【二度目の】SR600 支笏洞爺 走行記録-5/5【ツーリスト】
2022.10.05 Wed 05:32 -edit-
支笏湖周辺は
ボチボチ紅葉が始まっていた
<実走行ログ:2022/09/19>
PC18(Goal)までの残距離は約150km、スタートは17日の2:00なのでランドヌール部門でのゴールクローズは19日の14:00となる。ホロホロ峠と支笏湖からオコタンベ湖に向かう坂道があるものの基本的には急坂はほとんどなく、全体的には走りやすい区間なのでグロスAve.を16KPHで計算したら所要時間は9時間20分ちょい。安全を見込んで10時間として4時にリスタートする計画だったものの思いの外準備に手間取り実際にスタートできたのは4時20分頃のこと。これだと16KPHで押せてもゴールクローズまで20分を切る頃の到着となってしまうのでなかなかシビアなタイムテーブル。
リスタート:9/19/04:20頃
ほぼ雨は降っていない状態だったけれどいつ降られても良いようレインウェア(上衣)を着込み、シューズカバーも装着した状態。走行途中で着込むと時間のロスに繋がるし。シューズは宿の人がひと晩扇風機に当ててくれていたおかげですっかり乾いていた。
まずは海沿いの国道を東へ。途中、駐在所の前で向かい合わせに立っている警官のマネキンでネタ撮影。
題して『見つめ合うふたり』
このネタはいつもやってみたいと思っていたのだけれど通りかかる時には必ず交通取り締まり待機中のパトカーが停車しているのでなかなか実行できなかった。
白老大橋交差点を左折して北上、緩やかな登り坂をじわじわ進む。まだ朝早いので交通量はほぼゼロに近い。路面はセミウェットながら空から雨粒が落ちてくることも無く、着込んだレインウェアで蒸すほどの気温でも無いので色々ありがたい。
ホロホロ峠はそのアプローチが緩勾配なのでどこをスタートとして認識しておくべきか曖昧なのだけれど、峠の沿道は沢や滝が多いので非常に嬉しい峠ではある。
トドマツ川
清流の滝
小さな沢を幾つも越える
イワナ沢(だったと思う)
谷間を霧が埋めている
以前登った時はここがピークだと思い込んだ
峠ピーク近くの白滝
残り110kmちょいでクローズまで約7時間。この先下り基調なことを考えると無理なく走り切れる距離、時間。
幸いなことに雨は降っておらず、路面はセミウェットからほぼドライに近いくらいになっていたので気分の良い下り坂を一気に駆け降りて三階滝へ。
雨で流量が増した分迫力満点
下流側はうっすら霧が漂う
三階滝からしばらくは気持ち登り基調緩やかなアップダウンが続く。
きのこ王国は残念ながらまだ営業開始前
ホロホロの恵で給水
トイレが24時間利用可能なのは地味にありがたい
きのこ王国をリスタートしたら長らく通行止めだった美笛峠。但し西からのアプローチではクライムプロが立ち上がらないくらいのゆるゆるな坂道。
峠で記念撮影
支笏湖に流れ込む側の千歳川
コース名にちなんで記念撮影
この辺りもそこかしこにカタツムリの姿。
支笏湖南岸から東岸へ
紅葉が始まりかけていた。
支笏湖温泉を通り過ぎ、湖畔の道を北上する。
周囲の山々は雲に隠れていた
湖自体は雲も霧もかかっておらずその全域が見渡せるのに周囲の山々だけが雲に隠れて見えなくなっている状況というのは記憶に無い。そう多く訪ねた経験がある訳でもないけれどなかなか珍しいシチュエーションなのではなかろうか。
道は湖畔から離れ、オコタンベ湖方面に向かう急坂区間に差し掛かる。途中の支笏湖展望台で湖を眺めつつリスタート時に買っておいたおにぎりで補給。
景色が良いとやっぱり旨い
シャリシャリとかなりかなりイヤな摺動音がしていたのでリスタートしてから坂道を登り切ったところでオコタンベ湖への分岐のところでチェーンに注油。
すっかり油が流れ落ちてしまっていた
