【6本目の】SR600支笏洞爺 走行記録 概要【ランドヌール認定】
2022.09.24 Sat 05:38 -edit-
余市町内のコース沿いにあった
その名も『登神社』
SR600走行中にお詣りするのに
これほどありがたい名前の神社もそうそう無い
《Day-0》
思いの外北海道滞在業務が長引いてしまっている現状。元々【Okhotsk 1300km】を走り終えたら2022年の北海道でのブルべ参加は打ち止めと考えていたものの、その【Okhotsk 1300km】をスタートする数日前辺りにはどうやらまだしばらく滞在が延びそうだということがはっきりし始め、更に9月の三連休の片方は暦通り休める見通しが立って来たので9月17日から19日までの日程で【SR600支笏洞爺】を走ることに。
ACPの管掌を離れたのでデザインが変わった新しいブルべカードとフレームタグ。
エースくんでのSR600は初めて
【備忘録】
◇タイムテーブル(距離、標高共実績ベース)
当初計画は00:00スタート。前日及び完走後の業務との兼ね合いで02:00スタートとなったものの結果的に当初計画通りの走行がわたしには最適なのだと確信した。
・8月17日:Start 02:04→Goal 20:16(290.4km/4,755UP)
・8月18日:Restart 06:10→Goal 19:23(191.9km/1,909UP)
・8月19日:Restart 04:20→Goal 13:34(149.7km/1,762UP)
※気圧の関係で特に2日目の上昇量データがおかしいので参考値
(体感的にはこの数値の約1.5~2倍で、地図計測してもそのくらい。)
◇装備・携行品
・ライト:Volt 800(+予備バッテリー)・RN 1500(+予備一灯)
・尾灯:オムニ 3 オート+ Flare 1(+ヘルメット尾灯)
・GPS:eTrex 30x+Edge 530
・カウベル(消音機能付き)
・予備電池類各種、モバイルバッテリー
・工具類(ハンドポンプ、タイヤレバー、マルチツール、クイックパッチ他)
・チェーンオイル
・キッチンペーパータオル
・タイヤチューブ×2
・輪行袋
・涼感長袖インナー+半袖ジャージ(AJたまがわ)+ビブショーツ(AJ 2019)
・レインウェア上下
・シリコンシューズカバー
・ウィンドブレーカー
・フルフィンガー薄手オーバーグローブ
・アイウェア(調光)
・宿泊時衣類(Tシャツ、短パン、ネオプレンルームシューズ他)
・液体洗剤
・デジカメ:GRⅢ・WG7
予備バッテリー、電池類は『お守り』的な携行。
アクシデントなく計画通りなら毎晩しっかり宿で休めるので充電は都度可能だし、少ないとはいえコンビニはあるので電池類の現地調達もそこそこ容易。『お守り』という意味ではエマージェンシーシートの類も必要だったかと今にして思う。
《Day-1/3》
スタート予定時刻は02:00。金曜日の業務終了後、宿舎に戻ってほぼ終了していた出走準備の最後のまとめを片付け、食事入浴を済ませて21時から24時まで仮眠。約一時間の移動で琴似駅前の駐車場に到着し、少々時間を潰してから駅前に移動。2時を回ったところでスタート。
※【】内は証跡モチーフ、以下同
<実走行ログ:2022/09/17-19>
深夜の札幌市内の路面はセミウェット。こばやし峠はかつて【きのこの山300】の際、21インチのミニベロきたひろくんで登った記憶があったのでそれなりに覚悟して登った割にはあっさりピーク。
PC2(9.7km)こばやし峠
【峠石碑】02:50着
定山渓から中山峠に向かう途中、定山渓温泉エリアを離れたら即左折して二つ目のPCへ向かう。
PC3(36.25km)豊平峡ダムゲート
【ゲート横看板】04:18着
折り返してからは中山峠に向かわず、定山渓中心部に戻って定山渓ダム方面へ。
定山渓ダム・さっぽろ湖
緩い坂道を登ってピークをクリアすると再びダム湖。朝里ダム・オタルナイ湖。
ダム堤体から下流側のループ橋とその向こうに海
ダム湖を遡上して反対側のダム湖上流側からダムに至るので分水嶺を越えた気分に浸れる。
小樽市街地をかすめて天狗山へ。
PC4(92.6km)天狗山ロープウェイ駐車場
【一般車両進入禁止看板】07:47着
天狗山から下って小樽から余市へ。山側を進むので補給ポイントがほとんど無い。途中、余市町内でステキな名前の神社を見かけたのでお詣り。
その名も『登神社』
登りの多いSR600なので道中の安全を祈願した。
PC5(122.3km)冷水峠カルデラ展望台
【展望台石碑】09:29着
カルデラ内の赤井川の街を抜け、赤井川沿いに下る。
京極町のふきだし公園に隣接した道の駅名水の郷きょうごくにて昼ごはん。
生ラムジンギスカンのセット
食後にふきだし公園内を軽く散策
名水を補充してリスタート
PC6から先、ニセコまでのしばらくの区間は【積丹400】で走ったコースと被るので予習済み。
ニセコ大橋を渡る際、ニセコ駅方面を眺める
転車台とニセコ駅越しの羊蹄山
PC7(235.4km)神仙沼レストハウス
【ニセコ神仙沼自然休養林石碑】17:13着
このPCは峠を越えた先にあって折り返すので地味にメンタルを削ってくれる。
PC8(257.6km)HANAZONOリゾート入り口
【入り口看板】18:20着
ここもPC7同様下ったところがPCなので軽いながらも登り返しがある。
岩内までの30kmの間、10~15cmくらいはありそうな大型の蛾にやたらとたかられてしまって辟易としていて前方への注意がおろそかになっていたところ、ダウンヒルで道のど真ん中にいた鹿と接触、転倒落車するという『ランドヌールあるあるなアクシデント』に見舞われたものの幸いにして車体にも身体にも大したダメージが無く無事続行。
