【トライアスロン大会完走記録】第25回佐渡国際トライアスロン大会
2013.09.04 Wed 21:11 -edit-
総合成績:12時間00分08秒(345位/709 男子322位、年齢別84位)
<バイク記録(198位/753)>

※各数値はEdge800のログによるが、距離は約3%短く記録されていることが判明。
【実施日時】2013年9月01日7:11スタート
【走行距離】 188.97km
【乗車時間】 6時間29分
【Ave.】 (走行距離/乗車時間)29.1km/h
【最高速度】 66.6km/h
【獲得標高】 1,449m
<ラン記録(486位/709)>

※Garmin Forerunner910XTのログによる
【実施日時】 : 2013年9月01日13:45スタート
【走行距離】 : 42.00km
【獲得標高】 : 304m
【所要時間】 : 5:23:39
【平均ペース】: 7m42s/km
記録を見れば圧倒的に走り込み不足が見て取れる。
バイクはまあ、もうちょい行けるんじゃないかとも思ったけれど、むしろスイムが中止になってしまったがために初っ端から飛ばしすぎてオーバーペース気味になってしまったことと、自覚症状は薄かったけれど前日大佐渡スカイラインを走ったダメージが案外足腰に溜まっていたような気がする。
宿の主人には4時頃出る旨を予め伝えてあり、朝食におにぎりを用意してくれる手はずになっていた。

出来立てのおにぎりを暖かいうちにいただく。
この民宿では農業と漁業も営んでいるのでお米は自家製コシヒカリで、非常に美味しく毎食いただきました。
朝食を済ませ、4時過ぎに宿を出発。

前日の内に準備を済ませておいた三太夫。
トップチューブにはパワーバージェル三本を貼り付け。
DHバーを装着し、ディープリムホイールを履いた三太夫のトップチューブにSR600のフレームタグが付いたままなのはご愛嬌w
<事前移動ログ>
間違わないように気をつけていたのに大会当日の事前移動時に限って道を間違ってしまうのはそのまんまマーフィーの法則的。曲がり忘れて一瞬七浦海岸方面に向けて走り始め、しばらく走ってから引き返したりして若干時間をロスして会場到着は5時丁度くらい。

未明の海沿いを走って行くと前方に明かりが見え、会場に到着するとゴールゲート付近が煌々と照らされていた。

選手登録会場。レースナンバーマーキングをしてもらい、RFIDチップのバンドを渡される。

バイクラックに三太夫を預け、周囲を眺める。
毎度毎度思うけれどどの選手も速そうに見えるから困る。

スイムスタートゲート
この辺をうろついていたらペケポン&さおりん夫妻に出会う。
今回この夫婦には佐渡島入りした時に出くわして以来しょっちゅう出くわしたw
前日発表では大会開催可否判断は4時半に行うとされており、到着した時点で”本日の大会は開催いたします。”との女声アナウンスがあり、続けて”スイム競技に関しては状況確認中で5時15分に正式発表を行います。”との事。
スイム競技が行われるかどうか不明な状況でウェットスーツを着込んでも無駄になる可能性があるのでひとまずバイクラックに架けた三太夫のそばでまったり。すると”本日のスイム競技は高波のため中止、スタート時間は一時間繰り下げて7時よりレースナンバー順にバイク競技からのスタートになります。”とのアナウンス。

昨年の小金井トライアスロンチーム館山合宿を髣髴とさせる荒れ模様な海。
練習で軽く泳いでみる程度ならまだしもこんな海を3.9kmも泳ぐのはわたし的には完璧無理ゲー。
6時スタートのつもりで準備をしていたのでいきなり一時間の余裕が生じてしまったのでトランジションエリアをうろうろ。mixi繋がりのたけCy氏を見つけしばし会話、その後A氏と挨拶を交わし、再びペケポン&さおりん夫妻にも。
他にも数名SNS繋がりの参加者がいたはずなのだけれどどこにいるのかわからなかったりそもそも面識が無かったりしたのでそちらへの挨拶は諦めた。
そうこうするうちに時間は過ぎてしまうもので、6時30分からレースナンバー順スタートの集合開始。
10~15分ほどでわたしも移動する順番が回ってきた。
スタート待ちの列に並んでいる際、トランジションエリアで付いたと思われる小さな泥の塊をタイヤから取り、その周囲を軽く指で擦っていた時に指先に違和感を覚えて確認してみたらタイヤサイドに出来かけの亀裂を見つけてしまい、心臓を鷲掴みにされたような衝撃を覚えた。

