【蘇る】SR600Fuji-05【嵐の記憶】
2021.07.23 Fri 05:25 -edit-
野辺山高原で迎えた
三日目(最終日)の日の出
SR600Fuji-04 より続く
<実走行ログ:21/07/12>
予定では2時頃起きて2時半~3時頃リスタートするつもりだったものの、布団が良かったせいか気分よく寝て起きてもまだ日が改まるかどうかといった頃合い。温泉に浸かることも考えたけれど今回の宿は24時-翌6時まで浴場使用不可時間帯となっているためそういう訳にも行かない。すっきり目が覚めてしまっていて二度寝するのも勿体ないので折角だからリスタート準備を始め、0時30分頃リスタート。今後の教訓として『仮眠宿選択の際、大浴場の入浴可能時間をしっかり押さえておくこと』というものを得た。
リスタート@21/07/12/00:30過ぎ頃
なかなかわかりづらい蓼科別荘地内の道を抜け、ビーナスラインからメルヘン街道へ。しばらくはきつめの勾配の坂が続くが奥蓼科を過ぎた辺りから勾配は多少緩くなる。代わりに周囲には民家(というか別荘)がまったく無くなり木々の梢を揺らす風の音が聞こえるだけになる。
麦草峠は鹿の宝庫ですから明日もお気をつけて。
— けーこ (@kekopun) July 11, 2021
ヤツら明るいうちからウロウロしますよね〜。
こんなコメントをけーこ隊長からいただいていたし、何より8年前に結構遭遇したような記憶があるので周囲の様子に気を配りつつ。とはいえ本当に危険なのは登りでは無く下りなのだけれど。
ところがピークに至るまでは鹿の姿どころか闇に光る双眸も見かけることなく、更には鳴き声すら耳にすることなく。
PC9(400.2km)メルヘン街道最高地点〔標高:2,127m〕
2021/07/12/02:25
草木も眠る丑三つ時には鹿もなりを潜めるのだろうか。
ここから先がまた長いダウンヒル。
今回夜間走行をほとんど想定していなかったのでへッ電装着なしのヘルメットでの走行のため暗闇のワインディングなダウンヒルはコーナーの先が見通せない。極めて走りづらいので慎重に減速してコーナーイン、アウトを繰り返す。(このくらいのペースなら道端からいきなり鹿が飛び出して来ても対応可能だろう。)と、そんなことを考えている時には一度も現れないもので。
結局民家が増えてきて勾配が緩くなったところで道から林に駆け込もうとしたカモシカらしき獣のシルエットを一度見かけたきりだった。
ピークで10℃そこそこだった麦草峠からの下りは当然ながら相当な冷え込みをもたらしてくれていて、へッ電無しでペースが上がらなかったのが不幸中の幸いであったけれど松原湖畔の集落まで降りて来たころにはすっかり指先がかじかんでいた。
温かい缶飲料は本当にありがたい
麦草峠から降りて来たこの辺りは『野辺山ウルトラマラソン』のコースとも重複しているので馴染み深い。とはいえこの先はそのウルトラマラソンでさえ迂回する細く曲がりくねった道を通って進むことになる。夜間通過だとキューシートのみで走る参加者はミスコース必至ではないかとも思ったり。
そんな細い道を抜けて国道に合流してしばらく進んだところにコンビニがあったので立ち寄り。まだ少々寒かったので温かくて辛い物を。
中本をいただく
取り敢えず身体の中から暖まった(という設定)のでリスタート。
まあ正直「辛いモノ」って食べた直後くらいしか実感できる効果が無いように思っている。
野辺山への登り口で16℃
(まあ、日の出前だしこれ以上下がってもせいぜい1~2℃程度だろう。)そんなことを軽く考えつつ(こういう『軽い考え』が後でしっぺ返し食らわすんだよなあ。。。)ともしみじみ思い返してみたり。とはいえ今回は痛い目に遭わずに済んだのであった。
夜明け前の野辺山高原
頭上は雲が無いのに八ヶ岳だけ雲かかっているし。
PC手前、コーヒーを飲みたくて立ち寄ったローソンを出る頃に丁度日の出時刻。
左:ローソン駐車場 / 右:野辺山駅裏手
この野辺山駅裏手の道だけれど松原湖付近同様(え?ここ通るの?)という道なので色々困る。
牧草ロールの牛は今年もあちこちにいた
畑越しの八ヶ岳は頂きを雲に隠したまま
朝早くから収穫作業をしていた農家の皆さん
この、後方に荷室のあるトラクラ―の動きがめちゃくちゃ格好良くて惹かれた。
【野辺山ウルトラマラソン】だとスタート直後に通る区間なのでそこそこ馴染みのある時間帯にPCに到着。
PC10(436.6km)JR鉄道最高地点〔標高:1,375m〕
ブルべ中にここを通過したことはこの【SR600Fuji】はもとよりBRMでも複数回あるけれど、明るい時間帯に通過するのはもしかしたら初めてなのかも知れないと感動しつつ。
※推敲していて冷静に思い返すと何度も昼間通っている。すぐ脇のお店でソフトクリームを食べた記憶が複数回あったw
折角なので鉄道神社にお参り
御神体はレールと軸輪
レールを枕木に固定する犬釘
充分堪能してリスタート。
八ヶ岳はやっぱり雲の向こう
菅平に負けず劣らず『脳が痺れるような』ダウンヒル、
早朝なので交通量は少な目で気分よく
塩川沿いを須玉から韮崎まで。韮崎中心部から少し町はずれに向かい、進路を変えて釜無川沿いに。この辺は累積標高を稼ぐための苦肉の策なのだろうなあという思いもあったり。
しばらくは釜無川沿いの道を進み、いよいよ山の方へ。
行く手の山方面は明るい色の雲
PC 11(486.4km)JR芦川駅〔標高:265m〕
2021/07/12/07:27
(利用客意外と多いな。。。)と、思ったけれどよくよく考えれば平日月曜日の朝である。通勤・通学の利用客がいるのは当たり前。
芦川駅を過ぎればあとはラスボス若彦トンネルまで淡々と登るだけ。若彦トンネル北坑口の標高は1,009m。芦川駅から25kmで750m弱登ることになるので平均勾配は約3%。
ところで、SR600FujiのCue Sheetには各Cueの標高も記されているけれど、この若彦トンネルのように単に道なりで通過してしまうポイントに関しては記載がない。
95.芦川駅(265m)
〔若彦トンネル(1,009m)〕
96.TS(498m)
という感じで若彦トンネルに関しては記述が無い。親切そうな表記で意外と(?)落とし穴のあるCue Sheetなのであった。
道はひたすら芦川沿いを淡々と進む。
ここは四年前、SRのかかったシーズン最後の【安曇野600】で走った印象が非常に強い。台風の影響で荒れまくっている流れ、あちこちに水溜りが出来た路面、川になった坂道を散々堪能した道である。
今日は穏やか
瀬音が耳に優しい。
少々暑かったけれど気分よく
この流れ落ちも4年前は豪快だった
農業用水用の堰の水音も耳に心地よい
実に穏やかである
瀬に脚を浸してきゅうりをかじりながらビールを呷りたい
台風の時以外毎回、通りかかる度に似たようなことをツィートしている。
水場に立ち寄り水の補充の後頭から水をかぶってさっぱり
徐々に流れが急になって来る
露わになった岩肌
透き通ったキレイな水
臨時休業中だった『たちばなやドライブイン』店先の自販機でコーラを買って小休止。
なかなかお目にかかれないDyDoのコーラ
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