【水の単結晶と】大滝氷筍洞窟探訪【霜の華】
2022.02.27 Sun 11:35 -edit-
氷筍・氷柱も素晴らしかったけれど
このフロストフラワーも見事な眺め
(ある意味)関連エントリ⇒Around Hokkaido 2400
当日のログ
最後帰着してから車に乗り込んでしばらく進むまでログをストップするのを忘れてしまっていたので本来はスタート/ゴールは同一地点。
「冬から初夏にかけて業務上の都合で北海道に滞在する。」ということを話したらチコリンさんから「大滝で日本最大規模の氷筍を楽しめるツアーがあるから行ってみたら?」とご提案いただいた。チコリンさんには以前赤平市炭鉱遺産ガイドツアーの存在もご教示いただいており、どれだけ感謝しても感謝し足りない。早速ご教示いただいたサイトからツアー参加申し込みを行ったものの、サイトには正確な開始日程が無く1月下旬からとなっていて、ダメ元でわたしが申し込んだ1月16日(日)はまだツアーを開始していないとガイドツアー主催者から返信があった。その後しばらく週末あれこれ予定が入ってしまっていたので様子見していたところ、いつの間にかガイドツアー申込受付が開始されていたのだけれど2月中の土日はすぐに定員に達してしまったようで(仕方ない、3月にしようか。。。)と考えていたところ運よく2月11日(金)の建国記念の日に空きがあったので早速応募、無事OKの通知が返って来た。申し込んで以降ひたすら業務に追いまくられてメンタルをゴリゴリ削られてしまったものの、このガイドツアーを心の糧にどうにかこうにか遣り過ごして迎えた当日。
申し込んだのは9時スタートの部。宿舎から現地までは約100kmの距離がありGoogleMapsで経路確認してみたところ乗用車での所要は約2時間。余裕を見て3時間前には宿舎を出発。払暁の頃合いに千歳から支笏湖南岸を抜け美笛峠を越えて大滝へ。支笏湖から美笛峠と言えばAH2400で走った区間。雨に打たれながらの夜間走行でしかも給水を忘れてしまってヒドイ目に遭ってしまったおかげで懐かしさよりも哀しみの感情が先に湧く。そもそも夜間走行だったので景色は全く記憶に無いし。


支笏湖南岸
『あの時』の記憶が蘇る
美笛峠を越えて大滝地区へ。
樹氷がキラキラ
もっと近くに寄って撮影しておけば良かった。
優德農村公園ビジターセンター
今回のガイドツアーの集合場所。
受付と概要説明を受けた部屋
参加者が揃うまでガイドさんと軽く雑談。
「4年前の夏、この付近を自転車で通過したんですよ。夜だったし雨だったしで大層しんどかった記憶しか無いですけれど、この先の道の駅で歯磨きしたりw」
「4年前かあ。あの年は確かに雨ばっかりの夏でしたね。ボク夏場は支笏湖でカヌーツアーのガイドをしているんですけどあの夏は支笏湖でほとんど泳げなかった。雨ばっかりで。」
「やっぱりあの夏だけ異様だったんですね。。。」
『あの夏』はとにかく引きが強い人たちが北海道に集結していたからなあ。
ガイドさんの運転するミニバンで参加者8名とガイドさんのご友人の計10名が移動。スノーハイクスタート地点でスノーシューに履き替え
レンタルスノーシューを装着
いざ雪原へ
この区間は私有地なのでガイドツアー参加者以外は不法侵入となる。私有地を通らずに大滝百畳敷洞窟まで行くルートもあるにはあるが、初心者にはおススメ出来ないそうである。
ホロホロ山
よく見ると雪原の表面が陽の光を受けてキラキラしている。表面霜と呼ばれる現象で、日中温められた積雪内部から昇った水蒸気が表層で冷やされてできるもので下層の雪は余計な水分が抜けてしまうのでサラサラになるのだとか。ガイドさん曰く「この辺りの子供は雪合戦がなかなか出来ないって話もあります。」とのこと。少し掘ってみたらなるほどサラサラのパウダースノーだった。
ウサギ、キタキツネの足跡と表面霜
有珠山
周期的に噴火を繰り返しているのでそろそろヤバいらしい。そういえば前回噴火の時に何度か航空機ダイヤの乱れの影響を受けた記憶がある。
雪原を抜け林道区間へ。
林の中を進む
左:エゾシカが角を擦り付けた跡・右:ヒグマの爪痕
同じ木の幹に付いていた。
左:冠雪・右:飛沫(しぶき)氷
ガイドさんの話を聞きつつ、途中二回の小休止を挟んだ小一時間のスノーハイクの後に目的地である大滝百畳敷洞窟へ。
レンタルヘルメットを被って洞内へ
【大滝百畳敷洞窟】
氷筍、氷柱のあれこれ。水の単結晶なので透き通っている。
のんびりじっくり眺める
こちらはフロストフラワー(霜華)
場所によって結晶の形が異なる
氷筍を眺めながらのティータイム
ガイド氏の奥様手製のクッキーと温かい紅茶。美味しゅうございました。
しばしのんびりまったりして引き返す。
再び冠雪と飛沫氷
抜けるような青空と白い雪
この日はとにかく天候に恵まれた素晴らしいツアー日和だった。ガイド氏とご友人も「こんな好天なかなか無いですよ。」と。
牛の為に引いた水道橋なのだとか
ガイド氏とあれこれ会話しつつ
再び雪原に。日が高くなって空の蒼さが濃くなった。
再びの有珠山
そして再びのホロホロ山
スノーシューを脱ぎ再びガイド氏運転のミニバンでビジターセンターまで戻って今回のガイドツアーはお開き。当初日帰りで宿舎に戻るつもりだったけれどガイド氏、ご友人の「折角の連休だからどこか遊びに行ったら良いのに。」という言葉に後押しされ、ちょうど良い具合に白老町の温泉ホテルに空きがあったので確保。きのこ王国でお昼ご飯を頂き白老まで。