こんなことになっていたのである。
今回、よりによってタイヤのスペアを持って来ておらず、この亀裂が成長してタイヤバーストが起きても交換できない=その場でDNFという一昨年のはつかいちみやじま大会で味わった悔しさ再びとなってしまう。
バイクパートはスタートからゴールまで、いつタイヤがバースト起こすか冷や冷やものの190kmだった。
やっぱりア○トレモR1は耐久性に難ありだな、みやじまの時もこのタイヤだったし。
それでも安売りのときに自治区でまとめ買いをしちゃったからしばらく決戦用はコレを使うしかないのだけれど。
<バイクパート>
スタートは三台ずつ、約5秒おきのスタートなので丁度TTのような感じ。
順番に進んで行ったらわたしよりゼッケンナンバーが小さいので前のほうにいたはずのペケポン氏が”トイレに寄っていたらここに来ちゃった。”と、横に並んだ。
しばしスタート地点まで押し歩き。
すると右手のほうでわたしを呼ぶ声がする。はて?と、そちらを見やったら先だってBRM615東京300km西上州で途中一緒になった@piyochan 2さんがいたので軽く手を振って挨拶。
いよいよスタートという段になり、後輪の傷を気にしつつもまずは行ける所まで飛ばすつもりで回した。
コースは過去二回参加している佐渡ロングライド210であらかた把握できている。ロングライドとトラバイクパートの相違点は最後の最後、小木港からゴールまでの区間なのでそれまではまったく同じ。
今回は目標をAve.30km/hに設定し、どこまでそのペースで引っ張れるか試してみた。
佐和田から海岸沿いを西へ、沢根地区の民家の間を抜け七浦に向かう坂道で集団がばらけ始める。
序盤なので登り坂で無理をしない選手が多いのだろう、それでも当然ながら速い選手は軽快な走行音と共に走り抜けて行く。今回、スイムが無かったためにバイクパートで随分沢山の選手に追い越された。
普段はほぼ最後尾に近い位置からバイクパートをスタートして前走選手をごぼう抜きにするスタイルで走っているので追い越され慣れておらず、意外と精神的なダメージの蓄積に繋がったような側面がある。
それでもそこそこ順調なペースで進み、自分の中ではZ坂、大野亀、二つ亀の前半の山場をAve.30km/hでこなせれば最終的にゴールまでAve.30km/hで引っ張れるはずだと甘く見通していた。
Edge800の表示を見て速度を確認しながら進む。Z坂を登り切った時点で31km/h、大野亀を過ぎて30.6km/h、二つ亀を通り過ぎたところで30.2km/h。どうにか目標をクリアして両津までの細かいアップダウンが続く道。
記憶に残っているよりもアップダウンがきつい区間だったのはやはりファンライドとレースの違いなのだと感じた。そもそもロングライドはASで停まって脚を休めることができるけれどもレースでは高出力を継続しなければならないのだから同じコースを走ってもしんどさはまったく異なる。
加えて前日のちょっと(?)無茶なツーリングのダメージがじんわりと効いてきた感じがあったものの両津辺りまではどうにか30.5km/h程度を維持。けれどもその後は徐々にジリ貧。
120km付近でAve.30km/hを割り込むと更にズルズルとペースが落ち、135km付近ではとうとうAve.29km/hも下回る始末。それでもそこから先は多少持ち直し、ペースはAve.29.5km/hを行ったり来たり。
小木港のASを過ぎ、いよいよロングライドとトラバイクパートで異なる部分に突入。
ロングライドにしてもトラにしても、終盤になってもっともきつい坂道を用意しておくというコースクリエイターのドSっぷりが見て取れる。ゴールに向かうルートも海沿いからゴールに至るロングライドとは異なり商店街の中を抜けてT2(※今回スイムが無かったから厳密にはT1)に至る。
この最後の5kmほどはランコースと重なるので先行した、或いは遅れた知り合いとスライドできる丁度良い区間だったので相当先行しているはずのたけCy氏を探すも見つからず。
<ランパート>
トランジションでバイクラックに三太夫を預け、靴を履き替えリスタート。
思ったほど脚にダメージは感じておらずそこそこ脚が回るもののペースは上がらず6.5分~7分/kmといったところ。無理せずそのペースをキープすることに。
T2からしばらく商店街を走っていたところでBタイプランで戻って来たさおりんとスライド、更に1.5kmほど進んだところでバイクで戻って来たペケポン氏とスライド。
スタート直後のペースを考えたらもうじきA氏が通りかかるはずだと思ってスライドするバイク選手を注視してみたものの見つからず、閉会式で会った時に体調不良によるDNFだったことを聞いた。
WS/ASが2~3kmごとにあるのでジャージのバックポケットに入れておいた補給食はほぼ無用な斤量だった。
ランコースはトキマラソン同様国仲平野内で設定されているのでアップダウンの少ない、概ねフラットなコース。
