第6回はつかいち縦断みやじま国際パワートライアスロン大会
2012.06.19 Tue 07:13 -edit-
昨年の第五回に引き続き、第6回はつかいち縦断みやじま国際パワートライアスロン大会(大会愛称【ウッドマン】)に参加してまいりました。
スイム2.5kmの関門時間が1時間25分と、スイムが苦手なわたしには少々高目のハードルで、だからこそ”泳ぎきることができさえしたら完走は間違いない!”とタカをくくっていたところ、バイクパートで足を掬われてしまい、タイヤバーストによる途中棄権の憂き目を見てしまった昨年の大会。
完走できないままではあまりにも気分が悪いので再度チャレンジすることになったのですが、今年は大河ドラマの影響か、六回目の開催にして初めて応募人数が募集人数を上回って抽選になったとのこと。
幸いにして抽選に漏れることなく出走できることになりましたが、秋の佐渡は落選したのでみやじままで落選していたら目も当てられないくらい落ち込んでいたことでしょう。
<結果>
総合タイム 6:01:29(210位、年齢別65位)
スイム 1:11:23(348位)
バイク 2:42:32(バイク順位:155位)
スイム+バイク 3:53:55(235位)
ラン 2:07:34(ラン順位:174位)
男子順位:200位
相変わらずスイムが絶望的に遅く、バイクとランで盛り返すといういつものパターンだった今回。
スイム終了時点で348位でバイク終了時が235位、最終順位が210位なので
バイクで113人、ランで25人抜いたということですね。
こうして見るとスイムのタイム向上が成績アップに即繋がるのは間違いなさそうですが、スイムのスキルが上がってしまうと後ろからバンバン追い越すカタルシスがスポイルされそうな予感がしてイマイチ乗り気ではなかったり。
選手権スロットを狙ったりエイジランク上位を狙ったりできる実力があるわけでもないのでスイムは関門に引っかからない程度の力を維持しつつ得意のバイクとランを伸ばした方が良いような気もします。
このあたりは正直迷いどころ。
去年は【バイクコース下見バスツアー】に参加したので金曜の晩から宿泊したのだけれど、去年リタイア者回収バスに乗って最終走者の後ろを延々と走ったので図らずもランコースの下見まで出来ていたので今年はさすがに必要なかろうと土曜日の朝移動。

正午過ぎのJR宮島口駅はそぼ降る雨の中でした。
投宿するホテルにチャリを預けて受付会場に徒歩で移動。

途中で焼き牡蠣なんぞをいただいたり。

受付会場は約一年ぶりの【ちゅーぴーパーク】
左に写っているのは広島からの電車で一緒で、受付会場に行く途中で再度出くわした大阪からの参加者氏。
今回が初トライアスロンだそうだったけれど、エントリーNo.も聞いていなかったから彼が無事完走できたかすらわからんという…(-_-;)
今年は去年なかった鳥居のオブジェが入口で出迎えてくれた。

受付を済ませてIDリストバンドを巻いてもらい、この大会ならではの【ウェットスーツチェック】を受ける。
規定に合致しないウェットスーツでの競技参加は不可。当たり前っちゃあ当たり前だけれど。
約一時間強の競技説明会の後、開会式と前夜祭。
去年は震災の影響で自粛となってしまったので前夜祭は初めての経験。

発泡酒は二本、ソフトドリンクなら四本もらえる。

おでん、押し寿司、そうめん。
この他にもピラフや冷製パスタ、サンドイッチ、鶏唐揚げ、デザートのくず餅やお団子等。
そこそこ腹を満たしてホテルに戻る。

途中、スイム⇒ランのトランジションエリアに寄り道。
右の画像:去年はこの奥が上陸地点で左手の崖の上がトランジションエリアだった。

ホテルに戻ってチャリを輪行袋から取り出してセッティング。
今回初めて補給食をトップチューブに貼り付けてみたけれど、若干問題点が発覚。
こういうのは実際に走ってみないとわからないものだ…やっぱり経験の蓄積って大事。
前夜祭では大して食べたつもりもなかったけれど、案外満腹だったのでコンビニで購入した缶ビールを呷って早々に就寝。
朝4時過ぎに起床。
4時半からのホテルの朝食をいただき食休みの後着替えて移動。
宮島に渡る船便は第一陣だったので6時10分。
去年(まで)は一般の観光客と一緒に松大汽船で渡ったのだけれど、今年はチャーター船での移動。

