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日記超。-改・弐-

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自転車だったりマラソンだったりトライアスロンだったりお酒だったり。

2023Jun28Wed

【第26回佐渡国際トライアスロン大会(A)】 DNF記録-3 【レース記録は自滅の記録】  

-9月6日(日)-
3時半起床。
常夜燈が灯る薄暗い廊下に出て洗面台で洗顔。
宿が用意してくれたお弁当をゆっくり食して諸々最終の準備を整える。
四時過ぎ位に宿を出発し真っ暗闇の中、前照灯と尾灯を点灯してゆっくりと走り出す。
途中で一人の自走参加者を追い越したが、前照灯は申し訳程度の小さなLED、しかも点滅モードのみ。
”あんなので良くこの闇の中を走る気になるなあ…。”
そんなことを思いつつ、のんびりと夜明け前のひんやりした空気の感触を味わいながら走っていたらすぐ背後に人の気配。先ほど追い越した人がわたしのすぐ後ろにぴったりとくっついて走っているのだった。
”すみません、暗くて怖いので引いてもらえますか?まさかこんなに真っ暗だなんて思いもよらなくて。この辺街灯も全然ないし。”
こちらは一灯だけとはいえGENTOSの閃を装着しているのでそれなりに照度は確保できているしまあ、仕方がない。
何も言わずにくっついて来たなら気が付いた時点でアタックを仕掛けて千切ってやったところだけれど素直に申し出たのだから大目に見るとしよう。
っていったい何様なんだよ、オレ?
いや、そもそも本気で走って千切れなかったらレース前からダメージ食らうだけだろうがよ。

そんなこんなの自問自答をこっそり内心で行いながら走行し、会場に到着した時にはいつの間にか後続がもう一人増えていた。離れ際に”後ろに付かせてもらって助かりました!”と言って去ったものの、お二方とも未明走行時の灯火について意識が低すぎやしませんか?(;^ω^)

<当日移動ログ(会場入り)>


会場に到着したものの、無性にトイレにこもりたい欲求に駆られてしまいトイレ待ちの列に加わろうとしたもののトランジションエリア脇の仮設トイレは行列が長すぎたので少しでも早く入れるトイレを求めてナンバリング(腕に出走番号を書いてもらう)会場へ。ついでにナンバリングもしてもらい、会場内のトイレの状況を確認してみたらここも大層な行列。
諦めて最初に並んだ屋外の仮設トイレにもう一回並ぼうと会場を出ようとしたときにキンタさんに声を掛けられた。
こちらはトイレに行くことばかり考えていたのでまったく周りが見えておらず、ちょっと面喰ってしまった。
屋外の仮設トイレ前に戻ると最初に断念した時の倍くらいの待ち人数になっていて、短気は損気だなあなんてなことをぼんやり考えていたが、腹具合はなかなか危機的状況で嫌な汗をかきつつ呼吸を浅く早くしたり深くゆっくりしてみたりしながらどうにかこうにか最悪の事態を免れ個室に滑り込めた。
今にして思えばこの時点でわたしのレースは終わってしまったようなものだったのかもしれない(ぇ?

14090647.jpg
どうにかこうにか窮地を脱し、バイクをラックにセッティングして周囲をうろうろしていたらたけCyさんと行き会った。キンタさんに会った時とは違い、この時点ではお互いのコンディションについてや今回の天候についてなどあれこれ話す余裕があったのだったw


そんなこんなでどうにか無事出走準備を整えウェットスーツを着込んでスイムチェック、試泳を行った後いよいよスタート。
浜から少し沖に出たところがスタートライン、自己申告でのスイムタイムごとに順番に並び、制限ギリギリ程度にしか泳げないわたしは当然最後尾、砂浜に立っていた。
予定通り6時ちょうどに号砲、959人のAタイプ出場者が一斉にスタート。
ほぼ最後尾からのスタートなので無駄にバトルに巻き込まれることもなくマイペースでのんびり泳ぐ。
というか記録上はのんびりなペースに見えるだけで本人はいたって必死に泳いでいたのである。
<スイムログ>

※GPSの扱いを間違えて一部バイクパートも計測

三角形に泳ぐ一周1.9㎞のスイムコースを二周、3.8㎞のスイムだったが一周目を終了する頃にはトップの選手が上がって来た。先頭はこちらの倍の速度で泳いでいる訳である。どこか体の造りがおかしいに違いないw
一旦浜に上がった際、いきなりハムストリングスが痙攣を起こし、びっこを牽きつつ砂浜を歩いていたら待機していた消防隊員とマーシャルに”大丈夫か!?”と、声を掛けられた。
こんなところで止められてはかなわない。
落ち着いてゆっくり移動すれば収まりそうな痙攣だったしそのまま二周目のスイムに突入。
しばらくはキックを打たずに腕だけで泳いで脚を回復させ、痙攣が収まってからもキックは軽く腕メインで。
無事二周目を終えてバイクトランジションへ。
※スイムアップ時順位:935位(1:55:32)


さて、いよいよバイクパート。
佐渡ロングライドと佐渡トラA合わせて今回で四回目の佐渡島一周のバイク、ロングライドとトライアスロンではロングライドの方が20km距離が長いものの終盤に若干の違いがあるだけなのでコースは概ね頭に入っている。
スイムでは概ね予想通りの最後尾だったのでいつものようにバイクパートで取り戻すべくペースを上げてひたすら進む。
最初の50kmほどはなかなか先行する前走者を捉えられなかったもののフラットな佐渡のコースで最初の難関であるZ坂、大野亀辺りに差し掛かったところで結構な人数の前走者をパス、徐々に順位を上げていく。
<バイクログ>

