推敲
2005.11.06 Sun 15:34 -edit-
隣国ドイツに在住のジャーナリスト様がお書きになったメルマガが届いておりまして。
⇒クライン孝子の日記
まぁ、以前にも書きましたがわたし自身のスタンスとしては
> 内容的には特にユニークな主張があるわけでもなく、
> 『読者から届いたメール』をそのまま引用しているだけなので飽きが来て
> あんまり熱心に読むことも無く、さりとてこれといったきっかけも無かったので
> 解約もせずにずるずると今でも購読が続いていたりする訳です。
こんな感じだったのですけれど。
最近はわたし的に完全に最低評価な山拓をひたすら持ち上げていたりするもんだから目が滑っちゃってほとんど読まずに放置していることが多かったり。
※『山拓に関しての云々』は今回のエントリとは関連しないので詳述は避けます。
で、今日届いていたメルマガの中の一節。
~(前略)~
このところ不景気風が吹き荒れている独仏両国。
そのフランスで、根っからのフランス人と旧仏植民地あたりから
入国してきた移民とでは、明らかに差別に近いものがある。
とりわけこの差別意識は9・11同時多発テロ後、露骨になってきている。
しかもフランスでは、信仰の自由という立場から、
イスラム教を象徴する女子のスカーフを禁止した。
これが仏在住のイスラム教信者の反発を買っている。
あれやこれやで今回こうした暴動が発生したようだ。
~(後略)~
※強調:管理(?)人。
ええっと…『自由』なのに『禁止』とはこれいかに。
『信仰の自由』という立場からなら『解禁』とか『許可』ってーのが自然な流れではないのか???
しかもわたしの薄れかけている記憶によれば
去年、フランスの公立学校ではスカーフが禁止されたはずだし
それに関連してイラクではフランス人誘拐事件も起きていたはずなのですが。
と、思って検索してみたらいくつかの記事がHit。
建前上は『政教分離政策の一環』として大きな十字架やユダヤ教徒が被る小さな丸い帽子なんかと共に公立学校や公立病院で禁止されたようです。
んでもってこの政策が発表された当時、米国政府筋からは
”信仰の自由という原則をないがしろにしているのではないか。”
こんな談話もあったそうなんですが。
ん~~~。
まぁ『変な日本語を多用するのは海外在住が長い弊害』として
多少(?)無理があるけれども流せるとして
こういう最も基本的で間違ってはいけないようなところでポカをやらかすから信用できなくなるし某チャンネルでおもちゃにされるんだよなあ と、しみじみ。
11/06/22時台追記
わたしがエントリをポストした後で訂正なさっておいでです。
※2005年11月6日 15:54付メルマガより
訂正: 先ほどのわが日記
“■2005/11/06 (日) 白人の、白人による、白人の為の、これ遺産?”
の文中
「イスラム教を象徴する女子生徒の校内スカーフ着用を禁止した」。
と訂正よろしくお願い致します。
~(以下略)~
さすがに氏のメルマガ購読者(無論わたし以外)もチェックしているでしょうし
元々の文章では『フランス国内では回教徒の象徴であるスカーフが禁じられた』という意に取れるので訂正は当然なんですが
『女子生徒のスカーフ禁止』て(呆)
飽くまでも禁じたのは公立学校や公立病院等の公共機関でのお話。
私立のそれらに関しては規制していないはずなんだけど。
いや、それよりも何よりも
『信仰の自由云々』ってぇ記述がそっくり削除されちゃったのは何でだ?
※これは管理(?)人。の誤読。
この訂正が
『しかもフランスでは、信仰の自由という立場から、イスラム教を象徴する女子のスカーフを禁止した』⇒『(フランスでは)イスラム教を象徴する女子生徒の校内スカーフ着用を禁止した』
であると勝手に思い込んでしまいました。
読み返してみるとあれこれボロってのは出てくるもので
正にタイトルを地で行くエントリになっていますわ。。。(汗
-以上11/07追記-
ほんのちょっとしたタイプミスの一単語入るか入らないか
あるいはほんの一文字入るか否かで文章の意味自体が正反対になってしまうことは往々にしてありますが。。。
例えば引用文を例に挙げれば
> 信仰の自由という立場から外れてもイスラム教を象徴する女子のスカーフを禁止
この『外れても』(もしくはそれに代替する表現)を追加って話なら
”ああ、『国際ジャーナリスト』(wとはいえ間違うこともあるんだなあ。”
程度で済んでしまう(かな?)のに訂正前と訂正後が全然脈絡無いんだもん。
しかもさらっと流しているし。
ジャーナリストって『コトバが飯の種』なんだからさあ。。。
わたし個人の主観的にはこういう『コトバ商売』の方には
自らの発言を訂正する際に、誤ってしまった原因も明確にして欲しいと思うんですけれどね。
言い訳がましくても良いからさ。
それが種で叩かれている人もいるけどさ、某チョンイル新聞関連で(w
-以上追記-
トラックバック送信先:http://blog.satohs.jp/200511/article_17.html
関連過去エントリ:『リテラシー』
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『変な日本語』の具体例としては
先に引用した、あの短い部分にもしっかりあって
> そのフランスで、根っからのフランス人と旧仏植民地あたりから
> 入国してきた移民とでは、明らかに差別に近いものがある。
> とりわけこの差別意識は9・11同時多発テロ後、露骨になってきている。
『差別に近いもの』ってぇものの根源は
あくまでも『差別に近い意識』でしかないわけで。
そこで『差別意識』と明確に規定するならば
その直前ははっきりと『差別』が存在すると書くべきではなかろーかと。
あるいは『差別に近いもの』と表現するのであれば『差別的意識』と書くとかさ。
重箱隅つつき的なんだけど(w
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