バイクラックに三太夫を預け

チャーター船で松島到着、6時半頃。

今年の待機場所は千畳閣ではなく、千畳閣手前の広島経済大学セミナーハウス【清風荘】だった。
去年、千畳閣で待機していた時はウェットスーツを身にまとった異様な集団を縫うように一般の観光客が歩いていたのでこの変更は良かったのだろうと思う。
千畳閣で準備していたほうがテンションは上がるだろうけれど。
入水までは一時間以上あったので床に転がって軽く仮眠して時間つぶし。
これは一便だったからで、三便の選手たちは清風荘着即着替えという流れだったので落ち着く暇がなかっただろう。
まあその代わり出港時刻が遅いのだから…と言われればそれまでだけれど、後ろに時間的余裕のない移動は結構なストレスになるよなあ。
8時頃、厳島神社の神主さんにお祓いをして頂いた後に入水、軽くウォーミングアップ。
この時ゴーグルに曇り止めを施すのを忘れていたことに思い至るも時すでに遅し。
何度か外しては内側に水通しをし、指で擦ってみたりしても一向に曇りが解消されない。
スタート地点の船から下げられたロープを握りながら片手でゴーグルをいじるもなかなかうまく行かず、ゴーグルを装着しようともがいている間にスタートの合図が鳴ったので慌てて装着し、ひとまず最後尾付近でスタート。
海で泳ぐのは約一年ぶり。
なんとなく身体が感覚を思い出すまで時間がかかった…というか、身体が覚えているほど経験無いし。
プールで泳いでいても放っておけば右に左に進路が逸れる傾向があるのでとにかくマメなヘッドアップを心がけ、コースを逸れることによるロスを極力抑えることを第一に考えて泳ぐ。
元々ギリギリの泳力しかないのだから下手にコースを逸れたらそれが致命傷になりかねない。
視界が悪い中、どうにかこうにかスイムゴールに到達したのは関門時間に対してのマージンが十数分しかないタイミング。
距離表示がバグっておかしなことになっているけれど、ペースが23分/kmで所要1時間12分なのだから概ね3km泳いでいる計算になる。
バイクへのトランジション。
ウェットスーツを脱いでバイク袋に入れる。
周回コースではなくワンウェイの大会なのでスイム、バイク用品やウェア類は各々袋に入れて主催者に運んでもらうことになるので脱いだウェットスーツやゴーグル、キャップもきちんと袋に入れなければ事と次第によってはペネルティになりかねないのがほかの大会と違うところ。
脱いだウェットスーツやキャップ、ゴーグルを袋に入れ、代わりに引っ張り出した小金井トライアスロンチームのバイクジャージをツナギのトライスーツの上に着てゼッケンベルトを装着。
トランジションエリアを過ぎ、三太夫にまたがってスタート。
受付会場だったちゅーぴーパーク脇を抜け、チチヤス乳業工場前を通過。
のっけから結構なアップダウンの洗礼である。
更に阿品台の団地の中を抜けるルートはしっかり坂道になっている。
この辺は住宅地だけあってギャラリーが非常に多く、声援も数多く飛んできてしんどいながらも非常に気持ちがいい。
去年参加した時もそうだったけれど、沿道で声援を送ってくれるギャラリーの皆さんが名前や出身地が記載された選手リストを手にゼッケンNo.から名前を呼んでくれるので非常に励みになる。
個人情報?何それ?
特に最近は個人情報取り扱いについて殊更ナーバスになりがちではあるけれど、基本的に要所を押さえてもらえれば良いだけだよなあ。
阿品台から広島岩国道大野IC付近までは緩やかな下り基調、なかなか快調なペースで前走者をパスしてゆく。
ダウンヒルは体重が重いほうが速いwww
大野から和乱治峠までの登り区間が最初の難所。
最初の500mほどの区間こそ10%ほどの傾斜がある坂道ではあるけれど、その後は5%前後の比較的走りやすい坂道。
この辺でパラパラとスイムで先行された前走者を抜き始める。
不得手な登り坂でも前走者をパスできるようになるくらいには脚力が備わってきたということか。
和乱治峠を越えても【ご褒美ダウンヒル】はあんまりない(´・ω・`)
渡ノ瀬ダム湖脇を通り、15kmほどほぼフラットで快適な道が続く。