ランでも結構な人数にパスされ、自業自得ではあるけれど6月、7月の走り込み不足を痛感させられた。唯一の救いは脚が回ること…とか考えていたら15km過ぎくらいからがっくりと回転が落ち、ペースは8分/kmまで落ち込んだ。
ペースが落ち始めるちょっと前、後ろから”小金井チームの人ですね。”と声を掛けられた。
江東区トライアスロン連合所属のNさんという方で、かん8親分やマコリンさんと何度か一緒のレースに出てご存知なのだそうである。しばらく会話しながら一緒に走ったけれど、すぐにわたしがペースダウンしてしまったので先に行って貰った。それでも差が付き過ぎることはなく、Nさんとはその後折り返しの度に挨拶しながら走ることになった。
一旦ペースが落ち込んだものの、18kmの折り返しを過ぎた辺りから脚が戻って来て、再び7分/kmペースで走れるようになったので走れるうちに稼いでおこうとそのペースを維持。すると500mほど進んだところでペケポン氏とスライド。随分と差が詰まって来てしまっていた。
しばらくそのペースで走っていたものの、線香花火の消え際のように3、4kmで一気に戻って来た脚がなくなってしまって再び8分/km前後のペースに落ち込んでしまった。その後も何度か戻っては逃げてゆく感じでペースが上がったり下がったり。当初は明るいうちにゴールに戻れるかとか楽観視していたもののとてもそんな時間的余裕はなく、傾き始めた夕陽の中をゆっくりとしたペースでゴールに向かう。
全行程の2/3ほどを走り終わった頃後ろから”お、小金井トライアスロンジャージ!ひょっとしたら?”と声が聞こえたので振り向いてみたら野辺山の時にレース中会話を交わした東村山トライアスロン連合のO氏だった。
走りながら握手を交わし、あれこれ会話を交わした後O氏が先行していった。
小金井のジャージを着てレースに出ると色々な人から声を掛けられるのであまり見苦しい成績を残せないと若干プレッシャーを感じるようになって来た。
17時を回ったところで立ち寄ったWSで反射タスキとブレスレットを渡され、ボランティアの少年がブレスレットをはめようとしてくれるのだけれどうまくはまらない。”お兄さん、選手の俺より焦ってんじゃないの?w””いやいや、このサイズがですね…。”なんてな会話をしつつ。
このステーションにかぎらず、バイクでもランでもボランティアスタッフさんたちは明るく優しく声を掛け、励ましてくれたし沿道の声援は非常に温かい。特に分岐して折り返しに向かうところやスタート/ゴールに近いところでは”行ってらっしゃい!待ってるよ!””お帰りなさい!待ってたよ!”という声援が非常に嬉しかった。
ゴール手前三つ目のASを通過してしばらくした時にオレンジ色のウェアを着た男性が”そのジャージに見覚えあるよ、バイクの時からずっとおんなじくらいのペースですね、折角だから一緒に次のASまで行きましょう、ひとりだとどうしてもペース落ちちゃうし。”と、声を掛けてくれたので会話をしつつ次のASまで一緒に向かうことに。
確かに誰かと一緒ならペースは落ちにくいし会話しながらなら気が紛れてしんどさが軽減される。
佐渡のこと、アイアンマン・ジャパンのエントリーフィーが高すぎること、五島大会のこと等を話しつつ6分45秒/kmくらいのペースで順調に進む。来年アイアンマンNZに行くのだそうだ。
エイドに到着し別々になって再び単独走。
ここまで来るとさすがに脚の売り切れが近く、思うように足が回らない。
ゴール手前の最終エイドを過ぎ、残り3km弱になったところで何の拍子か脚が止まってしまい、走れなくなってしまった。仕方がないので歩き始めたら後ろから声が掛かった。”どうしました?怪我?”振り向くと江東区トラのN氏だった。”さっきはナイスランだったのに。”どうやら先ほどオレンジのウェアの人と一緒にペースアップしていた間に追い越していたらしいが暗くてよくわからなかった。
”いやあ、心折れちゃったみたいでここからは歩きます、時間は充分あるし。”と答えたら
”折角さっきのナイスランでここまで来たのにそれじゃ勿体無いよ、ゴールまで一緒に走りましょう!”と言ってくれたので再び脚に力を入れると不思議と走れるもので、ゆっくりしたペースながらどうにかこうにか再び走り始められることが出来た。やっぱり気持ちの問題ですね、こういうの。
”ここは真っ暗だけど辛抱すればあそこのちょっとした坂を越えたら商店街だから。商店街まで行ったら周りの声援に元気もらえるよ♪”と励まされ、会話を交わしつつ徐々に進む。
商店街に入ると道の両側で島の人達が声援を送ってくれて本当に力が貰える。
声援に返事を返したり会釈したり手を振ったり。
いよいよゴールが近づいてきたのでN氏に先にゴールするよう促したら”貴方のほうが番号若いんだから先にゴールして良いですよ、ボクの方がスタートが少し遅かったんだし。”と言ってくれたのでその言葉に甘えて先行してゴール。
ゴールゲートをくぐってスタッフさんにメダルとタオルを掛けてもらってからN氏を迎えて感謝の言葉とともにしっかりと握手。本当にありがとうございました。

