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日記超。-改・弐-

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自転車だったりマラソンだったりトライアスロンだったりお酒だったり。

2016Jul21Thu

【SR600】 SR600Fuji に思ったこと 

今回、色々な方からTwitterで、Facebookで、mixiで、応援や激励、心配、情報提供のコメントを多数頂き、それらがものすごく励みになりました。特にスタートからPC1までの間でGPSが変調を来たしていた時、更に元々は自分自身の甘すぎた見通しに起因する疲労やそれらがもたらす焦燥感や諦念と相まって無理せずそれ以上走らずに仕切り直しをするためにDNFにしてしまおうかとも思ったりしましたが、最終的にはそうすることなく思いとどまれたのは皆さんのコメントがあったからだと思います。

現時点で日本国内に三つあるSR600のコースのひとつを走ってみて思ったことは『SR600を完走するために必要なことは段取り七分』ということでしょうか。(言うまでもなくもちろん私見です。)因みに残りの三分は天候、走力、運で一分ずつだろうかなと。走力に関しては通常の600kmのブルベを走破できるだけのものがあれば時間内の完走は充分可能だと思います。何よりそのために制限時間が10時間+アルファ加算されているのでしょうし。

ロードバイクに乗るようになって三年、ブルベに出るようになって二年半の経験で現在進行形で試行錯誤が続くわたしがあれこれ語るのも少々おこがましい気がしなくも無いですが、通常のブルベ自体コースチェックや天候予測に伴う装備品や消耗品の取捨選択等の事前準備が大きなウェイトを占めます。よりハードなコースで所要時間が長くなるSR600では体調管理を含む事前準備のウェイトが非常に大きくなるのは必然ですね。

とは言え実際には運に左右されてしまう部分が結構大きく、例えばスタート日時は参加者自ら決定することが出来ますがエントリー申請は一ヶ月以上前でなければならないし、日程を変更する場合も一週間以上前でなければ受け付けてもらえません。一週間先の天候が猛暑/極寒なのか晴天なのか曇天なのか雨天なのかはたまた荒天なのか、天気予報を元にある程度の予測は可能なものの、足の早い移動性の高/低気圧の動きは一週間前でははっきりわからないこともままあります。加えて近年良く目にするようになったゲリラ豪雨なんてのもある。
二、三日前になっていち日前倒し、或いは後ろにずらすとか当日になって半日スタートを遅らせてみたりとかはその逆に前倒しにしたりとか、持ち時間を削るのであれば前倒しは無理でも後ろにずらすことは理屈の上では可能ですがそれでも限度があります。

そういった意味では諸々をかなり甘く考えていたわたしがどうにか完走できたのはやはり相当な幸運に恵まれたという側面が大きいです。スタート前こそ集中豪雨に見舞われましたがスタートして以降、多少のぱらつきこそあったものの特に雨らしい雨に見舞われず、風が強かったわけでもなく、三日目の正午頃こそ甲府盆地で相当な暑さに見舞われましたがそれ以外は酷暑となるほどには気温が上がらずでこの時期としては申し分ないコンディションでした。

600km、制限時間50時間+アルファという長丁場は必ず途中で夜間走行が入ってしまうので道中の風景をくまなく堪能するには朝スタート、昼スタート、夜スタートの3パターンくらい走ってみる必要があるのかも知れないし、季節ごと或いは通過時間帯によって見える景色が全然違う場合もあるでしょうから組み合わせはもっとたくさんあるだろうとか思ってもみたり。『パーマネントコース』は日程を参加者自身が決められるので参加者次第でいくらでも楽しみ方を膨らませられそうなのも持ち味ですしね。
とは言え次回のチャレンジを年内に行うのか来年以降にするのか、コースはどこを選ぶのか、ひとつ走り終えたばかりでまだ何も考えてはいませんが、おいおい考えて行くことになるでしょう。今回のように運頼りではなく人事を尽くした上で幸運が舞い込んで来るように次からは『七分の段取り』をしっかりやらんけりゃいかんなあ、と。

改めて今回のチャレンジ中さまざまなメッセージを下さった皆様、このコースを設定してくださったオダックス埼玉関係者の皆様、そして担当者様に感謝いたします。
ありがとうございました、これからもよろしくお願いいたします。
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2023May23Tue