沿道からの声援は相変わらず気持ちが良く、こちらも”ありがとう!”、”頑張ります!”と返したり手を振ったりして高揚してくる。お祭りは乗ったもん勝ち。
概ね35~40km/h程度の巡航速度で快調に走行して気持ち良さを満喫できた区間も浅原地区辺りで終了。
一旦登って軽い下りの後、約10kmで500mの高度を駆け上がるこのバイクコース最大の難所に差し掛かる。
ひたすら淡々と続く上り坂。
ここへ来るとさすがにペースが落ちるので、前方にいくつもの集団が見えて来るようになる。
中には左右にふらつきながら辛うじて登っている体の選手もいれば諦めて降りて押している選手もちらほら。
大会二週間前に新野峠、三週間前に鳥坂峠の洗礼を受け、新野峠では【仮想みやじまトラ】として登り坂を攻め込む走りをしていたわたしにとってはきついながらも無理な坂道ではなかった。
この日のために用意した11-27のカセットも装着していたし。
淡々とクランクを回し、少しでも勾配が緩くなったところで一気に加速する緩急のつけ方はブルベで培った省エネライドが生きているように思う。
昨年のセントレアでも感じたけれど、案外ロングライド慣れしていない選手が多いので距離が長くなるとわたしには有利に働くような気がする。
概ね30kmを超えたあたりから前が失速してきたようにも感じたし。
それにしてもまさか登り坂でごぼう抜きとか実現できるようになるとは思いもよらなかった。
結構な数の前走者をパスしたものの決して楽ではなかった坂道をどうにかこなし、ほんの少々ご褒美ダウンヒルを味わったらトランジションエリア。
シューズを履き替えてランスタート…と思ったのだけれど、どうにもトイレに行きたくなってしまったのでトイレに立ち寄る。
結構な量の汗をかいている割にはトイレが近い。
ところがトライスーツはワンピースタイプ、バイクジャージはハーフジップタイプなのでなかなか用を足しづらい。
個室の中で悪戦苦闘してしまい結構な時間をロスしてしまった。
それでも昨年はここに至る手前でレースが終了してしまったことを考えると非常に感慨深く、ここまで来たら間違いなく完走できるという半ば安堵の気持ちを抱きつつランコースへ。
が、そんなに甘いものではなかった。
このレースで真に凶悪なのはバイクのヒルクライムではなく、トレランじゃねーの?と思うくらいに登り坂ばっかりのランコースなのであった。
山の中だというのにあちこちで地元の人たちが声援を送ってくれる。
折り返しコースへの入口の吉和の分岐のところではおばちゃんが”○○さん!待ってるからねえ!!”と名前を呼んで励ましてくれたし、戻ってきた時には”待ってたよぉ!○○さん!!こんなばぁさんでごめんねぇ!!”と、思わず笑いがこぼれる声援も。
途中、ずーっと大声でエールを送ってくれていたおばちゃんもいたけれど、あの人選手よりタフなんじゃねぇの?www
トランジションから5kmほどは下り基調の楽な道で、ヒルクライム直後の足腰にそれなりに優しいコースではあったけれど、直後に約4kmで一気に250mを登る坂道になる。
その後は60m下って100m登り、そこで折り返して100m下って60m登るという足腰に非常に優しくないコースに変貌する。
折り返しまで約2kmというところで反対側を登って来たランナーの一人が”おつかれさま!じょ~です!!”と声をかけてくれた。
マイミクのじょ~氏も今回エントリーしているのは知っていたけれど、エントリーナンバーを勘違いしていて全く別の人に挨拶しそうになっていたのは内緒ですwww
最後のピークから4kmは標高差300mを延々下り、ゴールに至る。
この下り坂がまた厄介で、ちょっと気を抜けば膝が笑って転倒してしまいそうな勢い。
どうにかこうにか坂を下り切ったら残りは約2kmのフラットコース。
沿道の声援を受けながらゴール地点のめがひらスキー場駐車場を目指す。
最後にちょっとした坂道を登ると正面にゴールゲートのアーチが見え、約50mほどの直線路を走り抜けてゴールラインを通過。
トライアスロンのゴールは毎回テープが切れるので、何度経験しても楽しい。

