BRM1009埼玉400㎞アタック三保<往路>
2011.10.14 Fri 19:43 -edit-
<往路>
【走行距離】211.11km
【総所要時間】13時間6分
【乗車時間】9時間37分
【平均時速】(走行距離/総所要時間)16.1km/h
【Av】(走行距離/乗車時間、サイコンのAv)21.9km/h
【獲得標高】 2,747m
スタート前の大転倒のお陰で400㎞走る前から疲弊した状態で正規のスタート時刻から15分遅れでよろよろとスタート。
PC1の【ヤマザキデイリーストア道志中央】までは約100㎞となかなかの距離。
その後は概ね50㎞ごとにPCが設定されている。
入間をスタートして飯能、青梅から日の出を縦断して五日市へ。
五日市から檜原に向かう学生時代は単車で、最近になってロードなチャリを転がすようになってからはチャリで、何度か訪れている馴染み深い道。

【新矢柄橋】
この橋のアーチを目にすると”奥多摩に来たなあ…。”としみじみ感じる。

まだまだ8時~9時台なので車の往来も少なく、スタートで出遅れたので完全に単独走行な山道を堪能。
登りで力を入れると脇腹が結構痛むのでひょっとしたら肋骨をやってしまったのではなかろうかと心配しつつもコースを進む。
とにかくPC1に時間内に到着しなければ話は前に進まない訳で。
緩い登り基調の一本道を淡々と漕ぐ、漕ぐ、漕ぐ。
ここでルートは上川橋交差点を左へ、今まで一度も通ったことはない上野原に抜けるルート。
そこそこきつい勾配ではあったけれどもさすがに直登ではなかったのでそれなりに順調に進めたものの、しばらく進むと妙にタイヤノイズが大きく聞こえるようになりペダルが一段と重くなったように感じられたので、登り坂の途中でやむなく一旦停車、リヤタイヤの圧を確認してみたらすっかり指で押して潰れてしまうくらいの低圧になっていた。
ここからが地獄の始まり。
リアタイヤを外してタイヤの修理を済ませ、”さて、ぼちぼちペースアップしてリカバーしなきゃ!”と、爽やかに再スタート。
んがしかし、その後PC1にたどり着くまでにたて続けに三度のパンクに見舞われるハメに陥る。
そのうち一度は固くて固くてはめづらいスペアタイヤをはめる際に使っていたタイヤレバーが折れたためにその折れたレバーでチューブに穴が開くといったなんとも哀しい出来事で、上野原に向かう下りの【ご褒美ステージ】の恩恵に浴することも無く徒らに時間を空費することになった。
どうにかこうにか症状が落ち着き、安定して走れるようになったのはPC1まで60㎞以上を残した状態で残り時間が二時間弱といったところ。
藤野から先はひたすら登りが続くのに平均時速30㎞超なんかで走れる訳がない、っていうか平地だって無理だわ。
この時点でほぼ今回のブルベは終わったも同然ではあったのだけれど、ひとまずはPC1まで走ろうと。
菅井を抜け、奥相模湖道志ダムに差し掛かると豪快に放水していて写真を撮りたくなったけれども今回は諦めてひたすら進むことを考える。
GPSに表示される現在時刻と残り距離を見比べつつ、絶望的な思いに陥りつつもペダルクランクを回す。
結局PC1まで20㎞弱の地点で制限時間に達してDNFが確定。
その瞬間心が折れてしまったのですぐそばにあった【酒まんじゅう】の看板につられて民家の庭先へ。


ごく普通の民家の庭の奥、【営業中】ののぼりの所でまんじゅうを売っている。
まんじゅうを食し、おばちゃんにお願いしてボトルに水を補給していただき、スタッフさんにDNFの連絡をし、あわせてそのままコースを走ることを伝えた。
既にSR資格は取得できているので認定が必要な訳でもなく、ブルベ挑戦初年の締めくくりとしてエントリーしたBRMなので折角ならコース通りに完走したい。
一旦折れた心に添え木を当て(笑)PC1を指して再び移動。
道志みちの日曜日の昼下がりはサイクリストたちでいっぱい。
既に時間に追われる事も無いのですれ違う人たちに会釈をしたりしながらのんびり坂を登っていると白い上着を着た女性が一人快調に下って来た。
髪の毛の感じがけーこさんっぽい人だなあ…。なんてな事を思いつつ会釈を交わしてすれ違い、それでも前日メールをやり取りした際”出来れば明日(=日曜)は走りに行きたい。”と書いてあった事を思い出し、”もしや?”と思って止まって振り向いてみたら果たしてけーこさんその人でありました。
”こんな時間にここにいるって大丈夫なんですか?”と、ごもっともなご指摘をいただいたのでかいつまんで事情を説明してしばしの雑談。
それにしてもよくまぁ出くわしたものだ。さすが『道志がお庭』なだけのことはある(笑