翌日は室蘭、長万部に足を延ばしてAH2400追体験を味わい洞爺湖温泉でのんびりしてから宿舎に戻り、三連休最終日は翌日からの業務に備え、出歩かずにのんびり宿舎でダラダラ過ごしたなかなか有意義な日々となった。
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【滝を愛で】滝見ライド再び #02【岩を登る】
2021.12.14 Tue 07:01 -edit-
古くから滝行が行われていた
綾広の滝
来年は滝に打たれてみようか
滝見ライド再び #01 より
<実走行(歩行)ログ:2021/12/11>
※通行を回避するよう指示した掲示物がある区間を通行しています。仮に同コースを通行する場合は自己責任においてお願いします。万が一の場合があってもその責をBlog主は負いません。
記憶にある通りのガレ場を進む。
とはいえ五年前より荒れている印象
前方に目をやると沢側の擁壁が沢にえぐり取られて林道が半ば以上崩落してしまっている様子。
豪快に落ちてる
路肩が崩落していたのはこの一ヵ所だけだったもののここ以外の区間でも路面と擁壁とが30~50cm程度開いている箇所があり、その多くはこの先長くは持ちそうにない感じ。
大きな落石箇所は自転車を停めたところの他に二箇所。いずれもガードレールの高さいっぱいまで土砂が積もっている。5年前に訪れた際には「最初のガレ場さえ越えればMTBなら遊歩道入り口まで進めそう。」という感想を抱いていたのでこの5年で随分と荒れてしまっている。
明らかに5年前より荒れている
すっかり読み取れなくなっている遊歩道入り口表示
後から考えたら「(もっと手前で通行止めにしているので)ここまで散策者は上がってこない」ことを前提にしているのでこの入り口には通行回避を促す掲示が無かったのだけれどそんなことには思い及ばず。
早速遊歩道入り口脇の沢を愛でる。
幾つもの段が連なる
上流に向かって右手の岩肌には被覆ワイヤーロープが張られている。沢登りスポットとしても人気のエリア。
前週トレッキングシューズで走行したらソールの厚みのお陰でなかなかペダリングしづらかったので今回は軽い気持ちでスニーカーにしてみたら、のっけから足下がぬかるんでいたのでかなり後悔した。夏場ならまだしも冬場は足先が冷たくなって困る。
これでは水が染み放題である
流れから遊歩道に復帰、のんびり登り始める。
遊歩道自体はそれほど荒れていない
しばらく沢から離れ、木の根が張り出した遊歩道を淡々と進む。御岳神社や御岳のケーブルカー駅からの遊歩道との合流地点に到着するとこちらの進路の目の前にはロープが張られ黄色い札が見えた。ロープを潜って下からでは見えなかった面を確認してみると
(わたしは通行しちゃったけれど)通行できません
表示は今年9月下旬からなのでつい最近のこと。「都道崩落のため」とあるので林道の崩落時期がその頃なのだろう。とはいえ困ったことに(?)自転車はその下に停めて来てしまったので帰りもここを突破するしかない。
軽く下って登れば七代の滝。
滝つぼまで近づける
七代の滝下流側
この付近からの滑落死亡事故が起きている、なかなか危険な場所。
こちらは七代の滝上流側
坂道と鋼製階段を登って天狗岩脇を抜け、岩石圓(ロックガーデン)へ向かう。綾広の滝はロックガーデンの奥にある。
木の根が天然の階段になっている
天狗岩を越える
この時は左の画像の画面左方に写る鎖の存在に気付かなかった。
一旦下って沢沿いの緩い登りを進む。
ロックガーデン
冬枯れの時期は見通しが良い
せせらぎの音を耳にしながらのんびり進む。冷え込んでいるせいか時間帯が遅めのせいか人の数もまばら。
養沢川上流
綾広の滝の少し下
緩い勾配の石段を登った突き当りが綾広の滝。今でも武蔵御岳神社の滝行が催行されている滝で、御岳山の宿坊に申し込んだ上で宿泊すれば早朝の滝行に参加できる。
綾広の滝全景
滝行の際通過する禊門
滝つぼ岸から角度を変えて
大岳や鍋割山方面へ抜ける登山道
登山装備ではないし自転車を停めてあるので今回も来た道を引き返す。
ロックガーデンを沢沿いに下る
天狗岩前を通過。
こちら側からみると天狗の鼻のような岩がある
良く見ると天狗の鼻さきに何か設置してある。
往路では気が付かなかった鎖が目に留まり(登れるやん!)と心でガッツポーズ。とはいえさすがに三脚を担いだままでは危なっかしいので岩の下に立てかけておき、カメラは担いだままで鎖を握って登攀開始。岩の上は木の根が張っていて足がかりになるので意外と登りやすい。
登り始めだけ気を遣えばあとは楽
先ほど見えた「鼻先の何か」はどうやら何かの像らしい
てっぺんまで登ってみたら天狗の像であった。
小さな祠と天狗の像
ありがちな話ではあるけれど登りはすんなり、下りはおっかなびっくりでどうにか地上へ。
来た道を引き返し、ロープと黄色い札を潜って下る。
七代の滝下流
遊歩道入り口まで無事帰着
改めて土砂堆積の上を抜ける
見上げれば上弦の半月
再び路肩崩落個所へ差し掛かる。
うっかり乗ったら一気に落ちそう
駐輪場所のちょっと山側
画面中央右寄りに駐輪。
舗装路ながら落石でグラベルっぽくなった区間は上に落ち葉が堆積してしまっていて路面状況が把握しづらいので慎重に下る。
途中水場で補給
今のところエキノコックスの心配がない地域で本当に良かった。そういえば愛知のエキノコックスはその後どうなったんだろう?
