【灼熱の】房総素掘りトンネル巡り【グループライド】
2021.07.30 Fri 21:27 -edit-
それまで通行止め区間内だったので
わたし自身も初めてお目にかかった
柿木台第二トンネル
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月崎トンネルを筆頭に、房総の素掘りトンネルをあれこれ巡るのが半ば習慣化しているここ数年。自転車でぐるっと回るのにアクセスしやすいところをまとめてコースにしてみたりしていましたが、なんとなくTwitterのTLで盛り上がっていたところ『JR千葉駅発、袖ヶ浦駅(又はバスターミナル)ゴーㇽの素掘りトンネル巡り』をしましょうという流れに。
メンバーはわたしの他 虫さん、クロさん、ひとみさん、べいさん、モロさん、ザマさん、さとうさんというなかなか個性的な面々。この内さとうさんだけは諸事情から幽体離脱した浮遊思念のみの参加と相成ったので自転車で実走するメンバーは7人。
以前わたしとべいさん、ひとみさんの三人で同じように房総での素掘りトンネルポタを実施した際、ひとみさんがヤガミさんから教わったという市原湖畔美術館敷地内にあるイタリアンなレストランPIZZERIA BOSSO(ピッツェリア・ボッソ)に、その時はタイムテーブル的に立ち寄り不可だったので改めてお邪魔してみようと計画。人数が多かったので事前に座席予約を入れたものの、週末は開店時刻の11時からだけしか予約を受け付けてはいないということだったのでその時刻で人数分予約。
千葉駅からの距離が約35kmのお店(美術館)への到着時刻から逆算して9時10分頃千葉駅前をスタートする予定として皆さんに周知し迎えた当日は関東地方の梅雨明けを受け、なかなか暑いいち日となりそうな予感。
袖ヶ浦市在住のべいさんはお店で合流、さとうさんは思念のみの参加ということで他の面々は輪行で集合。平坦な60kmほどの行程なのでわたし自身は自走で集合場所に向かうことに。
<実走行ログ>
所要三時間強程度を見込み、途中もしくは到着後の朝食も考慮して5時半頃自宅を出発。
専修寺関東別院前5時30分過ぎ
ところが1.5 kmほど進んだところで忘れ物に気付いて引き返し、なんだかんだで20分近くロス。それでも集合時刻の9時に遅れることはないと踏んでそこそこ頑張りつつ半ばゆるゆるクランクを回す。
朝の銀座
永代橋
葛西橋
今井橋
行徳橋
千葉駅前到着は8時半過ぎ頃。
既にひとみさんとザマさんが到着済み、モロさんは近くのコーヒーショップで優雅に待機中だったのでわたしはコンビニで朝食のおにぎりと走行中の水を調達。しばらく立ち話をしていたら虫さん、クロさんも合流。
集合が千葉駅前だったのになぜかわたしの走行ログは駅から1.5kmほど離れたサイクルサカキバラさん前から、デジカメデータはそこから更に2kmほど離れたスポーツバイクショップサイクル・ビーさんの看板から始まっている。
<実走行ログ(サイクルサカキバラさんからスタート)>
サイクル・ビーさん
本当にありがたい存在なのであった。
【サイクル・ビーさんの看板画像に先立つこと20分前くらい】
自転車を押して来た虫さんが開口一番「ついさっき左ブレーキが胡椒(敢えてこのまま)しちゃったんです!」
見れば左(後輪)ブレーキレバーが抵抗なくスカスカ動く。試しに後ろブレーキワイヤーをブレーキ側から引っ張ってみたら抵抗なくスルスル抜けた。レバー側のタイコを引っ張ればこちらもまたスルスルと。概ね半分くらいの位置でぷっつり切れて二本のワイヤーになっている。
差し込んで固定するだけだからブレーキワイヤーさえあれば簡単に復旧できるのだけれどさすがにスペアのワイヤーは誰も持ち合わせがない。さすがに100kmそこそこのポタリングでブレーキワイヤーは携行しないわなあ。