【SR600Fuji 完走】記録詳細-3(ゴールまで) 


<PC9→Goal 走行ログ>

※各数値はEdge800のログによる。
【実施日時】2013年8月14日08:11スタート
【走行距離】 207.65km
【総所要時間(グロス値)】 13時間14分
【乗車時間(ネット値)】 10時間32分
【平均時速(グロス値)】 (走行距離/総所要時間) 15.7km/h
【Ave.(ネット値)】 (走行距離/乗車時間)19.7km/h
【獲得標高】 2,060m



<PC9:メルヘン街道最高地点『麦草峠』(400.5km地点 標高2,127m) 8/14 08:07>
130812301.jpg
麦草峠付近。
コントラストが鮮やか。

麦草峠から小海町を抜けて南牧村まで一気に1,000mほど駆け下るダウンヒル。
快適に下っていると妙に見覚えがある。この辺りを通過するブルベに参加した記憶が無かったのでちょっと不思議だったものの、よくよく考えたら5月の野辺山ウルトラマラソンで走ったコースだった。自転車とランでは目線の高さと移動速度、道路における走行エリアが若干違うので同じ景色の中を走っていても一瞬わからない。
途中でウルトラマラソンコースとは離れ、しばらく国道を進んだ先にあったコンビニで休憩。
標高1,000mくらいのところにあった国道沿いの電光掲示を確認してみたら外気温はこの10時過ぎの時点で31℃。
野辺山手前で10時の段階でこの気温だと正午前後になると予想される韮崎から芦川に至る今回最も灼熱区間になるであろう部分は果たしてどのくらいの気温になっているのかと思うとなんぼ”暑さ耐性がある♪”と普段からうそぶいているわたしでも不安に駆られてしまうのは致し方ないところ。

照りつける日差しの下、緩やかな高原の上り坂を一路野辺山を指して走る。
肌に直接掛けると一気に流れて乾いてしまうので、頭に巻いたタオルバンダナの首筋部分やジャージの袖部分、ビブショーツの太腿部分等に水をかけながら進む。
野辺山駅前を通過し、畑と線路の間に挟まれた農道を進むと右手には畑越しに八ヶ岳。
130812302.jpg 130812303.jpg 130812304.jpg
ここもウルトラマラソンでスタート直後に走る道。
踏み切りを渡ればそこはPC10。

<PC10:JR鉄道最高地点(436.9km地点 標高1,375m) 8/14 10:48>
130812305.jpg
ブルベ中ここを通過するのは決まって夜間なので実は明るいうちにここを自転車で訪れたことがないw

さて、いよいよ次は距離約55km高低差1,100mのダウンヒルで灼熱の甲府盆地に向かうのでほんの15分ほど前にコンビニでアイスを食べたけれども気持ちを鼓舞する意味でもう一回冷たいものを。
130812306.jpg
鉄道最高地点脇の売店でソフトクリームをいただく。

思ったほどには交通量が多くなくかなり快適に駆け下って行けたので風が気持ち良かったが、標高が下がるにつれて涼風が温風に変わり、最終的には熱風になった。
足元、特に向うずね辺りはアスファルトの照り返しでじりじり炙られる感覚があったがこれって間違いなく遠赤外線でこんがりローストされているよな。
これだけアスファルト路面が高温だとあまり負荷をかけるとタイヤがいかれてしまわないか心配になる。
あまりにも暑いので南アルプス市野牛島(のごしま)のコンビニに逃げ込んでアイスをかじり氷水の補給。
後で走行ログを確認してみたらEdge800の温度センサーは最高値47℃を記録していた。良く生きていたな、俺。
釜無川沿いの道を南下し、笛吹川を渡ってしばらく進めばPC11。

<PC11:JR身延線 芦川駅(489.7km地点 標高265m) 8/14 13:25>
130812307.jpg
撮影後は来た道を一旦戻り、店先が丁度店舗の影になっているコンビニで軽く補給。

ここから先は若彦トンネルまで距離25km、標高差700mほどのヒルクライム区間になる。
ここまで延々500km痛めつけられた脚にとって残り距離100kmの内で最後の関門として立ちはだかり、更にいやらしいことにここは標高が上がるにつれて徐々に勾配がきつくなるような坂道なのであった。

