【朝から】19e PARIS-BREST-PARIS Randonneur-04【お盛ん】
2019.09.27 Fri 21:57 -edit-
PBP二日目の夜明け
今回走行中に丁度タイミングよく日の出を見られたのは
この区間だけだった。
<実走行ログ-2/8>
取り敢えず打撲痛以外の身体の不具合はなさそうで、なおかつその時点では自転車に対してのダメージはハンドル周りしか無いと判断していたので前後の状況を見ながらゆるゆるとリスタート。
道路に叩きつけられた際右膝を痛打したようで、歩行の際には若干痛みを感じるのでややぎこちない動きになるもののペダルを踏んでくるくる回りている分には力まなければ痛みを感じることもほとんどない。上半身に関しては、路面との間でカメラを挟んでしまった左の肩甲骨付近に鈍い痛みがあり、登り坂でハンドルを引こうと力を入れるのが少々困難といった程度。
とはいえ(転倒直後の興奮状態なので落ち着いてきたらどこが痛み始めるか少々不安だよなあ。。。)…といった感じ。
散らばった荷物を拾い集め、ハンドル周りの調整をしている間こそ数組の集団が通過していったもののリスタートタイミングではちょっと前にひとグループが通過して行った後はしばらく後続無し。ひとまず直近で通過していった集団に追い付こうと少々ペースアップして数キロ走ったところで20人ほどの集団に追い付いた。
(これでしばらく楽できる。)
そんなことを考えつつ、先頭を牽いている走者の方を見て見たらAJベストを着用した日本人だった。今回のAJベストは反射材の配置が特徴的で、後方から見ると魚の骨のように見えるのですぐ日本人だとわかるため、夜間走行中非常に便利だし仲間意識のようなものが湧いて気持ちが軽くなる。
状況を見ながら前走者をパスして先頭に近づいてみたら、前を牽いていたのは田中会長だったので早速話しかけ、支柱に激突して転倒落車したこともかいつまんで説明してしばし追走。
そうこうするうちに興奮もおさまって来たので念のために仮眠しておこうと考え、会長に声をかけて離脱し、通りかかったムールセという村の教会(Église Notre Dame)の前にあるベンチで15分ほど仮眠の後リスタート。多少すっきりしたかと思ったもののまだまだ本調子とは言い難かったので途中何か所か、仮眠出来そうな場所を物色しつつの走行。
結局スジェ=ル=ガヌロンという街の教会(Église Saint-Martin)前のベンチで再び横になった。
うっかりタイマーもセットせずに横になってしまったけれど、深夜だというにも関わらず近所にお住いの若いお嬢さん二人が参加者に水やお菓子類を供しながらにぎやかに応援したり楽しそうにキャッキャウフフ♪とコロコロ笑っているのを耳にしつつまどろみ、小一時間ほど経ったところで聞き覚えのあるにぎやかな女性の声ではっきり目を覚ました。あの話し方は今年早々の【サッタ峠400】で聞き覚えがある。
声は聞いたもののその時は一緒に走らなかったので当時のレポには記載していなかったが、東伊豆を走行中の深夜、やはり道端で仮眠をした時に聞こえて来た声である。(あの話し声はPEKOさんだ。。。)もそもそとリスタート準備を済ませ、彼女たちが通過した数分後に追いかけて追い付いてみたら果たしてその通り、PEKOさんとじぇんさんなのであった。
しばらく会話しながら走っていたらすぐに最初のControlが置かれている街ヴィレンヌ=ラ=ジュエルに到達。PCまであと1km弱というところでBoulangerie Patisserie Dequidtという営業中のブーランジェリー兼パティスリーがあったので三人で入店、パリブレストがあったのでそれとパイ(「源氏パイ」が二回りくらい大きくなったもの)を一つずつとジュースを購入して店内の隅っこでいただいた。歯ごたえも味わいもばっちりなそれらをいただき、近所のスーパーで補給食や飲料を調達してControlとして設定されている中学校へ。
軽食コーナーでアップルパイと紅茶をいただき、仮眠を取ってからリスタートするというPEKOさん、じぇんさんと別れて単独で先行。こちらは手前で仮眠を済ませていたし、何より彼女たちの方がスタートグループが遅いので一緒に行動していたらこちらは時間が厳しくなりかねない。
リスタートするため休憩エリアから出ようと思ったらすぐそばにはテーブルに突っ伏して寝ている田中会長の姿が。
一枚撮ってリスタート
真っ暗な中リスタートしたけれど、じきに空が明るくなって来た。
夜が遅くまで明るいので朝は遅くまで暗い。
6時過ぎくらい
しばらく進むとLe Ribay(ル・リベ)という街の中心部登り坂の先に交通量の多い幹線国道を横切る交差点に差し掛かった。
角にテントが張ってあって私設エイドになっており、温かいコーヒーを一杯1ユーロで供してくれているので眠気覚ましに一杯いただく。
明け方の冷え込みにはありがたい
丁度けーこ隊長もその場にいて、向かいの建物の仮眠所を利用すると言ってそちらに移動していった。しばらくのんびりコーヒーをすすっていたら、田中会長、イーチョねーさん、アキくんも合流してきたのでしばしまったりしたのちみんなでリスタート。
丁度教会(Église Saint-Ouen)の鐘がなって7時を報せた頃合い。
7時頃に日の出
曙光を浴びながら、ひんやりとした空気の中を四人で気持ちよく走る。
私設エイドを過ぎてしまったら左右は相変わらずの田園風景。右は麦畑で左は牛の牧場であった。ほとんどの牛は地に伏してのんびり気だるそうにしていたけれど、中に一頭元気な奴がもう一頭の背後にのしかかってなかなかアグレッシブに攻め立てる雄姿を見せていた。
(「日の出と同時に」とか元気有り余るにもほどがあるやろ!!)と、内心盛大にツッコミつつの走行だったが前後の距離が少々開いてしまっていたので誰にもそのことを教えられず、結局わたし以外の誰もその状況を目にしていなかったのであった。緩い下り坂の左コーナーの左側、何本か木立もあったのでタイミングが合わなければ気付かないところだったから仕方ないことではあったが折角のネタが非常にもったいない。
日差しがポカポカして温かくなってきたところで眠気覚ましもかねてゴロンという街のレストランに立ち寄ることに。
<Restaurant du Bocage>
イーチョねーさん撮影
クロワッサン二個とコーヒー
Controlに引き続きお疲れのご様子だった会長
Contorolでも食べかけの状態でテーブルに伏せていたので(食べている最中に寝落ちするくらいダメージ蓄積しているのか。。。)と、思ったものだったが後から聞いた話では寒さにやられてしまったのか胃腸の働きが悪く、食べたくても食べられない状態だったので途中で食べるのを諦めてしまっていたそうである。
結局会長はこの後DNFを選択。
やはり長距離を走るにあたっては消化器系の働きが脚力に負けず劣らず重要な要素となるのである。
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