(完結)【BRM719宇都宮600km寒河江】 走行記録-5 【夏のトラブル祭り】
2014.08.01 Fri 06:52 -edit-
前エントリ 【BRM719宇都宮600km寒河江】 走行記録-4 【ノンストップでもマージン稼げず】 より続く
一貫森からのダウンヒルが終わった辺りが飯野町地区。
古くからUFO目撃情報で知られる地域で矢追純一の番組のファンだったわたしにはある意味聖地に近い場所ではあったけれどいかんせん時間帯がイマイチ早すぎる&余裕がないので寄り道できない。
時間に余裕があったらUFO物産館に寄りたかったよ。。。

こんな感じの地区案内図も(これは13区)
やや断腸の思いで飯野町を抜け、福島市から二本松市へ。
ひなびた田舎道を淡々と進む。

『たに かずこさんの土地』であることを示す看板ではなく『やわこ地区』と読むw

路面はドライ
ようやく空の雲も薄くなってきて雨の心配をせずに済みそうな感じになってきたのだけれど
当然のように気温はうなぎ登りに上昇してくるわけで、ここから先、PC7まで一切画像が残っていないのはどれほどこの区間が過酷だったのかを如実に示している事実だろうと思う。
『広域農道がきつい』という情報は得ていたものの、ところがどっこい、広域農道に入る前の県道62号で十分すぎるほど厳しい。
一つ坂をクリアしたら目の前に現れる下り坂…ここまでは良いのだけれど、中途半端に見通しが良くて下った先には現在の自分のいる位置とほぼ変わらない高さに向こう側の道のピークがある。
当然ながらその先はうかがい知ることが出来ないけれど、眼下に続く下り坂の向こうに待ち構える上り坂がまるで行く手を拒む断崖絶壁のごとく立ちはだかって見える。
そんな繰り返しが一度や二度ではなく、何度も繰り返されたら大抵の豆腐メンタリストは心砕けるっての。
幾度となく繰り返される登り坂。
けれども登り坂そのものが身体に与えるダメージよりも登り切った頂点から見下ろす下り坂とその先に続くそそり立つ壁のごとき登り坂のコンボが心に与えるダメージの方が遥かに大きい。
AJ宇都宮のコース紹介口上では『復路に待ち受ける阿武隈の冷酷な罠』と表現されていたが実際にはそんな生易しいものではなく、そこにしかけられていたのは『豆腐メンタルを粉々に打ち砕かんとする登りと下りが延々と繰り返される無間地獄』なのであった。
ピークに至るたび、何度声に出して呪詛の言葉を吐いたことだろう。
この区間を走り終えたわたしのツィート、否、心の叫びがこれである。(※一部抜粋)
因みにこの区間、コース設計を担当した竜胆氏ご本人が試走中に”このコースを引いたのは誰だぁ!!”と、憤りそうになったとのことである。
それほどしんどい思いをしていながらあくまでも”『マイルド』です♪”を繰り返していた辺りが疑いようのない『マイルド詐欺師』の証左なのであると強く訴えたい。
と、しつこく『マイルド詐欺ネタ』を引っ張りつつ・・・。
挨拶がわりに気が向いたら押してやってください。

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一貫森からのダウンヒルが終わった辺りが飯野町地区。
古くからUFO目撃情報で知られる地域で矢追純一の番組のファンだったわたしにはある意味聖地に近い場所ではあったけれどいかんせん時間帯がイマイチ早すぎる&余裕がないので寄り道できない。
時間に余裕があったらUFO物産館に寄りたかったよ。。。

