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日記超。-改・弐-

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2023Jun18Sun

【時間に追われた】19e PARIS-BREST-PARIS Randonneur-09【復路中盤】 

PBP2019_037.jpg
非PC、非通過チェックである「食事ポイント」ケディヤック
往路も復路もここに立ち寄ったけれど
特に復路でいただいたこの
「フランス風肉じゃが」とでもいうような料理が
非常に美味しくて、個人的には今回のNo.1である。

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07・◆08・◆09・◆10・◆11・◆Ex

<実走行ログ:7/8>

「軽く」食事を済ませてカレ=プルゲールをリスタート。
日が落ちて真っ暗になった道を淡々と進む。
タイミング的なものだろうけれど、往路でも復路でもずっと見えていた前を走る参加者のテールランプが連なって一本の鎖のように見える「ランタンルージュ」が見えなかった区間。若干参加者密度が低かったようである。
そんな時畑の中でスタッフと思しき数名が道の分岐点で誘導をしていた。畑の真ん中でミスコースしやすい分岐なのだろう。

分岐を過ぎると辺りは真っ暗な森のなか。
先述の通り前後に参加者がいないタイミングになってしまったので非常に寂しい山道を単独で進む。路面状況も良く見えない、道幅の狭いアップダウンが多い道なのでおっかなびっくりの走行になった。途中、小さな集落があったものの基本的には「林道」の雰囲気があふれる区間。後日聞いたところによると過去の開催ではチコリンさんがあわや行方不明!という事態が発生したそうである。
市街地に近づくとようやく他の参加者の姿が見られるようになったのでホッとした。そんなこんなでルデアックのコントロールに到着。クローズまでのマージンは約90分。

Control
PBP2019_031.jpg
LOUDEAC(779.5km)
往路では仮眠を取ったところだったし着っぱなしだったウェア類も交換したかったので休んでおこうかとも考えたけれど、まだ眠気が強くなかったのとマージンをもう少し拡大させてから休みたいとの思いから食事だけでリスタートすることに。
この判断が少々甘かったというのは結果論。

PBP2019_028.jpg
夜遅かったので(今度こそ)軽め
いや、さっきのも十分軽かったのですけれどね!

PBP2019_033.jpg
あちこちのPCで見かけた「転がっている参加者」
まるでモルグか野戦病院か。

休憩もそこそこにリスタート。
小一時間ほど走った先に教会があったので公衆トイレをお借りしてルデアックでできなかった着替えを済ませようと、敷地裏手のトイレにお邪魔。
T1.jpg
プルミューという街の教会
残念ながら夜間は照明が点かない仕様になっていたようなのでヘルメットに取り付けたヘッドライトで個室内を照らしてもぞもぞと。一通り全身をアルコールシートで拭いたのちキレイなウェアに着替えてさっぱり。今回は前日受付以外ほとんど雨に降られていないのが幸いであった。

この時点での気温はGarmin読みで5℃ほどだったけれど、湿度が低いせいか寝不足が影響してなのか、かなり肌寒さを感じたのでレインジャケットを引っ張り出して着込んだ。今回のためにわざわざ新調したレインジャケットだったけれど、結局この夜しか使用する機会が無かったし、シューズカバーはもう少し冷えてからと思ったら最終的に出番が無かった。
教会をリスタートして1kmほど進んだところで小さな私設エイド。
民家の入り口でおばちゃんたちがコーヒーやお菓子を供してくれていた。
PBP2019_034.jpg
冷えて来たのでホットコーヒーが沁みる
ここから先はかなりペースが落ちてしまい、途中で眠気を感じてしまって停止することもしばしば。
メネアックという街のかなり大きな私設エイドに立ち寄ったりしたけれど、眠気覚ましにコーヒーをすすって呆けていたので画像も残っていない。ここで若い日本人参加者の男性と軽く雑談したのは覚えている。

単独でリスタートしてしばらく進んでいたところ、緩く長い登り坂をえっちらおっちら進んでいたらいきなりパキン!!と乾いた音が響き、後輪の動きが重くなった。
久し振りながら決して聞きたいとは思わなかったその音の原因は当然スポーク折れだと判断して停車して、ライトで照らしながら後輪を確認するが何度空転させて確認してもどのスポークにも折れた形跡がない。
それでも多少ホイールが振れてブレーキシューに接触しているような感じがあったので念のために後輪のブレーキアーチを全開にしてリスタート。走行中に後輪の様子を見ても確かに多少の振れはあるものの特に大きなものでは無さそうだったので気にせず進んだ。

