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日記超。-改・弐-

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-0001Nov30Wed

推敲 

フランス国内での一向に鎮静化の兆しが見えない暴動に関して
隣国ドイツに在住のジャーナリスト様がお書きになったメルマガが届いておりまして。
 ⇒クライン孝子の日記
まぁ、以前にも書きましたがわたし自身のスタンスとしては
> 内容的には特にユニークな主張があるわけでもなく、
> 『読者から届いたメール』をそのまま引用しているだけなので飽きが来て
> あんまり熱心に読むことも無く、さりとてこれといったきっかけも無かったので
> 解約もせずにずるずると今でも購読が続いていたりする訳です。

こんな感じだったのですけれど。
最近はわたし的に完全に最低評価な山拓をひたすら持ち上げていたりするもんだから目が滑っちゃってほとんど読まずに放置していることが多かったり。
 ※『山拓に関しての云々』は今回のエントリとは関連しないので詳述は避けます。

で、今日届いていたメルマガの中の一節。

~(前略)~
このところ不景気風が吹き荒れている独仏両国。
そのフランスで、根っからのフランス人と旧仏植民地あたりから
入国してきた移民とでは、明らかに差別に近いものがある。
とりわけこの差別意識は9・11同時多発テロ後、露骨になってきている。
しかもフランスでは、信仰の自由という立場から、
イスラム教を象徴する女子のスカーフを禁止
した。
これが仏在住のイスラム教信者の反発を買っている。
あれやこれやで今回こうした暴動が発生したようだ。
~(後略)~
※強調:管理(?)人。


ええっと…『自由』なのに『禁止』とはこれいかに。
『信仰の自由』という立場からなら『解禁』とか『許可』ってーのが自然な流れではないのか???
しかもわたしの薄れかけている記憶によれば
去年、フランスの公立学校ではスカーフが禁止されたはずだし
それに関連してイラクではフランス人誘拐事件も起きていたはずなのですが。
と、思って検索してみたらいくつかの記事がHit。

建前上は『政教分離政策の一環』として大きな十字架やユダヤ教徒が被る小さな丸い帽子なんかと共に公立学校や公立病院で禁止されたようです。

んでもってこの政策が発表された当時、米国政府筋からは
”信仰の自由という原則をないがしろにしているのではないか。”
こんな談話もあったそうなんですが。

ん~~~。
まぁ『変な日本語を多用するのは海外在住が長い弊害』として
多少(?)無理があるけれども流せるとして
こういう最も基本的で間違ってはいけないようなところでポカをやらかすから信用できなくなるし某チャンネルでおもちゃにされるんだよなあ と、しみじみ。

11/06/22時台追記
わたしがエントリをポストした後で訂正なさっておいでです。
 ※2005年11月6日 15:54付メルマガより

訂正: 先ほどのわが日記
    “■2005/11/06 (日) 白人の、白人による、白人の為の、これ遺産?”
    の文中
    「イスラム教を象徴する女子生徒の校内スカーフ着用を禁止した」。 
    と訂正よろしくお願い致します。
~(以下略)~


さすがに氏のメルマガ購読者(無論わたし以外)もチェックしているでしょうし
元々の文章では『フランス国内では回教徒の象徴であるスカーフが禁じられた』という意に取れるので訂正は当然なんですが
『女子生徒のスカーフ禁止』て(呆)
飽くまでも禁じたのは公立学校や公立病院等の公共機関でのお話。
私立のそれらに関しては規制していないはずなんだけど。

いや、それよりも何よりも
『信仰の自由云々』ってぇ記述がそっくり削除されちゃったのは何でだ?
※これは管理(?)人。の誤読。
この訂正が
『しかもフランスでは、信仰の自由という立場から、イスラム教を象徴する女子のスカーフを禁止した』⇒『(フランスでは)イスラム教を象徴する女子生徒の校内スカーフ着用を禁止した』
であると勝手に思い込んでしまいました。
読み返してみるとあれこれボロってのは出てくるもので
正にタイトルを地で行くエントリになっていますわ。。。(汗
-以上11/07追記-