この先は何度か走ったことのある馴染みの区間なので大体の所要時間も読めるしあまり焦らず走れるので気持ちが軽い。気分良くダウンヒルをすっ飛ばして白扇の滝を通り過ぎ、ラルマナイの滝へ。
マップのある場所から下って記念撮影
来た道を引き返し、支笏湖から札幌市内へと向かう道に再び合流。
いよいよ最後のクライム区間スタート
坂道を登り終えたらいよいよ札幌市域に。
戻って来た~~~。
真駒内に差し掛かった頃には軽く日が差して来たりしたのでレインウェアをパージしてしまおうかとも思ったけれど、残距離と残時間を勘案するとあまり余裕がある訳でも無いので時間を無駄にすることなくゴールに向かうことに。
すっかりお馴染みになった佛願寺の大涅槃像
真駒内から先は札幌市中心部には向かわず藻岩山の麓をなぞるように北上し、ゴールの琴似に至る。ところが円山公園付近まで来た時に、それまで晴れ間すら覗いていた空がにわかに掻き曇って大粒の雨が落ちて来た。ゴール直前になって今までで一番激しい雨に打たれる羽目に陥った。
いやはや、レインウェアをパージしないでおいて幸いだった。
信号峠と大雨のお陰でペースが落ちてしまいながらも無事ゴールに到着したのはスタートしてから59時間35分となる13時35分のこと。
この時点では『59時間35分での完走=ランドヌール部門認定』だと信じて疑わなかった訳ですが、スタート時刻9/17/0:00→2:00の修正申告漏れの為公式記録上は61時間35分となって『ツーリスト部門での認定』という結果になったのは走行記録01冒頭に記した通り。とはいえこういうしくじりがあっても曲がりなりにも認定がいただけるというのは非常にありがたいものです。(と、ゴール地点錯誤の為認定がいただけなかった女川龍飛1000kmを思い出しつつ)
旅の相棒もすっかりくたびれた様子。
てるてる坊主に雨具を着せているから降られるのか
駅入り口で雨を凌いでいたチコリンさんがお出迎えくださってゴールのお土産までいただいてしまった。
チコリンさん撮影
いつもありがとうございます!
駐車場に移動し、レインウェアをパージして自転車を積み込み、まずはチコリンさんにいただいたものを味わう。
クリームブリュレ、大変美味しゅうございました
取り敢えずゆっくりお風呂に入りたかったのでお気に入りの森のゆに立ち寄ることにして移動開始。途中で目にしたラーメン屋さんに吸い寄せられるように立ち寄って、前日からのラーメン欲を満たして心が腫れた。
暖まりそうなので味噌ラーメンを
カウンター席両隣の客が食べていたチャーハンも捨てがたかったけれど、洞爺湖からずっとラーメン食べたかったし、ゴール間際で本降りの雨に打たれてしまってその思いがさらに強くなったのでこちらをチョイス。
美味しゅうございました。
そして計画通り森のゆに立ち寄り、温泉に浸かってまったりと身体を癒して宿舎に帰着してわたしのSR600支笏洞爺は完了となりました。
コースを立ち上げ、運営してくださっているAJ北海道スタッフ様方に感謝の念を抱きつつ。来年以降また、今度こそランドヌール部門で完走する為にお邪魔します。
SR600 支笏洞爺 走行記録 了
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【オロフレ峠は】SR600 支笏洞爺 走行記録-4/5【白かった】
2022.10.04 Tue 05:13 -edit-
<実走行ログ:2022/09/18>
ウィンザーホテルからは洞爺湖に向かって下る。途中ショートカット的な脇道があってそこが本コースだったのだけれど濃霧に気を取られて曲がり損ねて引き返す。
前方から来て左の方に逸れなければならなかった
道幅は狭く路面は荒くしかもウェットな上濃霧で視界が悪い。
ディスクブレーキで本当に良かった
今回何度そう感じたことか。
洞爺湖畔に出たものの湖上は濃霧に覆われているので記念撮影する気力も湧かずそのまま。
洞爺湖の画像はこの2枚だけ