近場でワイヤーを調達できそうなショップをスマホで検索してみても開店が10時だったり11時だったり。レストランまではほぼ平坦なので虫さんには後輪ブレーキ無しでだましだまし走ってもらい、べいさんにブレーキワイヤーを調達して持参してもらい、合流してから対処しようかという思いっきり安全運転義務違反なことを考えたものの、袖ヶ浦周辺での調達が難しいとのべいさんからの返答で未遂に終わる。どうしたものかと思案していたところたまたま9時から営業していて、しかも1.5kmほどしか離れていないところに自転車屋さんがあることに気が付いたので電話を入れてみた。
とり「すみません、そちらでロードバイクのブレーキワイヤーを扱っていませんか?」
店主「クロスバイクのワイヤー?取り扱っていますよ。」
とり「いや、ロードバイクなんですけど、シマノのコンポ。」
店主「ああ、ありますよ。」
とり「今からそちらに伺います!」
という訳で皆に行先を告げてわたしと虫さんの二人で先行。幸いなことに予定コースからそう離れていないところにお店はあった。
到着して店内を覗き込み、店主に「先ほど電話した者ですが、ブレーキワイヤーが切れてしまったので交換お願いできますか?」と問うたところ「ああ、これじゃウチには無いわ。こういう(と、店頭に並んだクロスバイクを指して)クロスバイク用ならあるんだけど。」
(え~~~。さっきこっちが必要なのはロードバイク用だって念押しして訊いたやん。。。)
しばし店主と遣り取り、近所に対応可能なショップが無いか尋ねてみたところ
店主「ここから少し行ったところにサイクル・ビーってお店があって競輪やる人なんかも良く立ち寄るところだからそこなら間違いなくあると思うよ。ここをまっすぐ行ってマクドナルドの角を曲がったところ。」
スマホで調べたところ9時半開店なので丁度開店時刻頃に到着できそう。
店主に礼を言い、残りのメンバーにメッセージを入れてリスタート。この時点で走行ログの記録スタートを忘れていたことに思い至ったのでスタート。特に右左折の無い一本道だったので目当てのお店はすぐ見つかった。各種ロードバイクが展示してあり客から預かったと思しき自転車もいかにも走り込んでいそうなものが多いしこれなら間違いない。開店準備中だった店主夫妻に事情を説明してワイヤー交換を依頼。(これでひと安心!)と思ってホッとしていたところに残りのメンバーも合流。
(ブレーキワイヤー交換ならすぐだし、レストランもちょっと遅れるくらいで到着できそうかな。。。)
そんなことを考えていたところで大問題発覚。虫さんの自転車はブレーキワイヤーがトップチューブ内を貫通する仕様だったものの、フレーム内にケーシングが無いのでワイヤーを差し込んでもおいそれとは出口から出てこない。店主が何度かトライしたもののなかなか上手く行かず、どうしたものかと悩んでいたところ、店主の奥様が「ねえ、この人たち時間が無いって言っていたんだから仮にフレームの外を通してブレーキが使えるようにしてあげたら良いんじゃないの?」という訳でトップチューブにアウターケーブルを添わせてタイラップで固定する応急処置を施し無事後輪ブレーキが使えるようになったのであった。奥様ナイスアシスト!本当にありがとうございます。
いやはや(ブレーキワイヤー交換ならあっという間に♪)と軽く考えていたので万が一べいさんがワイヤーを調達できていたら合流先で詰むところだった。
仕切り直して七人(さとう先生が思念で参加中だからね!)でリスタート。
スケジュール的には4、50分ほど押してしまっている感。一応お店に連絡を入れてみたけれどやはり座席確保は15分ほどが限界らしい。いかにも人気店らしい。
当初計画していた正規ルートにわざわざ戻るよりも無駄が少ないと判断してマップを見ながら記憶と勘を頼りに先導したらちょっと(?)狭くて急な坂道のある路地に突っ込んでしまったりというアクシデントがあったものの、どうにかこうにか計画から40分弱ほど遅れて無事最初の目的地に到着。
バイクラックはお店から50mほどのところにあり、そこには既にべいさんの自転車が掛けられてあってお店の方を見るとサイズ的にも色合い的にもひときわ目立つ鮮やかなブルーのAJ千葉ジレを着たべいさんの姿が。