こんな感じの地区案内図も(これは13区)
やや断腸の思いで飯野町を抜け、福島市から二本松市へ。
ひなびた田舎道を淡々と進む。

『たに かずこさんの土地』であることを示す看板ではなく『やわこ地区』と読むw

路面はドライ
ようやく空の雲も薄くなってきて雨の心配をせずに済みそうな感じになってきたのだけれど
当然のように気温はうなぎ登りに上昇してくるわけで、ここから先、PC7まで一切画像が残っていないのはどれほどこの区間が過酷だったのかを如実に示している事実だろうと思う。
『広域農道がきつい』という情報は得ていたものの、ところがどっこい、広域農道に入る前の県道62号で十分すぎるほど厳しい。
一つ坂をクリアしたら目の前に現れる下り坂…ここまでは良いのだけれど、中途半端に見通しが良くて下った先には現在の自分のいる位置とほぼ変わらない高さに向こう側の道のピークがある。
当然ながらその先はうかがい知ることが出来ないけれど、眼下に続く下り坂の向こうに待ち構える上り坂がまるで行く手を拒む断崖絶壁のごとく立ちはだかって見える。
そんな繰り返しが一度や二度ではなく、何度も繰り返されたら大抵の豆腐メンタリストは心砕けるっての。
幾度となく繰り返される登り坂。
けれども登り坂そのものが身体に与えるダメージよりも登り切った頂点から見下ろす下り坂とその先に続くそそり立つ壁のごとき登り坂のコンボが心に与えるダメージの方が遥かに大きい。
AJ宇都宮のコース紹介口上では『復路に待ち受ける阿武隈の冷酷な罠』と表現されていたが実際にはそんな生易しいものではなく、そこにしかけられていたのは『豆腐メンタルを粉々に打ち砕かんとする登りと下りが延々と繰り返される無間地獄』なのであった。
ピークに至るたび、何度声に出して呪詛の言葉を吐いたことだろう。
この区間を走り終えたわたしのツィート、否、心の叫びがこれである。(※一部抜粋)
(前略)
最高地点を繋いで橋を掛けるか最低地点でトンネル掘るかしろよ、日本の土木技術は世界最高水準だろ!と訴えたいほどえげつないアップダウンなのであった。
(後略)
因みにこの区間、コース設計を担当した竜胆氏ご本人が試走中に”このコースを引いたのは誰だぁ!!”と、憤りそうになったとのことである。
それほどしんどい思いをしていながらあくまでも”『マイルド』です♪”を繰り返していた辺りが疑いようのない『マイルド詐欺師』の証左なのであると強く訴えたい。
と、しつこく『マイルド詐欺ネタ』を引っ張りつつ・・・。
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なんてなことを思いつつ、日差しが厳しくなって来た登り坂を進む。
しばらく進むと前方に一人の参加者の姿。
”お疲れ様です!”と、声を掛けつつ追い越そうとしたところ
”あれ?とりさん?”と、の声。
ほとんど相手を観察する余裕もなく追い越そうとしていたので声の主を確認してみたらよっしーさんなのでありました。
”スタートで姿が見えないからどうしたのかと思った。”
”遅刻ギリギリの到着だったもので(^^;”
”なるほど、それにしても今もお互い結構ギリギリですよね。”
”そうですね、何とか次のPCに滑り込めさえすればどうにかなるとは思うのですけれど。”
そんな会話の後、わたしが先行。
今回ご挨拶しようと思っていた方々に結構リカバーできた感があったけれど、RiekoさんとかAJたまがわの会員さんとか、一部の方々にはご挨拶できなかったなあ。
<PC7 セーブオン郡山山田村店(478.5km):11:58着/Close 13:16>

ここでようやくマージンが60分を何とか上回った。
ここでもけいさんとあれこれ雑談。
”途中何度もDNFの連絡入れそうになりましたよ。”
確かにねえ。
少々のんびりして行くというけいさんに対し
”前半で三回もパンク食らっちゃったし、何があるかわからないから先に行きますね。”
と言い残してわたしが先行でリスタート。
後から思えばこれって自らの数十分後を予見していたんじゃね?っていうか言霊か?

JR水郡線の踏切を越えしばらく続く登り坂。
ちょこちょことしたアップダウンを越えている間にどうもRDの調子が思わしくなくなった。
ペダルクランクをまわしているといきなりカクン!とギアが飛んでしまうのだ。
RDワイヤーの長さが合っていないのか、何度かワイヤー調整を試みつつ進んでみたものの一向に症状が改善されない。上り坂でトルクを掛けた時にいきなりガチャン!!と激しい衝撃と共にギア飛びを起こしたりしてこのままではまともに進めない。
残りはまだ120kmあるし、まだまだアップダウンもあるのでこの状態では…。
勾配が緩くなったところでRDの動きを覗き見ながらゆっくり走ってみたら、あるタイミングでプーリーが跳ね上がるような挙動を示した。
道端に寄って自転車をひっくり返し、空転させてみたところチェーンのコマの一つが固まってしまって上手く回らなくなっている。しばらく前に勢いよくチェーン落ちしてしまったときにフレームとクランクの間に挟まってしまったのでその時にこのコマのプレートが曲がってしまって回転を妨げているようだ。
チェーンを切ってしまおうとサドルバッグから工具類を引っ張り出し、中身を確認してみたが前回までは持ち歩いていたミッシングリンクが入っていない。
移し替えを行った際に入れ忘れたようである。
注油してチェーンを手でなじませようと苦戦していると、宇都宮ジャージの参加者が声を掛けてくれたけれど、結局対処できなかったので先行してもらった。
いよいよDNFしかないかと諦めかけていたところにけいさんが通りかかった。
彼もコネクティングピンを持ち歩いていなかったので対処はかなわず。
DNFするにも走り続けるにも結局その場からは移動しなければならないので取り敢えず走り始めることに。
その時フロントをインナーに落としてリアを軽いギアにしておけばテンションプーリーの角度の関係からギア飛びが起こりにくいことが分かったのでどうにかだましだましで走り切ることに。
軽い方の三枚くらいは使えそうだけれど、その状態で平地でのんびり走るけいさんに付いていこうとしたらケイデンスが130前後になった。
日差しがきつくなったタイミングでこの回転数は死ねるが、ペースを落とせば何とか走れないこともない。
時間にあまり余裕がないのでけいさんには自分のペースで先行してもらうことにしてのんびり進む。