かなり冷え込んできて無性にラーメンが食べたくなったものの全身濡れ鼠状態ではお店に入るのははばかられる。仕方がないので洞爺湖温泉のセコマに立ち寄りカップ麺で我慢。
相変わらず雨が降り続き、雨粒が多少大きくなって霧雨から小雨に遷移した感。さすがに身体がラーメンを欲するくらいには冷えて来ているのでしばし思案の後レインウェアではなくウィンブレを着込んでリスタート。天候が雨ではなく時間に余裕があったら足湯にでも立ち寄りたかった。。。
コースは湖畔を離れ昭和新山を越えて伊達市街へ。ぐんぐん下るダウンヒルはこの先の折り返しを思えば気が重くなるものの、折り返しは昭和新山越えする訳でもないのでそういった意味では若干気が楽。
PC13(397.1km)伊達神社
【伊達神社鳥居】14:30着
滅多に来ない神社なので御朱印帳を持参すれば良かったと思ったけれどうっかり水没したらわやだしまあ仕方がない。
霧に煙る景色
相変わらず路上にはこいつらがうようよいる
路面が完全にウェットになったので数が増えた。そして潰されてしまった残骸もあちらこちらに。
伊達市街からの緩い登り坂を登った先、大滝を抜けて支笏湖へ向かう道とオロフレ峠を越えて登別に抜ける分岐をオロフレ峠方面へ。いよいよこのコースでの最大標高区間に挑む。
北側からオロフレ峠にアプローチするのは【きのこの山300km】以来二度目で、一般には北側からの登りの方がきついと言われているようだけれど【積丹400km】の時白老のPCでスタッフのデカ長氏が「どっちでもキツいことには変わりがないですよw」と笑っていて、いざ登ってみたら確かにその通りだった。
そんな北側からの登りを小雨に打たれながらよたよた登る。この区間と翌日のホロホロ峠は晴れてしまわなくて助かったのかもしれない。晴れてしまったら多分ボトル2本では水分が足らない。時折10%前後となる厳しい坂道だったはずなのに気圧の関係でEdgeの勾配表示がバグってしまっていて明らかな登り、それも10%前後だと体感でわかる坂でもマイナス表示になったりしているのでこの日は全く役に立たなかった。
霧&雨のお陰で眺望は全く楽しめないので淡々と登るしか無くそうして淡々と『ペダリングマシーン化』していたら思いの外あっさり(主観)ピークに到達。オロフレ峠北側からのアプローチはピーク付近が緩勾配になる。
ピークから更に緩やかな登りで展望台へ
過去二度ブルべ中に通りかかってはいるけれど、さすがに往復5kmを越えると寄り道には躊躇する。どちらの際もホイール径21inのきたひろくんでの通過だったし。
分岐から(気持ち登り基調かな?)と思う尾根筋の道の先に駐車場と展望台。道の先には崩落しかけの旧道があってガードレールで封鎖されている。
チコリンさんに教えていただいた旧道の情報がある動画。
旧道時代に走ってみたかった気になる。
『絶景スポット』オロフレ峠展望台からの眺めは驚きの白さであった。
どっちを見ても真っ白
景色を眺めながらいただこうと持参した補給食のちくわパンを取り出し、真っ白な景色を愛でつついただく。
これはこれで味わい深いものがある
ちくわパンを食べ終えて引き返す。ここで17時なので倶多楽湖に到着する頃にはすっかり日が落ちてしまう。朝ちゃんと起きずにダラダラ過ごしてしまったことを後悔し始めていた。夏場なら19時過ぎまで明るかったけれど9月のこの時期ではなあ。
駐車場公園付近からの方はそれなりに眺めが良かった
オロフレトンネルを抜ける
オロフレ峠から登別までは気分の良いダウンヒルが大部分だけれど気分の良くない登り返しもそれなりにある。雨脚が徐々に強まって来てほぼ本降りに近い。
登別の地獄谷手前で宿に連絡。
「すみません、到着が19時を回ってしまいそうなんですが。」
「何時頃でしょう。食堂の利用時間が20時までとなっておりますのであまり遅いとこちらも少々都合が悪くてですね。。。」
「19時半までには到着できると思います。」