130812308.jpg 130812309.jpg
左:涼しげな芦川の流れ
右:お盆の送り火用の火皿かな?川岸にずらっと並んでいた。

130812310.jpg
このルートを通る際には補給ポイントとして活用している湧水。
今回は補給以外にも頭から水を被ったり手足の塩を流したり顔を洗ったりしてクールダウン。

130812311.jpg
川床には丸い小石、浅い流れがさらさらと。
流れの中に腰を下ろして何本かの缶とキュウリやトマトを川の水で冷やしながらアテにしつつのんびりビールでも味わいたい気分。

なおも芦川沿いを遡上し、一旦精進ブルーラインに合流してから再び分岐して若彦トンネル方面へと向かう。
微妙にきつくなる勾配、行楽客の路上駐車で狭い道が混みあい、下ってくる路線バスとのすれ違いが危なっかしい場面も多々ありつつ芦川の集落を抜けると集落の外れに鳥坂方面からの道が合流する変形交差点。
右斜め前方方面へ進めば若彦トンネルという交差点に自動販売機が数台並んでいた。
信州、甲州ではおなじみ『ハッピードリンクショップ』である。
ちょっと甘いものが飲みたくなったので自販機前へ移動し、ちょっと横着をして左足だけペダルから外してコーラフロートドリンクを購入、その場で飲み干して少し離れたところにあった空き缶入れに身体を若干捻りつつ空き缶を投入し”さて、いよいよ若彦トンネルに向かいましょうか。”というところでバランスを崩し、体勢を立て直すいとまもなく背中から地面に叩きつけられた。
幸いなことに背中には汚れた着替えが詰まったバッグを背負っていたので丁度それがクッションになって大きな怪我はなかったようだが右肘に若干の打撲痛。念の為にすぐそばの農産物直売所のトイレに駆け込み、手や顔を洗いつつ鏡でチェックしてみたが特に怪我らしい怪我はなく、ウェアにもダメージが無いようだったのでホッとした。
何より転倒の瞬間を誰にも目撃されなかったことが非常にありがたかったwww

気を取り直して長い長い下り基調の若彦トンネルを抜け、河口湖から若干のアップダウンの後に山中湖に至る。
最終PCであるPC12は山中湖畔なのである。
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2023May23Tue

【SR600Fuji 完走】記録詳細-2(PC9まで) 

<走行ログ(PC3→PC9)>

※各数値はEdge800のログによる。
【実施日時】2013年8月13日15:50スタート
【走行距離】 196.11km
【総所要時間(グロス値)】 16時間20分
【乗車時間(ネット値)】 12時間44分
【平均時速(グロス値)】 (走行距離/総所要時間) 12.0km/h
【Ave.(ネット値)】 (走行距離/乗車時間)15.4km/h
【獲得標高】 4,403m



<PC3:日本国道最高地点(208.1km地点 標高2,172m) 8/13 15:50>
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渋峠から下界を眺める。
SA奥志賀の際には雲海だったところ。

少し移動して渋峠ホテルへ。
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小腹が減ったのでパンを買おうと思ったら既にすべて売り切れ。
仕方がないので国道最高地点到達証明だけ購入して表に出た。
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前回購入したのが図柄No.1だったので今回は当然No.2。
残る三枚を入手してコンプリートするのはいつ頃になるだろうか。

ホテルの正面で桃を産直販売していたので¥200のものを一個購入し、その場でいただく。
130812204.jpg
甘くてみずみずしくて非常に美味。

その後は標高差約1,500mの長く気持ちのよいダウンヒル。
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やや日が傾き始めた中志賀高原の自然の中を快調に飛ばして下って行く。

SA奥志賀では右折した蓮池の交差点を曲がらずそのまま真っすぐ進む。
湯田中まで下りてくるとさすがに気温は高原とは異なり、湿度も高め。
更に冬季の耐久性(耐寒性や耐薬品性)を考慮して路面がコンクリート舗装になっているのでただでさえ路面の凹凸が大きいのに、基本ほとんど全ての区間でグルービング(道路面に溝を切り込むこと)が施されているのでハンドルを握る手に対しての衝撃がハンパない。
PC4に到着した頃にはすっかり手がしびれていた。