お久しぶりというほど久しく感じなかった(⇒理由)白河関

同様にこれもそれほどお久しぶり感のない追分明神の峠ではあったけれど
逆方向からのアプローチなのでそこそこ新鮮な感じはした。
GPSでグロスの走行ペースを確認ししてみたら多少は余裕があったし、閉店の17時にギリギリ間に合ったので道の駅 東山道伊王野に寄り道。

そばソフトクリーム。
休憩をしていたら”宇都宮のブルベですよね?”と、一人の男性に話しかけられた。
聞けば今回の寒河江にエントリーをしていたものの、自転車レース観戦とバッティングしてしまったためDNSしたそうである
。今回の過酷さを考えたらDNSは正解だったかも知れませんねえなんてな会話を交わした後わたしが先にリスタート。
途中、追い越しのタイミングで車の運転席からエールを送ってもらいました。

すっかり穏やかな空が広がる夕刻の田園地帯。
<PC8 ミニストップ大田原富士見店(561.1km):18:01着/Close 18:44>

道の駅に寄り道したとはいえ80分あったマージンが40分に半減。
残り距離は40km強、残り時間は3時間20分。
Ave.13kmphで走ればゴールクローズには充分間に合うが”ここから先は市街地走行になるから信号多いし思ったほどにはAve.上がらないのが気がかりですよね。”Byけいさん
信号でのストップアンドゴーが多ければフロントインナー縛り、リアロー側三枚縛りでもどうにかこうにかごまかせそうではあるものの、総所要時間がオーバーしてしまったら元も子もない。
休憩を早めに切り上げてリスタート。
しばらくはけいさんの後ろに付いていけたけれど徐々に離されてしまって最終的にはソロクルーズ。
まあ、遅れてしまうのは仕方が無い。

ようやく宇都宮市に突入。
しばらく進むと遠くにけいさん他数名のランドヌールの尾灯が見えた。
案の定信号で結構ロスしているようで、こちらは巡航速度が上がらないもののそれが却って信号タイミングに丁度シンクロするペースだったようでゴール手前10kmくらいのところで追いついた。
そこから先はのんびり雑談しつつゴールまで。
今年二度目となる鶴C.C.坂をひぃこら言いつつ登り、ダム堤体を渡ってゴールへ。
堤体を走行中、先着していて帰る途中のきんぢさんとスライド。
<Goal 宇都宮自然休養村管理センター(603.5km):20:32着/Close 21:20>

公式認定時間39時間12分
今まで完走した600kmの中で最も所要時間が長かったブルベである。
※認定外完走だった『初600寒河江』は39時間15分かかったけれど。


受付を済ませてまったりしていたら、程なく最終走者の参加者が到着。
今回のわたしは最後尾ひとつ手前でありました。
帰り支度を始めたらスタッフさんたちもゴール受付撤収作業。お疲れ様です。
今回は三連休の前半二日を使ったブルベだったので、もともとの計画では自走で帰宅するつもりだったけれどもさすがにトラブル続きで気力も湧かず、輪行で帰宅することに決めていた。
終電にはまだ間があったものの汗まみれのまま帰るのもイヤだったのでスタート前に仮眠を取った南大門に寄って一風呂浴びて、ビールを呷って仮眠を取ってから翌日帰宅するつもりで駅方面に進む。
途中の交差点で携帯にメール着信があったので信号待ちついでに携帯をいじっていたら横から”お疲れ様です!!”と、声がかかった。
見ればトランポに乗った黒澤さん。
ゴール後、温泉に浸かってのんびり休憩していたのだとか。
その後、自宅近所まで送るという非常にありがたいご提案をいただきご厚意に甘えることに。
ブルべの事、レースの事、自転車の事を始め、トライアスロンやウルトラマラソンのことなど多岐にわたる話題で盛り上がり、R15 六郷橋のファアミマに到着したのは1時頃。
いやはや、非常に助かってしまってありがたいことこの上なかったです。
黒澤さん、改めてありがとうございました。
そんなこんなで21日1時過ぎには無事帰宅してわたしの【BRM719宇都宮600km寒河江】は無事終了。
AJ宇都宮およびR宮城のスタッフ・関係者の皆様、今年もありがとうございました。
来年もまたよろしくお願いいたします。
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