大野亀を過ぎたところで小金井ジャージを着ていたみかりんさんをパス、その後キンタさんもパスして余裕ぶっこきで快調に飛ばしていった。
バイクパートはスタートしてから150㎞地点くらいまで誰一人として追い越されなかったので随分気分よく走っていたのだけれど、150㎞を過ぎたところで二人ほどに追い越されて若干メンタルダメージを負っていたところに無理して(※自覚は無かった)飛ばし過ぎたツケが170㎞地点辺りから顕在化してきた。
普段は疲れてしまうのが嫌で滅多に立ち漕ぎをしないわたしがついつい先を急ぎたくなって立ち漕ぎを連発していたら170㎞を過ぎ、バイクゴールまで20kmを切った頃から頻繁に脚が攣りそうになってしまい、それが特に膝上の前面だったのでその時になって立ち漕ぎをし過ぎたことを後悔し始めた。
結局バイクパート終盤の20kmは折角稼いだマージンを吐き出してずるズルズルと順位を落として行く結果となった。
普段ブルべを走っている身であるにもかかわらず190㎞という長丁場をあまりにも甘く見過ぎでしたね。
※バイクアップ時順位:547位(スプリット=9:11:14)
バイクラップ=7:15:42(バイク順位:308位)


数字だけで見ればスイムを終了してからバイクを終了するまでの間に実に393人をごぼう抜きにしていた訳ですが、バイクパート終了時点ですっかり脚を使い切ってしまい、どんだけ気力を振り絞ってもランパートに移行してから5km位はひたすら歩いていたり。


※GPS電池切れのためランパートのログは無し
スタートして早々、阿部さんの応援を受けるも”脚熟れきれちゃったからもうダメ!”と応えた。冗談ではなく本当に脚が回らなかったのだ。
5kmほどを歩いたところでようやく少々脚が戻ってきた感じで残り時間と残り距離を鑑みて最低限のペースを弾き出してどうにかゴールに間に合いそうだと判断しながら走ったり歩いたりを繰り返す。
バイクパートでかなり脚を使ってしまったことは認識していたものの、それがこれほどまで響くものだとは毛ほども思わず、普通に走ろうと思ったらまったく脚がまわらなかったという状況に、改めて自らのトレーニング不足を痛感させられる羽目に陥った。
残り距離と残り時間、その時点での走行(歩行)ペースを考えてマージンを算出すると、徐々にではあるものの確実にマージンを食い潰しているのが認識できてさらに焦って来るというメンタル的に負のスパイラル。

中間地点手前あたりで加藤女史と一緒になりしばし併走したもののこちらが持たずに後姿を見送ることに。
折り返し手前ではすでに折り返してきたもののすっかりバテバテになっていたたけCyさんとスライドしたりその前後でバイクパートで追い越したみかりんさんキンタさんにあっさりかわされてしまっていたり。

それでも各関門ともギリギリのタイムで辛うじて通過し、最終関門も何とかクリア。
最後の区間を通行中、走ったり歩いたりだった脚が再び止まってしまい、ひたすら徒歩で進む。
間の悪いことにランパート残り10km位のところで910XTが電池切れを起こしてしまったために正確な時刻も自らのペースもわからず途方に暮れつつ日が落ちて久しいコースを走る。

最終のエイドを通過して残り2kmを切ったところで後方を追走していたスタッフカーから”残り8分切りましたよ!”と声がかかった。
残り距離はまだ2km弱。
とにかく歩いていたらゴールには到底間に合わないので重い足取りながらも走り始めた。
商店街に差し掛かったところでゴール地点でのアナウンスが聞こえた。
タイムアップ。
そこから先は閉会式に移行するアナウンスが聞こえて来たものの、走ることを止められることはなかったのでそのまま継続して走る。商店街のアーケードが終わり、ゴール地点に向けて左折したところにある時計を見たらゴールタイムから約2分が経過していた。海に向かって走るわたしの目には閉会を知らせる花火の光が入って来た。

メイン会場に入りゴールゲートを目指して走る。
壇上ではすでに閉会式が終わろうとしているところで背広を着たお歴々が壇上に並んでいて、その脇を花火の音と光に紛れるようにゴールゲートを通過。
制限時間を過ぎていたので当然ながらゴールテープも無く、本来なら完走者にのみ支給されるバスタオルを肩にかけてもらってそばにあった椅子に腰かけた。のんびり余韻に浸る間もなくあちこちで始まった撤収作業を眺めつつ呆けていたらキンタさんが声を掛けて来てくれた。

時間外とはいえ最後まで走り切れた満足感はそれなりにあって、それでも途中もうちょっと頑張って走れば4分ぐらい短縮できたはずだという後悔もあって微妙なタイム。
けれどももう少し遅かったら間違いなく続行を止められて回収車に乗せられていたはずだし。


そんなこんなでわたしの二度目の佐渡A挑戦は不本意な結果に終わり、忘れ物をした感バリバリで佐渡を去ることになりました。再来年以降、また佐渡に挑戦させてもらえるなら(※抽選だし)三度目の正直できっちり三種目の完走を果たしたいと強く思った次第。

それはそれとして、Blog用にデジカメ画像を整理していたらレース後の画像が翌日分も含めて一切なくて我ながらちょっと笑った。
さすがにメンタルダメージはマックスだったと見える(;^ω^)

-どっとはらい-
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タグ: トライアスロン  DNF  佐渡  Aタイプ  ロングディスタンス 
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