ゴールゲートバックヤードでRFIDタグを外してもらい、ドリンクを貰ってゲート脇の椅子に座ってモニターを眺めながらしばしペケポン氏の帰着を待つ。
モニターにペケポン氏の姿と彼に駆け寄るさおりんの姿が映し出され、手に手をとってゴールに向かって走ってきたのでコース脇から声を掛けてハイタッチ。
お二人はその後二人仲良くゴールゲートをくぐったのでした。
リア充爆発しろ!www
こうしてトライアスロンをやってみようと思い立った時に当面の目標として定めていた佐渡国際トライアスロン大会を時間内完走という最高の結果で終えることが出来ましたが、課題は山ほど。
走り込み不足はもちろんの事、身体が重すぎて脚がちっとも回っておらず、ランパートで全く走れていなかったしバイクも体重負荷に起因するであろうスタミナ不足とヒルクライムの速度不足。
そして何より苦手なスイムを克服しないままの完走なので、”この先一年間掛けて苦手なスイムをみっちり練習してこい!”という天の配剤なのだろうと心に刻んでまた佐渡の地を踏みたいと思います。
今年はトキマラソンが荒天によりハーフに短縮されたしトライアスロンはスイムがなかったので来年もう一度マラソン、ロングライド、トライアスロン三大会完走時に獲得できるGOLDWIN CUP獲得を目標にします。
ゴールが何時になるのか見当もつかなかったので宿には夕飯なしでお願いしていたため、屋台で軽くあれこれつまんでノンアルコールビールを飲んでから自走で帰還。
ノンアルを飲んでいたらすぐ目の前でしっかりアルコールの入ったビールを飲んでいるさおりんを見つけてしまい、激しい羨ましさにさいなまれたりしつつ。
宿に戻って風呂入って洗い物を済ませてようやくビールをいただきすっかりほろ酔い気分になって、さすがに三時起きで激しい運動をしたので睡魔誘惑が激しくなったので日が改まる前に布団に潜り込んで就寝。
なかなかどうしてやたらと長い一日がようやく膜を閉じたのでした。
<事後移動ログ>
<佐渡国際トライアスロン大会 完走記念品>