ゴール後に荷物とフィニッシャーズTシャツを受け取って移動しようとしていたらじょ~氏が”おつかれさまでした♪”と、挨拶に来てくれた。
地元出身である彼のお母様とも挨拶をしてから二言三言交わして別れ、完走者には無料で振舞われる肉うどんをいただく。
また、選手が無料で利用できる温泉に入って汗を流し、マッサージルームでケアしてもらって再びゴール付近の屋台で生ビールを味わった。
選手送迎バスに乗り込み、バイクトランジションまで移動してチャリとウェア類の返却を受け、宿に帰着したのが17時頃のこと。
どうにかこうにか無事【忘れ物】を拾うことができたので非常に満足できた大会でした。
沿道の声援はクセになるくらい嬉しいし、エイドステーションほかのボランティアスタッフの対応も温かくて優しいくて申し分なかったし。
大会運営スタッフ、ボランティアのみなさん、沿道で声援を下さったみなさん、本当にありがとうございました。
唯一心残りなのはトイレでのタイムロスが無ければ6時間を切れたかも知れないということだったりwww

フィニッシャーズTシャツと小金井トライアスロンチームジャージ。
このジャージは同日長崎県五島で開催されたバラモンキングトライアスロン大会でも走っていたりする。
挨拶がわりに気が向いたら押してやってください。

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スイム2.5kmの関門時間が1時間25分と、スイムが苦手なわたしには少々高目のハードルで、だからこそ”泳ぎきることができさえしたら完走は間違いない!”とタカをくくっていたところ、バイクパートで足を掬われてしまい、タイヤバーストによる途中棄権の憂き目を見てしまった昨年の大会。
完走できないままではあまりにも気分が悪いので再度チャレンジすることになったのですが、今年は大河ドラマの影響か、六回目の開催にして初めて応募人数が募集人数を上回って抽選になったとのこと。
幸いにして抽選に漏れることなく出走できることになりましたが、秋の佐渡は落選したのでみやじままで落選していたら目も当てられないくらい落ち込んでいたことでしょう。
<結果>
総合タイム 6:01:29(210位、年齢別65位)
スイム 1:11:23(348位)
バイク 2:42:32(バイク順位:155位)
スイム+バイク 3:53:55(235位)
ラン 2:07:34(ラン順位:174位)
男子順位:200位
相変わらずスイムが絶望的に遅く、バイクとランで盛り返すといういつものパターンだった今回。
スイム終了時点で348位でバイク終了時が235位、最終順位が210位なので
バイクで113人、ランで25人抜いたということですね。
こうして見るとスイムのタイム向上が成績アップに即繋がるのは間違いなさそうですが、スイムのスキルが上がってしまうと後ろからバンバン追い越すカタルシスがスポイルされそうな予感がしてイマイチ乗り気ではなかったり。
選手権スロットを狙ったりエイジランク上位を狙ったりできる実力があるわけでもないのでスイムは関門に引っかからない程度の力を維持しつつ得意のバイクとランを伸ばした方が良いような気もします。
このあたりは正直迷いどころ。
去年は【バイクコース下見バスツアー】に参加したので金曜の晩から宿泊したのだけれど、去年リタイア者回収バスに乗って最終走者の後ろを延々と走ったので図らずもランコースの下見まで出来ていたので今年はさすがに必要なかろうと土曜日の朝移動。