日が落ちて一気に冷え込んで来た中のダウンヒル。養沢を抜け十里木から檜原街道、武蔵五日市駅前から睦橋通りと、今回はほぼ単純往復コース。
途中小腹が減ったし冷えたので東京亭に寄り道してラーメンで補給。
ミニラーメン+ミニチャーハン
チャーハンは『ミニ』と言いつつフルサイズに近かった。
更に睦橋通りを進んであきる野の燈々庵前に差し掛かった。
江戸時代から続く老舗料亭。一度ここで食事をしてみたいなと。
福生南公園から左岸多摩サイへ。
ひたすら下って立川の球場付近から対岸を見るとマンションの外部照明が何かをかたどっていた。
どうやらトナカイらしい
パッと見右から左に向かって飛ぶ火の鶏をイメージしたのでどこかの企業のシンボルマークかと思ってツイートで流してみたら「トナカイでは?」というご意見をいただき、そういう目で見始めたら左から右に向かって跳ねているトナカイに見えて来た(って言うか多分それが正解に違いない)
往路そのまんまではさすがに芸がないので復路は是政橋から富岩に渡っていつものようにガス橋で左岸に復帰して帰着。
専修寺関東別院前@19:20過ぎ
歩行も一緒くたにログ録りしたのでライド自体は140kmくらい。
一週間前に感じたフラストレーションをそこそこ解消できたいち日なのでした。
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【ことごとく】フラぺ de 奥多摩【想定外】
2020.08.31 Mon 07:15 -edit-
白岩の滝上段を上から。
三段からなる白岩の滝の最上段
水音が心地よく
沢を流れて来る風もひんやり。
<2020/08/29>
(久し振りに海沢園地に行って海沢三滝(※かつては四滝だった)に行きたい!)
いきなりそんなことを思いつき、(滝巡りをするなら足元はトレッキングシューズかトレランシューズが好ましい。ならばフラぺの通勤車だ!)と、基本的には四年前の冬に訪れた時と同様の発想でフラぺの通勤車(弐號)でアクセスすることに。
早速トレランシューズを引っ張り出す。
ガワが少々(?)汚れている
最後に使ったときは雨降りのトレイルだったのでインソールは洗ったもののガワはそのままにしてしまっていたので風呂入った時にでもついでに洗おう。
日の出と同時に出発するつもりが寝過ごしてしまい、一時間ほど遅れて多摩川公園管理事務所前をスタート。
6時15分を回った頃
まずはひたすら多摩サイを遡上。
【実走行ログ】
朝から結構な数の散歩/ランニング者がいて結構危なっかしい多摩サイを抜け(※特にガス橋から丸子園地までの区間が狭くて人多くて危ない)丸子橋から一旦多摩堤通りへ遷移、二子玉川を過ぎた小山ドライビングスクールの先からはAJたまがわのブルべでお馴染みのルートを使って狛江まで、そこから再び多摩サイに復帰してその後は坦々と。
牛群地形
記憶にあるイメージに近い
先日通りかかった際、見え方はかなりわたしの記憶に残っているそれとは違っていたので(水量が増えたのか侵食が進んだのか?)と感じたものの、どうやらその時は多摩川の流量が多めだったようである。それはそれとして、右岸からの流れ込みはかなり切れ込みが深く、侵食が進んでいるさまが見て取れる。
今回は境界の通行止め表示が無くなっていたのでだまされてしまい少々進んでしまって引き返したけれど相変わらず通行止めが続く福生南公園を迂回し、睦橋通りに。ひたすら西進して武蔵五日市駅前へ。
JR東日本・武蔵五日市駅
駅前では数名のサイクリストたちが輪行解除していた。
皆さん都民の森方面(奥多摩周遊道路)がメインコースかな?
わたし自身は都民の森とは逆方向に進み、峠を越えて青梅市を指す。
つるつる温泉方面から抜けるつもりで坂道を登っていくと『白岩の滝まで950m』の案内表示が目に付いたので折角なのでそちらに寄り道することに。
舗装路はすぐにダートに切り替わり、ロードバイクでは無かったことに心底感謝。タイヤが細いとしんどい。
基本的には日陰なので涼しい
道は木陰だし、脇を流れる沢の上流から吹き下ろしてくる風がひんやりしているので非常に気分が良い。ほどなく林道の終点。
ダートの終点は沢になっていた
案内板
今気付いたけれど今回巨岩まで登っていないわ、オレ。
案内板の前に弐號を停車
白岩の滝遊歩道入り口
アジサイがしおれずにまだ残っていた
蝶がひらひら舞うので追いかけてみた。
流し撮りしてみたけれど残像しか無いw
遊歩道に入ってすぐの流れに手を入れる
冷たいし飲んでみたら美味しい。
ふと、左手首に何か付いているのに気がついた。
いつの間に?
近くの葉っぱの上にリリースしたけれど、餌にしている葉っぱだったかはわからない。
案内板にあった通りこの沢には大小さまざまな滝がある。
小滝の何番目?
白岩の滝自体は三段の段滝
下段の滝と雨乞いをした場所に残る祠
下段の滝上部
中段、上段
正面から見られるけれど近くに寄るにはちょっと迂回。
ゴツゴツした岩場を回り込む
上段(かな?)
更に上流に向かうにはなかなかスリリングな通路を行く。
丸太w
正直どれが白岩の滝でどれがその他の小滝なのかわからん
勝手に「巨岩」と思い込んだ岩
見取り図だと沢の合流地点でなおかつ沢の左岸に無いとおかしいし。
【歩行ログ】
30分ほどのんびり歩き回ったので撤収。
誰もいないのかと思ったら登って来るひとたち数名とすれ違った。五日市駅から近いしこの先すぐにつるつる温泉だし、軽く歩く分には丁度良いのだろう。
林道から復帰して、少々早めの時刻だったもののつるつる温泉で昼食を。
冷やしさっぱりおろしそば(大)
軽くお腹を満たしたのでリスタート、青梅へ抜けるべく更に坂道を登る。
が
あれ?
