【出国から】19e PARIS-BREST-PARIS Randonneur-01【てんやわんや】
2019.09.08 Sun 14:51 -edit-
自分用のお土産
ウール混紡のジャージとサコッシュ。
色合いがシックで国内ではなかなか見かけない。
時差ボケこそほとんど感じなかったもののやはりわが身にとっての初の海外ブルべ、しかも四年に一度しか開催されない歴史と権威と盛り上がりが世界最高峰と言われるそれを走って来たので心身共に少々お疲れもモードで若干浮世離れした感もありましたがようやく落ち着いて来ました。
この、生涯に何度もあるようなものではないイベントについてのんびりぼちぼち記録を残しておこうかと。とはいえ今回ホントに記憶が曖昧で、まず土地の名前が覚えられなかったので遭遇した出来事がコ-ス上どの辺であったのかが非常に不鮮明。大体において全行程ほぼ変わり映えの無い単調な景色の中を淡々と走るので記憶が風景に強く紐付けられることが無く、脳内にふわふわ浮遊しているような感覚だったり。
そんな訳で時には時系列がおかしなことになるやもしれませんが、個人的な備忘録として書き出してみようと。どうも流れ的に四年後再挑戦することになりそうなので、その辺も踏まえ。
恐らく数回に分けるこのエントリの途中途中で他のイベントに関するエントリが挿しはさまれることになるとは思いますがのんびりじっくり。
航空機の手配こそ早々に済ませていたものの、ホテルの手配を後回しにしてしまっていたわたしは特に誰かと示し合わせることも無くBooking.comを使って単独でホテルを予約。前回までの発着地点でもあるサン=カンタンの南西にあるVoisins=le=Bretonnexという街のLe Relais de Voisinsというホテルを期間中通しで予約。
万が一のDNFの際泊るところが無いのはしんどいし、荷物を一時預け等するためにはまとめなければならないけれど、通し予約ならとっ散らかしたままでも無問題だし。
この辺は複数人で予約して一部屋だけ荷物部屋とすればコストを削れるけれどスタ-ト前に荷物をまとめなければならないのは同じこと。
事前の下調べが面倒くさかったので宿同様Booking.comで空港からの送迎タクシ-も併せて予約。往復約¥30,000-だったが、別エントリで後述することになるけれど正直これは必要なかったというのが今回の学び。まあ、何事も経験よね。
わたしの旅程は往路が羽田発8月16日(金)10:40のJAL45便、復路がシャルルドゴール発8月23日(金)20:30のJAL46便でどちらも直行運行の便であった。これはこれで諸般の問題があったのだけれどこれまた後述。
往路の便はAJ理事のべいさんと一緒。羽田にはばんばんさんがお見送りに来て下さったり。8時半を少々回った頃JAL手荷物預けカウンター前に並んだら五組くらい前がべいさんで、行列が折り返す時等あれこれ言葉を交わしつつ。
すると空港係員が、大型の荷物を携えている乗客のもとに来て手続き時間短縮のため予め手荷物の三辺寸法を測りに来た。JALの預け荷物制限は三辺合計203cm以内で、超過すれば一個当たり¥20,000-の追加料金を徴収される。
事前の飲み会の際にその話題が出て、わたしは当のべいさんの助言に従って荷物縛り用ナイロンベルトを調達して輪行袋、OS500を縛って来ていたが、べいさんの輪行袋は何がそんなに入っているのかと思うくらいにパンパンで、わたしが辛うじて三辺合計203cmで収まっていたところ彼は230cmオーバ-と言われてしまったらしい。
更に受付カウンターで食い下がったらしいけれど、今度は別の係員が出て来て再計測の結果244cmという数字が弾き出され、見事に追加料金を徴収される羽目に。
”(普段は青組=ANA利用なのにゲンを担いで)赤組(=JAL)にするんじゃなかった!”と愚痴るべいさん。※ANAは自転車の場合、事前確認が必要ながら三辺合計寸法292cmまでは超過料金なしで預けられる。
自転車を預けてからお見送りに来てくれていたばんばんさんと三人で軽くお茶。
ば:で、二人の旅程は?
