【船渠と】オトナの社会科見学 #02【砲台跡】
2021.11.24 Wed 06:25 -edit-
世界に5か所しか残っていない総煉瓦造のドック
見学ツアー参加者以外は立ち入れない
浦賀船渠最下部
ここに降りられただけでも価値がある
お腹を満たして再び浦賀ドックに移動。

浦賀ドックエリア外壁
煉瓦造のドックに合わせた外観。
再びクレーンをじっくり眺める
見学ツアー専用バス
このバスで千代ケ崎砲台跡まで移動する。ガイドツアーの為だけに改修されたのですと。
ツアー開始までしばらく間があったので一般公開エリアからドックを眺める。
一般見学可能エリアからの撮影
ツアー開始5分前に集合、A班とB班に分かれガイドさんの説明を受ける。
浦賀ドックは世界に5か所しかない現存する総煉瓦造ドックのひとつで、日本国内にはもうひとつ浦賀ドックの目と鼻の先に川間ドックがあるがそちらはマリーナの一部として常時注水されている状態なので最下部まで降りての見学は不可。
レシーバーの配布
それにしてもひと組親子連れがいたけれどほかの参加者は老人ばっかりだった。
一般客進入不可エリアへ
造船所船台があったところ(左)と艤装岩壁(右)
わたしの定点撮影ポイントとなっている旧日本丸もここで進水したそうである。
ドックのゲート上を渡る
ゲートの重心は海側に偏芯しているのでドック内が空の時は海水の水圧で直立しているけれど満水になると海側に倒れて船が進入できるようになるという仕掛け。
海側からぐるっと回り込む
見学用に新設された鉄骨階段を降りてドック最下部へ。
ドック底部は10m四方くらいのエリア以外立ち入り禁止
林立しているのは船底を受けるためのブロック。船底の形状は当然ながら船ごとに異なるので進入してくる船の設計図をあらかじめ入手してその船に合わせた位置に移動して対応していたそうである。よく見るとブロック底部にはフォークリフトの爪が刺さるようになっている。
浦賀ドック最後の利用は東京湾フェリー、しらはま丸とのこと。なんだかんだ縁が深い。
フランス積みの煉瓦
拡張された船首部
『総煉瓦造』ではあるが船首、船尾部分は煉瓦では無く鉄筋コンクリート造になっている。船体の大型化に伴い拡張された結果とのこと。ギリギリまで大きなものが入渠した時は船首部分が敷地をはみ出し道路上にせり出したのだとか。
再び地上へ。
一般見学可能エリアから
これを覗いて進入してくる船の中心軸を合わせる
ここまでで浦賀ドック見学ガイドツアーの部は終了。これから専用バスで移動して千代ケ崎砲台跡見学ガイドツアーに移行する。
このツアーの為だけに改修されたバス
このバスの乗車定員の縛りがあるのでA、B各グループ15人までしか参加できないし、これ一台なので午前午後の2回しか運行できない。
叶神社にちなんで『叶』をかたどった吊り革
往復の車内ではツアーガイド氏では無くバスガイドさんがあれこれ案内してくれる。ツアー専用なので本来不要な降車ボタンを押すと『なるほど~』という男声とともにボタンが光る。ガイドさんの案内に感心した際に使うw
なるほどボタン
千代ケ崎砲台跡は先ほど訪れた燈明堂の上方にある。燈明堂への道から分岐した坂道を、ペリー来航時の黒船の最大船速程度の速度でのんびり進む。時速10km弱。
坂道を登り切っていよいよ千代ケ崎砲台跡到着。
石積みの切り通しを通り抜ける。
入り口の切り通し
正面には井戸
まずは小高い丘の上へ案内される。二門の大砲がひとセットになってそれが三か所。丘の上を掘り下げたところが砲台跡。大砲の砲弾は放物線を描いて飛翔する榴弾。命中率は1%あるかどうかという精度だったとか。
掩蔽されて大砲自体は海上から見えなくされていた
あちこちに咲いていた竜胆
房総半島を望む
浦賀水道は今日も大賑わい
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