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日記超。-改・弐-

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2023May24Wed

【お久しぶりの】SR600-Oirase 走行記録概要【SR600走行】 

Oirase01.jpg
コース名となっている奥入瀬
今まで自転車でここを走る時はいつも子ノ口から下ったので
今回焼山から遡上したのがなかなか新鮮だった。

シューペル・ランドネ(Super Randonnées :SR600km)はACPによって創設されたブルベの新しいカテゴリーで、2009年に最初のルートができました。
フランスの伝統的なBRMとFFCT(フランス・シクロツーリズム連盟)の元で古くから行われている BMCF を取り入れて作られたもので、距離は600km、累積標高は10000m以上になる山岳パーマネント(Permanents)です。
AJ公式サイト「Super Randonnées」より

SR600 NihonAlpsへの二度目の挑戦が乗鞍スカイラインの強風に伴う通行止めのためDNFとなってしまったのが2016年の10月初旬のこと。以来2017年、2018年はスケジュールとモチベーションの折り合いがつかなかったためエントリーを見送りましたが、今年になって新たに二つ開設されたコースの一つであるSR600 Oiraseにエントリーしてみました。
距離はPBPの半分で、累積標高がほぼおんなじというPBPロスの心の隙間を埋めるに足るボリューム。事前に確認した天気予報を信用すれば、走行予定の9/14-16の北東北方面は天候が大崩れすることもなさそうで、絶好のツーリング日和。
実際には少々暑すぎたきらいもありましたが、どうにかこうにかゴールに辿り着くことが出来たのでざっくりとした概要を。
今回は走行中のツィートを中心に概要レポにしてみる。
コースは以下。

フランスでダウンチューブに亀裂が入ってしまって乗れなくなった三太夫(PINARELLO FP-3)の代わりに急遽購入したクロモリフレームのグラベルディスクロードバイク、JAMISのRENEGADE(ジェームスくん、みいさん命名)での初輪行。
2019/09/14/AM5時過ぎ、自宅最寄り駅発。
6時丁度に東京駅を出る東北新幹線で9時前に八戸入り、10時スタート予定。
電車も自身の行動も遅滞なく、それでも新幹線は定刻より数分遅れで八戸に到着。
輪行を解除し、自転車のセッティングを済ませてから後泊予定のホテルに余分な荷物を預け、再び駅前に戻ってコンビニで飲料と緊急用の補給食を調達。
9:55頃撮影してツィートを流し、数分早くスタートするつもりだったけれどコンビニで調達漏れの品があったので購入していたら丁度10時にスタートすることになった。

コースは一路南へ向かう。
ほどなく青森県を抜け岩手県へ。
晴天に恵まれたものの気温がぐんぐん上がる。道路脇の気温表示は25℃前後を示していたが、そこそこ強い向かい風のおかげで汗が乾くため身体の冷却は良い感じ。
厳しいところで二桁行くか行かないかというそれほどには厳しくない勾配の、ゆったりとしたアップダウンと向かい風、照り付ける日差しはまさにPBPの追体験的。
平庭峠ピークからさらに続く登り坂の感じは栃木の粕尾峠ピークから古峰ヶ原峠に向かう道を彷彿とさせる。
Oirase02.jpgOirase03.jpg
白樺林が目に優しい

夕方近くになっても気温がなかなか下がらず、途中何度か自販機を見つけて水分補給をしたもののついうっかり一万円札を崩し忘れて小銭が枯渇し、自販機での補給もままならなくなってしまった。
このPC通過後、一軒の商店があったので慌てて飛び込み、飲料を調達した際のお店の人との会話からクマよけの鈴もあわせて調達して盛岡方面へ抜ける山道に突入する。
後から考えてもこの区間が一番道幅狭く走り辛かった。幸いなことに十六夜の月明かりがあったので漆黒の闇ということにはならなかったけれど、可能であるならばPC2の通過を15時頃までに済ませる計画を立てる方が色々幸せになれると思う。そうでなかったら明るいライトとへッ電を。
PCとなる写真モチーフを勘違い。

早坂峠を下って盛岡市外縁部をかすめる。
滝沢って今は「市」になっていたのね、わたしが盛岡に仕事で滞在していた頃は「滝沢村」だったのに。
しばらくは小ぶりなアップダウン。

途中仮眠を入れたりしつつ、八幡平方面へ向かって玉川沿いを遡上。
好天なのはありがたいものの二日目も暑くなりそうな感じ。
前夜思いっきりカモシカに遭遇したなあ、と。

このあたりから道は一気に厳しさを増す。
それまでほんの時折しか見かけなかった勾配表示二桁が頻繁にガーミンEdgr520Jの画面に表示されるようになる。それまで(結構ゆるゆるで走りやすいSR600だなあ…。)なんて間抜けなことを感じつつだったけれど、SR600がそんなに甘いはずはない。