無事合流を果たして順番待ち。べいさんが気を利かせてウェイティングリストに記帳しておいてくれたので次の次に案内される順番らしい。
べい「一応さ、お席に座ってお待ちになりますか?って聞かれたんだけどさすがに七人用のテーブルにひとりだけで座っているのは耐えられそうにないので断ったよw」
とり「そこで七人分の料理頼んで待っていてくれていたら伝説だったのにwww」
お店の様子
順番待ちの間庭園内をうろうろ。
これはブルべ等で通りかかる時よく見かけるオブジェ
『クマさん』こと篠原勝之氏の作品
これは動いているところを見たい
(永遠にメンテ中の気がしなくもない。)
そんなこんなで順番が回って来たので店内へ。
〔ひとみさん、モロさん、べいさん、ザマさん〕と〔虫さん、クロさん、わたし〕でちょっと離れた2卓に。
サービスのオリジナルピクルス
自家製ジンジャエール
季節の地元野菜のピザと鰯のピザ
軽くていくらでも食べられそうな感じ。
ドルチェピザ
甘すぎず美味しい。
ドルチェを含め三種のピザを三人でシェアしたけれどもう一枚あっても大丈夫だったかも。
すっかり落ち着いたところでいよいよ本番『素掘りトンネル探訪ポタ』スタート。
の、前にまずはコースアウトしてコンビニに立ち寄って給水を、という流れになって高滝湖を渡り対岸へ。
高滝湖を渡る
べいさんがひとり迷子になるというアクシデントがありつつも無事合流し、補給を済ませていよいよツアー再開。
小湊鐵道線里見駅付近を走行中、ちょうど五井方面から駅構内に汽車が入線して来たのが目に入ったので折角だからちょっと先の踏切で通過待ちをしようと提案、踏切で待機してみたけれど一向に汽笛が聞こえず汽車が来ない。しかも踏切付近は線路内に雑草が生えているしレールにも錆が浮いている。(???)その瞬間、『代行輸送区間運行中』という表示が駅方面から走って来た小湊鐵道バスのフロントに表示されているのが目に付いた。(ここは運休区間か。。。)ということで待ちぼうけを食わせた皆に詫びてリスタート。
里見釋付近の踏切の状態
一見すると廃線みたいだ。
小湊鐵道運休情報
そんなこんなでリスタートの後、まずは『世界一広い(女子)トイレ』のある飯給(いたぶ)駅へ。
この駅も運休区間内
そして『世界一広いトイレ』
女子トイレ盗撮中の不審者
(撮影:虫さん)
ヘタに流出すると社会的に抹殺されかねない代物であるw
女子は中に入って撮影会をしてみたり、ひとしきり楽しんでからリスタート。いよいよトンネルへ。
本日ひとつ目。観音掘り(将棋の駒のような形状)のトンネルが現れた。
柿木台第一トンネル
南側坑口付近は竹林
更に南下。前回来た時は災害復旧工事で通行止め区間だったけれど解消されていたので迂回せずに進めた。
柿木台第二トンネル
第一トンネルと比較するとかなり大きい。
第二トンネル南側にあった切り通し
そのまままっすぐ進めばお馴染みの県道172に出る手前にこれまた馴染みの観音掘りのトンネル。
永昌寺トンネル(先行は虫さん)
月崎駅前をスルーしていちはらクォードの森方面へ。やはり『房総の素掘りトンネル』と言えばハイライトは月崎の三つのトンネルになる。
林道月崎1号線と三つのトンネル
来た道を引き返し、次なる目的地である向山・共榮トンネルへ。
アップダウンの続く房総の道
気温がかなり上がって来たのでペースコントロールに気を使いつつ。
虫「ひとみさんに『随分坂道少ないコースになってるわねえ。』って言われましたけれどこのアップダウンが。。。」
とり「前回はもうちょっと坂道多かったしね。房総の道はずっとこんな感じでアップダウンの繰り返しだし。」
虫「とにかく暑さと斜度!!!」
とり(どちらもオレにはどうしようもない。。。)
二連の太鼓橋、観音橋を通過
こちらも『房総素掘りトンネルツアー』には欠かせない二階建てトンネル。
向山・共榮トンネル
向山・共榮トンネルを抜けそのまま奥養老ビレッジ方面へ。