メダル・バスタオル・フィニッシャーズポロシャツ。
最近はTシャツではなくポロシャツを配るのが流行り(?)のようで。
<GOLDWIN CUP 賞品>

GOLDWIN CUP 記念楯

GOLDWIN CUP ジャージ(Long Astroman仕様)
Middle Astroman仕様は色が青。
挨拶がわりに気が向いたら押してやってください。

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<バイク記録(198位/753)>

※各数値はEdge800のログによるが、距離は約3%短く記録されていることが判明。
【実施日時】2013年9月01日7:11スタート
【走行距離】 188.97km
【乗車時間】 6時間29分
【Ave.】 (走行距離/乗車時間)29.1km/h
【最高速度】 66.6km/h
【獲得標高】 1,449m
<ラン記録(486位/709)>

※Garmin Forerunner910XTのログによる
【実施日時】 : 2013年9月01日13:45スタート
【走行距離】 : 42.00km
【獲得標高】 : 304m
【所要時間】 : 5:23:39
【平均ペース】: 7m42s/km
記録を見れば圧倒的に走り込み不足が見て取れる。
バイクはまあ、もうちょい行けるんじゃないかとも思ったけれど、むしろスイムが中止になってしまったがために初っ端から飛ばしすぎてオーバーペース気味になってしまったことと、自覚症状は薄かったけれど前日大佐渡スカイラインを走ったダメージが案外足腰に溜まっていたような気がする。
宿の主人には4時頃出る旨を予め伝えてあり、朝食におにぎりを用意してくれる手はずになっていた。

出来立てのおにぎりを暖かいうちにいただく。
この民宿では農業と漁業も営んでいるのでお米は自家製コシヒカリで、非常に美味しく毎食いただきました。
朝食を済ませ、4時過ぎに宿を出発。

前日の内に準備を済ませておいた三太夫。
トップチューブにはパワーバージェル三本を貼り付け。
DHバーを装着し、ディープリムホイールを履いた三太夫のトップチューブにSR600のフレームタグが付いたままなのはご愛嬌w
<事前移動ログ>
間違わないように気をつけていたのに大会当日の事前移動時に限って道を間違ってしまうのはそのまんまマーフィーの法則的。曲がり忘れて一瞬七浦海岸方面に向けて走り始め、しばらく走ってから引き返したりして若干時間をロスして会場到着は5時丁度くらい。


未明の海沿いを走って行くと前方に明かりが見え、会場に到着するとゴールゲート付近が煌々と照らされていた。

選手登録会場。レースナンバーマーキングをしてもらい、RFIDチップのバンドを渡される。


バイクラックに三太夫を預け、周囲を眺める。
毎度毎度思うけれどどの選手も速そうに見えるから困る。

スイムスタートゲート
この辺をうろついていたらペケポン&さおりん夫妻に出会う。
今回この夫婦には佐渡島入りした時に出くわして以来しょっちゅう出くわしたw
前日発表では大会開催可否判断は4時半に行うとされており、到着した時点で”本日の大会は開催いたします。”との女声アナウンスがあり、続けて”スイム競技に関しては状況確認中で5時15分に正式発表を行います。”との事。
スイム競技が行われるかどうか不明な状況でウェットスーツを着込んでも無駄になる可能性があるのでひとまずバイクラックに架けた三太夫のそばでまったり。すると”本日のスイム競技は高波のため中止、スタート時間は一時間繰り下げて7時よりレースナンバー順にバイク競技からのスタートになります。”とのアナウンス。

昨年の小金井トライアスロンチーム館山合宿を髣髴とさせる荒れ模様な海。
練習で軽く泳いでみる程度ならまだしもこんな海を3.9kmも泳ぐのはわたし的には完璧無理ゲー。
6時スタートのつもりで準備をしていたのでいきなり一時間の余裕が生じてしまったのでトランジションエリアをうろうろ。mixi繋がりのたけCy氏を見つけしばし会話、その後A氏と挨拶を交わし、再びペケポン&さおりん夫妻にも。
他にも数名SNS繋がりの参加者がいたはずなのだけれどどこにいるのかわからなかったりそもそも面識が無かったりしたのでそちらへの挨拶は諦めた。
そうこうするうちに時間は過ぎてしまうもので、6時30分からレースナンバー順スタートの集合開始。
10~15分ほどでわたしも移動する順番が回ってきた。
スタート待ちの列に並んでいる際、トランジションエリアで付いたと思われる小さな泥の塊をタイヤから取り、その周囲を軽く指で擦っていた時に指先に違和感を覚えて確認してみたらタイヤサイドに出来かけの亀裂を見つけてしまい、心臓を鷲掴みにされたような衝撃を覚えた。