「それですと到着後すぐのお食事となってしまいますがよろしいですか。」
「大丈夫です。自転車で伺うのですが雨を避けられる置き場ありますか。」
「玄関前の軒先なら雨かかりません。」
電話を切って先を急ぐ。途中目の前の道のど真ん中に一頭の鹿が佇んでいたけれど大声で怒鳴りつけてみたら林の中に消えて行った。
すっかり本降り、真っ暗な中狭い道を進む。中途半端に明るい時間帯だと観光客の車の往来があるだろうし、対向車が来てもライトがわかり辛かっただろうけれど、完全に日が落ちた状態なら対向車はすぐわかる。とはいえ結局対向車は一台も来なかった。後続もだけど。
最低でもあと一時間早く岩内をリスタートすべきだったとこの時後悔した。
予定通り19:25頃宿に到着。宿の方が出迎えてくださった。
「ご予約のとり(仮名)様ですね?」
「そうです、食事すぐですよね?着ているもの濡れちゃっているけれど大丈夫ですか?」
玄関でバスタオルを手渡してくれながら
「食堂ではなく宴会場にお食事のご用意をさせていただきます。そちらなら遅くなっても問題ありませんので、まずはお風呂で温まって下さい。ただし広い畳敷きの宴会場でおひとりだけの食事になりますが良ろしいですか?」
「全然問題ないです!」
「(わたしが脱いだシューズを拾い上げ)靴はお預かりします。乾くかどうかわかりませんけれどひと晩扇風機に当てておきますね。」
すさまじくありがたい。
施設はやや古びているものの浴場は内湯、露天とも広々としていて非常に気分が良い。先述の通り従業員の対応も非常に良いので是非また利用したいもの。
ホテルほくよう・広々としたお部屋
軽くひと風呂浴びて宴会場へ。言われた通りだだっ広い畳敷きの広間の隅っこにひとり分の食事の用意がしてあった。頼んでおいた食事のコースは白老牛のすき焼きが含まれた一番贅沢なものだったのだけれど更にオプションで白老牛の鉄板焼きを追加。SR600は晩ごはんで贅沢をすべきというのが持論。
とはいえこんなにひとりで食べきれるのか?という量
白老牛のすき焼きと鉄板焼き
ごちそうさまでした
大変美味しゅうございました。
意外とすんなり片付けられてしまって自分でもちょっと驚いたけれどさすがにお腹がキツい。軽く食休みの後のんびり温泉に浸かって布団でぬくぬく。
明日はいよいよ最終日。
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【霧雨の中の】SR600 支笏洞爺 走行記録-3/5【激坂登り】
2022.10.03 Mon 05:09 -edit-
今回のコース上
あちこちに這い出して来ていたカタツムリ
うっかり気を抜くと踏み潰しそうで
結構気を遣った走行になった
4時頃目覚めてちょっとダラダラ過ごしてしまい、結局しっかり起きだして前夜買い込んでいた朝食をしたため、ホテルをリスタートしたのは6時丁度頃。
約12時間後にちゃんと起きなかったことを後悔する羽目に陥ったのであった。
リスタート:09/18/06:00頃
車庫のシャッターを開けてくれたホテルの人が気を利かせて「どうにか今日はお天気持ちそうで良かったですね!」と言ってくださったけれどそれは岩内周辺でのこと。天気予報を確認してみた限りではルート上は遅くとも昼過ぎには降り始めて以後白老町で押さえた宿に至るまでずっと雨が続くような感じだった。
まずは岩内市街地を離れて新見峠方面へ。四年前【AH2400】の際には雨に打たれながら下って来た道である。
交通量が少ないので気分良く登れる
蕎麦畑は収穫間近
まっすぐ進むとPC8(神仙沼)である
のんびり進める緩勾配なので心の中であれこれツッコミを入れたりしつつ。
途中で気になった民家
明らかにトマソンな扉
カーブでバランスを崩してもそうはならんやろ
道中いたるところに這い出していたカタツムリ
そしていたるところに自動車のタイヤに轢き潰された亡骸が点在していた。
