【岩に刻み】房総素掘りトンネルポタ #03(了)【木に刻み】
2021.06.18 Fri 04:53 -edit-
小田代(こただい)の林道トンネル
今回初めて訪れたところ
狭い割には高さのあるトンネルで
壁面には斜めに伸びる地層がくっきり
房総素掘りトンネル探訪ポタ #02 より続く
<実走行ログ:2021/06/13>
そばと舞茸天丼をいただき、結構な勢いで腹が満ちたので(折角だから腹ごなししよう♪)と余計なことを考えてしまい、当初計画していたルートから逸れて三石山 観音寺を通ることに。どうしてそんなことを思ったのか、おそらく前日の「坂連」であまりにも登れなかった我が身を案じて一週間後のブルべに向けて少しでも登れるようにしようと心の底で感じたのかも知れない。

よせばいいのに看板に惹かれてしまった
片倉ダムを右手に眺めつつ
思い起こせばブルべデビュー年の2011年、AJ千葉主催の【茂原400】に参加して今回とは逆向きに走ったのが三石山の初体験だったけれど、まさに今登っている坂道を真夜中下っていた際に道路を横断している溝のお陰でリム打ちパンクを食らったのであった。
そんなことに思いを馳せつつ淡々と登っていたら目の前に現れたグレーチングの隙間。やはり今でも凶悪なトラップは11年前同様凶悪なままだった。
凶悪過ぎるだろ、こんなの
深夜のダウンヒルで光量が不足気味の装備だったら突っ込んでしまうのもむべなるかな。
前日の「ゆるふわ坂練」のお陰で思いのほかすんなり登れて(※身体的ダメージの話で速度の話ではない、念のため。)ピークの観音寺門前に到着。参拝(=開門)時刻は14時までなので既に閉門されていてひと気が無い。
三石山・観音寺
三石山から下って亀山湖畔に出てアップダウンの続く道をゆるゆる走る。
亀山湖から筒森、養老温泉郷に至るルートはわたしの中ですっかり定番となっている。いつものように、4月25日に走った時同様新筒森トンネル手前を左折して養老川の支流である夕木川沿いの林道を進む。
静かな林道
この林道に三つあるトンネルの一番南側、そして最近ちゃんとした名前を知った牛尻下隧道へ。
牛尻下隧道
次いで短めのトンネル二つ、南から蕪来4号、3号隧道
蕪来4号隧道の向こうに3号隧道
蕪来3号隧道
蝶を撮るのは難しい
4月25日にここを通った際には時間的な余裕が無かったのでパスしてしまったけれど、今回は満を持して小田代(こただい)集落から山の方に伸びている林道へ。進んでみて勾配がひたすら10%前後の坂道だったので軽く後悔。とはいえ路面状況自体はそう悪くないのが救いであった。
えっちらおっちら進んだ先に短い素掘りトンネルが現れた。
ひとつ目(名称不明)



ひとつ目のトンネルを抜け、しばらく進むと脇道に素掘りのトンネルが現れた。
2つ目(名称不明)
縦に細長く壁面の地層が見事なトンネル。
GoogleMapsには記載がない道だけれど、地理院地形図で確認してみるとトンネルを抜けてまっすぐ進めば先ほど通って来た林道沿いにあるキャンプ場、奥養老ビレッジ付近に合流するようである。
この先は行き止まりで素掘りトンネルも無いはずだけれど折角なので終点まで進んでみることに。多少は勾配が緩くなるかと思ったけれど最後までほぼ一本調子で10%前後だったのでやんわりと後悔した。

落ち葉は多いけれど路面状況は悪くない
最初のトンネルから2kmほど登った先が林道行き止まり。その先はひとが歩けるように整備されているようだったけれどハイキングコース等ではなくあくまでも林業(もしくはキノコ栽培等の農業)用のものらしい。地理院地図で確認してみても単に行き止まりの人道という表示だった。