こんなことになっていたのである。
今回、よりによってタイヤのスペアを持って来ておらず、この亀裂が成長してタイヤバーストが起きても交換できない=その場でDNFという一昨年のはつかいちみやじま大会で味わった悔しさ再びとなってしまう。
バイクパートはスタートからゴールまで、いつタイヤがバースト起こすか冷や冷やものの190kmだった。
やっぱりア○トレモR1は耐久性に難ありだな、みやじまの時もこのタイヤだったし。
それでも安売りのときに自治区でまとめ買いをしちゃったからしばらく決戦用はコレを使うしかないのだけれど。
<バイクパート>
スタートは三台ずつ、約5秒おきのスタートなので丁度TTのような感じ。
順番に進んで行ったらわたしよりゼッケンナンバーが小さいので前のほうにいたはずのペケポン氏が”トイレに寄っていたらここに来ちゃった。”と、横に並んだ。
しばしスタート地点まで押し歩き。
すると右手のほうでわたしを呼ぶ声がする。はて?と、そちらを見やったら先だってBRM615東京300km西上州で途中一緒になった@piyochan 2さんがいたので軽く手を振って挨拶。
いよいよスタートという段になり、後輪の傷を気にしつつもまずは行ける所まで飛ばすつもりで回した。
コースは過去二回参加している佐渡ロングライド210であらかた把握できている。ロングライドとトラバイクパートの相違点は最後の最後、小木港からゴールまでの区間なのでそれまではまったく同じ。
今回は目標をAve.30km/hに設定し、どこまでそのペースで引っ張れるか試してみた。
佐和田から海岸沿いを西へ、沢根地区の民家の間を抜け七浦に向かう坂道で集団がばらけ始める。
序盤なので登り坂で無理をしない選手が多いのだろう、それでも当然ながら速い選手は軽快な走行音と共に走り抜けて行く。今回、スイムが無かったためにバイクパートで随分沢山の選手に追い越された。
普段はほぼ最後尾に近い位置からバイクパートをスタートして前走選手をごぼう抜きにするスタイルで走っているので追い越され慣れておらず、意外と精神的なダメージの蓄積に繋がったような側面がある。
それでもそこそこ順調なペースで進み、自分の中ではZ坂、大野亀、二つ亀の前半の山場をAve.30km/hでこなせれば最終的にゴールまでAve.30km/hで引っ張れるはずだと甘く見通していた。
Edge800の表示を見て速度を確認しながら進む。Z坂を登り切った時点で31km/h、大野亀を過ぎて30.6km/h、二つ亀を通り過ぎたところで30.2km/h。どうにか目標をクリアして両津までの細かいアップダウンが続く道。
記憶に残っているよりもアップダウンがきつい区間だったのはやはりファンライドとレースの違いなのだと感じた。そもそもロングライドはASで停まって脚を休めることができるけれどもレースでは高出力を継続しなければならないのだから同じコースを走ってもしんどさはまったく異なる。
加えて前日のちょっと(?)無茶なツーリングのダメージがじんわりと効いてきた感じがあったものの両津辺りまではどうにか30.5km/h程度を維持。けれどもその後は徐々にジリ貧。
120km付近でAve.30km/hを割り込むと更にズルズルとペースが落ち、135km付近ではとうとうAve.29km/hも下回る始末。それでもそこから先は多少持ち直し、ペースはAve.29.5km/hを行ったり来たり。
小木港のASを過ぎ、いよいよロングライドとトラバイクパートで異なる部分に突入。
ロングライドにしてもトラにしても、終盤になってもっともきつい坂道を用意しておくというコースクリエイターのドSっぷりが見て取れる。ゴールに向かうルートも海沿いからゴールに至るロングライドとは異なり商店街の中を抜けてT2(※今回スイムが無かったから厳密にはT1)に至る。
この最後の5kmほどはランコースと重なるので先行した、或いは遅れた知り合いとスライドできる丁度良い区間だったので相当先行しているはずのたけCy氏を探すも見つからず。
<ランパート>
トランジションでバイクラックに三太夫を預け、靴を履き替えリスタート。
思ったほど脚にダメージは感じておらずそこそこ脚が回るもののペースは上がらず6.5分~7分/kmといったところ。無理せずそのペースをキープすることに。
T2からしばらく商店街を走っていたところでBタイプランで戻って来たさおりんとスライド、更に1.5kmほど進んだところでバイクで戻って来たペケポン氏とスライド。
スタート直後のペースを考えたらもうじきA氏が通りかかるはずだと思ってスライドするバイク選手を注視してみたものの見つからず、閉会式で会った時に体調不良によるDNFだったことを聞いた。
WS/ASが2~3kmごとにあるのでジャージのバックポケットに入れておいた補給食はほぼ無用な斤量だった。
ランコースはトキマラソン同様国仲平野内で設定されているのでアップダウンの少ない、概ねフラットなコース。
