【顔面痛打の】SR600KW走行記録-02【アクシデント】
2019.11.27 Wed 12:34 -edit-
生涯初の眺めとなる那智の滝
本当は間近に寄りたいところだったけれど
タイムスケジュール的にかなり厳しかった
もし次回があるなら必ず履き替えの靴を持参する。
吉野川沿いを淡々と進む。
大滝ダム
ここは大滝ダムなのにすぐそばに「大迫ダム放流時の注意喚起看板」とか設置してあるからちょっと混乱する。大迫ダムはここより15キロも上流。
大滝ダム直下付近の岩盤
大滝ダム脇を通過してしばらく進むと何やらいきなり道路わきにのぼりが林立している区間が現出。
何もないところにいきなり
(マラソン大会かなんかあったのかな?)
村役場や旅館が集積している中にある道の駅まで来たら奈良県川上村の「村制施行130周年記念行事」の開催日なのだと知った。花火大会もあったらしいけれど到着したのが16時半になるかならないかというタイミングで花火大会は18時からなので少々時間が空きすぎるため花火見物は断念。
その代わりこの先補給ポイントの無い山間部の走行になるので早めの補給を。
肉うどんと柿の葉寿司
温かいおしるこ
気温が下がって来たので葛城山に登る時に外したアームカバーを再び装着してリスタート。
プルガステル橋
…ではないのでこの橋が見えてもブレストの街まであと少しではない。※みいさんのネタリスペクト。
因みに白屋橋という。
大滝ダムによる人造湖、おおたき龍神湖は若干水量少な目な感じ。
結構水位が低い
水位が低いため露出した水没橋
淡々と坂道を登っている間にすっかり日が落ちて周囲は暗闇に。
半月に近い月齢だったので夜半近くまで月が出ないため辺りは真っ暗。夜空は星がきれいで気持ち良かったけれどそうしょっちゅう頭上を仰ぎ見る訳にもいかない。
川沿いの登り坂を淡々と登っているとやがて吉野川から離れて山の中に入り、しばらく登ると前方にトンネルの入り口が見えてくる。
川上村から上北山村に抜ける区間のトンネルラッシュは非常に鬱陶しくて個人的には非常にキライ。SR600KWのコース全般に言えるのだけれど延長1kmを超えるトンネルが数多くあって、中には2kmを超える物もある。この区間についていえばトンネルと橋梁の組み合わせで道がループ状に形成されていたりする。すなわちそれだけ勾配が厳しいということで、更に当たり前のように登り基調である。そんなこんなでピークのトンネルを抜け、再び現れた沢筋の横を概ね下り基調になったなか進む。
幅の狭いトンネルも長い
山道を走っていると、ガードレールの支柱に取り付けられた青い反射板が妙に目立ってキレイというか不気味というか。青い反射板って東日本ではあんまり見かけないように思うけれどどうなんだろう。
浮かび上がる反射板
月明かりも無く真っ暗な中淡々と進んだ先にちょっと開けて施設照明に浮かび上がったダムのシルエット。
PC6(188.4km)七色ダム
2019/11/16/20:12着
ここは三重と和歌山の県境
県境表示
それにしても北から上北山村、下北山村、北山村…と、非常に紛らわしい。
こういう上下だの東西だのと冠が付く同名町村って大抵古くからのいわく因縁があるものだけれど、と思って帰京してからざっくり調べてみたら上下北山村は奈良県、北山村は和歌山県なのであった。特に北山村は奈良県と三重県に囲まれていて和歌山県域とは接しておらず、日本で唯一自治体領域自体が飛び地になっているのですと。知らんかった。
七色ダム堤体上面道路を渡って北山川右岸の北山村域を下り、再び北山川を渡って左岸の三重県側へ。軽く斜面を登って下り始めたところで丸山千枚田へ向かう分岐。少し下ったところでPCとなる丸山千枚田であったが、真っ暗だったためフォトチェックのモチーフを見つけられず坂道を行ったり来たりしながらもどうにかこうにか目標物を発見。
PC7(207.4km)丸山千枚田
2019/11/16/21:30着
折角なのでライトで照らしてみた
さすがにわからん。
ここまで来たら次のPCまで25km弱、そしてそこから2km弱のところに一泊目の仮眠宿。所要時間を計算してみると概ね事前に計画した通りにばっちりだったので少々浮かれ気味で臨んだ若干路面の荒い、道幅の狭いダウンヒル。
視界も路面状況もよろしくないので前方を注視していたらGPSの表示を見落とし、左折すべき分岐から1.5kmほど余分に下ってしまっていた。地図を確認してみたところそのまま下って行っても最終的には本コースに復帰できるのだけれど、ミスに気付いてしまったのだから引き返そうと考え坂道を登り返すことに。
しばらく登って分岐まであと100mほどというところで路面アスファルトの段差に前輪が嵌まってしまって失速。転倒しそうになったので慌てて左足を着こうとペダルから足を外したものの足を着こうと思った先には側溝があったため更にその左奥に足を延ばしたら傾きすぎてしまってバランスを崩し、腰下高さまでが波板、腰上から地上2mくらいまでがテグスを横に数段張った農地侵入防止柵のテグス部分に頭から突っ込み顔面を痛打して口腔内に鉄の味が広がった。
