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日記超。-改・弐-

  : 

自転車だったりマラソンだったりトライアスロンだったりお酒だったり。

2023May24Wed

【60時間制限】SR600KW走行記録-01【二本目】 

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丹生都比売(にうつひめ)神社
鳥居をくぐった先の太鼓橋
今回はどこの神社にもお参り出来ていないのが少々残念

関連エントリ⇒SR600KW走行記録概要

2009年に新設された新たな山岳パーマネントブルべのカテゴリーであるSR600。
日本で開催されるようになったのは2012年で、当初は積算標高10,000m超10,500m未満で50時間、以降500mを超える毎に上限60時間まで1時間ずつ加算されるという、コースの累積標高に応じて制限時間が異なる形式となっていましたが、2017年以降のものに関しては累積標高によらず制限時間が一律60時間となりました。
わたし自身は2013年に走ったSR600Fujiを皮切りに2016年までに5回出走し、完走3回(ランドヌール2回、ツーリスト1回)、DNF2回という結果を残していますが制限時間が60時間となった一昨年、昨年は未挑戦のまま。

気持ちの上では、タイヤトラブル等によってツーリスト認定となったものの翌年以降は制限が60時間に緩和されたので一年違えばランドヌール認定だったNihon Alpsを今一度走りたい気持ちはありましたが、道路事情によって今年はおそらく走れそうにない。
(PBPにも挑戦するし、今年もSR600挑戦は見送りかな。)
そんなことを思っていたのですが、個人的に非常に思い入れが深い地域を走るSR600_Oiraseが今年から新設されるということを伝え聞いて早速エントリーし、無事第一号の認定をいただけたのが9月のこと。制限が60時間になったことで生じる時間的なマージンを上手に活用できれば非常にゆったり走れるのではないかという感触を得たのでその実証も兼ね、11月でも冬季閉鎖になる区間が無く全区間走行可能だという【紀伊山地の世界遺産】を走ってみることにしました。

前置きが長くなりましたが、そんなこんなの理由でSR600KWを走ってみようと思い立った訳です。加えてオダックス近畿の管掌するブルべに参加したのはDNFに終わった2013年のFlecheのみ。今年花巻で開催された200のBRMにエントリーしていましたが、それも悪天候のためDNSとなってしまっていたし。
そんなSR600KWのこまごましたレポを以下。

装備、携行品に関しては「概要エントリ」に記載したので割愛。
今回のテーマは「無理をしない走行計画」だったので途中通過地点での仮眠宿を押さえるという、ある意味ランドヌールとして当たり前に行う行為を行ってみた。
今年の興津600ではサクマさん、虫さん、クロさんと一緒に行動をしたので途中宿を押さえたけれど、単独参加のブルべにおいて事前に宿を確保するというのは初めての経験。
走行ペースに関しては累積標高がほぼ同程度のOiraseの実績を踏まえ、大休止を除いたグロスのペースを初日:15KPH、二日目・三日目:13KPHで計画。
スタートを11月16日8時に設定し、初日の宿まで240kmを15KPHで16時間、そこから二日目の宿までの220kmを17時間。最終の140kmを10.5時間で大休止を各々6時間ずつとして最終的な所要55.5時間という目論見。最終的な結果から考えると走行ペース自体はほぼ間違いなく計画通りだったのではあるけれど、物事は計画通りに進まないことが世のことわり。

<実走行ログ(Edge520)>
※「概要」エントリにはeTrex30のログを使用。

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2019/11/15/15時過ぎに六郷土手発

六郷土手-(京急)→品川-(東海道新幹線)→新大阪-(地下鉄御堂筋線)→なんば-(南海電鉄)→泉佐野
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ラピートβに乗って泉佐野へ
(βとαの違いって何ぞ?)と思ったけれど、単に関空方面行きがβでなんば方面行きがαなのであった。

泉佐野駅到着は21時丁度。前泊宿は駅から徒歩五分弱ほどのところにあるドミトリー
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Greenwood Hostel
四人部屋、素泊まり一泊¥2,700-
サクッと輪行解除して、ざっくり翌日の出発準備を整えてから軽く夕食。