ランでも結構な人数にパスされ、自業自得ではあるけれど6月、7月の走り込み不足を痛感させられた。唯一の救いは脚が回ること…とか考えていたら15km過ぎくらいからがっくりと回転が落ち、ペースは8分/kmまで落ち込んだ。
ペースが落ち始めるちょっと前、後ろから”小金井チームの人ですね。”と声を掛けられた。
江東区トライアスロン連合所属のNさんという方で、かん8親分やマコリンさんと何度か一緒のレースに出てご存知なのだそうである。しばらく会話しながら一緒に走ったけれど、すぐにわたしがペースダウンしてしまったので先に行って貰った。それでも差が付き過ぎることはなく、Nさんとはその後折り返しの度に挨拶しながら走ることになった。
一旦ペースが落ち込んだものの、18kmの折り返しを過ぎた辺りから脚が戻って来て、再び7分/kmペースで走れるようになったので走れるうちに稼いでおこうとそのペースを維持。すると500mほど進んだところでペケポン氏とスライド。随分と差が詰まって来てしまっていた。
しばらくそのペースで走っていたものの、線香花火の消え際のように3、4kmで一気に戻って来た脚がなくなってしまって再び8分/km前後のペースに落ち込んでしまった。その後も何度か戻っては逃げてゆく感じでペースが上がったり下がったり。当初は明るいうちにゴールに戻れるかとか楽観視していたもののとてもそんな時間的余裕はなく、傾き始めた夕陽の中をゆっくりとしたペースでゴールに向かう。
全行程の2/3ほどを走り終わった頃後ろから”お、小金井トライアスロンジャージ!ひょっとしたら?”と声が聞こえたので振り向いてみたら野辺山の時にレース中会話を交わした東村山トライアスロン連合のO氏だった。
走りながら握手を交わし、あれこれ会話を交わした後O氏が先行していった。
小金井のジャージを着てレースに出ると色々な人から声を掛けられるのであまり見苦しい成績を残せないと若干プレッシャーを感じるようになって来た。
17時を回ったところで立ち寄ったWSで反射タスキとブレスレットを渡され、ボランティアの少年がブレスレットをはめようとしてくれるのだけれどうまくはまらない。”お兄さん、選手の俺より焦ってんじゃないの?w””いやいや、このサイズがですね…。”なんてな会話をしつつ。
このステーションにかぎらず、バイクでもランでもボランティアスタッフさんたちは明るく優しく声を掛け、励ましてくれたし沿道の声援は非常に温かい。特に分岐して折り返しに向かうところやスタート/ゴールに近いところでは”行ってらっしゃい!待ってるよ!””お帰りなさい!待ってたよ!”という声援が非常に嬉しかった。
ゴール手前三つ目のASを通過してしばらくした時にオレンジ色のウェアを着た男性が”そのジャージに見覚えあるよ、バイクの時からずっとおんなじくらいのペースですね、折角だから一緒に次のASまで行きましょう、ひとりだとどうしてもペース落ちちゃうし。”と、声を掛けてくれたので会話をしつつ次のASまで一緒に向かうことに。
確かに誰かと一緒ならペースは落ちにくいし会話しながらなら気が紛れてしんどさが軽減される。
佐渡のこと、アイアンマン・ジャパンのエントリーフィーが高すぎること、五島大会のこと等を話しつつ6分45秒/kmくらいのペースで順調に進む。来年アイアンマンNZに行くのだそうだ。
エイドに到着し別々になって再び単独走。
ここまで来るとさすがに脚の売り切れが近く、思うように足が回らない。
ゴール手前の最終エイドを過ぎ、残り3km弱になったところで何の拍子か脚が止まってしまい、走れなくなってしまった。仕方がないので歩き始めたら後ろから声が掛かった。”どうしました?怪我?”振り向くと江東区トラのN氏だった。”さっきはナイスランだったのに。”どうやら先ほどオレンジのウェアの人と一緒にペースアップしていた間に追い越していたらしいが暗くてよくわからなかった。
”いやあ、心折れちゃったみたいでここからは歩きます、時間は充分あるし。”と答えたら
”折角さっきのナイスランでここまで来たのにそれじゃ勿体無いよ、ゴールまで一緒に走りましょう!”と言ってくれたので再び脚に力を入れると不思議と走れるもので、ゆっくりしたペースながらどうにかこうにか再び走り始められることが出来た。やっぱり気持ちの問題ですね、こういうの。
”ここは真っ暗だけど辛抱すればあそこのちょっとした坂を越えたら商店街だから。商店街まで行ったら周りの声援に元気もらえるよ♪”と励まされ、会話を交わしつつ徐々に進む。
商店街に入ると道の両側で島の人達が声援を送ってくれて本当に力が貰える。
声援に返事を返したり会釈したり手を振ったり。
いよいよゴールが近づいてきたのでN氏に先にゴールするよう促したら”貴方のほうが番号若いんだから先にゴールして良いですよ、ボクの方がスタートが少し遅かったんだし。”と言ってくれたのでその言葉に甘えて先行してゴール。
ゴールゲートをくぐってスタッフさんにメダルとタオルを掛けてもらってからN氏を迎えて感謝の言葉とともにしっかりと握手。本当にありがとうございました。

