート。今回サドルバッグの中にニップル回しがあることは確認済みだったけれど、生憎ブレーキシューを新品に交換したばかりだったのでアーチを全開放にしても時折シューがリムに擦る感覚がある。とはいえ走行中にのぞき込んでもそれほどぶれてはいないのでどうにかこうにかだましだましなら走れるだろう。R500はそのくらいではびくともしないことは経験上わかっているし。
トンネルを抜け神流町に向かう長いダウンヒル。
それまで全く気にならなかったのに、折れたことがわかると後輪の挙動やブレーキを当てた時の異音が気になって仕方ない。現金なものである。
気にはなるものの実際さほどの問題も無く順調に下り坂を進んで道の駅うえのに到着。
当然ながら営業開始時刻前だったので、向かいにある自販機でコーラを購入し、ベンチに腰掛け軽く補給。
ひとまずコーラで補給
あまり長居することなくリスタート。
いくつもトンネルを抜けながら緩い登りを淡々と進み、AJたまがわの西上州300で下仁田方面に向けて右折する交差点を直進してしばらく進んだ先がブドウ峠の入り口。
今まで二度ほど十国峠は通ったことがあるもののこちらは初めて。
いよいよ(自転車では)人生初ぶどう峠
集落内を抜ける、川沿いの細い県道をのんびり進む。
「下見」の時にも思ったけれど、いかにもブルべ的な風景。
ひなびた感のある楢原集落を抜けるとそこには水場。
集落のはずれにある水場
置いてあった柄杓を拝借して水を飲み、残量の減って来たボトルに補充。
民家が途切れるとこんな感じ
集落が終わればいよいよブドウ峠への登坂開始。
ゆるい勾配の坂道を再びのんびり走っていると、数年前、あいにくの雨に祟られてしまった小諸に抜ける片道ブルべの際、軽い土石流が発生して参加者が阿鼻叫喚の渦に叩き込まれたという伝説の矢弓沢林道への入り口。
今回こちらには行きません
ルアー/フライ専用釣り場となっている沢の左岸をのんびり淡々と進む。
神流川支流二代淵
水音が耳に優しく非常に気分よく走れる。
風情あるお社
ところどころで見られた流れ
沢沿いを進んでいるうちは勾配もゆるくのんびり淡々とした走りで気持ちも軽かったけれど、沢筋から離れた途端、勾配が10%前後となりアスファルト路面が荒れ気味でなかなか走りにくい道となった。
目には優しいけれど脚には厳しい
ペダルを踏み込むたびに若干後輪のブレーキシューがリムに接触する音がする(ような気がした)が、ブレーキシューは新品。アーチを最大に開いても多少擦ってしまうことは避けられない。
しばらくえっちらおっちら進むと心を打ち砕くかのような光景が目の前に
新緑の中を左右に横切る白いガードレール
シオジの新緑が目「には」優しい
淡々と登っている間にまずは右脚の内転筋あたりに違和感が生じ始めた。
(やっべぇ~~~!どう考えてもこれ脱水&ミネラル欠乏の兆候!)
と思った次の瞬間には右脚が軽い痙攣を起こし始めていた。
力を入れたり抜いたりだましだましの登坂。
(確かあのブラインドコーナーを抜けたらピーク手前の坂が見えるはず!ピークを過ぎたらダウンヒルだし痙攣もおさまる。)
下見の際のおぼろげな記憶を根拠にコーナーを回ること二回、期待は見事に裏切られてただひたすら坂道が続く。下見の際は雨こそ降らなかったものの曇って視界が悪かったし明るさが全然違うので印象が全く異なる。
それでもようやくピーク手前の坂と思しき景色に行き当たり、ホッと一息。
ピーク手前最後の登り
が、この時それまでどうにかだましていた右脚が本格的に痙攣を始め、更に左足まで痙攣し始めてしまったので一旦自転車から降りてゆっくりとストレッチ、その後50mほど押し歩いてどうにか痙攣がおさまったところで登坂再開。
ピーク手前からの眺め
右手前が御巣鷹山である。
山に向かって手を合わせ、軽く黙祷してからピークへと移動。
人生初の自転車でのぶどう峠到達である。
通過(写真)チェックポイント(143.2km)
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