宿の隣が飲食店だったので面倒が無い
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浜ちゃ

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おでんとか串焼きとか軽く
※SR600KWはオダックス近畿管掌のブルべなので前夜の飲酒はご法度である。

宿に戻ろうとしたとき、ふと路地のはす向かいに目をやったら白い提灯に「ラーメン」の文字。店構えがスタイリッシュな感じだったので(てっきりショットバーの類かと思ったらラーメン屋さんであったか!!)と喜び勇んで入店しようと思ったら入り口横の立て看板のところに立てかけてある赤いフレームのラレーに気が付いた。
入店してカウンター席に着いて中にいた店主に”表のラレーってマスターのですか?”と問うたら果たしてその通り。わたしがカンパのサイクルキャップを被っていたので自転車乗りだと察してそのことを尋ねようとしたタイミングだったらしい。
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小はれ

更にあれこれお話させていただいたら、泉佐野周辺発着の200のブルべにはいくつか参加したこともあるらしい。お店の休みが日曜日だけなのでなかなかそれ以上の距離には参加できないのだとか。
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鶏白湯麺をいただいた
ゆずの風味が効いたコクのあるスープが非常に美味しい。
気分よくおいとま。

後日インスタで繋がったご主人からラーメン屋ではなく居酒屋であるということをご教示いただいたけれど、ホームページを拝見したら普通に料理がおいしそうなお店で是非また行きたくなった。
宿に戻ってシャワーを浴びて24時頃就寝。

明けて11月16日(土)
5時過ぎに目覚めて着替えを済ませ、荷物の最終整理をしてからサドルバッグ、フロントバッグを装着しまずは近所のローソンへ移動してイートインで朝食。
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6時過ぎ頃宿をスタート

7時頃、スタート地点を指して移動を開始したものの地図をよく確認せずに移動したら道を間違えりんくうタウン駅周辺を軽くうろうろしたものの7時半頃にはスタート地点のコンビニに到着。
走行中不要になる荷物をヤマト運輸の配送センター止めで送付。120サイズの料金は¥1,510-で、三日間コインロッカーを使うのと変わらない。

コーヒーをすすったりツィートをチェックしたりしながら時間を潰し、スタート申請時刻の8時丁度にレシートをゲットして約五分後にスタート。

PC1(スタート地点7-11りんくう松原店
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2019/11/16/08:00
しばらくは市街地走行だったけれどすぐに民家が途切れ始め、田畑が目立つようになって来た。

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結構あちこちで野焼きの煙が漂っていた
呼吸がしんどい。

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8時過ぎで気温9℃
予報より暑くなりそうな予感がひしひしと。

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田舎道をのんびり

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この地域の神社には長屋門的な門がある
こういう「様式に関してのあれやこれや」に関しては学生時代に建築構法や建築史でやったはずだけれど卒業してから全く触れていないから記憶がすっかり欠落している。
最近になってようやく勉強不足が口惜しく感じることが多く、目に付く度に学んでいるところ。因みにこの門の正式名称は「随身門」といい、左右に随身像を配するのは寺院の仁王に倣ったものともいわれる。

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色づき始めている山

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和歌山県に突入

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あちこちで吊るし柿を見かけた
富有柿の産地である。

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幹線道路から葛城山方面へ方向転換
右を見ても左を見ても、前も後ろも「和泉ナンバー」なので東京民的には恐怖しか感じない幹線道路とは一変して、一気に交通量が減るのでありがたい。

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はい、10%です、ありがとうございます!(死

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秋の七草筆頭ススキ
(ススキ、キキョウ、ナデシコ、オミナエシ、フクバカマ、クズ、ハギ)

日差しのお陰もあって10%前後の登坂で一気に汗が噴き出す。
防寒キャップが暑すぎるので耳を覆っていたのをまくり上げ、反射ベストやジャージのファスナーは15cmくらい下げた状態。
前方にハイランドパーク粉河の案内地図とゲートが見えて来た。
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ようやくピーク!
と思ったらまだしばらくアップダウンが続く。木立の中の尾根筋アップダウンを走る感覚は房総の大福山や埼玉の奥武蔵グリーンライン的な印象。

