【第19回 星の郷八ヶ岳野辺山高原100kmウルトラマラソン】完走記録2/2:大会本番
2013.05.20 Mon 19:45 -edit-

※Garmin Forerunner910XTのログによる
実施日 : 2013年5月19日05:00スタート
距離 : 99.86km
獲得標高 : 2,197m
タイム: 13:52:16
平均ペース : 8m20s/km

/ スタート直後
110氏と並んでゲートをくぐり、6m/km前後のペースで走り始めたらするすると110氏が前方に。
スタート後5分経つかどうかというタイミングで既に単独走行となったw


スタート直後はガスっていた八ヶ岳方面も、時間を追うごとに綺麗に姿が見えるようになってきた。

考えてみたらブルベ中にここを通過するのはいつも夜なので明るいうちにこの標識を見るのはなかなか新鮮w
3km乃至5km程度ごとに設置されている最初のASに到着したところできく氏に声を掛けられた。
思いの外後方からのスタートだったらしい。
丁度最初のダート区間が始まったところで、二人であれこれ話しながら登っていく。
一人で黙々と走ってしまうとついオーバーペースになりがちなので、会話しながら走れる相手がいるとリズムを作れるので非常にありがたい。
野辺山のコースのこと、おんたけや信越五岳のトレランのこと、110氏の奥さんが実はきく氏や110氏よりも速く、彼女の持ちタイムには到底及ばないこと、等々。
きく:思ったんですけどね、一緒にランができる彼女が出来たらフルマラソンデビューに野辺山を勧めようと思うんですよ、彼女は42kmで終わりにして俺は100km走れば良いし。
わたし:これだけアップダウンがあるコースでフルデビューってイジメじゃね?
きく:そーかなあ?フルーツマラソン、フロストバイト、と距離をステップアップして野辺山でフルっていいと思うんだけどなあ。
わたし:フラットな『古河はなもも』辺りが妥当じゃないの?『かすみがうら』とか。
きく:(しばらく坂道を登ってから)やっぱりきついかなあ。
きついよ、間違いなくwww

八ヶ岳林道ダート区間
林道のダートはところどころキャタピラが通ったような横筋が入っているように見えたのでブルドーザーか何かの重機で潰して整備してくれているのかもしれない。

甲武信ヶ岳方面。稜線のシルエットが綺麗。

徐々に標高が上がり、植生も変わってくる。
時々下りと登り返しを繰り返しながら高度が上がり、コース最高地点に到達するとそこから遠いけれどはっきりと富士山の眺め。


待機している人が多すぎたので最高地点表示での記念撮影は断念して先に進む。
この辺から靴の中に違和感。
小石が入り込んだようでどうも気持ちが悪い。
ダート区間を抜けたら一旦靴を脱いで小石を出そうと思い、ひとまず進む。

【命の水】と命名された湧水。
きく氏と二人で”よぉぉぉっし、いのちに潤い頂いちゃいましょう!”とひしゃくを手にする。
一人だとこういうハイテンションな状態になれないw
冷たい雪解け水で非常に美味しかった。
しばらくダートの下り坂を慎重に下って行くと舗装路との合流地点にAS。
そこできく氏には先行してもらってわたしは靴を脱いで入り込んだ小石を落とす。

ブドウといちごが美味しい。
しばらく走ってみてもなんとなく靴の中の違和感が解消されないので何度か止まって靴を脱いでは履き直しを繰り返し、ややタイムロス。





カラマツや白樺の若葉と青空のコントラストに硫黄岳山頂の残雪の白がアクセント。
再びダート区間がしばらくあったものの走っていて気持ちのよいコース。


稲子湯温泉のASでおしるこをいただく。
稲子湯温泉を過ぎてしばらく進むと今度は一気に下り坂。
12、3kmの距離で約700mを一気に駆け下るダウンヒル。
自転車で走っていたら間違いなく心で叫んでいるであろう坂道だけれど、ランで下るのは少々事情が違う。
自転車でのダウンヒルで有利に働くファクターである体重がランでのダウンヒルでは逆にアダとなって大腿四頭筋、いわゆる前腿に非常に負荷がかかる。
上体を起こしてヒールストライク気味に接地して膝を柔軟に使う…頭で理解していてもなかなか身体がついてきてくれないし、暫くの間は意識して姿勢の制御が実践できていても13kmも走るうちに意識が離れてしまうとついついフォームが崩れてしまったり。
この辺は反復練習で身体に覚え込ませるしか無いのだろう。