べ:ゴールして観光もしないですぐ、金曜日に帰って来ますよ。
と:あ、それじゃいち日違いだ。オレ土曜日。
思い出しながら書いていて、こんなところにフラグが立っていたことに気が付いた。
そろそろ時間なので搭乗ゲートへ向かうべく移動。
ばんばんさんのお見送りを受けながら出発ロビーへ。
機内持ち込み手荷物検査。”大量に粉飴(マルトデキストリン)を持ってきているから引っかかると面倒だなあ。”とか語っていたべいさんだったけれど、その危惧の通り案の定引っかかる。とはいえ彼の弁では事前に心配していた粉飴ではなく髭剃り(T型カミソリ)の刃が引っかかったらしいのだけれど、どこにしまい込んだのかわからなくなって持ち込み荷物をほぼ全部ぶちまけるありさま。
撮影禁止エリアなので画像付きツィートを流せなかったのが非常に心残りではあった。
べ:さすがに飲まなきゃやってられませんよ、ビール飲みましょ!
と:おつまみ代くらいごちそうしますよ♪
ビール二杯とたこ焼きひと舟を調達。
そんなこんなで出発ロビーでビールを飲んでいたらヒデさんが通りかかり”搭乗案内始まる時刻だけどまだ行かないの?”とツッコミを受ける。
ビールを飲み干し搭乗口に移動。
同じ便を利用する陳さんにも会ったりして、なかなかにぎやかな搭乗、いざフランスへ。
羽田から離陸
機内食
ひたすらお替りして都合五本干した赤ワイン
シベリア上空
フランス上空
11時間ほどのフライトの後フランス、シャルル・ド・ゴール空港に到着。
あらかじめ手配してあったタクシーとの合流に少々手間取ったものの無事Le Relais de Voisinsに到着、チェックイン。
ハイウェイ利用で一時間ほど
二階建てのホテルの一階が自室。
「自転車部屋」も同じく一階にあり、外部から直接アプローチできるようになっている。ホテルのマダムから”お部屋も自転車のすぐそばだし出入りもカンタンでしょ♪”と、案内された。
輪行袋から自転車を出し、あれこれ準備を整えていたら時刻は既に21時を回っていたので空港で買い込んであったサンドイッチとジュースで軽い夕飯を済ませて就寝。
明けて土曜日。
五時過ぎに起きてホテル周辺を小一時間ほど軽く散歩。
若干天候が微妙だったものの天気予報を見る限りではどうにか降られずに済みそうだったし、まだフル装備で走ったことが無かったのでテスト走行もかねて自走でランブイエに向かう。
ホテルを出たのは8時過ぎ頃。
「前日車検」の申し込み時刻が10:15で、ホテルからランブイエのスタート地点まで30km弱。少々迷ったりすることを考慮して二時間の移動時間で考えた。
ホテルからランブイエまでは自然公園内を突っ切るなかなか気持ちの良い道。
ホテル→畑→自然公園→町→畑→森→畑→ランブイエ…という記憶。
五分も走れば街はずれ
「ランブイエ」を示す標識の下で記念撮影
自然公園内を突っ切る
思いの外下るので帰りを思うとうんざり。
幾つかの街を過ぎる
ランブイエの隣町辺りまで来るとPBPの横断幕。
気分が乗って来る。
ランブイエに到着
今回パヴェらしいパヴェはここでしか経験しなかった。
キャンカーいっぱい
ランブイエ城とその周りの公園が今回のスタート/ゴール地点で前日受付もここ。
やたらと行列が長い。
こういう混雑を避けるために受付時刻希望を事前に申請したのではないのか?と思ったけれど、既に受付を済ませて通路脇にいたハヤシさんが言うにはどうも時間通りに来ている人はほとんど皆無らしい。さすがというかなんというか。
因みにイーチョねーさんが誰よりも早く車検を受けたらしい。
並んでいる間に雨脚が強くなってきた
前日どころか当日朝確認した天気予報ともまったく異なる空模様。
今回強く感じたのはフランスの天気予報が全くと言っていいほどアテにならないということ。数時間先の予報も外しまくりやがる。
雨に打たれながら長い行列の遅々とした流れに乗って移動していたら、既に車検を済ませた田中会長やけ-こ隊長、じぇんさんらから声を掛けられた。