左右の木立はシラカバが中心
泊原発方面
四年前に下った時は雨に打たれていたので景色を眺める余裕が無かった。こんな眺めの良い場所があったのかという感慨。惜しむらくはちょっと視界がぼやけてしまっているところ。快晴だったら見晴らしが良さそうだ。
昨日からひたすらこの道(パノラマライン)を走っている気がする
まあ実際気のせいでは無いのですけれどね。
しばらく進んだ先で直進すれば神仙沼方面に行く道との分岐を右折し、新見峠方面へ。
木立の合間からもう一度泊原発方面
山の尾根付近には霧がかかっているような感じ
徐々に行く手に霧
四年振り二回目の新見峠ピーク
四年前は逆向きの通行だった。四年前の記憶なので当てにはならないけれど、多分この峠は岩内から登った方が楽。
ピーク付近で細かい雨がパラパラと。雨量も気温もレインウェアを着込むほどでは無いと判断できる程度。気分良くダウンヒルを駆け降りてこれまた懐かしい場所へ。
【AH2400】の際写真チェックポイントだった新見温泉跡
当時はまだ建物が残っていたけれど、四年経った今ではすっかり取り壊されてしまっていた。栄枯盛衰、月日は百代の過客。
ピークだけの降りかと思いきや蘭越の街まで降りて来ても霧雨が続く。空の明るさを見るとじきに上がりそうな感じがしなくも無かったのでウェアはそのまま。
尻別川に架かる豊国橋
赤い欄干の雰囲気が妙に気に入った。
しばらく進んだ先、左手に函館本線昆布駅。
昆布駅舎
記念撮影
乗客と思しき人がひとり、ふたりと集まって来たので時刻表を確認してみたらあと10分弱で小樽方面行きの汽車が来ることが分かったので待機。
入線して出発するところを跨線橋から撮影したのだけれど、何故かデータが飛んでしまっていた。折角待ったのにもったいない。
コースは昆布駅から函館本線を離れて森の中へ。緩やかに続く登り基調のアップダウン。相変わらずの霧雨の中淡々と進む。時折対向車と後続車が単発であるものの基本的にはわたしひとりが森の中の道を単独で進んでいる状態。霧雨ながら木々の梢から下生えに水滴が落ちるのでパラパラという雨音のような音が周囲に満ちているので決して無音ではないものの静謐な空気。
コースは更に細い脇道に入る。
その名も『開拓地農道』
その名が示す通りの最果て感漂う風景
緩やかな坂道を登って行った先、坂道の途中にPCがある。
この先の民営林道には進まず引き返すのが今回のコース。
霧に煙る寂寥とした景色
元来た道に戻り豊浦町方面へと進む。
細かい雨が降りしきる中蕭々と草を食む
道幅は狭く路面も荒れ気味、しかも路完全にウェットのダウンヒルをおっかなびっくり下る。ディスクブレーキで本当に良かった。曲がり損ねてちょこっとミスコースをしたりしつつも20kmほどで次のPCに到着。
この手前を横切るR37の交通量が多くてなかなか渡れなかった。
更に豊浦町中心部に向けて坂道を下る。
室蘭本線貫気別川橋梁
豊浦町中心部から木谷向かう。先ほどPC11手前で渡るのに苦労をしたR37を地下道で渡る。
ラーメン橋でR37を潜って渡る
『ラーメン』橋なのにラーメン構造では無い上、そもそも橋ではなくトンネルである。
その辺りの事情に関しては⇒こちらが詳しい。
ラーメン橋を潜ったらそのまま登り坂。狭い豊浦中心部を抜け林間区間に。しばらくはそこそこ交通量の多い道道を進んでひと回り細い脇道に入る。
短いながらも厳しい坂道の始まり
霧が出ていたので先の方までは見通せなかったものの10%を超える勾配の直登は見通しが良かったら相当メンタルを削ってくれたに違いない。
相変わらず霧雨が降り続き路面はウェットなので時折横切るグレーチングを越える際に後輪が空転する。勾配が厳しい区間ではシッティングのままだと前輪が浮く。(冬場はこの道完全に封鎖だろうなあ。)そんなことを考えつつの登坂。まっすぐ進む脇道と大きく左に曲がる本線との分岐を越えると道幅は車がすれ違うのが不可能なくらいの細い道になる。そんな細い道を登っていたら前方から一台の車が降りて来たのでかなり焦ったけれど、タイミング良くすれ違い退避場所に差し掛かれたのでどうにか遣り過ごせた。この道で一旦足を着いたらそのまま押し歩きするしかない。