ピーク手前で二人連れのサイクリストとスライド、うち一人はSR600KWを知っているようで挨拶を交わした後お連れさんに”SR600や、あれ。”的なことを話しているのが切れ切れに聞こえた。
そうこうするうちにスタート後、最初のPCに到着。
PC2(23.6km)葛城山
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2019/11/16/10:15

急勾配で荒い路面のダウンヒル。
ピークで顔を合わせたサイクリストが半袖半パン姿のわたしを見て”その格好じゃ下りで冷えますよ!”と忠告してくれたけれど冷えるくらいまで速度上がらんではないか。
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葛城山南側斜面は一面柿農園
途中何人かのサイクリストに遭遇したけれど、直登をずっと逆走ポジションで登って来たおっさんなんやねん。なんで路面の荒いダウンヒルでコントロールが大変な方のオレがわざわざ進路を変えて逆走車とスライドしなければならんのか。

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嗜好的にそそられる橋

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やはり随身門のある神社が多い

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青々とした竹林だったり色づき始めた山々だったり
雲一つない青空に映える。

PC3(48.4km)丹生都比売(にうつひめ)神社
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2019/11/16/11:52
敷地内に三人グループのサイクリストがいて、軽く挨拶を交わした後証跡画像を撮影していたら”ブルべ装備だね、あの人。”的な会話が聞こえて来た。
葛城山やここ、そして熊野本宮大社前でもこちらがブルべ中であることを把握しているサイクリストに声掛けされたし、ブルべに対しての認知は確実に広がっているので普段はもとよりとりわけブルべに関する走行をしている際には「李下に冠を正さず」という心がけが肝要。

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色鮮やか

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里山の秋

PCからしばらくは林の中をえっちらおっちら登る。
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ピークの笠松峠

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ピーク付近の竹林

紀の川を指して一気に駆け下りるダウンヒル。
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紀の川の眺め

紀の川沿いの平坦な道、中央構造線の外帯の北線をのんびり進んで行ったら徐々に交通量が増え、軽く渋滞していてその先には道の駅柿の里くどやまがあった。丁度この土日(16、17)の日程で「大収穫祭」なるイベントが開催中だったので少々早めの昼食をいただくことに。
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なかなか盛況

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柿カレーと牛スジ
柿カレーは具材に柿が使われていて柔らかく煮込まれていた。カレーそのものはしっかりスパイスの効いた中辛で、柿は噛み締めるとほんのり甘みを感じるけれど特に違和感は無く、普通に美味しいカレーだった。牛スジはしっかり煮込まれてトロトロになっていてこれまた美味しい。

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イノブタ汁
しっかり旨味が出ていて臭みも無く、じんわり沁みる味。

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和歌山ジュース
このジュースは何年寿命が延びるのか。

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南海高野線紀の川鉄橋
かつて台風の影響で線路が曲がってしまってニュースになったことがある。⇒当時の記事

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榮山寺(PC4の隣)の紅葉

PC4(78.7km)モンベル五條店
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2019/11/16/13:55着

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紀の川でのカヤック遊びが楽しそうだった

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随所にこういう岩盤の露呈がある

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「くまそば」
「準備中」ではなく「冬眠中」ですと。

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いかにも古くからの家並みといった風情


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吉野神宮

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紅葉は五分染まり

吉野神宮から千本桜方面へじわじわ登って行くと徒歩の観光客の数が増えて来る。何かあったらすぐ停止して足を着けるように速度を落として慎重に進む。
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吉野山金峯山寺

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門前町の風情

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参陵隧道を抜ける

PC5(99.4km)吉野山・コウヤマキの群落
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2019/11/16/15:13

場所によっては往路と百メートルほどしか離れていないところを通って吉野山を下る。
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秋というより冬枯れの木立

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近鉄吉野線吉野駅付近

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差し色的な紅葉

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ひなびた街並みの細い路地のような道が続く

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水道橋

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奈良県川上村「土倉翁造林頌徳記念」岸壁碑文

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吉野川の流れ
しばらくは吉野川の流れを左手に眺めながら遡上して行く。
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