正午過ぎのJR宮島口駅はそぼ降る雨の中でした。
投宿するホテルにチャリを預けて受付会場に徒歩で移動。

途中で焼き牡蠣なんぞをいただいたり。



受付会場は約一年ぶりの【ちゅーぴーパーク】
左に写っているのは広島からの電車で一緒で、受付会場に行く途中で再度出くわした大阪からの参加者氏。
今回が初トライアスロンだそうだったけれど、エントリーNo.も聞いていなかったから彼が無事完走できたかすらわからんという…(-_-;)
今年は去年なかった鳥居のオブジェが入口で出迎えてくれた。



受付を済ませてIDリストバンドを巻いてもらい、この大会ならではの【ウェットスーツチェック】を受ける。
規定に合致しないウェットスーツでの競技参加は不可。当たり前っちゃあ当たり前だけれど。
約一時間強の競技説明会の後、開会式と前夜祭。
去年は震災の影響で自粛となってしまったので前夜祭は初めての経験。

発泡酒は二本、ソフトドリンクなら四本もらえる。



おでん、押し寿司、そうめん。
この他にもピラフや冷製パスタ、サンドイッチ、鶏唐揚げ、デザートのくず餅やお団子等。
そこそこ腹を満たしてホテルに戻る。



途中、スイム⇒ランのトランジションエリアに寄り道。
右の画像:去年はこの奥が上陸地点で左手の崖の上がトランジションエリアだった。


ホテルに戻ってチャリを輪行袋から取り出してセッティング。
今回初めて補給食をトップチューブに貼り付けてみたけれど、若干問題点が発覚。
こういうのは実際に走ってみないとわからないものだ…やっぱり経験の蓄積って大事。
前夜祭では大して食べたつもりもなかったけれど、案外満腹だったのでコンビニで購入した缶ビールを呷って早々に就寝。
朝4時過ぎに起床。
4時半からのホテルの朝食をいただき食休みの後着替えて移動。
宮島に渡る船便は第一陣だったので6時10分。
去年(まで)は一般の観光客と一緒に松大汽船で渡ったのだけれど、今年はチャーター船での移動。