勾配が緩く踊り場のようになったヘアピンカーブを越えてしばらく進むと洞爺湖からホテルに向かうアクセス道路に合流する。片側一車線の整備された道だけれどまだもうしばらく、数百メートルほど登りは続く。
どうにかこうにか登った先には霧に煙ったホテル建物が見え、左手には駐車場。ようやくPCに到着。
PC10からPC12まで、走行距離40kmに満たない区間に三つのPCが置かれている辺り『600km10,000m超UP』というSR600のコース構成要件を道内で実現すべく試行錯誤を繰り返したであろうコース作成者の苦労が偲ばれるのであるがこのウィンザーホテルに至る坂道だけはマジでクソであった。
ここまではでべそというか盲腸的な様相の折り返しPCが多いもののコース自体は走りやすく楽しいので広くおススメしてみたいと思ったものだったがこの坂道で考え方がガラリと変わった。まあ617kmとういう長丁場のほんの4kmなので取るに足らない誤差のようなものではあるけれど、そんな取るに足らない区間が翻意させてしまうことになった。それほどわたしにとっての印象は強烈。
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【初めての】SR600 支笏洞爺 走行記録-2/5【ディア・アタック】
2022.10.01 Sat 05:02 -edit-
ニセコ大橋から眺めた
ニセコ駅と転車台越しの
羊蹄山の雄姿
道は赤井川沿いから余市川沿い、道の駅あかいがわから先は白井川沿いへと遷移。白井川の川床が白かったのかどうかは残念ながら確認できていない。平均勾配5%ほどの緩い坂をのんびり進む。
パチンコ/スロ台みたいな名前の沢を越える
トンネルを抜けたらダウンヒル。
真北から羊蹄山に向かい、途中から転進してぐるっと時計回りに羊蹄山の麓を3/4ほど回るコースレイアウトなのでほぼ常時羊蹄山を眺めつつの走行になる。
羊蹄山の眺めあれこれ
個人的にすごく気に入った沢の合流部
こうして観るとどこがどうと説明しづらいけれどわたしの心の琴線に何かが触れた、
京極町に入る
エモい岩肌
道の駅名水の郷きょうごくに到着したのは丁度お昼時だったので折角だからレストランで昼食をと思って向かってみたところ店内は満席。とはいえ順番待ちはひとり客だけだったので大して時間はかからんだろうと判断して後ろに並んだ。
ところがフロア担当の従業員さんたちのオペレーションが傍から見ていても残念な感じでなかなか回転しない。列に並んで10~15分ほど経過してしまったけれど、むしろそこまで待ってしまったのでこちらも意地になってしまって離脱も出来ない。結局、そもそも並んだこと自体は措いておくとして離脱を踏みとどまったこの時の判断は間違っておらず、その後数分ほどでテーブルに案内された。
道の駅名水の郷きょうごく・名水プラザ
折角なのでお店『イチオシ』の生ラムジンギスカンを
美味しゅうございました。
食後に軽く道の駅に隣接しているふきだし公園内を散策。
エモい吊り橋
羊蹄山の伏流水が文字通り『噴き出して』いるところ
鳥海山の元滝も似たような雰囲気だったけれど、そちらの方は開けていない山中なのでもっと幽谷感がある。
人はどうして小銭を投げ入れたがるのか
湧水をその場で飲んでからボトルに補充
冷たくて美味しかったので保冷ボトルに補充すればよかったと後悔したのはすぐにぬるくなってしまったことに気が付いた、この30分後くらいのこと。
『霊場』なので厳かな空気が漂う
交通量が少なく気持ちの良い直線路独り占めの時間帯が続く
留寿都村へ
もうそろそろススキの穂が開く季節
あちこちで見かけた葡萄畑
羊蹄山は頂が雲の中