<PC4:道の駅北信州やまのうち(234.9km地点 標高569m) 8/13 16:50>
130812208.jpg
両手がしびれてロクに言うことをきかない状態なので細かいことにあれこれ気が回らず、デジカメのレンズが汚れていることにも気が付かなかった。

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渋峠でパンが買えなかったので食堂でそばでもたぐろうかと思ったら既に営業終了していたので売店で笹寿司を購入してテラス席で頂いた。若干風強めで色々飛ばされそうになってあんまり落ち着けなかった。

補給を済ませて先を急ぐ。
菅平手前の10kmはコンビニはおろか自販機すらなく補給が困難な区間なのでSA奥志賀の際PCとなっていたサークルKにてトイレ休憩&補給。
黄昏の薄明のなか、菅平に向けてリスタート。
周囲の明るさは丁度SA奥志賀の時と同じくらいだったので図らずもバッチリ予行演習が出来ていたわけである。
ひたすら淡々とペダルを踏んで進んでいると、途中ですっかり日が落ちて真っ暗になった。
なおも進むと左手に水音が聞こえてきた。
130812209.jpg
SA奥志賀の時に見かけて補給に使った湧水、菅平ピークの手前4kmほどのところにある。
顔や手足に付着した塩や脂、ホコリを流してさっぱり。
当然ながらボトルにも補給。

<PC5:菅平高原『須坂・上田市境』(269.8km地点 標高1,321m) 8/13 20:15>
130812210.jpg
夏休みだからか、あちこちで嬌声が聞こえる中、標識下で写真を撮っていたら”何やってんだこいつ?”的な目で見られてやや挙動不審w
道端やコンビニ駐車場隅っこで平気で仮眠できるようになった今、少々冷たい視線を受けようが揺るぎない動じない強靭なメンタルが備わっているつもりだったけれど、そういう時は睡魔が良心を駆逐しているだけで、やっぱり普通に後ろめたくっていうか恥ずかしく思うところは残っていたんだなwww

ここから先は再び上田市内までダウンヒル。
菅平の中心部を通り抜ける際、体育会系高校生と思しき集団があっちにもこっちにも溢れかえっていたので何かの大会かスポーツイベントでもあったのだろう。
ほんの1、2年前に何ヶ月か仕事で通っていた懐かしい辺りを通過し、信濃国分寺へ。

<PC6:信濃国分寺(295.5km地点 標高468m) 8/13 21:07>
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信濃国分寺仁王門。後述のPC7だけでなくここも写りがイマイチ。
主催者側の注意書きには『門全体が写らない時には石碑を背景に』とエクスキューズがあったのだから念の為にそちらも撮るべきだったと反省。
ここまでで全行程の約半分、単純に52時間の制限の半分とすれば26時間がクローズになるが所要は約24時間。ようやくマージンを作れて若干気持ちが軽くなった。

上田を抜け、いよいよ今回の三つ目の山場である美ヶ原高原を目指す。
その前に大屋交差点の7-11で補給。
折角上田に来たというのに刀屋にも草笛にも寄り道せずカップ麺をすすって夕食を済ませる。
もし再度挑戦するような事があればその時はもう少し細かくタイムテーブルを組み、スタート前に体力を消耗するようなことはぜずに臨みたい、切に。
※スタート前に体力を消耗しないようにってのはSR600に限ったことではないけれどね(;^ω^)

ここで補給を済ませたのは正解で、この7-11から先は4kmほどのコース沿いにもう一軒7-11があった以外は道の駅美ヶ原高原美術館まで30km以上自販機すらほとんど見当たらなかった。
特に武石口交差点から武石巣栗キャンプ場までの13kmはひたすら続く5%前後の直登で気持ちが折れそうになるというのに気分転換に自販機に寄って小休止すらままならないという過酷な区間となっている。

武石巣栗キャンプ場から道の駅美ヶ原高原美術館までの区間はそれまでの直登から一転、九十九折の坂道が続く。時間帯によっては走り屋さんたちがブイブイ言わせて走っているのでここ(に限った話でもないけれど)を走る際には尾灯の点灯忘れには充分注意が必要。
林の中から色々物音が聞こえるのでヘッドランプを点灯して音のする方を見てみると闇の中に光る鹿や狸の目がそこかしこに。
頼むから突っ込んで来ないでくれw

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