この峠、通れたような記憶があったけれど間違っていたか?
仕方がないので折り返して約5、6km下ったところの分岐から梅ケ谷峠経由で吉野へ。
(後から地元に明るいチャラくんから『歩行者や自転車なら通り抜けられる』という事実を教わった。突っ込めば良かったわ。)
梅ケ谷峠通過
地味にイヤな坂道である。
吉野街道に出てひたすら西に進み、多摩川南岸道路の城山トンネルを抜けてすぐのところを左折して海沢林道へ。いよいよ今回の目的地である海沢園地が目の前。
記憶にあるよりかなり荒れている
沢からは時折子供たちの嬌声が
沢遊びをしている家族連れやラフティングを楽しんでいる人たちで結構な賑わい。
10%を超える勾配の、路面が荒れた坂道をえっちらおっちら登って行って、ようやく海沢園地入り口に到着。
が
(な、、、ん、、だ、と?)
オレは何のためにここまで登って来たのか?
おそらくは遊歩道整備用のモノレール
早く通れるようにしていただきたいものである。
ここまで来て目的を失ってしまったので、地図を確認した上で大ダワを抜けて檜原村経由で帰ろうと思い立って移動開始。
大ダワは数年前に一度、檜原村側から抜けて来たことがあったけれど、その時は(大ダワ越えは何が何でも奥多摩町側からアプローチ!)と、心に誓ったくらい奥多摩町側の下りは酷かった記憶があった。
GoogleMapsによれば「都民体験の森」入り口からしばらく進めば大ダワに向かう林道へと通じる道があるはず。先だって虫さん、クロさんと柳沢峠を登った際、クロさんのジャージを洗った場所からアプローチ。
味わいのある岩清水
水場があったので顔を洗ってさっぱり
飲み水としても補充。
水場を過ぎてすぐ、コンクリート舗装の急勾配。
10%は優に超える
しばしえっちらおっちら登って行ったら分岐の目印となる養鱒場が見えて来た。
ここを鋭角に曲がれば大ダワに抜ける道のはず。
が
こんなに荒れた道な、の?
(いやいや、記憶にある道と全然違わねーか?)
さすがに奥に見えるダートが続くようだと遭難しかねないので今回大ダワはパスしてそのままこの坂を登って「体験の森管理棟」まで行くことに。(自販機でジュースでも買って飲んでから下ろう。)
なかなか趣深い切通し
こういう雰囲気は大好物です。
ひたすら二桁勾配が続く道を我慢しつつ登った先に管理棟の建物が。
(赤コーラあったら嬉しいな♪)
が
管理棟建物周囲に自販機なんかねーし
失意のまま坂を下り、この先どうしたものかと。
(真っ直ぐ帰るのもシャクだし、大丹波の中井で釜めしをいただいてから帰ろう!15時回ったところで夕飯にはちょっと早いけれどおやつ代わりということで。)
おやつにしては少々重たい気がしなくも無かったが、とにかく思惑違いであれもこれも叶わなかったので美味しいご飯でも食べて帰りたかった。
青梅街道から逸れて山の中へ進み
中井に到着
が
お店の周りは順番待ちの客が結構な人数待機していて「入店まで60分待ち」の表示もあった。さすがにここまで来て引き返すのは気持ちが許さないのでウェイティングボードに記名して待機。ほぼ表示通り60分後に店内に通された。
ひとまず釜めしとは別にお豆腐を
「名残り豆富」というお塩でいただく若干しっかり固めのお豆腐。
数量限定の『鶏ごぼう釜めし』は当然のごとく売り切れだったのできのこ釜めしを。
釜めし、水炊き、刺身こんにゃく
予定していたことがことごとく外れてしまい、若干気落ちしながらも取り敢えず満足して再びAJたまがわお馴染みのコースを利用して多摩川を下って我が家まで。
専修寺関東別院前帰着@21:30
結構遅い時刻まで走り回ることとなってしまった。
この語、Twitter上で大ダワへのアプローチに関する情報がいくつか寄せられ、翌日再びチャレンジする流れとなったのであった。
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【遊歩道は】軽く奥入瀬【何年ぶりか】
2020.08.12 Wed 21:02 -edit-
午前中歩いた蔦沼周遊路が静
奥入瀬渓流遊歩道は動
水のたたずまいの豊かさを感じるし
瀬音には安らぎがある。
【2020/07/25】
蔦七沼を眺め、蔦温泉に駐車してあったレンタカーに乗り込み13時過ぎに移動開始。
目的地はもちろん焼山にある「上高地食堂」である。
数年前ぴかさんから教えていただいて以来、この周辺で昼食をと言うと必ずここに立ち寄る。
お店の前に到着してみると結構な入店待ち行列ができてしまっていた。
(ここもこんな人気店になってしまったのか。。。)
と、思ってこの先ブルべ中に立ち寄れるだろうかとか思い悩んでみたが、入店してみたところやはり新型コロナウイルス感染症対策で相席を止めたり客同士の距離を取るようにという配慮故のことであるようで、回転そのものはそれほど悪くなさそうだった。とはいえまぎれもなく人気店ではあるけれど。

「上高地」前の行列
バラ焼き定食
お腹を満たして移動し、奥入瀬渓流散策へと向かう。
午前中の赤沼散策のお陰で思いのほか時間をロスしてしまったので、当初焼山から子ノ口まで歩くつもりだったけれど大幅に距離を短縮して石ヶ戸に車を停めていけるところまで。
冷静に考えて、自転車で脇を抜けつつところどころ停まって眺めて撮影して、、、という行為はしていたものの遊歩道を歩くこと自体は十数年ぶりとなる。
雰囲気は変わっていないけれど細かなあれこれは記憶違いも含めてさすがに当時とは違っていた。
更に違うことと言えば石ヶ戸周辺の混雑具合。
渋滞は発生していないしビジターセンターも客でごった返しているということも無い。