県道480の歩道は土(草)の上なので足首や膝への負担が軽くて助かる。

こういう表示が恨めしかったw

たまたま遭遇したデカフォレスト(10回以上の完走者、ゼッケンは緑色)の2ショット。
レースナンバーが揃っていたのでつい撮影。
それにしてもこの過酷なコースを10回以上完走するというのは凄いよなあ。



50km地点、小海町のASにて蕎麦をいただく。

ブドウ、イチゴ、バナナ、オレンジも豊富
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小海から先、北相木の着替えポイントまではゆるやかなアップダウンが続く。
コースレイアウト的に北相木村役場まで片道約4kmほどの行って来いなコースがあり、当初コース図を見た時はいかにも距離合わせ的な感じがイマイチだと感じたものだったけれど、その区間で他の参加者といスライドできるのが思いの外良かった。
110氏、きく氏共分岐から2kmほど走った辺りでスライド。
休憩時間込みで5~6km、時間にして3~40分の遅れといったところか。
北相木の着替えポイントで預けた荷物を受け取り、前日ファイテンで購入したマッサージジェルをふくらはぎ中心に塗りこんで軽くマッサージ。
あまり長居することなく再び荷物を預けてリスタート。
途中何箇所かオフィシャル、私設な各エイドで補給をしつつ71km地点の滝見の湯を目指す。
65km地点辺りの私設エイドでは私設なのに蕎麦やお菓子類、ソーセージ等の充実した補給食の他にのどごし生まで置いてあって非常に心惹かれたけれど、さすがに残りが35kmあるという現実の前には理性が欲望を抑え切った。71kmクラスでのエントリーだったら間違いなくいただいていたはずであるwww
そうして到着した71kmクラスのゴール及び100kmの通過チェックである滝見の湯温泉。



ここでもやっぱりお蕎麦をいただく。
更に一杯蕎麦をお代わりしてからリスタート。って、蕎麦何杯頂いてんのよ、今日。
リスタート直後、なぜか異様に身体が軽くて走りやすくて驚いた、案外ウルトラ向きなのだろうか。

ここで撮影していたら、コース誘導のスタッフさんに”あんたで53人目だよ、ここで撮影したのw”と言われた。皆さん考えることは一緒なのねw
この橋を越えてすぐに馬越峠下のAS。
トイレを済ませ、軽く補給の後にアタック開始。
妙に身体が軽く感じられたのでそのまま走って登りはじめたらいい感じで登って行ける。
皆一様に歩いて登っている脇をスタスタ走って登るのはなかなか気分が良いものの、脚を使いきってしまわないか若干心配しつつ、それでもあまりにも軽快に走れるので自分自身がちょっとびっくり。
とはいえ軽快に行けたのは県道との交差点にあったASまでで、そこがピークだったら疲労もそれほど溜まらなかったとは思うけれど、どうせ走り始めたらやっぱりピークまで走り切ってしまいたいという意地が芽生えた辺りが敗因の一つだろうし、更には”そろそろ歩こうか。”って思うと、図ったようにそのタイミングで”ナイスラン!”って声を掛けて来る人がいたりするもんだから歩くに歩けなかったしwww



最初のうちは軽快に気持よく走って登った坂道も、後半はただ自己満足のためだけに無理やり走ったのですっかり脚が売り切れてしまった状態で到着した馬越峠ピークのAS。
ここから一気に下る平均勾配7%前後の下り坂をまともに走れるだけの力はわたしの脚に残されてはいなかった。
どれほど後ろ荷重にしてヒールストライクを心がけても前腿への衝撃が吸収できないし脚がちっとも回らない。
さっき登りで追い越した人達にばんばん躱され、置いて行かれる。
まあ、こうなるかもしれないとは思ったけれど売り切れた脚での下り坂がこれほどきついものだとは思わなかった。正直舐めていましたね(^_^;)