ほんのちょっとしたタイプミスの一単語入るか入らないか
あるいはほんの一文字入るか否かで文章の意味自体が正反対になってしまうことは往々にしてありますが。。。

例えば引用文を例に挙げれば
> 信仰の自由という立場から外れてもイスラム教を象徴する女子のスカーフを禁止
この『外れても』(もしくはそれに代替する表現)を追加って話なら
”ああ、『国際ジャーナリスト』(wとはいえ間違うこともあるんだなあ。”
程度で済んでしまう(かな?)のに訂正前と訂正後が全然脈絡無いんだもん。
しかもさらっと流しているし。
ジャーナリストって『コトバが飯の種』なんだからさあ。。。

わたし個人の主観的にはこういう『コトバ商売』の方には
自らの発言を訂正する際に、誤ってしまった原因も明確にして欲しいと思うんですけれどね。
言い訳がましくても良いからさ。
それが種で叩かれている人もいるけどさ、某チョンイル新聞関連で(w
-以上追記-


トラックバック送信先:http://blog.satohs.jp/200511/article_17.html

関連過去エントリ:『リテラシー』

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-蛇足-

『変な日本語』の具体例としては
先に引用した、あの短い部分にもしっかりあって

> そのフランスで、根っからのフランス人と旧仏植民地あたりから
> 入国してきた移民とでは、明らかに差別に近いものがある。
> とりわけこの差別意識は9・11同時多発テロ後、露骨になってきている。


『差別に近いもの』ってぇものの根源は
あくまでも『差別に近い意識』でしかないわけで。

そこで『差別意識』と明確に規定するならば
その直前ははっきりと『差別』が存在すると書くべきではなかろーかと。
あるいは『差別に近いもの』と表現するのであれば『差別的意識』と書くとかさ。

重箱隅つつき的なんだけど(w
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この記事に対するコメント

おそらく、信仰の自由よりも女性の抑圧の方が問題だという理屈なのでしょう。

URL | えんき #-

2005/11/06 22:51 * 編集 *

>えんき 様

はじめまして。
コメントありがとうございます。

> 女性の抑圧の方が問題~
『大峰山関連』のお話でしょうかね?

わたし個人的に一言で言えば
”ばかかお前ら?”
で終わっちゃう話だった上にエントリを書く時間的余裕が無かったので触れずにいましたが。

もう、ジェンフリの急進派にはうんざり。
”女人禁制の山が問題だったら基本的には人が立ち入ることを禁じた神域であるところの出雲大社のご神体八雲山は一体どーなる?”
と、小一時間問い詰めたいですが。

伝統に根ざして風習や因習というものがあって。
連綿と受け継がれたもののなかには、確かに現代の社会生活を営む上で阻害要因となるものも少なくないのでそれを撤廃していくのを『非』とは断じませんが
結局ああいう連中ってのは
”鯨や海豚は頭が良いし可愛いから殺しちゃダメ!牛や豚は人に食べられるために生きているから良いの♪”
ってほざく連中とまったく違いが無いんだなあ
と、そんなことをつらつら思って射たりします。

URL | 管理(?)人。@東京 #-

2005/11/06 23:17 * 編集 *

こないだ研究者で聞いた話によると、第二世代の移民女性がイスラム信仰に目覚めてイスラム勉強会に通ったりヒジャーブを着用するようになって、同じく移民第二世代だけど比較的世俗化したかたちのイスラム信仰を持ってる旦那が「なんだか俺が嫁に強制してるっぽく見えちゃうからイヤだけど、それが彼女のチョイスなら仕方ないからね」と愚痴っている、みたいなケースもあるそうです。

「イスラム信仰vs男女平等主義」みたいな二項対立じゃ読み解けない現実もいっぱいあるってことですね。

URL | 故ありて匿名。 #-

2005/11/12 17:47 * 編集 *

>匿名 様。

コメントありがとうございます。

なるほど。
件の山立ち入りに関して、某chでも"回教関係者には抗議しないくせに卑怯。"的な意見も多々見受けられましたし
じっさい、わたし自身もその意見に同意できると考えていましたか。

なにごとによらず、単純な二律対立概念ではくくれないことがあるのですねえ。
まあ宗教というのは常に軟化と原理主義回帰を繰り返しているものですが。
アイデンティティの拠り所としての宗教は、移民第一世代よりも二世、三世の方が大きな意味を持つケースもあるのでしょうね。

URL | 管理(?)人。@携帯 #-

2005/11/12 22:44 * 編集 *

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