春、初夏、秋と、この地を訪れた経験があるけれど、ここまで空いていたのは初めてだった。駐車スペースもすぐに確保できた。縦列駐車をしようとした空間に、先着していたミニバンから自転車を降ろして準備している二人連れの女性がいたので彼女らのスタートを待ち、見送ってから車を停めこちらも散策スタート。
石ヶ戸からスタート
この辺りは勾配緩やかで川幅も広い
徐々にいわゆるイメージ通りの奥入瀬へ
でっかいサルノコシカケ
緑が若干濃い
夏のこの時期に訪れるのはさすがに久し振りである。
力強い流れ
ヤマアジサイ
左右両岸には流れ込みや小さな滝
木製の桟道にトラップが、、、。
雲井の滝
滝つぼ付近で記念撮影している複数のカップルが邪魔。
撮り終わっていつまでもデジカメのモニター見ながらああでもないこうでもないとかやってるんじゃない、邪魔だからとっとと他人の画角から去れ。
緑の濃い時期は滝の白さが映える
周囲の人影はごくごくまばら
時間帯的にも遅めだったから近場に宿を押さえていない人たちはあまりいない印象。
苔だったりきのこだったり
こういう淀みも好物です
今回は玉簾の滝で折り返し
帰りは遊歩道ではなく、国道をメインで歩いてみた。
冬場に凍り付いた簾になる岩清水
遊歩道からとは若干アングルが異なる眺め
路面の高さや流れからの離れ具合等の要因があるしそもそも向きが違うのでなかなか趣深い眺めが多くなる。
ところでわたしが玉簾の滝から折り返してしばらく進んだところの道端に、客を乗せていないタクシーが一台停まっていて(迎車かな?)と思ったのもつかの間、しばらくしたらわたしを追い越して坂を下って行った。またしばらく進むと再びそのタクシーが停まっていて、今度は上流方面へ、そこから更に進んだところでみたびそのタクシーがわたしを追い越し、しばらく行った先でUターンして待機していたのを目にしてようやく合点がいった。
客待ちで流していたのだ。
JRバスの運行は既に終了していた時間帯なので歩き疲れた観光客が或いは、ということらしい。
果たして客は拾えたのだろうか?
ビジターセンターが業務終了で施錠され、トイレや自販機以外利用できなくなった時間帯なので車もぐっと少なくなり、人影もまばら。
トイレに立ち寄ってから自分のレンタカーに歩み寄ってみたら車の真ん前に何やら白いもの。
防水のパニアバッグであった
これは駐車時に目の前にいたミニバンの二人のうち片方の持ち物であることは見覚えがある。(車をここに置いて移動なのだからせいぜい子ノ口辺りまでで、十和田湖を一周するような時間の余裕もないのに左右しっかりパニアバッグを装着して走行とか、Mっ気あるなあ。)なんぞとそこはかとなく失礼なことを考えていたので記憶に鮮明だった。
持ち主の詳細がわかる資料でもないかと思って中を改めさせていただいたけれど、ノートPC以外は防寒装備類と旅行ガイド雑誌があるだけ。ノートPCはスタンバイ状態になっていて持ち主の名前を表示していたけれど、当然ながらそれ以上の情報は得られない。
ビジターセンターは既に無人だし、どうしたものかしばし逡巡。
持ち主の情報がわかるものが中に無いので下手に届けるよりその場に目立つように置いておいた方が良いと判断。どのみち翌朝になればビジターセンター職員が見つけるだろうし。
ということでこういう形で置いて来た
かなり時間が押し気味だったので慌てて宿に引き返し、車を停めて徒歩で移動。
今回の青森旅行で最も重要なことのひとつ、市乃蔵さんでの飲み食いである。
到着
本来なら十名ほどでお邪魔する予定だったのに叶わなかったことを詫び、ご不幸があったことについてもお悔やみを申し上げた上で料理とお酒に舌鼓。
供していただくお酒の銘柄はいつも大将に一任してしまっている。
相変わらず美味しい
なんだかんだ日本酒を六合ほどいただいてしまい、すっかりいい気分になっておいとますることに。
翌日16時ちょっと前の新幹線を押さえていたので15時頃お邪魔して焼香させていただく旨お約束の上、若干ふらつく足で宿に戻ってこの日の行動は終了。
翌日はレンタカーで津軽半島を回って遅くならないうちに戻る計画。
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【八甲田丸と】初夏の青森ひとり旅【八甲田山】
2020.07.30 Thu 00:30 -edit-
睡蓮沼
ここも随分久し振りとなった。
八戸発着の200kmBRMで
同じく八戸発着のSR600で
何度も目の前を通過しているのに
なかなかここに立ち寄る心の余裕がなかった。
7月23日(木)から25日(土)までの三日間、二泊三日で青森へ。
わたし自身は東京都大田区に住民票があるため『GoToトラベルキャンペーン』対象者からは外れてしまっているとはいえ、雨予報の都内でくすぶっているよりは縁のあるところに赴いてお金を落としてきた方がよほど有意義だろうと考え、天気予報を確認した上で利用させていただく心積もりでいた宿と飲食店にそれぞれ”東京からお邪魔しても迷惑ではないか?”という確認の連絡を入れた上で新幹線のチケットとレンタカーの手配を行った。
本来なら7月18日に開催する予定だった【BRM718たまがわ200津軽】の参加者の為に段取りを整えかけていた民宿に投宿し、関係者主体で前夜祭を開催するつもりで一年前から予約していたお店で飲み食いというのが今回の旅の二つの柱。
実は更にもう一つ柱があって、それが【20年ぶりの蔦七沼巡り】で、これは既にポストしたエントリの通り。最終的に青森行きの意思を固めたのが出発前日の22日だったので新幹線チケットの割引率も低く、GoToからパージされている都民という身としては懐具合的に更に切ない状況だったり。
【7月22日(水)】
末広町マダナイから立会川鳥勝へという『部活のハシゴ』で結構な痛飲。
マダナイからの鳥勝
【7月23日(木)】