養老川を渡る
しばらく進んだところで一旦停止し、皆さんに提案をば。
とり「ルートから外れるんですけどエモいトンネルがあるんでこっち寄りませんか?500mくらいの登りだけど。」
ひとみ「500って標高差!?」
とり「まさか!距離です、沿面距離!!」
ひとみ「ヤガミさんだったら500m登るって言うとホントに500mUPしちゃうしねえw」
べい「で、斜度は?」
とり「ん~~~。10%前後くらい?」
べい「ほらね、なんか隠しているような表情だと思ったんだよ。危うく騙されるところだった。」
とり「いや、でもすぐそこだし行くでしょ?」
ということでなんだかんだ寄り道決定。
えっちらおっちら進んだ先に一つ目のトンネル。
べい「あ~~~。確かに雰囲気あるねえ。」
とり「でもここじゃないんです、この先右折したところが真打なんですよ!」
ひとつ目のトンネルと通過して行くひとみさん
しばらくして虫さんたちも追い付いて来た。
とり「そんなに道荒れていなくて走りやすいでしょ?」
虫「そんなことより斜度!斜度が!!」
とり「(先行していたメンバーに)そこ右に曲がって下さい!抜けてから振り返ると良い感じなんですよ!!」
幅の狭い、背の高いトンネルと突入する虫さん&抜けた先の坑口周り
地層が褶曲したような感じが個人的に気に入っていたり。
モロ「この先行けるんですか?戻るの?」
とり「まあ、そのまま進めば元々走っていた道にぶつかりますよ。」
ということでそのまま進む。実はこの区間、GoogleMapsでは表示されず、国土地理院の地形図を見ないと判別できないところなのであった。
という訳で突如現れるグラベル区間
虫「え、これマジですか?ヤバいかも!!」
とり「大丈夫、大丈夫!ほら、(先行している)モロさんすいすい行ってる♪」
虫「モロさんとわたしじゃ体幹の強さが違いすぎますよ!!」
なんだかんだ言って無事クリアしてしまうところはさすが。
そして当初のルートに無事復帰し、今回の素掘りトンネルポタ打ち止めとなる三つのトンネルを通過するルートへ。
北側が蕪来3号、南側が同4号隧道
牛尻下隧道
今回の『素掘りトンネル』はここで打ち止め。
養老川支流の夕木川
少々荒れている林道
新筒森トンネル南側坑口付近でR465に合流し、多少アップダウンがあるものの下り基調の道を亀山湖まで。亀山湖を過ぎて久留里街道をひたすら北上。この区間は基本的に下りか平坦しかないので走りやすいけれど、新筒森トンネルから久留里駅前に至るまでコンビニが一軒もないので補給に苦労する区間でもある。
久留里駅前のコンビニで小休止の後、袖ヶ浦を指してリスタート。
ちょっと気になったうどん屋さん
袖ヶ浦市内を東西に横切るフラワーライン
ひたすら平坦でまっすぐだけれどあちらこちらで電柱が傾いているのが非常に気になる道。
R16に到達した段階でJRで輪行する組とバスで輪行する組の二手に分かれた。
わたしは自走する気でいたものの、前日一回目のワクチン接種だったこともあって左腕が少々痛むので無理せずバス輪行で帰宅することに。結局袖ヶ浦バスターミナル利用はわたしの他新宿バスタまで行くという虫さん、クロさんの二人で計三名。
袖ヶ浦バスターミナル
輪行準備中(撮影:虫さん)
新宿行きが先に出発なので二人を見送り、まったりと富士山を眺めつつ川崎行きバスを待ち、定刻通りに到着したバスに乗車。
左:バスターミナルから・右:アクアラインから
アクアラインも思ったほどには渋滞しておらず、自宅帰着は20時半過ぎ。
他のメンバーも特に問題なく移動できているようなので安心してシャワーを浴びてビールを飲んで、暑くて楽しいいち日を締めくくったのでありました。
つたない先導で恐縮でしたが参加の皆様お疲れ様でした。また機会がありましたらご一緒しましょう。さとうせんせいも次の機会には実体でご参加いただきたいものです。
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