体勢を整えて顔面をまさぐってみたところ、特に出血はしていないようだったので少々気が楽に。結局鼻の頭を擦ったのでひりついていたのと下唇の内側を下の前歯で切ってしまって若干腫れぼったくなってしまっていること以外のダメージはなさそうだった。不幸中の幸いは転倒せずに踏みとどまれたので自転車がノーダメージだったこと。
その後残りの登り坂を進んで分岐に辿り着き、正規ルートを慎重に下って熊野川支流の相野谷川左岸をのんびり下り、熊野大橋で熊野川を渡って新宮市へ。
熊野大橋
PC8(231.5km)熊野速玉大社
2019/11/16/22:55着
PCでの撮影を終え、しばらくコースなりに進んでから新宮駅前方面へ逸れ、予約してある旅館へ。
長谷旅館
チェックインの為玄関で靴を脱ごうとしたとき、はじめてシューズのBoaダイヤルが壊れていることに気が付いた。
回せないので締まりもゆるみもしない
幸いなことに丸山千枚田付近で若干締めなおそうか考えていて、結局そのまま放置した状態だったので少々力を入れただけで足を引き抜くことが出来た。おそらく足をねじ込むこともできるだろう。
部屋の様子
和室ひと部屋と別々に配置された風呂、トイレ、洗面台。トイレは和式ながら風呂は浴槽に湯を溜めてじっくり浸かれるタイプのもの。
近所のローソンで軽い夜食と翌朝の朝食を調達してから風呂に浸かって温まり、24時頃布団で就寝。気分良くぐっすり眠れたので(時期的にはやはり屋外での仮眠は厳しかろう。)と判断した過去の自分を褒めてやりたい。
明けて11月17日(日)、5時に起床。
朝ごはん
まだ薄暗い中、5時半頃リスタート。
JR紀伊本線・新宮駅
二段階停止線とか久し振りに目にした
まあ、通行止めであっても迂回路設定が無いことはあり得ないから何とかなるだろうくらいの考えで更に進む。幸いなことに通行止めになっているのは自動車専用道路で、コースには全く影響が無かった。@tri1021 もしかしたらこれトリさんに影響するかもですね pic.twitter.com/nSRFTyp8tw
— ふぃりりん殿下 (@ymp1032) November 15, 2019
払暁の新宮港付近
徐々に明るくなってゆく中淡々と那智勝浦方面に向かう。
途中、トイレ休憩も兼ねて道の駅なちに立ち寄り駐車場で日の出を拝もうと思ったもののロケーションがイマイチよろしくなくて送電線の鉄柱とJRの架線が邪魔。
これはこれで味わいあるけれど
ちょっと走って海沿いから離れ那智山方面へ。
ここはキューシートに従って「那智臨海」交差点を曲がったけれど、今現在はバイパスが開通していて「那智駅前」を右折すれば500mくらいのショートカットになる。
(SR600ってパイパス開通とかで最短経路が600kmを切るような事態になったらコースどうするのだろうか?PC置き換えとかするのかね?)という素朴な疑問。
那智山に向けた登坂
木立から朝日が漏れる。
えっちらおっちら坂道を登ってゆくと目の前に那智の滝の威容。
那智の滝
飛瀧神社神社前を通過。出来ればお参りしたかった。
熊野那智大社別宮飛瀧神社
PC9(253.4km)熊野那智大社・参道入口
2019/11/17/07:20着
残念ながらここは坂道のピークではないのでさらに登る。
東側斜面なので朝日に炙られてやや暑いけれども風はひんやりしていて気持ちいい。
ちょっと離れた那智の滝
雲一つない空に昇る朝日に炙られる
前方に目をやると何やら立像が置かれているのが見て取れる。
誰かいる
近くによってみたら阿弥陀如来像なのであった。
那智山見晴台からの眺めと高さ4.5mの阿弥陀如来立像
因みにこの、那智山参道入り口から少々登ったところから妙法山・阿弥陀寺入り口までの区間の県道46号線はGoogleMapsのストリートビューで表示されない、なかなか貴重(?)なエリアである(2019/11/27現在)
一面のススキが朝日に照らされる
ひっそりと佇む石仏
登り坂ピーク付近から
妙法山入り口がこの道のピーク
ここからストビュー復帰する。
あちこちで見かけた謎の物体
”これナニモノ?”というツィートを放流したら”ミツバチの巣箱です。”とご教示くださった方がいたので新たな知見を得た。ネットの海は知識の宝庫である。
短いながらも気持ちの良いダウンヒルを堪能。
丸山通過は夜間だったので
ここは「棚田を維持するプロジェクト」を推進している地域だった。
いくつかの集落を抜け、道は再び山間部へ。
光と影のコントラストが強い山道
この先いよいよ「SR600KWコースの中で最も話題に上る区間」の一つに突入する。
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