宿酔気味の呆けた頭で午前中を過ごし、もそもそと旅行の準備、とはいえ今回は自転車を携行しないので大した荷物もないのであっという間に準備完了。
昼過ぎに東京駅に到着し、駅構内で昼食。
利久で牛タン定食
新青森到着後にレンタカーを運転する予定になっていたので昼食時も移動中の新幹線車内でも飲酒不可なのが悲しかったが、金曜日の朝車を借りたのでは時刻が遅くなってしまうので仕方がない。
はやぶさ27号
東京発14:20→新青森着17:29
ガラガラの車内
連休初日、都民がパージされてしまったとはいえGoToトラベルキャンペーン開始二日目でこの状態。
定刻通り新青森駅に到着し、予約してあったレンタカーを引き取り宿へ移動。
今年は「ねぶ(ぷ)た祭」も中止
青森駅至近の民宿「台由(うてなゆう)」
チェックインを済ませて軽く青森駅周辺を散策。
今まで何度も機会があったのに一度も乗船したことが無かった八甲田丸に乗る気満々で訪れたら最終の乗船受付は18時で終了なのであったため今回も乗船能わず、結局八甲田丸周囲の埠頭をうろうろ。
鉄道車両引き込み線
ふと見ると、八甲田丸と岸壁の間の水中に色鮮やかでかなり大型の魚が遊泳しているのが目に付いた。
目に鮮やかな大型の魚
調べてみたらおそらくシイラだったがこれほど岸に近いところにいるのは珍しいらしい。本来は群れで外洋に生息しているのだとか。
海上保安庁巡視船「おいらせ」
青森港西側防波堤
八甲田丸が係留されている岸壁の先、個人的に青森港で最も気に入っているスポットである。
日が傾いて来たので夕陽でも眺めようと近くに昇降階段入り口のある青森ベイブリッジ展望台へ。
青森ベイブリッジ展望台から
展望台にアクセスする階段踊り場より
丁度よいタイミングで日の入りを拝む。
すっかり日暮れ
宿に戻り、特に出歩くでもなくダラダラ過ごして22時頃就寝。
【7月24日(金)】
5時半過ぎ起床、6時入浴、6時半朝食。
食休みの後7時15分頃レンタカーで出発。
予定は八甲田山を越えて蔦七沼散策の後奥入瀬渓流の散策。
最近はSUZUKI SWIFTが多い
ひとりで移動するにはリッタークラスで十分に用が足りる。
青森市街地から八甲田山まで一本道なので迷いようがない。時間帯が早いことも相まってガラガラな山道を気分よく進む。
岩木山展望所
生憎雲に阻まれ津軽富士の山容は拝めず。
萱野高原はまだ車も人の姿も無かったのでちょっと寄り道。
萱野高原にて
そして愛してやまない城ヶ倉大橋へ。
城ヶ倉大橋遠景と橋上からの眺め
城ヶ倉大橋西詰にある動物のオブジェ
日本人は何故こういうところに小銭を置いてしまうのか。
キツネさんの耳に止まったトンボ
空気が気持ちよい
今回は蔦七沼がメインなので酸ヶ湯も傘松峠もスルー。
睡蓮沼だけは長い事立ち寄ったことが無かったので寄ってみた。
睡蓮沼にて
ここも随分長い事立ち寄ったことが無かった。
念のために過去ログを漁ってみたけれど、四年前にこの付近で水芭蕉を撮影したことがあったけれど睡蓮沼には上がった記憶がない。
八甲田山南側の雲が若干気にかかったけれど気にせず出発。
九時過ぎには無事蔦温泉に到着して蔦七沼散策へと出発したのであった。
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【二泊三日の】約20年ぶりの(蔦七沼)赤沼へ【青森ひとり旅】
2020.07.28 Tue 12:57 -edit-
当日歩き回ったコース
STRAVAを起動するのを忘れていたので
地理院地図にルートを彩色してみた。
緑色は片道(約9km)水色は往復(約2.5km)
ほぼ20年ぶりに訪れた赤沼は本当にきれいだった。
【散策日:2020年7月24日(金)】
約20年前、当時携わった案件の為におよそ一年間青森県青森市内のワンルームマンションで暮らしていたことがあり、当時はとにかく週末ごとにあちこち歩き回って観光したものだった。
当時から馴染みになっていた『市乃蔵』の大将には”俺だって行ったことないところいっぱい行ってるよねえ(笑)”と、妙な感心をされてみたり。
その後何度か訪れる機会があった蔦温泉と蔦沼は別として、蔦七沼の残る六つはその当時氷雪の中の風景しか記憶にない。たしか訪れたのは2000年の4月末か5月初旬~中旬にかけての時期だったと思う。八甲田ゴールドライン傘松峠が通り抜けられるようになってすぐ、バスで仙人橋まで行ってかんじき(スノーシューズではない)を履いて赤沼を訪れ、二万五千分の一地形図とコンパスを携えていたので軽い気持ちで猿倉温泉を指して山中を歩き始めたら吹雪に出くわして危うく遭難しかけてしまったという間抜け極まる、しかも一歩間違えば命とりになりかねなかった過去がある。
その時得た教訓は『5mも10mも雪が積もった山中では地形図が全く役に立たない』という当たり前と言えば当たり前極まる事実なのであった。しかも這う這うの体で辿り着いた猿倉温泉はその時点でまだ冬季休業中だったし。ゴールドライン開通と同時に営業が再開される訳では無いということもその時初めて知った。無計画であれこれやらかすのは前世紀から連綿と受け継がれてきたわたしの本質なのである。
今回、直前に思いついた『二泊三日の青森ひとり旅』において、まず最優先は市乃蔵さんへのご挨拶。次いで今年の開催がお流れとなった遠征ブルべ『津軽200』において遠方からの参加者の宿として確保しておきながら開催が流れたためにキャンセルせざるを得なくなった民宿『台由(うてなゆう)』さんへのご挨拶と宿泊、三つめが蔦七沼再訪なのであった。