ずっと下方に先行ランナーがちらほら見える / 坂を逆に見上げてみる
まともに動かない脚、それでも下り坂よりは平地のほうがまだマシで川上村に降りてきて千曲川沿いを走るときには7.5m/km前後のペースを維持して87kmポイントのASに到着。
うどんの列に並んでいたら、すぐ前に並んだデカフォレストの爺さんのところに応援で駆けつけていた奥さんが”飲み物は?あっちに巻きずしあるけどどう?”とかなかなか甲斐甲斐しく話しかけていたけれど、爺さんは一言”んなもんより気を利かせてうどんの列に並んでくれていたほうがよっぽどありがたかったわい。”と、一蹴。
ん~~~。このわがまま具合は古き良き亭主関白な雰囲気?w



うどんをいただき、預けていた着替え袋から豆大福を取り出し、ASで貰った温かいお茶と一緒にいただく。
なるほど、補給はエイドで充分足りるけれどこういうちょっと目先の変わったモノがあるとメリハリになって良い。
袋にはレインウェアと着替え一式が入れてあった。
馬越峠の下り辺りからパラパラと雨粒が落ちてきたけれど、レインウェアを着るかどうかの判断が微妙。
気温が下がってきたので防寒の意味で着用しても良いのだけれど、下手に着こむと走りづらくなる可能性もある。
結局着替えは活用せず、そのまま袋を回収車に預けた。
残り13km。
残り時間と残り距離を常に暗算しながらペースを確認しつつ走る。
川上村のASをリスタートしたのが17時頃。
残り2時間で13kmなので9m/kmペースで行ければ時間内完走は可能だけれど、ここから先の13kmで約100mの高度差がある。
半分歩いたとしたらランは7m/km程度のペースまで持って行かないと時間切れの憂き目を見る。
最後の最後で走れなくなってしまったら意味が無いのでGPSウォッチとにらめっこしながら慎重にペース配分。
とにかく馬越峠で使いきってしまった脚をなんとか回復させて少しでも走れるようにしなければならない。
生憎の向かい風の中、レタス畑の中を緩やかに登ってゆく農道にランナーの姿が途切れずに並ぶ。
気温が下がって来たので朝の内だけ使用してバックポケットにしまっておいた手袋を着用した。やっぱりサイクルジャージは小物の収納という点で非常に重宝する。
途中、何度か行き会った人とあれこれ会話をしつつこちらが先行したりあちらが先行したり。
残距離表示が5kmになったところで時刻は18時10分、丁度10m/kmで走らないと制限時間に間に合わない。
どうにかこうにか脚の方も若干回復してきたようなので無理の無いペースでラストスパートをかける。
概ね8m/km弱程度のペースで残り距離を走り、残り1kmの表示のところで残時間は20分弱。
間違いなく間に合うと確信した瞬間、テンションが思いっきり上がって沿道で応援してくれている人達に向かってありがとう!と返事をしたりハイタッチを繰り返したり。
ゴール手前ではコース両側に応援の人達が並んで両手でタッチしつつのゴール、非常に気分が良い。
ゴールゲート手前できく氏も声を掛けてくれたし。
チェックポイントを通過後、ゴールシーン撮影の順番待ちの列に並んで撮影が終わってから計時をストップしたので正確には13時間50分前後のゴールになると思われ。
ゲート通過後、完走記念メダルを首に掛けてもらい、きく氏、110氏及び応援に来た110氏の奥様と三人とも無事完走を果たせたことを祝いあって握手と記念撮影。
最高に気分良く締めくくれたウルトラマラソンデビュー戦でした。
その後、配布された無料チケットを使って野辺山のホテルで汗を流して着替えた後、中央道にて帰宅。
調子に乗って若干スピードオーバー気味で走っていたら、追い越し車線走行中に後ろから迫ってきた車がいたので走行車線に移って進路を譲り、再び追い越し車線に移ろうとしたら背後で赤い回転灯が光ってついさっき追い抜いていった車が検挙されてしまった。いやはや、進路を譲らずスピードを上げていたら検挙されたのは自分だったかも知れないと思うとレースナンバーといい、歓迎パーティでの抽選といい、天候といい、駐車場といい、この検挙回避といい、今回の強運ぶりが非常に際立つ。
もう少し分散して幸運が巡ってくれるとありがたいのだけれどなあ。


完走メダル。
第19回の完走に対して来年の第20回記念大会へのエントリーを期待している手紙という体裁。
なかなか洒落ています。
来年も出たくなるよね、こういうの貰うと。
大会運営関係者の皆様、沿道で声援を送って下さったりエイドを設営してあれこれ振舞って下さった皆様、本当にありがとうございました。
非常に苦しくも楽しい大会でした。
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