ゴールゲートバックヤードでRFIDタグを外してもらい、ドリンクを貰ってゲート脇の椅子に座ってモニターを眺めながらしばしペケポン氏の帰着を待つ。
モニターにペケポン氏の姿と彼に駆け寄るさおりんの姿が映し出され、手に手をとってゴールに向かって走ってきたのでコース脇から声を掛けてハイタッチ。
お二人はその後二人仲良くゴールゲートをくぐったのでした。
リア充爆発しろ!www
こうしてトライアスロンをやってみようと思い立った時に当面の目標として定めていた佐渡国際トライアスロン大会を時間内完走という最高の結果で終えることが出来ましたが、課題は山ほど。
走り込み不足はもちろんの事、身体が重すぎて脚がちっとも回っておらず、ランパートで全く走れていなかったしバイクも体重負荷に起因するであろうスタミナ不足とヒルクライムの速度不足。
そして何より苦手なスイムを克服しないままの完走なので、”この先一年間掛けて苦手なスイムをみっちり練習してこい!”という天の配剤なのだろうと心に刻んでまた佐渡の地を踏みたいと思います。
今年はトキマラソンが荒天によりハーフに短縮されたしトライアスロンはスイムがなかったので来年もう一度マラソン、ロングライド、トライアスロン三大会完走時に獲得できるGOLDWIN CUP獲得を目標にします。
ゴールが何時になるのか見当もつかなかったので宿には夕飯なしでお願いしていたため、屋台で軽くあれこれつまんでノンアルコールビールを飲んでから自走で帰還。
ノンアルを飲んでいたらすぐ目の前でしっかりアルコールの入ったビールを飲んでいるさおりんを見つけてしまい、激しい羨ましさにさいなまれたりしつつ。
宿に戻って風呂入って洗い物を済ませてようやくビールをいただきすっかりほろ酔い気分になって、さすがに三時起きで激しい運動をしたので睡魔誘惑が激しくなったので日が改まる前に布団に潜り込んで就寝。
なかなかどうしてやたらと長い一日がようやく膜を閉じたのでした。
<事後移動ログ>
<佐渡国際トライアスロン大会 完走記念品>



メダル・バスタオル・フィニッシャーズポロシャツ。
最近はTシャツではなくポロシャツを配るのが流行り(?)のようで。
<GOLDWIN CUP 賞品>

GOLDWIN CUP 記念楯


GOLDWIN CUP ジャージ(Long Astroman仕様)
Middle Astroman仕様は色が青。
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