木曜日の昼過ぎに東京を出て夕方青森入りし、軽く青森港八甲田丸周辺を観光して台由さんにチェックイン、その日は特に飲みに出歩くでもなくさっさと就寝し、翌朝6時から利用可能な大浴場での朝風呂でさっぱりして6時半から朝食をしたため、レンタカーで八甲田を指して走り出したのは7時15分頃。萱野高原や城ヶ倉大橋、水連沼に少々寄り道しつつ蔦温泉から蔦沼周遊路に足を踏み入れたのは宿を出て二時間後の9時15分頃のこと。
蔦温泉前から蔦沼周遊路へ
記憶にあるよりもずっと快適な道に整備されていた。
誰とも行き会わない
前にも後ろにも人がいない、これぞまさしくソーシャルディスタンシング。東京で自宅に引きこもっていたところで食料や酒の調達で出歩いてしまうし、その方がよほど他人との接触機会が増えてしまう。健康的に三密回避できるシチュエーションが嬉しい限り。
八甲田周辺は丁度アジサイの盛り
基本的には土壌がアルカリ性なので青いものしか見かけない。
散策路脇の流れとよどみ
奥入瀬には流れという動的な美しさがあるけれど蔦七沼にはこうした静的な魅力がある。
蔦沼
ここまでは散策路もしっかり桟道が整備されていて水辺にはデッキまでしつらえられていて少々足腰に不安のある高齢者でも容易にアクセスできる。
デッキには家族連れと思しき二組、五名の先客がいたものの蔦沼から先の周遊路には向かわないような雰囲気。再び単独で周遊路に入ると、通路はごく普通の自然公園内の散策路といった風に変わる。
鏡沼
鏡沼と月沼の間にある穏やかな流れ
気持ちガスって来ていて雨粒がぱらぱら
とはいえ木の梢に遮られて雨粒自体は落ちて来ない、頭の上の方でさわさわと音がするだけ。
月沼
月沼から長沼に向かう途中、赤沼へ向かう分岐が。
記憶では『赤沼への往復は周遊路一周分を歩いた程度』だったので迷わず突っ込んでみたが、途中で記憶違いに思い至って後悔する羽目に陥った。
赤沼への分岐
何故こういう警告を無視して突っ込むのか。
この場所から赤沼のほとりまでの高低図
この半分くらいの距離、高低差だと(勝手に)信じて疑っていなかった。
静謐な空気に満ちたブナ原生林の中をのんびり
終始こんな感じの道なら少々距離があろうが高低差があろうが気にならなかったのに。
植生に変化が見られ、クマコザサが多くなって来た。
けれどもしっかりと刈り込まれていて朝の内の雨の影響で若干滑りやすくなっているものの道は歩きやすい。
刈り込まれた笹
このころはまだまだ余裕があったのだ。
そんなこんなでしばらく進むうち、道案内のリボンが落ちてしまっているところがちらほらと。刈り込みがしっかりできているところは視線を上げればすぐ次のリボンが見つかるものの、全行程の1/3ほど進んだ辺りで刈り込みはぱったり途切れてしまっていた。シーズンなので熊笹が枝打ちされているので歩きやすいし迷わない。 pic.twitter.com/nl34hfiQVH
— Trinity is 百日経つ前に詰みそうなうまなみさん (@tri1021) July 24, 2020
あちこちに落ちているリボン
茂みがうっそうとし始め、道を覆ってぱっと見では行く手がわからない。リボンを見失って数メートル進んだところで周囲を見回し、リボンを見つけて近寄ってみたら踏みつけられた道が左右に伸びているところに合流(=コースアウトして復帰)したことも二度三度ではなかった。
ここはまだリボンがすぐ見つかった
道すがら苔を眺めたり倒木のきのこを眺めたり
多少余裕があったものの、このあたりでどうもおかしいということをうすうす感じて来た、というか遅すぎたくらい。後で地形図を見返してみたら赤沼への道のりの1/3くらい、ちょうど刈り込みが途絶えたあたりのところまで進んでようやく(オレはこのルートで赤沼にアクセスしたことが無かった!)ということに思い至ったのであった。
脳裡に20年前の記憶が蘇る。「残雪の時期は蔦沼(周遊路)から赤沼に抜ける道は遭難の危険があるので使わない方が良い。」と、当時目にした山歩きガイドに銘記されていたので蔦沼からではなくR102仙人橋バス停から登山道を西進したのだ。一瞬蔦沼方面に引き返し、残る三つの沼を巡った後車で移動して赤沼を目指そうとも考えたけれど既に結構な時間歩いてしまったのでちょっとシャクな気がするという訳で行軍続行。赤沼見物後、昼過ぎに菅沼に行った際にはガスが出始めていたのでこの時ガスに巻かれなかったのは本当に僥倖であった。ガスに巻かれたら遭難する自信満々だった。。。
前言撤回。
— Trinity is 百日経つ前に詰みそうなうまなみさん (@tri1021) July 24, 2020
ガスったら迷う自身があるwww pic.twitter.com/bfia5BexBN
夜のうちに降ったと思しき雨のために笹を始めとした腰まである高さの下生えは大量にしずくを蓄えており、かき分けて進んでいるうちに全身びっしょりになっていた。
ピークを越えて道が下りになった時ようやく気が楽になったけれど、もう一度軽い登り返しがあり、うんざりしつつピークを越えて少々下ったところで視界に青いものが飛び込んで来た。
エメラルド色の水面
岸辺の道は一部危なっかしい
20年前はここから正面の対岸まで氷上を歩いて渡った
その20年前のデジカメ画像を引っ張り出してみようと当時焼いたCD-Rを取り出してみたもののわたしの手持ち機器では読み込めなかった。
当時クラウド的なつもりで個人運営ホームページのFTP鯖にもまとめてUPしてあったけれど、わたしが利用していたCoolOnlineがサービスを停止したことに伴いデータが消失してしまってから久しい。
20年前の往復コース
仙人橋バス停と赤沼、水面の氷上を西岸まで往復。
東側の岸辺
散策路(というか登山道)が唯一赤沼のほとりにアクセスできるのが東の端、赤沼沢の流れ出し付近になるのだけれど、そこに先客がおひと方。
先客:あれ?ここまで見かけなかったけどどこから?
