【ネガティブ思考が】BRM427神奈川600興津クラシック‐03【渦を巻く】
2019.05.06 Mon 19:12 -edit-
柱状節理が生み出す美しい流れ釜淵
初めて目にした時からずっと心を奪われまくり
個人的には興津600における最高のビューポイントの一つ
東栄町に入って暫く経った頃、ミラーを確認してみたらそこにばんばんさんの姿は見えなくなっていた。まあそれでもこちらは例年通り釜淵で柱状節理を愛でる予定だし、その先には新野峠手前最終コンビニもあるからそのどちらかで合流できるはずなので気にせず進む。
そして今年も釜淵に寄り道、とはいえコース脇なので単に停まって小休止と言った体。
愛してやまない釜淵とそれを形作る柱状節理
画像をツィートで流したりリプライに反応したりしていたところを予想通りばんばんさんが通過して行ったので後を追う。
しばらく走った先にあるコンビニにイン。
PC外のコンビニで、キューシートには「ここから新野峠を越えるまで無補給区間となる」旨注意書きがあるが、ここは地域のコミュニティスペースが併設されているので広くて明るくて清潔な無料休憩スペースとなっているため雨風もしのげるし時間が許せばのんびりできるし。
ついさっきまでオモテ先生がいたらしい
途中、追い風400とコースを混同してしまってミスコースして36km余分に走ったのだとか。36km余分に走ってなおオレより先に進んでいるんか…。
しばしの雑談の後、どうせ登りで追いつかれるのだからとばんばんさんより若干先行してわたしがリスタート。新野峠に向けてえっちらおっちら。
目には優しいけれど身体にはあんまり優しくない
予想通り途中でばんばんさんが追い付いてきた。
途中道の駅豊根で一旦停まって防寒装備の追加や暖かい飲み物で補給。
自販機の温かいおしるこが売り切れだったため軽く絶望感を味わう。てっきり売店が営業しているものと思ったら17時で閉店していた。まあ道の駅なら17時閉店は珍しいことでもないのだけれど、昨年ここに来た時には軽食コーナーは19時を回る頃まで営業していたので少々肩すかし。
準備を整えていざ新野峠ピークへ。
ばんばんさんと登る
”いやーもー全然脚回らん!”
”同じく!脚まわんないから身体が冷えるし。”
”ホント冷えるよなあ、装備足らんかも知れん。”
”昨日の時点で安曇野の最低気温予報0℃でしたからね、北西風が吹きっぱなしだから寒気が入り込んで来ているだろうし、何より放射冷却があるから余裕で氷点下ですよ。”
”マジかよ?氷点下の装備無い。”
”風がこのままなら体感はぐっと下がりそう。”
標高1,000m地点通過
新野峠ピーク手前は短いながらも登坂車線があって、その区間を過ぎると勾配が緩くなったちょっとダレた坂道があって緩くカーブした先にピークがある。
”あのブラインドコーナーを抜けたら登坂車線が見えるんでそしたらすぐピークですよ!”
二、三回フェイクな情報を与えてしまった後ようやくピーク。
ようやく新野峠越え(19時頃)
当初の腹積もりではあと2時間は早くここを通過するつ予定であった。
朝早かったこと、向かい風で相当消耗してしまったことの相乗効果でちょっと眠気が生じ始めて嫌な感じ。
取り敢えず4km先の道の駅信州新野千石平まで進むことにして暗くなり始めたダウンヒル。昨年パンク修理をしたトラウマスポットを過ぎたらすぐ道の駅である。
到着してトイレ建物内に入ったらベンチで一人のサイクリストが休憩していた。一瞬参加者かと思ったけれど反射ベストを着用していないので一般サイクリスト。
聞けば糸魚川の方に抜ける予定なのだとか。
用を足したり防寒対策の着替えをしたりしながら少々ダラダラ過ごす。
パネルヒーターが設置してあるのでトイレ建物内が暖かくてなかなか外に出たくない。
と、表にパトカーが停まって警官とばんばんさんが何やら会話している。何を話していたのか後から聞いてみると”「今日明日やたらと冷え込んで、明日未明には氷点下2℃になる予報も出ているのでくれぐれも野宿とかしないように!」って言われた。救急車とか呼んで迷惑かけるような奴らがいるんだろうねえ。”とのこと。やはりこのあたりなら氷点下まで冷えるか。
”このまま夜通し走るのキツイなあ、途中でやり過ごせるところどっか心当たりある?”