バイクラックに三太夫を預け



チャーター船で松島到着、6時半頃。

今年の待機場所は千畳閣ではなく、千畳閣手前の広島経済大学セミナーハウス【清風荘】だった。
去年、千畳閣で待機していた時はウェットスーツを身にまとった異様な集団を縫うように一般の観光客が歩いていたのでこの変更は良かったのだろうと思う。
千畳閣で準備していたほうがテンションは上がるだろうけれど。
入水までは一時間以上あったので床に転がって軽く仮眠して時間つぶし。
これは一便だったからで、三便の選手たちは清風荘着即着替えという流れだったので落ち着く暇がなかっただろう。
まあその代わり出港時刻が遅いのだから…と言われればそれまでだけれど、後ろに時間的余裕のない移動は結構なストレスになるよなあ。
8時頃、厳島神社の神主さんにお祓いをして頂いた後に入水、軽くウォーミングアップ。
この時ゴーグルに曇り止めを施すのを忘れていたことに思い至るも時すでに遅し。
何度か外しては内側に水通しをし、指で擦ってみたりしても一向に曇りが解消されない。
スタート地点の船から下げられたロープを握りながら片手でゴーグルをいじるもなかなかうまく行かず、ゴーグルを装着しようともがいている間にスタートの合図が鳴ったので慌てて装着し、ひとまず最後尾付近でスタート。
海で泳ぐのは約一年ぶり。
なんとなく身体が感覚を思い出すまで時間がかかった…というか、身体が覚えているほど経験無いし。
プールで泳いでいても放っておけば右に左に進路が逸れる傾向があるのでとにかくマメなヘッドアップを心がけ、コースを逸れることによるロスを極力抑えることを第一に考えて泳ぐ。
元々ギリギリの泳力しかないのだから下手にコースを逸れたらそれが致命傷になりかねない。
視界が悪い中、どうにかこうにかスイムゴールに到達したのは関門時間に対してのマージンが十数分しかないタイミング。
距離表示がバグっておかしなことになっているけれど、ペースが23分/kmで所要1時間12分なのだから概ね3km泳いでいる計算になる。
バイクへのトランジション。
ウェットスーツを脱いでバイク袋に入れる。
周回コースではなくワンウェイの大会なのでスイム、バイク用品やウェア類は各々袋に入れて主催者に運んでもらうことになるので脱いだウェットスーツやゴーグル、キャップもきちんと袋に入れなければ事と次第によってはペネルティになりかねないのがほかの大会と違うところ。
脱いだウェットスーツやキャップ、ゴーグルを袋に入れ、代わりに引っ張り出した小金井トライアスロンチームのバイクジャージをツナギのトライスーツの上に着てゼッケンベルトを装着。
トランジションエリアを過ぎ、三太夫にまたがってスタート。
受付会場だったちゅーぴーパーク脇を抜け、チチヤス乳業工場前を通過。
のっけから結構なアップダウンの洗礼である。
更に阿品台の団地の中を抜けるルートはしっかり坂道になっている。
この辺は住宅地だけあってギャラリーが非常に多く、声援も数多く飛んできてしんどいながらも非常に気持ちがいい。
去年参加した時もそうだったけれど、沿道で声援を送ってくれるギャラリーの皆さんが名前や出身地が記載された選手リストを手にゼッケンNo.から名前を呼んでくれるので非常に励みになる。
個人情報?何それ?
特に最近は個人情報取り扱いについて殊更ナーバスになりがちではあるけれど、基本的に要所を押さえてもらえれば良いだけだよなあ。
阿品台から広島岩国道大野IC付近までは緩やかな下り基調、なかなか快調なペースで前走者をパスしてゆく。
ダウンヒルは体重が重いほうが速いwww
大野から和乱治峠までの登り区間が最初の難所。
最初の500mほどの区間こそ10%ほどの傾斜がある坂道ではあるけれど、その後は5%前後の比較的走りやすい坂道。
この辺でパラパラとスイムで先行された前走者を抜き始める。
不得手な登り坂でも前走者をパスできるようになるくらいには脚力が備わってきたということか。
和乱治峠を越えても【ご褒美ダウンヒル】はあんまりない(´・ω・`)
渡ノ瀬ダム湖脇を通り、15kmほどほぼフラットで快適な道が続く。
沿道からの声援は相変わらず気持ちが良く、こちらも”ありがとう!”、”頑張ります!”と返したり手を振ったりして高揚してくる。お祭りは乗ったもん勝ち。
概ね35~40km/h程度の巡航速度で快調に走行して気持ち良さを満喫できた区間も浅原地区辺りで終了。
一旦登って軽い下りの後、約10kmで500mの高度を駆け上がるこのバイクコース最大の難所に差し掛かる。
ひたすら淡々と続く上り坂。
ここへ来るとさすがにペースが落ちるので、前方にいくつもの集団が見えて来るようになる。
中には左右にふらつきながら辛うじて登っている体の選手もいれば諦めて降りて押している選手もちらほら。