オレ:いやあ、蔦沼から来ましたけれどビショビショ。
先客:あっちからかあ、大したもんだね。あそこ刈払いも出来ていないからしんどかったでしょ。
オレ:1/3くらいはちゃんと刈られていたんですけどね~。それ以降はほぼ手付かずな感じです。リボンも見失いかけたし。
しばらくあれこれ立ち話
オレ:ここに来るのは20年ぶりなんですよ。
先客:へ~~~?どちらから?
オレ:昨日東京から来て市内に泊まって今朝。都知事から外出自粛要請出ているのに東京からって言うとちょっと問題ありそうですけれど。
先客:なんで?山歩きしている分には出歩いたって関係ないじゃない。
ああ、やっぱり普通はそう感じるよなあ。
先客:でも20年前にここに来るってなかなか珍しいよね、登山が趣味なの?
オレ:趣味っちゃ趣味でしたね、北八甲田の山は全部登ったし。当時仕事で一年くらい青森市内にいたので休みのたびにあちこち行っていたんですよ。
先客:一年あったらいっぱい回れたろうね。
わたしが20年ぶりに赤沼を訪問したこと、いずれ南八甲田をのんびり歩き回りたいと考えていることや先客さんの趣味の話などあれこれ取り留めも無く。還暦を回っておられるという方だったけれど引き締まった身体で浅黒い肌をしていて、山岳スキーと山歩きとMTBを趣味にしていて連休中も八甲田で山岳スキーや残雪の尾根縦走を堪能していたという言にも頷ける。
”(スマホでノルディックスキーの動画を見せつつ)これがさ、昨日一緒に(八甲田の)大岳で滑ったアメリカ人が撮ってYouTubeにUPした動画。その人、今日は鳥海(山形県にある日本百名山に列せられたお山)に行ってるんだよねえ。だから俺は一人でのんびりここ来て蔦温泉あたりで軽く昼飯食って帰るんだよ。”
だそうで。
”今は盛りが過ぎちゃったけど半月くらい前だったら毛無岱(八甲田ロープウェイ山頂付近から下った湿原)はここまで色鮮やかに花が咲いていたんだよ!”と、スマホ画面をスワイプして色とりどりの花の画像を見せてくれたり。
そのほかにも雪山縦走だったり山岳スキーだったりの写真をこれでもかというくらい見せていただき本気で羨ましさを感じて軽く嫉妬wだって冬シーズンには週3、4日ペースで八甲田山を滑っているなんて聞いたら羨ましく思わない方が色々おかしい。
今回虫の撮影にはことごとくしくじっている
赤沼沢の流れ出し
ところどころぬかるみ
とはいえ傾斜は緩やかだし何より道はしっかりわかるので歩きやすい。
のんびり森林浴気分を味わいつつ
仙人橋登山口から国道を歩いて蔦温泉まで
後で地形図を見て気がついたけれど、途中の分岐を右に行けば700mくらいの距離をショートカットが出来たのだ。地形図くらい先に見ておこうや、オレ。相変わらず事前準備と詰めが甘い。
一旦蔦温泉に戻ったらちょうどさっき赤沼でお話させていただいた男性と行き会った。お互い軽く会釈してお別れ。お名前くらい伺っておくべきだったかとも思ったけれど、一期一会な感じもまた旅の味わい。
今度は蔦沼周遊路を時計回りに長沼まで行って戻って来ることに。
瓢箪沼
水面に浮かぶ白い泡のようなものはモリアオガエルの卵。よく見ると木の枝にも薄い褐色の泡のようなものが見える。
菅沼と長沼の間にある沼地
長沼
東西に細長い沼の東岸に東屋があって周囲は開けた広場になっている。
菅沼
ここにも岸辺に東屋があり、漏れ伝わって来た会話から類推すると祖父と孫息子二人らしき三人組がお弁当を食べつつにぎやかにやりとりしていた。水面は若干ガスって来ていて、水面を渡る二組の鴨の親子の姿がなかなか幻想的な雰囲気を醸し出していた。水面を見ると雨が降っていたようだったけれど、雨脚が弱かったのでブナの葉に遮られて全く降られている実感は無かった。
真っ白なきのこ
周遊路から菅沼へ分岐する丸太でできた階段の足元にあった。
食べたら三段ぬかしくらいで駆け上がれそう。もちろん食べていない。
20年ぶりに蔦七沼をコンプリートしてすっかり満足し、次の目的地である焼山の上高地食堂と奥入瀬石ヶ戸を指してレンタカーで移動開始。
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