車検を済ませ、事前に注文してあったジャージやベストの受け取りを済ませたところで田中会長、マヤさんと合流。マヤさんは、その顔の広さからブラジルを始めあちこちの国の参加者から声を掛けられ、なかなか移動できそうにないのでわたし、田中さんの三人が各々別々に行動することに。
そのあとすれ違ったひらまつカントクが”このPBPグッズ一式買っちゃったよ!やっぱり四年に一回はぱぁっとお金遣っても許されるからね!”と、ブルジョワジィ極まる発言をしてにこにこしながら去っていった。
触発されてショップに赴いたものの、さすがにカントク同様の散財まではできず、キャップとバンダナ(?)を含む四種あったアイテムの内ジャージとサコッシュを購入し、これまたカントクご一行が飲んでいた量り売りのフレッシュジュ-スを購入してちびちび。
カップはリタ-ナブルなので返却すれば1ユ-ロが戻って来るけれど、折角のPBP柄なので洗って持ち帰り。
ジュ-スとサコッシュ、ジャ-ジ
一応予定では17時から有志で集合写真を撮ろうということになっていたので一旦ランブイエの街に戻って時間を潰そうと考え移動。
こんなのも参加する
街のブランジェリーで何か買って表で食べようかと思ったものの、目星を付けていた一軒はやたらと混雑していたので寄るのを諦め、街の中心部の広場に出店していたお菓子の屋台で甘いものを購入してみた。
注文して商品を受け取ろうという段になって台湾のHanaさんがこちらに気付いて声を掛けてくださったり一緒に記念撮影したり。
どこかその辺で食べようかと思っていたところ、雨脚が強くなり始めてしまったので休業中の焦点の軒先を拝借して雨宿りしつつ菓子を頂く。
エクレアとチ-ズケ-キ、ミルフィーユっぽいもの
食べ終わってひとまず落ち着いて、さてどうするかというところで偶然YO-TAさん他数名と合流したので広場にあるカフェで紆余曲折がありながらもサンドイッチとコーヒ-を頂いた。
多分わたしが頼んだものと違う
その後の予定を聞いてみたら皆さん集合写真撮影はブッチして宿に戻るということだったのでわたしも戻ることに。電車で輪行するという面々と別れ、来た道を単独で引き返す。
宿への帰路半ばくらいで雨脚が弱まって来た
宿に着いた頃にはすっかり雨が上がっていたので近所のショッピングモールに移動して夕食を買い込み、濡れた靴を乾かす。
ウェアは余裕があったけれど靴は一足しか持ってきていない。
ドライヤーを突っ込んで強制乾燥
翌日のスタ-トは17時15分(※実は17時30分だった)なので少々深酒しても問題ない…ということで調子付いてワインを二本干したら寝落ちしていて深夜に目覚め、ベッドに移動して寝直すという、日本にいようが海外にいようが様式美としてのお約束行動もありつつ本番前夜が過ぎて行った。
<走行ログ:前日車検及び当日スタート前移動分>
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この記事に対するコメント
前回は青組も203cmでしたよ。そこは航空会社と飛ぶ時期によって変わるようです。まぁ203の箱ならたいていの航空会社はOKのようですが。…と思って今後も使えるように今回箱を作り直したら、高さが足りなくて箱に納めるためにホイールからチューブを引っこ抜く羽目になりました。
URL | けーこ #81/lD5GQ
2019/09/19 20:52 * 編集 *
> けーこ隊長
「高さが足りなくて箱に納めるためにホイールからチューブを引っこ抜く羽目になりました。」相変わらずステキなやらかしネタをありがとうございます。
っていうか空気を抜いただけでは対応しきれないくらいカツカツってのがまたなんとも。
一応荷造りバンドで絞め込みましたけれどOS-500だと厳密に測られると203超えるんですよね。
箱を調達しておいた方が良いかなあ。
まだまだ飛行機輪行やる予定だし。
URL | Trinity(@tri1021) #bi94IFRw
2019/09/20 13:47 * 編集 *
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