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日記超。-改・弐-

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2020Feb11Tue

【2012年夏】南の島にて-3/5【遺物、遺構(日本軍-1/2)】 

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島に立ち入って初めて目にした大砲が
この摺鉢山14糎水平砲台だった

島内にはいたるところに戦争の遺物や遺構が残っていて、現在運用されている滑走路の下にも英霊の遺体が相当数眠っているらしいことがボーリング調査で明らかになったそうでもある。砲台や機関砲等の遺物が残るところはネットで検索すれば案外容易にわかるものだと昨日、今日で知った。行く前にきっちり下調べができればもっとメッシュ細かく網羅できたのだろうけれど、既に後の祭り。


島内の建設作業、維持管理作業、開削作業を行うために常駐している建設会社の宿舎群の敷地の外れに展示してあるあれこれ。
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形状から類推すると一式機動四十七粍速射砲っぽい。

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こちらは二連の九二式重機関銃か?


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摺鉢山14糎水平砲台(すりばちやま14せんちすいへいほうだい) 
約7mの砲身の迫力は満点。ライフリング(螺旋溝)もはっきり残っている。米軍上陸地点の翁浜や二ツ根浜が一望できる【要撃に最適な地】にある。硫黄島指令の栗林中将の元々の作戦はまず米軍を上陸させ、充分に引き付けて米軍が同士討ちを警戒して援護攻撃できなくなるよう敵味方の距離を無くした状態で打撃を与えるというものだったらしいが、米海軍艦船の上陸作戦前の掃海行動を上陸行動と勘違いした摺鉢山砲台が砲撃を開始してしまったために存在位置が察知され、艦砲射撃で叩かれてしまって【敵を引きつけてからの十字砲火】ができなくなってしまったために【勇み足砲台】とも呼ばれるらしい。


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硫黄島陸戦隊本部
第一御楯攻撃隊(神風特攻隊)出撃前夜の会議室でもある。分厚い鉄筋コンクリート構造。昔はここが資料室として活用されていたようで、その名残なのか表には大きな砲弾が屹立していて入口付近には仏像と小銃が置かれていた。

-現在の資料館-
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硫黄島の歴史を記した写真のパネル展示や、収集された遺品が置かれている。また硫黄島攻防戦や当時の歴史に関してのDVDが鑑賞できるようになっていて、それを観るだけでもなかなか充実した時間を過ごせる。


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元々ここにあったものではなく、地中に埋まっていたものを掘り出してここに据えたそうであるが、元山飛行場のすぐ脇なのでそうおかしくない場所に置かれているのだと思う。


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【北の鼻】にある『硫黄島最北端の機銃座』
形状は九二式重機関銃だと思われる。

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機銃座周辺には銃弾や薬莢、砲弾がゴロゴロ転がっている

<余談>
この【北の鼻】はGoogleMapsでも表示されるので行きたがる人が結構居るものの、大抵の人は道がわからず断念するのだそうだ。今回案内してくれた人がいたのでどうにかたどり着けたけれど、文字通り【道なき道】を軽四駆で突っ込んでいく様はまさにジャングルクルーズ。
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これでもまだかわいいくらい。
そこそこ太い木が生えている中に背の高い草だけの部分があって、よく見れば確かに道に思えなくもない…というところを構わずガンガン突っ込んでいくとその先が【北の鼻】
そりゃ普通の人(この島における「普通の人」の定義とは?)にはわからんですわなあ。
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タグ: 硫黄島  写真日記 
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