”伊那のネカフェは評判良かったですよ、昨年も利用した人多かった。”
”なるほど、オレはそこに逃げ込むしかないな。トリは?”
”行けるところまで行って塩尻過ぎてから道の駅のベンチでとか思っていたんですけどね、既にちょっと眠いんでどうしようかと。”
ひとまず伊那を指してリスタート。
ところが伊那どころか飯田にまで届かないうちに睡魔の波状攻撃が。
ばんばんさんの後方を走行していたのだけれど気がつけば離されていたり、逆に接触しそうになったりして非常に危ないのでここは一旦仮眠を入れることに。
”道の駅で30分ほど仮眠します、先行ってください!”
21時頃、道の駅下條に避難。
畳敷きの無料休憩室には先客のおじさん二人。かなり旅慣れた感じで畳に毛布を敷いてシェラフにくるまって寝ていた。迷惑にならないよう大きな音を立てないよう気遣いながら仮眠準備。今回は道の駅のベンチで仮眠を取ることを見越してエスケープヴィヴィとシルクのシェラフシートを携行していたけれど、屋内なのでシェラフシートだけで充分暖かい。
耳栓とアイマスクを装着し、携帯のアラームを30分後にバイブ振動設定にして目を閉じてうとうと。
30分後目覚めるも全く疲れが抜けた感が無く、さらに30分後にアラームをセットして再び目を閉じ、目覚めても疲れが抜けず…ということを3回繰り返し、結局2時間ほどその場でダラダラ過ごすこととなった。割り切って最初から2時間寝ておいた方が良かったのだろうけれどそれはあと知恵というもの。
これだけ仮眠しても疲れが抜けた感が薄く気分が上向きにならないのも初めての経験で、アラームを再セットするたびに気分が下向きになって(もうこのまましっかり休んでDNFでもいいや…。)という考えが増大していく負のスパイラル。
案の定仮眠30分で済まなかったけれど、ものすごくやめたい。
— Trinity is 見た目ガテン系のうまなみさん (@tri1021) April 27, 2019
最終的にこんなツィートを投げるくらいにどっぷりと暗黒面に落ち込んでいた。
裏を返せばそれだけ序盤の向かい風によるダメージが大きかったのだ。
それでも下條から離脱するには新野峠を登り返すか飯田まで降りるしかない訳で、いつまでダラダラしていても埒が明かないのでひとまず飯田を指してリスタート。
この時点で若干ビハインドだったけれど昨年のそれと比較すれば誤差と言えるくらい。
しつこく「峰竜太のふるさと」アピールをする看板をやり過ごし、いくつか続く大きなアップダウンをクリアして飯田に入り、天竜川沿いの寂しい道を抜けて国道へ。
〔平坦⇒こぶ⇒平坦⇒こぶ…〕と続く道を淡々と進み、伊那市街地に差し掛かる。
ここは深夜営業のラーメン店もあるので店先に誰かの自転車があったりしないかと思いながら通過したけれど見当たらなかった。
市街地を抜け、ちょっと坂道を登ってしばらく進むと既に懐かしく感じるコンビニが右手に見えて来たので立ち寄り。
ある意味運命の7-11
昨年ぜっと、虫、クロのパックと偶然邂逅したところ。
ここで暖かいカフェラテを飲んだらかなり落ち着いて来た。
先週「人を堕落させてしまうイベント」に参加したお陰で発言がかなりアレでしたがひとまずわたしは元気です。
— Trinity is 見た目ガテン系のうまなみさん (@tri1021) April 27, 2019
ガマンできなくて軍手買ったけど。
そう、ほんの一週間前には某AJ理事をして「人を堕落させてしまうイケナイイベント」であると言わしめたTrace日本橋2019を走ったばかりなのである。
間に一週間挟んだだけで、現時点で本年最もゆるふわな認定走と最も過酷な(ものになるであろう)認定走である。
なんだこの両極端。
まあそれにしても冷える。
指切りグローブにモンベルのネオプレン製オーバーグローブという運用だったけれど、さすがに氷点下では厳しいので軍手に切り替え。
ただ軍手だとスマホをいじり辛くなるのが玉に瑕。
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