車道行き止まりとその先の人道
置き止まりまで来たので引き返す。
10%前後の勾配で落ち葉の溜まるダウンヒルはなかなかおっかなびっくりではあったけれど路面状況そのものは良かったので助かった。
元の林道に合流し、いつもの向山/共榮トンネルへ。
お馴染み二層トンネル
二層トンネルを通過後、普段なら左折して観音橋を前を通り過ぎて小湊鐵道線養老渓谷驛に向かう所を逆に右折し、上総中野駅へ。
上総中野駅
小湊鐵道線といすみ鉄道線、各々の終点
上総中野駅を折り返し、予定コースは月崎を回って月崎の3つのトンネルを眺めて永昌寺トンネル経由で袖ヶ浦バスターミナルに向かうというものだったけれどさすがに疲れがたまって来たのと時刻がそこそこ押して来てしまったので月崎のトンネル群はパスして袖ヶ浦に向かうことに。
上総中野駅に向かう途中ちょっと気になった神社があったので立ち寄ってみることにした。
山水神社
手前の案内標識には『山水神社』と書かれているものの、鳥居の扁額には『山神/水神・神社』と表記されている。
(山神さまと水神さまをまとめて祀るとはなんという欲張りセットなのかw)
そんな、ややもすると罰当たりなことを考えながらも由緒書でもあればと思って参拝。境内には祭神や沿革を記した由緒書きのようなものは見当たらなかった。
拝殿
参拝を済ませて踵を返し、階段を降りている最中手押し一輪車に剪定した木の枝を載せて神社前面道路を押し歩きながらわたしの目の前を横切った男性に「彫物(ほりもの)は見たかい?」と声を掛けられた。
「ほりもの、ですか?」
「そう、彫物。(拝殿の)裏に回ると見れるんだよ。近寄れないから細かいところまでは無理だけど。」
「本殿にってことですか?」
「そうそう、本殿に彫られてるんだよ。」
そう言って先に立って案内してくれた。
「ほら、あそこ。長谷川一虎って人が彫ったものなんだよ。」
帰宅後調べてみたけれど、長谷川一虎は江戸時代末期(19世紀)の根付の彫師だったようで。
長谷川一虎の手になる彫物
由緒書きの無い神社で思いがけず情報が手に入って嬉しい誤算。
あとは袖ヶ浦に向かって走るだけ。変更した計画通り月崎はパス。
とはいえ少々考え直し、前回(4月25日)には行けなかった柿木台第一トンネルを見に行くことに。
途中小湊鐵道車両とスライド
<柿木台第一トンネル>
第二トンネル方面は相変わらず通行止めだったものの、予想通り第一トンネル側は通行可能だった。
案内板の特徴解説は永昌寺トンネルのそれと同じ
南側(左画像)と北側(右画像)
同じ観音掘り形式でも永昌寺トンネルより一回り大きい
飯給から小櫃に抜けるルートが思いのほか登り坂があってそれを選んだ自分をやや恨みつつ、それでも小櫃以降はフラットで信号の少ない道を30KPH前後の快調なペースで巡航。袖ヶ浦バスターミナル到着は17時45分頃。時刻表を確認してみたら川崎駅前行は18時ちょい過ぎ。輪行準備時間を考えると非常にドンピシャのタイミング。今回はとにかく色々と場当たりで行動してもしっかりハマる。こういうときもあるのだな、と。
ほぼ定時に入構して来たバスに乗り込みのんびり。
アクアラインから
アクアラインの渋滞で結構な時間を食ったので川崎駅前到着まで1時間半ちょいほど。
バスを降りて輪行解除し、再び自宅まで走ってフィニッシュ。
専修寺関東別院山門前@2021/06/13/20時ちょい前
そんなこんなで土日2日間でトータル400km弱のポタは無事終了。
次の週末はふた月半ぶりのブルべです。
※認定外だったパーマネントは当然除くw
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