後から考えたらどこかでまとまった休憩を取るべきだった。この時は次の食事ポイントで大休止するつもりだったので無理やり進んだけれど、振り返ってみればそれが戦略ミスなのであった。まあ、そもそも事前のコースチェックをほとんどやらない「ぶっつけ本番スタイル」で臨んだので当然の帰結と言えばそれまでではあるけれど、眠気のほかにも大きな減速要因があったのは後に判明する。

そんなこんなで休憩所到着。
ここでしっかり食べて仮眠しようと思ったものの、ここに来るまでの短時間停車や私設エイド立ち寄りでマージンをすっかり食い潰してしまっていることが判明し、想像以上に余裕が無かったので食事を済ませたら即リスタートすることに。
Accueil
QUEDILLAC(839.5km)
食べて寝るつもりだったので結構豪勢。
PBP2019_037.jpgPBP2019_038.jpgPBP2019_039.jpg
この「フランス風肉じゃが」が非常に美味しかった
そしてPBP全区間を通して大抵のレストランで頼んだ「謎スープ」

食べ始めたら視界の隅で何やら動く気配がする。顔を上げたらこちらに向かって手を振っているいぢちさんの姿があったので軽く会話を交わす。
PBP2019_040.jpg
奇跡的なアングルで撮れたと評判の(笑)一枚
彼の方が後方グループスタートなので余裕がある。こちらは若干時間を気にしながらさっと食事を済ませてリスタート。

眠気が心配だったものの、PCまでは25kmちょい。
どうにかこうにか眠気を抑え込んでPCに到着。
Control
PBP2019_032.jpg
TINTENIAC(866.0km)
空が明るくなり始めて来たけれど、次のPCまでの距離(約55km)とクローズ時間を勘案するとこの時点でグロス10KPHで走れば間に合う。計算上はグロス18KPHで押せれば二時間半のマージンが生まれるので前後の準備等のバッファを考えて二時間ほど仮眠を取ることに。
仮眠所に行ったらドミトリーに案内された。階段を登って四階の奥の方の部屋。
記憶が曖昧ではあるけれど10メートル四方ほどの部屋の四方の角付近にベッドが四つとそれぞれにデスクと収納棚がある。わたしが案内されたのは窓側に二つあるベッドの、窓に向かって左側。
ふと、同じ窓際で反対側にあるベッドの方に目をやると、その脇にある椅子の背にAJたまがわの水色の長袖ジャージが掛けられていた。
(いぢちさんはオレより後ろにいるはずだし、このタイミングでここにいるのって誰だろう?)そんなことを思いつつもさっさとベッドに潜り込んだ。

ルデアック同様、あらかじめお願いしてあった時刻にスタッフが起こしに来てくれたので無事起床。起き上がって正面を向くと窓から差す朝日の中でベッドから半身を起こした元AJたまがわスタッフで、現在は米国在住の増森女史の姿があった。
他の二つのベッドではまだ参加者が寝ていたため声を出してあれこれ話す訳にもいかないので軽く会釈を交わしてから準備を整え、こちらが先に部屋を出た。
後から伺った話では彼女はこの時点でDNFを決めており、のんびり観光をして回ったらしい。

駐輪膿へ移動してリスタートしようとしたら、わたしの「半袖とビブショーツ」というスタイルを目にしたスタッフが”寒くないのか?”と、ここでも再び尋ねられた。さっきは参加者、こっちはスタッフである。”ノープロブレム!”と返すとクレイジーだのグレイトだの言いつつ笑っていたが、欧米人の方が寒さに強いと信じているわたし的には非常に解せない。

時間的には結構カツカツなので次の次でリカバーするつもりで次のPCは延着でも仕方がないと判断してすっかり明るくなったタンテニアックをリスタート。


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タグ: ロードバイク  ブルベ  ピナレロ  ロングライド  観光  PBP  2019 

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