ようやくPC1に到着したのはクローズ時刻の70分遅れ。
さすがに誰もいないだろうと思ったら一人だけ反射ベストを着用した男性がいた。
聞けば体調不良で駐車場の隅で仮眠をとっていたとのことで、今回はこのままDNFして引き返すことにするのだとか。
”元々往路だけ走って新幹線で帰るつもりだったから、ここで引き返せば距離的にはおんなじだし、山道少ないから楽だし。”なのですと。
完走することだけが目的じゃない、色々な考え方があるもんだ。
先ほど酒まんじゅうを食したばかりなので軽めの補給を済ませ、先に進む。
出来れば折り返しのPC3にはクローズ前に到着して、最終的には制限時間内でゴール地点まで辿り着きたい。
えっちらおっちら坂を登る。
ここのところ信越五高原や八ヶ岳、秩父方面を走っても登り坂がそれほどキツイものには思えず、案外走力が向上してきたのではなかろうかとか妙に浮かれたことを考えていたのだけれど、やはり山伏峠は一味違ってキツかった。

お久しぶりの山伏トンネル。
ここで流暢な日本語を話す外人さんに話しかけられて軽く雑談。
400㎞ブルベの最中だというと
”Oh!手頃で良い距離ですね、ワタシもしばらく前に420km位を24時間掛けて走りましたよ、楽しんでガンバッテくださいねぇ。”
400kmを手頃で良い距離と言い切る立派な変態さんなのでした。(笑)
トンネルを越えたらあとはご褒美タイム。
緩やかな下り坂を山中湖に向け快調に飛ばす。
山中湖北岸から、生憎富士山は雲に隠れて姿が見えない。
湖を眺めながら若干速度を落とし気味に走っていたら、さっきの外人さんと連れの一人(5、6人のグループだった)が追い越していったので二人の後ろについて引いてもらう。
明神前の交差点でわたしが前に出てその後は先行、途中に目的地があったようで忍野の辺りに差し掛かったときには後ろには誰もついてきていなかった。

小腹が減ったので富士吉田の玉喜亭でかき揚げうどんをすする。
徐々に日が傾いてきて、道志みちでけーこさんに”この時間からだと暗くなってから樹海の中を走ることになりますよねえ。”と言われたのを思い出した。
自分としてはそれほど暗くならない内に抜けられるつもりだったし、さすがに真っ暗な富士ケ嶺を走るのはあんまり気分が良くないのでちょっとペースアップ。
チキンハートなおっさんなのですよ。

富士ケ嶺に向かう樹海の中の道。
学生時代に単車で良く走った道だけれど、鳴沢付近は驚くほど何も変わっていない。
結局樹海はそんなに暗くならない内に抜けることができ、PC2に到着したのはクローズから25分ほど経ってから。
結構な数の反射ベストさんたちがいて若干驚いたのだけれど、よく考えたらここは復路のPC4でもある。
皆さん既にわたしより100kmも余分に走っておられた訳です、6時スタート組だから単純にその距離を先行している訳ではないけれど。
富士山を背に、みなさんが左折して行く交差点をわたしは直進。
気持ちの良い下り坂だったのでうっかり曲がり忘れて1kmほど進んで折り返し。
県道75号はどこまでもどこまでも、ひたすら続く長い下り坂。
復路はコレを登らなければならないと思うと心が折れそうになる、これで折れたら本日二度目。
冨士川を越えると静岡の600㎞で走った記憶のある道になった。
コースは清水までその時とおんなじルートなのでどこがキツイのかもしっかり覚えている。
突き当たるまでの道と合わせて興津に向かうR52の富士見峠はなかなか厳しい坂だった。
今回もやっぱり厳しい。
それでも折り返しの参加者とすれ違うことが多く、自動車がほとんど通らない山の中でみんなに声を掛けて貰って気持ちが奮い立つ、既にDNFだけど(笑)
興津駅の脇を抜け、西に向かう。
清水市内を抜けて三保の松原へ、折り返しのPC3に到着したのがクローズ25分前。
ようやく制限時間に追いついた。
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