大会二週間前に新野峠、三週間前に鳥坂峠の洗礼を受け、新野峠では【仮想みやじまトラ】として登り坂を攻め込む走りをしていたわたしにとってはきついながらも無理な坂道ではなかった。
この日のために用意した11-27のカセットも装着していたし。
淡々とクランクを回し、少しでも勾配が緩くなったところで一気に加速する緩急のつけ方はブルベで培った省エネライドが生きているように思う。
昨年のセントレアでも感じたけれど、案外ロングライド慣れしていない選手が多いので距離が長くなるとわたしには有利に働くような気がする。
概ね30kmを超えたあたりから前が失速してきたようにも感じたし。
それにしてもまさか登り坂でごぼう抜きとか実現できるようになるとは思いもよらなかった。
結構な数の前走者をパスしたものの決して楽ではなかった坂道をどうにかこなし、ほんの少々ご褒美ダウンヒルを味わったらトランジションエリア。
シューズを履き替えてランスタート…と思ったのだけれど、どうにもトイレに行きたくなってしまったのでトイレに立ち寄る。
結構な量の汗をかいている割にはトイレが近い。
ところがトライスーツはワンピースタイプ、バイクジャージはハーフジップタイプなのでなかなか用を足しづらい。
個室の中で悪戦苦闘してしまい結構な時間をロスしてしまった。
それでも昨年はここに至る手前でレースが終了してしまったことを考えると非常に感慨深く、ここまで来たら間違いなく完走できるという半ば安堵の気持ちを抱きつつランコースへ。
が、そんなに甘いものではなかった。
このレースで真に凶悪なのはバイクのヒルクライムではなく、トレランじゃねーの?と思うくらいに登り坂ばっかりのランコースなのであった。
山の中だというのにあちこちで地元の人たちが声援を送ってくれる。
折り返しコースへの入口の吉和の分岐のところではおばちゃんが”○○さん!待ってるからねえ!!”と名前を呼んで励ましてくれたし、戻ってきた時には”待ってたよぉ!○○さん!!こんなばぁさんでごめんねぇ!!”と、思わず笑いがこぼれる声援も。
途中、ずーっと大声でエールを送ってくれていたおばちゃんもいたけれど、あの人選手よりタフなんじゃねぇの?www
トランジションから5kmほどは下り基調の楽な道で、ヒルクライム直後の足腰にそれなりに優しいコースではあったけれど、直後に約4kmで一気に250mを登る坂道になる。
その後は60m下って100m登り、そこで折り返して100m下って60m登るという足腰に非常に優しくないコースに変貌する。
折り返しまで約2kmというところで反対側を登って来たランナーの一人が”おつかれさま!じょ~です!!”と声をかけてくれた。
マイミクのじょ~氏も今回エントリーしているのは知っていたけれど、エントリーナンバーを勘違いしていて全く別の人に挨拶しそうになっていたのは内緒ですwww
最後のピークから4kmは標高差300mを延々下り、ゴールに至る。
この下り坂がまた厄介で、ちょっと気を抜けば膝が笑って転倒してしまいそうな勢い。
どうにかこうにか坂を下り切ったら残りは約2kmのフラットコース。
沿道の声援を受けながらゴール地点のめがひらスキー場駐車場を目指す。
最後にちょっとした坂道を登ると正面にゴールゲートのアーチが見え、約50mほどの直線路を走り抜けてゴールラインを通過。
トライアスロンのゴールは毎回テープが切れるので、何度経験しても楽しい。


ゴール後に荷物とフィニッシャーズTシャツを受け取って移動しようとしていたらじょ~氏が”おつかれさまでした♪”と、挨拶に来てくれた。
地元出身である彼のお母様とも挨拶をしてから二言三言交わして別れ、完走者には無料で振舞われる肉うどんをいただく。
また、選手が無料で利用できる温泉に入って汗を流し、マッサージルームでケアしてもらって再びゴール付近の屋台で生ビールを味わった。
選手送迎バスに乗り込み、バイクトランジションまで移動してチャリとウェア類の返却を受け、宿に帰着したのが17時頃のこと。
どうにかこうにか無事【忘れ物】を拾うことができたので非常に満足できた大会でした。
沿道の声援はクセになるくらい嬉しいし、エイドステーションほかのボランティアスタッフの対応も温かくて優しいくて申し分なかったし。
大会運営スタッフ、ボランティアのみなさん、沿道で声援を下さったみなさん、本当にありがとうございました。
唯一心残りなのはトイレでのタイムロスが無ければ6時間を切れたかも知れないということだったりwww


フィニッシャーズTシャツと小金井トライアスロンチームジャージ。
このジャージは同日長崎県五島で開催されたバラモンキングトライアスロン大会でも走っていたりする。
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