『そのまんま』な名前の橋
実際には村と町だけれど、留寿都村の端っこという意味では合ってる。
【積丹400km】と被る区間はここまで
その時は右折した交差点を直進してニセコ駅方面へ。
ニセコ大橋と尻別川
ニセコ大橋から羊蹄山を眺める。
ニセコ駅と転車台越しの羊蹄山
直前まで頂に雲がかかっていた羊蹄山だったけれどこのタイミングでキレイにその山容が拝めたので非常に満足。
学生時代の設計課題を思い出させられるような建物
『ウィークエンドハウスの計画』とかいう課題でこういうプランを提出した同級生がいた。
そば畑はもうじき収穫期
懐かしい『新見温泉』の名前
温泉自体は既に存在しないのにこうして標識に名が残ってしまうのもなかなか感慨深いものがある。埼玉の方で良く利用する道に同じようなところがあったな。
チセヌプリ(山)を指してじわじわ登る
ゆるゆる登りながらちくわパンで補給
徐々に濃くなる霧
ピークに到達
登り返しを考えるとあんまり嬉しくないダウンヒル
売店の営業時間内(~17:00)に間に合わせる気だったけれど少々及ばず。
そこそこ天気が良い
神仙沼付近の湿原
緑が目に優しい
折角下った坂道を再び昇り返すので地味にメンタルに来る。
更に霧が濃くなった中ピークを越える
来た道を引き返し、途中で左に曲がって五色温泉前を通過。当初はここでの宿泊も検討したけれどひとりだと夕食付の宿泊プランが無かったので断念した経緯がある。周囲にコンビニなんか無いし。
五色温泉
五色温泉からしばらく登って下ってPC前へ。
短い距離ながらここからも折り返しの登りがある。
すっかり日が暮れたなか緩やかなアップダウンを進む。翅幅が15cmくらいありそうな大型の蛾がひっきりなしに体当たりをしてくるのでかなり鬱陶しく思いつつ長い下りに差し掛かったところ、前方の路上に二頭の鹿、おそらく母子の姿を発見。蛾に気を取られてしまっていて発見が遅れてしまった上に結構な速度が出ていたので急減速&大声を上げて鹿を追い払おうとしたものの、こちらが避けようとした方向に跳ねてくれたので横っ腹に激突、あおりを受けて路面に仰向けに倒れ込んでしまった。生まれて初めて経験した鹿クラッシュ。
【Okhotsk 1300km】の時は全区間を通して一頭しか見かけなかったし、今回心配していたスタートから夜明けまでの区間でも全く見かけなかったため完全に油断していたけれど、日が暮れてからの北海道における走行では常に鹿との遭遇を想定しておかなければならないと改めて。とはいえこの日ぶつかった一頭と一緒にいたその子供を勧請に入れても翌日までの三日間で目にした鹿はたったの四頭で、そういった意味では悪い方に引きが強い状況ではあった。
それでも幸いにして速度はギリギリまで落とせていたのでほぼ立ちゴケに近い形だったため自転車にも身体にも大したダメージは無いようだったので起き上がってリスタート。
岩内の夜景
長く緩い下り坂を進み、途中100均に立ち寄って小物を調達してからPCへ。
宿泊予定はPCから目と鼻の先、コースからも100mほどしか離れておらず目の前にコンビニ(ファミマ)がある好立地なホテル
ホテルいのう
施錠可能な車庫に自転車を預かっていただける
チェックインを済ませて早速ウェア類の洗濯をすべく脱衣したところ反射ベストに転倒落車ダメージが結構な勢いで刻まれていたことが判明。
不幸中の幸いは他のウェア類はほぼ無傷だったこと
コインランドリーでウェアの洗濯をスタートしてから向かいのファミマで夕飯と朝食の調達をして部屋に戻ってからシャワー。
更に浴槽に冷水を張って主に下半身のアイシング
洗濯済みのウェア類を回収、室内に干してベッドに潜り込んで、決して『無事』とは言えなかったものの走行による疲労以外さしたるダメージを負うことなく初日終了。
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