PC9(284.5km)道の駅いわない
【案内看板】20:05着
PCから数百メートルのところにあるホテルに投宿し、初日は終了。
岩内のホテルで反射ベストを脱いでみたら結構なダメージ
それでもほかのウェア類はほぼノーダメージ。
宿の目の前がコンビニだったので夕食、朝食をまとめて調達。
《Day-2/3》
リスタートは6時過ぎ
早い時刻に目が覚めていたので最低でもあと一時間早く出るべきだった。
四年振り二度目の新見峠と新見温泉跡
新見温泉後は【AH2400】の際の写真チェックポイントだった。
新見峠ピーク付近から細かい雨が降り始めた。雨雲レーダーにも反応しない程度の雨で気温はそれほど低くなかったのでレインウェアは着込まずそのまま進む。
昆布駅
霧雨の中、周囲に人工物がほとんど見当たらない森林地帯を進む。
PC10(341.6km)森林管理道新富線
【森林管理道新富線看板】2022/09/18/10:04着
最果て感あふれるPCだった。
霧雨の中慎重にダウンヒルを駆け下って行った先、20kmほどしか離れていないところが次のPC。
PC11(359.4km)豊浦湾展望公園入口
【入り口ゲート】11:15着
次のPCまでほんの10km強だったけれどこの10kmがコース全体を通じて一番キツい。
一旦足を着いてしまったらひたすら押し歩かなければならないことが明白だったのでとにかく堪えた。
途中洞爺湖温泉のセコマで補給しながら洞爺湖畔を抜け、一旦伊達市に向けて気分よく飛ばせるダウンヒル。
PC13(397.1km)伊達神社
【伊達神社鳥居】14:30着
御朱印帳持って来れば良かったかな。
折り返して大ボスに向かう。ここもこばやし峠同様ミニベロのきたひろくんで登ったことがある(きのこの山300)ので記憶にあるより楽に登れた。
晴れていれば素晴らしい眺望が開けたはずだけれど辺りは真っ白。他に観光客の姿が見えない展望広場で補給食のちくわパンをいただく。
視界は全周真っ白
登別に向けてのダウンヒルは途中ちょこちょこ登り返しがあるいやらしい下り。登別の温泉街を抜け、日が暮れて真っ暗になった山道を淡々と進んだ先がこの日最後のPC。登別の手前から本格的な雨になった。
PC 15倶多楽湖(453.2km)
【神秘の湖クッタラ湖」看板】18:35着
岩内のリスタートがあと一時間早かったら薄暗いながらも湖を眺められたはず。
狭くて路面が荒い上雨が降ってさらに危なっかしくなったダウンヒルを終え海沿いの国道を東にちょっと進めば二泊目の宿がある虎杖浜温泉。
白老牛の鉄板焼きとすき焼きでテンション上がる
美味しいものを食べて温泉に浸かってすっかり満ち足りて最終日へ。
《Day-3/3》
リスタート:22/09/19/04:20
PC16(505.1km)ホロホロ峠
【伊達市(大滝区)カントリーサイン】2022/09/19/07:05着
超絶気分良く走れるダウンヒルの後、三階滝に寄り道。
雨のお陰で流量が多い
『ホロホロ峠の予習』のきっかけとなった通行止めが解除になった美笛峠を越える。
美笛峠で記念撮影
支笏湖をぐるっと約半周してオコタンベ湖方面へ。
支笏湖は全域見渡せた
オコタンベ湖への分岐から先は気分良く飛ばせるダウンヒル。途中脇に逸れてPC。
PC17(584.4km)ラルマナイの滝
【恵庭渓谷からの観光めぐりマップ】11:40着
このPCも折り返し。
最後のクライム区間
最後のクライム区間が終了すると後はひたすら下りと平地。札幌市街地は信号ストップでなかなか思うようにペースが上がらないものの、ランドヌール部門でのクローズ(=60時間)に間に合わなくなるほどのことでは無かった。真駒内付近ではかなり明るくなって来たもののゴール手前5kmほどから土砂降りとなった雨の中ゴールに到着。
PC 18・Goal(617.6km)JR琴似駅
【西口】13:35着
ゴールクローズまで25分残しの59時間35分にてゴール。
【積丹400km】、【Okhotsk 1300km】に続いて3度目となるチコリンさんのお出迎えを受ける。
Photo By チコリンさん
いやはやもう、本当にどれほど感謝してもし切れない。
いつもありがとうございます!
そんな訳で無事【SR600支笏洞爺】を完走。これでSR600はランドヌール部門で6本目、ツーリスト部門認定を含めて7本目の完走となります。
細かい所感は後日UPする詳細レポで触れるとして全体としては洞爺湖ウィンザーホテルに至る登り坂を除いて総じて走りやすい良コース。主要道から外れたところがルートになっている区間も多く景色が非常に北海道らしくて楽しい。ただ、複数のPCが折り返しとなっていてその多くが大なり小なり『折り返しが登り返し』となるので地味にメンタルにダメージがあるので人によっては嫌がるかも。
スタート直後、150kmくらいまでは非常に楽に走れるので錯覚するけれど『楽しいSR600はあっても楽なSR600はない』という当たり前で厳然とした事実を突きつけられます。
個人的には非常に楽しいコースでした。自分にとっての最適解が良く分かったので次に挑戦する際には理想のタイミングでスタートしたいもの。SR600としての要件を満たすために苦労したのだろうということがひしひしと伝わるこのコースをレイアウトして運営してくださっているAJ北海道関係者及び担当者様に深く感謝。
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