ひいこらいいながら登って行っていよいよアスピーテラインというところで鈍い頭痛を感じ始めていたので軽い熱中症の初期症状と判断し、北緯40度モニュメント脇の東屋のベンチに寝転んで小一時間ほど仮眠。すっきりしたので登り始めたところで大沼温泉の茶屋湖へ。
丁度入れ違いでSR600のフレームタグをつけた自転車に乗ろうとしていた参加者と遭遇。PBPベスト着用のその方は5時にスタートしたのだそうである。

入浴と昼食を済ませてリスタート。
10%を優に超える登り坂を登っていると、風呂で汗を流したばかりなのに再び噴き出す汗。
Oirase12.jpgOirase13.jpg

キツイ登りに緩い追い風というコンディションで身体の放熱が上手くいかず、山頂手前で再び頭痛が生じたので展望スペースの隅で横になって20分ほど小休止。雲が増え始めて、標高が1,500mを越えて風が冷たくなって来ていたのでほどなく復調、八幡平ピークを越えて樹海ラインの長い下りへ。
本来の撮影モチーフは入り口付近のバス停だったものの、バス待ちのハイカーが大勢たむろしていたので藤七温泉玄関口を撮影。

気分の良いダウンヒルで身体もすっかり冷却できて体調上向き。
安比高原のリゾートエリアを過ぎたあたりにあった日帰り温泉施設併設の民宿に空きがあったので17時頃チェックイン。約五時間滞在して22時頃リスタート。

二戸から田子に抜け、十和田湖方面に向かう。
まあ仕方ない。

周囲にはガスが立ち込めていて月明かりもあまり望めないけれど、前夜同様放射冷却が起こらないので明け方の冷え込みは厳しくなさそう。
途中野生動物に何度か遭遇したけれど、白っぽい50センチくらいの塊が右から突進してきて後輪に接触したときには肝を冷やした。鳴き声とかうなり声も聞こえなかったけれどあれ、何だったんだろう?

【十和田200】の際の有人チェックポイントの発荷峠を過ぎ、十和田湖畔を北上して黒石方面へ。
十和田200の時はにぎやかなんだけれどな。
十和田湖までの短い下りと十和田湖畔の緩やかな登り基調、湖から離れた途端に急になる坂道をえっちらおっちら。
Oirase04.jpg
明け方近くの十和田湖畔

一気にダウンヒルを駆け下り道の駅虹の湖へ、
早朝の道の駅でのんびりしてもあまり利が無いのでそそくさとリスタート。
なおも下り基調で黒石市内から城ヶ倉方面を向かう道への交差点にコンビニがあったので補給。この周辺の標高は200mを切っているので傘松峠までは約900mの標高差がある。
腹を満たしてリスタート。えっちらおっちら登った先に城ヶ倉大橋。初めて見た20年ほど前から愛してやまない橋である。
Oirase09.jpg
紅葉の名所、城ヶ倉大橋

更に進んで酸ヶ湯温泉。
立ち食いソバは営業開始が10時半からだったので生姜味噌おでんと煮卵をいただく
Oirase05.jpgOirase06.jpgOirase07.jpgOirase08.jpg

落ち着いたところでリスタート。
ようやくゴールまで100km切った。

少々雲行きが怪しくなってきたダウンヒルを一気に駆け下り、少々早めながら上高地食堂でバラ焼き定食をいただく。
すっかり満足して最後のPCへと向かう。
ミストシャワー的な霧雨の中奥入瀬渓流を遡上し、再び十和田湖畔へ。
子ノ口から南岸をしばらく走ってから南に転進し、新郷村経由で八戸へ。
十和田湖はカルデラ湖なので東西南北どちらに抜けるにしても坂道があるので面倒くさい。唯一奥入瀬渓流が抜けているところが勾配緩いけど。
迷ヶ平というステキな名前の土地を通過し、いよいよ最後のPCへ。
ここも20年前から何度か訪れていて、石神のピラミッドも登ってみたことがある。「竹内古文書」とゆかりの深い、厨二病経験者にはたまらないエリアである。
霧雨がやや雨脚を強めたり弱めたりで一向に止む気配がうかがえなかったので、3kmほど手前の熊ノ沢温泉で温まってからゴールに向かうことに。
Oirase11.jpg
十和田200のゴールに利用されたこともある
3、40分ほどのんびりしてすっかり温まり、前日安比で洗濯しておいたウェアに着替えてゴールまで。雨脚が弱かったので大してぬれずに辿り着けた。
所要時間は図ったように54:54となった。
ランドヌール部門での完走制限タイム60時間にはまだ五時間ほど余裕があるので、しっかり宿泊計画を練ればツーリスト部門でなくても楽しめるコースがというのが真っ先に思い浮かんだ感想。
メリハリが効いていて、非常に完走しやすいSR600だとは思う。
※「完走しやすい」というのは決して「誰が走っても完走できる」という意味ではないので念のため。
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タグ: ロードバイク  ロングライド  ブルベ    観光  A埼玉  SR600  Oirase  十和田  八幡平 
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